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愛国的フィギュアスケート

羽生結弦とロシア女子を中心に

17 WC 男子SP

2017年03月30日 | 国際大会
男子SP順位    http://www.isuresults.com/results/season1617/wc2017/SEG001.HTM
男子SPプロトコル http://www.isuresults.com/results/season1617/wc2017/wc2017_Men_SP_Scores.pdf

R   Referee
TC  Technical Controller
TS  Technical Specialist
ATS Assistant Technical Specialist
                                            最近の参加大会
Referee                 Ms. Sissy KRICK     独      2016 加  男子 TC  
Technical Controller         Ms. Hely ABBONDATI  FIN     2016 FT 男子 TC    
Technical Specialist         Mr. David KIRBY      米 ←   2016 ACI 男子 ATS  
Assistant Technical Specialist  Mr. Margus HERNITS  EST    2016 仏  女子 TS  

Judge No.1 Ms. Anna KANTOR       ISR    2016 NHK 男子
Judge No.2 Ms. Dagmar LURZ-PROTT   独     2016 仏  女子  
Judge No.3 Ms. Deborah NOYES      豪     2017 4CC 男子 TC  
Judge No.4 Mr. Daniel DELFA        ESP ←  2016 仏  男子、 2015 支 男子、 2016 JGP 独 TC  
Judge No.5 Ms. Francoise DE RAPPARD BEL    2016 仏  男子  
Judge No.6 Ms. Margaret WORSFOLD   英     2017 JWC 男子 R、2016 FT 男子 R  
Judge No.7 Ms. Saodat NUMANOVA    UZB    2016 加  男子、 2016 仏 男子  
Judge No.8 Ms. Gloria MORANDI      伊     2013 仏  ペア     
Judge No.9 Ms. Weiguang CHEN       支     2016 支  男子、 2016 NHK 女子 


男子SP          実施基礎点 予定基礎点 獲得率    TES   加点  TES/実施基礎点  減点  TSS  TOPとの差
 1.Javier FERNANDEZ    47.75    47.75    100%   60.79 +13.04   +27.31%         109.05
 2.宇野昌磨          49.85    49.85    100%   59.16 + 9.31   +18.68%         104.86  - 4.19
 3.Patrick CHAN       42.90    43.30    99.08%   54.11 +11.21    +26.13%         102.13  - 6.92  CCSp3[-0.4]
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 4.Boyang JIN         50.73     51.33   98.83%  57.65 + 6.92    +13.64%          98.64  -10.41  StSq3[-0.6]
 5.羽生結弦 ★       45.45     49.75   91.36%  52.04 + 6.59    +14.50%     1.00   98.39  -10.66  4S+3T →4S [-4.30](-4.00~7.00)、Late Start [-1.00] 失敗がなければ、109.69~110.69+PCS(+1.85~2.65) 111.54程度は出ていた
 6.Nathan CHEN       52.15     53.15   98.12%  55.22 + 3.07   + 5.89%     1.00   97.33  -11.72  /3A転 [-1.00](-3.00)、FSSp3[-0.4]、StSq3[-0.6] 
 7.Mikhail KOLYADA    42.70    43.30    98.61%  50.77 + 8.07   +18.90%           93.28        StSq3[-0.6]
 8.Jason BROWN      38.30    38.30    100%   48.00 + 9.70   +25.33% ←        93.10
 9.Denis TEN         43.55    43.55    100%   47.59 + 4.04   + 9.28%          90.18         4T (-0.20)
10.Maxim KOVTUN     47.45     48.05   98.75%  48.45 + 1.00   + 2.11%     1.00   89.38         4T 転[-1.00](-4.00)、StSq3[-0.6]

                 PCS順  *2   転倒による減点
 1.Javier FERNANDEZ   48.26  96.52
 2.Patrick CHAN      48.02  96.04
 3.羽生結弦 ★       47.35  94.70
 4.宇野昌磨         45.70  91.40 
 5.Jason BROWN      45.10  90.20
 6.Nathan CHEN      43.11  86.22    1.00
 7.Denis TEN        42.59  85.18
 8.Mikhail KOLYADA    42.51  85.02 
 9.Maxim KOVTUN     41.93  83.86    1.00
10.Boyang JIN        40.99  81.98
11.Michal BREZINA     39.97  79.94
12.Alexei BYCHENKO   39.46  78.92


Judge            PCS順→      Javi   Chan  羽生   宇野  Brown  Chen  Ten  Kolyada *自国選手    
No.1 Ms. Anna KANTOR       ISR  48.00  47.00  47.00  45.25  44.50  42.00  42.75  42.50 
No.2 Ms. Dagmar LURZ-PROTT   独   47.50  47.25  47.25  45.00  44.25  42.25  43.00  41.25
No.3 Ms. Deborah NOYES      豪   48.50  48.75  46.25  44.25  45.50  43.25  40.25  42.50
No.4 Mr. Daniel DELFA        ESP  48.75*  48.25  47.50  43.50  44.00  41.00  40.75  37.50
No.5 Ms. Francoise DE RAPPARD BEL  47.75  46.50  47.50  45.25  46.25  42.75  41.75  41.75
No.6 Ms. Margaret WORSFOLD   英   47.25  48.25  45.75  46.75  45.75  44.50  44.50  44.75        
No.7 Ms. Saodat NUMANOVA    UZB  48.75  49.25  48.25  46.75  43.75  44.75  43.50  43.25 
No.8 Ms. Gloria MORANDI      伊   49.25  48.00  48.00  46.75  46.25  44.25  44.00  43.75        
No.9 Ms. Weiguang CHEN       支   48.50  48.50  48.25  47.00  45.75  43.25  42.50  42.50    



 時間超過(Late start)による減点は避けられたはずでしたね。視聴者は「早く~早く~」と感じていたはずです。コールされたのに、いつものように儀式をしていたので。
今回はBrian Orserだけでなく、Tracy Wilsonもいたのだから。
一番滑走は6分間練習中に話し合う時間はあるわけだから、コールされる前に声掛けなど助言は済ませておくべきでした。
大きな大会では、あってはいけないコーチのミスです。

 リンクイン前や滑走前では、他を寄せ付けないような集中していた表情でしたが、緊張と弛緩のちょうど良いバランスではなかったですね。入り込みすぎていたようです。

 1位のJavier FERNANDEZとは10.66点、離れているので、優勝争いはJaviが失敗しない限り、難しくなりました。
ただ、FPの予定基礎点差は羽生が+8.60ですので、現在、Javiが2.06リードしている状況と言えます。(実際は、ほとんど差がない。16WCは12.04差をJaviが逆転した例も)
最終順位は、それぞれの予定したJumpの着氷によって決まるでしょう。


FP滑走順 http://www.isuresults.com/results/season1617/wc2017/SEG002.HTM

 FPの抽選でも、また『1番滑走』です。本当に今回は運が無いですね。[(1/6)*(1/3)]
SPで世界ランキング1位でありながら、1番滑走を引くなんて、ランキングの意味がないですね、6位の選手と同等な訳ですから。(くじを最初に引くだけで)
やはり、ランキング上位3位までは、FPの最終組の滑走のように、最終組の後半に配置すべきですね。
1番滑走は休憩時間がないので、時間を目一杯使ったウォームアップやJumpの試行が十分できません。

 ただ、自分は今大会の男子の結果を、むしろポジティブに考えています。優先順位はこう。

1.Nathan Chenの初優勝を誰かが阻止する          Nathan Chenが優勝すると、WC終了から来季開幕まで、米国発のプロパガンダが垂れ流しになってしまう。(英語圏のJudgeは既にかなりの影響を受けている)
2.Nathan Chenの初表彰台を他の上位選手で阻止する  今大会も阻止すれば、8大会連続 (8年継続) 
3.米国男子の五輪枠を2枠に留める              米国NBCの野望を阻止

 特に3.はJason Brownを上位はもちろん、中位選手も上回らないといけない。Chenは上位選手5人が上回りました。
他の選手では特にロシア勢が今回、よく頑張ってくれました。FPは羽生選手だけでなく、(米国以外の) 他国の選手も同じように応援したいと思います。
ええ、あのDenis Tenですら!

(敬称略、随時追記)

遅すぎたルール改正 (PCSの係数)

2017年03月29日 | ルール改定
17/03/29 02:09 共同 フィギュアの演技点増を検討 国際スケート連盟 https://this.kiji.is/219501482654664180

> 国際スケート連盟(ISU)がフィギュアの採点で、表現力を示す演技点の配分を高める方向で検討していることが28日、関係者の話で分かった。
 来年の平昌冬季五輪後に改正を目指しており、男子で複数種類の4回転ジャンプを演目に組み込むことで高騰する技術点との均衡を保つことが狙い。
  演技点はスケート技術、技のつなぎ、身のこなし、振り付け、音楽の表現の5項目に各10点満点で評価がつき、それぞれに係数をかけた合計で算出する。
 ショートプログラムで男子は「1」、女子は「0.8」、フリーで男子は「2」、女子は「1.6」をかけているが、係数を増やすという。


 この問題は、2015-16シーズンの15 NHK杯、および 15 GPF段階で羽生結弦が世界新記録を更新した段階で、即座に検討され、2016-17シーズンから適応されなければいけなかったものです。
例え、五輪サイクルでルールが変更される慣例であっても。イタリアの実況解説陣はGPFの段階で、既にこの問題を指摘していましたよね。
現状、羽生結弦がどんなヒットプログラムを用意しようが、どんな神演技をしようが、PCS向上で獲得できる得点は、約1点しか上積み出来ないというレベルに達しています。
これは選手としてモチベーション的に非常にきついわけです。

 具体的な係数は、SPで、男子がSP「*1.2」、FP「*2.4」が、妥当なレベルだと思われます。
羽生 15 GPFのTES/PCSは、SP:1.25783、FP:1.226866。
SPでは TES [61.81] PCS 49.14*1.2 = [58.968]、FPでは、TES [120.92]、49.28*2.4 = [118.272] とほぼ同等になります。(端数そのまま)

これは15 GPFで羽生選手が達成した、SPで4回転二種2回、FPの4T/4Sの二種3回というJump構成を基準にしています。
このFPの構成は、現在、中位選手でも実行可能なスタンダードになっています。
上位に入賞する可能性がある下限は、SPで4回転一種1回、FPで4回転一種2回ですね。


 羽生結弦は現行ルール下において、他の選手よりも大きなハンディを2つ負っています。

1. SP/FPのPCSにおける50/100上限。(係数 *1.0/*2.0) 

2. GOE評価の「+3」上限。 


 Nathan Chenのような基礎点だけを積み上げる極端なアプローチをする選手が登場し、Jumpの着氷にのみ主眼を置いたプログラムを滑るようになり、フィギュアスケートは破壊される寸前だといえるででしょう。
PCSを5点、向上する努力をするより、3回転Jumpを4回転Jumpに置き換えた方が、時間がかからず、手っ取り早いわけです。
彼がやっているのは、冬季競技のハーフパイプのスノーボード種目やスキー種目のそれです。あるいは、露Noviceで行われているエレメンツの実施のみの競技(PCSなし)ですね。
プログラムをパッケージとして見せていないわけです。

 Nathan ChenのFPのプログラムは、当初、4回転を4つ跳び、ChSqで休み、その後、3回転を4つ跳び、忘れずにStSqやSpinを最後にまとめてやる、という極端なものでした。
彼は基本的に “二部構成” でプログラムを滑っているわけです。(ベテランのJaviやPatrickも基本的に同じ)
 一方、日本人選手のプログラムはChSqを後半最後あたりに配置し、見栄え重視のプログラムです。
羽生結弦選手に至っては、ほとんど立ち止まること無く、一部構成でプログラムを滑りきろうとしています。これがいかに大変なことか。

 遅すぎた改正とはいえ、ISUが高難易度Jumpを跳ぶだけで、PCSが相対的に意味のないのなものになっている現状に
懸念を持っているのが分かっただけでも、マシといったところでしょうか。

 ただ、この改正は、PatrickやJaviも間に合いませんし、羽生選手ですら、平昌五輪後に引退すれば、恩恵を受けることが出来ません。何とも皮肉なものですね。(敬称略)

スパルタキアード 女子シングル(Jr.) FP

2017年03月28日 | 露国内大会
大会概要             http://www.fsrussia.ru/results/1617/sparta1617/index.htm
女子シングル FP        http://www.fsrussia.ru/results/1617/sparta1617/SEG004.HTM
女子シングル FP プロトコル http://www.fsrussia.ru/results/1617/sparta1617/e__Scores.pdf
動画                https://www.youtube.com/user/TheFSRussia/

女子FP 29人参加      TSS  TES  PCS  減点  滑走順
1.Alina Zagitova       140.00 70.32 69.68       #27  https://youtu.be/aypxWYK5JtI
2.Anastasia V. Gubanova  138.86 71.02 67.84       #29  https://youtu.be/TG6LedUxU3E
3.Daria Panenkova     135.32 70.92 64.40       #28  https://youtu.be/LjzixNk5lJI
--------------------------------------------------------------------------------
4.Alisa Fedichkina      122.85 59.89 62.96       #25  https://youtu.be/P8_cll0zBzI
5.Ekaterina Ryabova    115.86 59.46 56.40       #26  https://youtu.be/36JfbNb5n-I
6.
7.
8.Anastasia Kolomiets   100.40 46.44 54.96  1.00   #24  https://youtu.be/0A3RxhNemwA


総合               合計  SP FP   http://www.fsrussia.ru/results/1617/sparta1617/CAT002RS.HTM
1.Alina Zagitova        217.53  1  1   エテリ組
2.Anastasia V. Gubanova  208.73  2  2
3.Daria Panenkova      203.33  3  3    エテリ組
―――――――――――――――――――― https://vk.com/id7839101?z=photo7839101_456241059%2Falbum7839101_243084265
4.Alisa Fedichkina       188.80  4  4
5.Ekaterina Ryabova     174.43  5  5
6.Anastasia Kolomiets    155.06  6  8


 Alina Zagitova選手は台湾で行われたJr.世界選手権から、中7日(2回の移動含む)で、他の選手よりも厳しい状況でした。
右膝の下にテーピングをしていましたね。明白なミスは「3Lz+3Lo<」くらいで、あとは上手くまとめました。

17 WC 男子シングルSP予定基礎点

2017年03月28日 | 国際大会
http://www.isu.org/en/single-and-pair-skating-and-ice-dance/calendar-of-events/2017/03/world-figure-skating-champs-fin

Planned Program Entries [zipファイル]
       
SP       予定基礎点 Jump 主な選手
Nathan Chen    53.15  2:1
Boyang Jin      51.33  2:1
宇野昌磨       49.85  2:1
羽生結弦 ★    49.75  2:1
Maxim Kovtun    48.05  2:1
Javier Fernandez  47.75  2:1
Kevin Reynolds   47.10  3:0
------------------------------------4回転*2↑
Denis Ten      43.55  2:1  
Brendan Kerry   43.35  2:1
Patrick Chan     43.30  2:1 
Mikhail Kolyada    43.30  2:1
Chafik Besseghier 43.30  2:1
田中刑事       43.16  2:1
------------------------------------4回転*1↑
Jorik Hendrickx   39.04  1:2 
Jason Brown     38.30  2:1
Misha Ge       38.23  2:1
Deniss Vasiljevs  38.03  2:1
Michal Brezina   32.92  2:1  3A→2A


[17/10/07] Chafik Besseghierの予定基礎点を修正。43.10→43.30
[18/03/24] Michal Brezinaの予定基礎点を修正。32.90→32.92

17 WC 男子シングルFP予定基礎点

2017年03月28日 | 国際大会
http://www.isu.org/en/single-and-pair-skating-and-ice-dance/calendar-of-events/2017/03/world-figure-skating-champs-fin

Planned Program Entries [zipファイル]

           予定基礎点 主な選手
Nathan Chen    111.43  4CC実施基礎点[108.46]
Boyang Jin      110.78  ChSqがなく、Jumpが9個あるので、4CCの実施基礎点を引用。4Loの出来が鍵。
宇野昌磨       104.64  2番目のSpinを、「FCCoSp」[3.5]から、「CSSp」[3.0]に変更。-0.50 冒頭4Loの出来が鍵。
羽生結弦 ★     103.43  『計画通り』
Kevin Reynolds    98.36  4CCでは4つのJumpが回転不足。
Patrick Chan     96.06  後半のJump「3Lz、3F+2T+2Lo」→「3Lz+2T+2Lo、3F」に変更、基礎点変わらず。4CCは4つのJumpがGOEマイナス(転倒*2含む)
Javier Fernandez   94.83  2番目のSpinを、「FCCoSp」[3.5]から、「FCSp」[3.2]に変更。-0.30
Brendan Kerry    94.61  4回転2種を3回跳ぶ(前半2:後半1)
Denis Ten       90.44  4回転2種を前半に2回、単独Jumpとして跳ぶ。冒頭の4Tは回転不足の傾向。    
Moris Kvitelashvili  88.25  4回転2種を3回跳ぶ(前半2:後半1)、3Aは冒頭1回のみ。エテリ組。元ロシア。
Alexei Bychenko   87.48 
Mikhail Kolyada    86.77  4回転2種を前半に2回、単独Jumpとして跳ぶ。
田中刑事        86.77 
Maxim Kovtun     86.24  4回転2種を前半に2回、単独Jumpとして跳ぶ。
Jason Brown     83.44  4回転1種を冒頭に1回、単独Jumpとして跳ぶ。 (SPの出来や全体の順位で、五輪3枠獲得の為、4Tを跳ばない安全策を採る可能性あり)


 他の中位選手がJump構成を上げているのに対し、ロシア勢の対応の遅れが目立っていますね。
(3Fを跳ばないので、Kolyadaは2Aを2回、Kovtunは1回、未だに取り入れています)