「4Lz」を跳んで転倒するまでの、羽生結弦のコンディション状況
17/11/09 デイリースポーツ 羽生にアクシデント 4回転ルッツで転倒…1度リンク離れ、戻るもジャンプは跳べず https://www.daily.co.jp/general/2017/11/09/0010717957.shtml
> まずは本番リンクの感触をじっくり確かめると、4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプも後半に、両手を上げる形で軽やかに決めたが、4回転ループでは2度転倒。
4回転サルコーは回転が抜ける場面が目立った。
17/11/09 19:44 時事 羽生、公式練習で足を負傷=4回転ルッツで転倒-NHK杯フィギュア https://www.jiji.com/jc/article?k=2017110901145
> 午後の練習では序盤から4回転ジャンプの調子が思わしくなく、ループで2度続けて転倒し、サルコーは回転が抜けるなどミスが目立った。
現地入りから、1日休養に充てたにも関わらず、状態が良くなかったようですね。
@yuzu_pino https://twitter.com/yuzu_pino/status/928542861888327680
別角度 https://vk.com/video368656555_456239404
日刊スポーツ https://www.nikkansports.com/sports/news/201711060000626.html
怪我の状態が不明ですが、この転倒以前に今大会、不安要素がありましたね。
・17GPS露では右膝の怪我が回復していなかった。(今日で中18日)
・Brian Orserが帯同する予定が、帯同していない。=NHK杯に向けた調整で、羽生の練習を監督していない。結果、自主練習に近い状況で、過度に追い込んだ可能性がある。
・来日が遅れた。7日(火)夜8時の大阪入り。
既に先に来日して国内で調整していたのか、トロントで調整していたのか不明ですが、後者なら時差調整(昼夜逆転)や長距離移動の疲労を考慮すれば、かなり遅いと思われます。(NHK杯は自国開催)
伊丹空港での報道陣に対するコメントは「バッチリ」。このコメントをそのまま受け取れば、来日直前まで追い込んでいたと想像されます。
・通常、利用してきた非公式練習を欠席。
・公開練習の午前練習を欠席。(時差ボケで定時に起きられないというのなら、分かります)
健康状態 <―> コンディション
1.コンディションを上げれば、健康状態が下がる。
2.健康状態を重視すれば、コンディションが上がらない。
この二律背反の法則ですね。
年間を通じたピーキングに関しては、前半戦のピークは五輪前哨戦となる17GPF(名古屋)であり、そこまで右肩上がりで、
頑張る必要性のない(重要度の低い)全日本選手権には下がるという流れです。
従って、中24日のGPFに向けて、現時点で、それほどコンディションを上げる必要性はなかったわけです。
また、NHK杯は、シード選手のPatrick Chanが欠場、3番手以降の競合選手も強い選手がおらず、追い込む必要性は全くありませんでした。
特に17GPS露で、右膝の怪我の回復が思わしくない状態が見て取れたので、羽生結弦は『怪我の完治優先』が課題だっといえるでしょう。[(2)の状況]
短期的な転倒による怪我は「偶然」と言えるかもしれませんが、過度の追い込みによる疲労が蓄積していた状態だったならば、怪我のリスクは相対的に高くなっていたと思われます。
今回の怪我の程度が不明ですが、17ACIのような状態ならば、NHK杯は欠場した方がいいでしょうね。平昌五輪出場を優先させるならば、怪我の治療をした方が賢明です。
(その場合、GPF五連覇はなくなり、自国開催でメインホストが不在の“異常事態"に。)
怪我の程度が、なんとか演技できるレベルならば、FPでは4S/4Tの3本か、あるいは、Jason Brownと同等の4回転無しの構成まで落としたら良い。
そして、演技内容がボロボロでも、何とか総合270点くらいを獲得し、1位(+15P)で28PでGPF進出になれば良い。
表彰式は参加せず、EXも欠場で、日本で即治療というのが考えうる最上のシナリオでしょう。
やはり、「4Lz」はリスクの高いJumpです。今季のDmitri ALIEV (18歳4ヶ月) と同じ状況ですね。
他にもMikhail Kolyada(22歳8ヶ月)やAlexander Samarin(19歳4ヶ月)などリスクを承知で試行していますが、Orserが反対したように、TOPの羽生結弦がやる必要性は全くなかった。
プルシェンコ氏がインタビューで述べたように、FPは4S/4Tの3本でも五輪で勝つには十分だった。
4Lzをプログラムに入れるという判断、成功率が低いにも関わらず早期に投入した、この2つが戦略ミスと言えるでしょう。(十分な時間がないから、急いでやらないといけない)
時間を遡れば、右膝の怪我がありながらACIに出場を強行したり、大事な五輪シーズンにも関わらず、アイスショーに出演したことも、重大な判断ミスといえます。(前者は17GPS露でChenに敗れた主要因)
五輪シーズンである今シーズンは、『結果が全て』なんですね。実力や実績はあまり関係がない。内容が伴わなくても、「勝った者が強い」という風潮になるでしょう。
ここまで、第一戦で羽生がChenに敗北、第二戦でChanの不調、第三戦でJaviの大失敗と好ましくない流れが来ていて、第四戦で新たな羽生の怪我。。。
本来、祝祭になるはずの自国開催のNHK杯が、嫌な予感はしていたとはいえ、悪夢の展開です。
17/11/09 デイリースポーツ 羽生にアクシデント 4回転ルッツで転倒…1度リンク離れ、戻るもジャンプは跳べず https://www.daily.co.jp/general/2017/11/09/0010717957.shtml
> まずは本番リンクの感触をじっくり確かめると、4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプも後半に、両手を上げる形で軽やかに決めたが、4回転ループでは2度転倒。
4回転サルコーは回転が抜ける場面が目立った。
17/11/09 19:44 時事 羽生、公式練習で足を負傷=4回転ルッツで転倒-NHK杯フィギュア https://www.jiji.com/jc/article?k=2017110901145
> 午後の練習では序盤から4回転ジャンプの調子が思わしくなく、ループで2度続けて転倒し、サルコーは回転が抜けるなどミスが目立った。
現地入りから、1日休養に充てたにも関わらず、状態が良くなかったようですね。
@yuzu_pino https://twitter.com/yuzu_pino/status/928542861888327680
別角度 https://vk.com/video368656555_456239404
日刊スポーツ https://www.nikkansports.com/sports/news/201711060000626.html
怪我の状態が不明ですが、この転倒以前に今大会、不安要素がありましたね。
・17GPS露では右膝の怪我が回復していなかった。(今日で中18日)
・Brian Orserが帯同する予定が、帯同していない。=NHK杯に向けた調整で、羽生の練習を監督していない。結果、自主練習に近い状況で、過度に追い込んだ可能性がある。
・来日が遅れた。7日(火)夜8時の大阪入り。
既に先に来日して国内で調整していたのか、トロントで調整していたのか不明ですが、後者なら時差調整(昼夜逆転)や長距離移動の疲労を考慮すれば、かなり遅いと思われます。(NHK杯は自国開催)
伊丹空港での報道陣に対するコメントは「バッチリ」。このコメントをそのまま受け取れば、来日直前まで追い込んでいたと想像されます。
・通常、利用してきた非公式練習を欠席。
・公開練習の午前練習を欠席。(時差ボケで定時に起きられないというのなら、分かります)
健康状態 <―> コンディション
1.コンディションを上げれば、健康状態が下がる。
2.健康状態を重視すれば、コンディションが上がらない。
この二律背反の法則ですね。
年間を通じたピーキングに関しては、前半戦のピークは五輪前哨戦となる17GPF(名古屋)であり、そこまで右肩上がりで、
頑張る必要性のない(重要度の低い)全日本選手権には下がるという流れです。
従って、中24日のGPFに向けて、現時点で、それほどコンディションを上げる必要性はなかったわけです。
また、NHK杯は、シード選手のPatrick Chanが欠場、3番手以降の競合選手も強い選手がおらず、追い込む必要性は全くありませんでした。
特に17GPS露で、右膝の怪我の回復が思わしくない状態が見て取れたので、羽生結弦は『怪我の完治優先』が課題だっといえるでしょう。[(2)の状況]
短期的な転倒による怪我は「偶然」と言えるかもしれませんが、過度の追い込みによる疲労が蓄積していた状態だったならば、怪我のリスクは相対的に高くなっていたと思われます。
今回の怪我の程度が不明ですが、17ACIのような状態ならば、NHK杯は欠場した方がいいでしょうね。平昌五輪出場を優先させるならば、怪我の治療をした方が賢明です。
(その場合、GPF五連覇はなくなり、自国開催でメインホストが不在の“異常事態"に。)
怪我の程度が、なんとか演技できるレベルならば、FPでは4S/4Tの3本か、あるいは、Jason Brownと同等の4回転無しの構成まで落としたら良い。
そして、演技内容がボロボロでも、何とか総合270点くらいを獲得し、1位(+15P)で28PでGPF進出になれば良い。
表彰式は参加せず、EXも欠場で、日本で即治療というのが考えうる最上のシナリオでしょう。
やはり、「4Lz」はリスクの高いJumpです。今季のDmitri ALIEV (18歳4ヶ月) と同じ状況ですね。
他にもMikhail Kolyada(22歳8ヶ月)やAlexander Samarin(19歳4ヶ月)などリスクを承知で試行していますが、Orserが反対したように、TOPの羽生結弦がやる必要性は全くなかった。
プルシェンコ氏がインタビューで述べたように、FPは4S/4Tの3本でも五輪で勝つには十分だった。
4Lzをプログラムに入れるという判断、成功率が低いにも関わらず早期に投入した、この2つが戦略ミスと言えるでしょう。(十分な時間がないから、急いでやらないといけない)
時間を遡れば、右膝の怪我がありながらACIに出場を強行したり、大事な五輪シーズンにも関わらず、アイスショーに出演したことも、重大な判断ミスといえます。(前者は17GPS露でChenに敗れた主要因)
五輪シーズンである今シーズンは、『結果が全て』なんですね。実力や実績はあまり関係がない。内容が伴わなくても、「勝った者が強い」という風潮になるでしょう。
ここまで、第一戦で羽生がChenに敗北、第二戦でChanの不調、第三戦でJaviの大失敗と好ましくない流れが来ていて、第四戦で新たな羽生の怪我。。。
本来、祝祭になるはずの自国開催のNHK杯が、嫌な予感はしていたとはいえ、悪夢の展開です。