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愛国的フィギュアスケート

羽生結弦とロシア女子を中心に

マスゴミはそれでも「羽生は団体戦に出場しろ」という ―最大の敵は “国内メディア”―

2017年12月25日 | 羽生結弦
17/10/01 10:09 日刊スポーツ 高場泉穂 フィギュア日本、平昌五輪団体出場枠 羽生2種目も https://www.nikkansports.com/sports/news/201710010000195.html (怪我前)

17/12/25 09:52 日刊スポーツ 羽生結弦ぶっつけ五輪へ「金特権」団体特別枠を用意 https://www.nikkansports.com/sports/news/201712250000151.html (怪我後)

> フィギュアスケート男子の羽生結弦(23=ANA)に、66年ぶりの五輪連覇への道が開けた。
 日本スケート連盟は24日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われた全日本選手権終了後、18年平昌(ピョンチャン)五輪代表9人を発表。男子はけがで全日本を欠場した羽生が選ばれた。
 日本連盟は羽生が団体の出場を希望した場合、本人の意向を尊重して五輪の舞台を用意する見通し。11月の負傷から試合勘が懸念される五輪王者に、男子シングル前の実戦機会をバックアップする。

 「羽生結弦」。代表発表でここにはいない名が呼ばれると会場は大歓声で包まれた。右足首の負傷からの回復が遅れ、代表選考会の全日本選手権を欠場。
 それでも選ばれたのは、16日に羽生側から日本連盟に「逆算して、五輪に間に合う」と連絡があったからだった。
 16日までに氷に乗り始め、まだジャンプなど本格的な練習には至っていないが、五輪に向け、復活の道を歩き始めた。

  羽生の意向により、4大陸選手権の代表には選ばれなかった。これで、ぶっつけ本番で五輪に臨むことになった。そこで、日本連盟が用意するのは団体特別枠。
 日本連盟関係者は「けがの状態によって」と前置きした上で
 団体出場を本人が希望した場合には「もちろん。本人の意向もある」とショートプログラム(SP)、フリーどちらにも出られるよう最大限、尊重する方針だ。
  ソチ五輪金メダリストにとって、最優先は右足首のけがの回復。そのハードルを乗り越えた上で、懸案事項は試合勘だ。
 世界唯一、羽生だけに許された五輪連覇への挑戦を日本チームとして、支援する。

  団体は開会式の2月9日に男子SP、同12日に同フリーが行われる。男子シングルは同16日にSP、翌17日にフリー。仮に団体戦男子SPに出場すれば 中6日で連覇をかけた勝負に臨める。
 初出場だったソチ五輪では、団体男子SPに出場し1位。五輪の雰囲気を感じ取ると同時に勢いをつけ、個人の金につなげた。
 また、個人戦まで中3日となるが、仮に団体フリー出場を希望した場合でも対応する見込みだ。

  今季の出場は、9月のオータム・クラシックと10月のGPロシア杯の2試合だけ。
 調子を上げるはずの2カ月がすでに過ぎ去り、現役最高のスケーターでもトップパフォーマンスを取り戻すことは簡単ではない。
 けがが回復して、五輪期間中でも個人種目の前に試合勘をつかむ機会が持てれば、不安は軽減する。最大の敵は焦り。
「最後の実戦機会」というセーフティーネットを準備し、金メダリストの帰還を待つ。



17/12/25 05:00 The Page ぶっつけ本番で平昌五輪出場する羽生結弦は、それでも連覇できるのか? https://thepage.jp/detail/20171225-00000001-wordleafs

18/01/21 08:01 日刊スポーツ 日本の上位進出には男女シングルの順位がカギになる https://www.nikkansports.com/sports/column/figurekoi/news/201801200000175.html

18/01/25 11:00 サンスポ 羽生の五輪連覇に4回転ルッツは必要? http://www.sanspo.com/sports/news/20180125/fgr18012511000006-n1.html
18/01/25 11:00 サンスポ 五輪競技担当・鈴木智紘 【記者の目】 羽生は生来の挑戦者…できる限りの演技するはず http://www.sanspo.com/sports/news/20180125/fgr18012505020005-n1.html


平昌五輪における「氷上競技」の個人戦と団体戦の日程
●ショートトラックスピードスケート競技 (江陵アイスアリーナ)   リレー競技が、個人戦の後に実施される。
●スピードスケート競技    (江陵スピードスケート競技場)    個人11種目中、団体追い抜きの後に実施されるのは、4種目のみ。女子では団体競技の後に行われるのは「男女マススタート」のみ。
●フィギュアスケート競技        (江陵アイスアリーナ)   なぜか、団体戦が個人戦の前に実施される。団体戦 Pairs FP/男子 FP出場者は、個人戦への十分な体力回復が不可能な日程。

・フィギュアスケート競技における団体戦の価値
 4カテゴリの戦力からメダルが約束されている、カナダ、ロシア、米国以外の国には全く価値がない競技。
 その他の出場国(7ケ国)は、個人戦の前に体力の損耗を強要され、徒労に終わる。

・ソチ五輪 団体戦開催による個人戦への影響の検証  http://www.isuresults.com/results/owg2014/
 ソチ五輪で団体戦に出場した事によって、後にどれだけ個人戦に悪影響を及ぼしたか。

【悪影響を受けた主な選手】 団体戦2戦出場FP出場SP出場 (個人戦 SP-FP-総合 順位)
 男子シングル  Evgeny Plyushchenko (怪我で棄権) 、羽生結弦 (1-1-金)、Patrick Chan (2-2-銀)、町田樹 (11-4-5位)、Jason Brown (6-11-9位)、Kevin Reynolds (17-10-15位)
 女子シングル Julia Lipnitskaia (5-6-5位)、Kaetlyn Osmond (13-13-13位)、浅田真央 (16-3-6位)、Gracie Gold (4-5-4位)、鈴木明子 (8-8-8位)

【反射利益を受けた主な選手】
 男子シングル Denis Ten (9-3-)、Javier Fernandez (3-5-4位)、高橋大輔 (4-6-6位)
 女子シングル Adelina Sotnikova (2-1-)、Yuna Kim (1-2-)

男子シングル競技で競合選手が最も恐れていること  『羽生結弦が五輪・団体戦に出場せず 個人戦に専念し、エレメンツの構成を 15GPF 相当に引き下げ、五輪本番でクリーンに滑ること

                                                                                                               

・仮に、羽生自身が 「団体戦に出たい」 と表明したとしても、それを 『個人戦に万全を期し、団体戦は出る必要がない』 と説得するのが日本スケート連盟(JSF)の役割のはずだ。
 遅くとも、全日本選手権前の連絡で、公表せずとも 「個人戦専念」 という金メダルへのレールを敷くべきだった。 「だったらいいな」 みたいな、甘い考えは捨て去るべきだ。
 
・4年に一度の「五輪」という、書き入れ時における利害関係者
 国内メディア
  テレビ中継 団体戦 男子SP/FP   羽生結弦が出場すれば、視聴率でおよそ3~5%の上積みは可能だろう。
  紙媒体   新聞・雑誌メディア    羽生が五輪で団体戦に出場し、露出機会が増えれば、当然、注目度の高い記事が別に書け、写真掲載も捗る。

 海外メディア 
  NBC(米国) フィギュアスケート競技で、米国で唯一可能性のある金メダルを「Nathan Chen」に獲らせるためには、怪我明けの「羽生結弦」と「宇野昌磨」が団体戦に出場し、個人戦までに疲弊してもらいたい。(本音)


・羽生結弦 五輪 個人戦 金メダル 不等号による重要度

「健康状態」>>>>>>>>>>>>>>>>>「コンデイション」>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 「実戦感覚/試合勘」


・「女王」 と 「王」 の比較

                                                
Evgenia Medvedeva (18歳 1ヶ月)                                羽生結弦 (23歳 0ヶ月)

                                                   17/10/21(土) GPF露 FP
17/11/11(土) GPS日(NHK杯) FP    試合後、怪我が悪化              17/11/09(木) 公式練習中に、負傷          
                                                     
 
18/01/18(木) 欧州選手権[1/15-21]     中67日 http://moscowec2018.ru/schedule.php   
   
                                                   18/02/09(金) 五輪・団体戦 男子SP  怪我から中91日 GPS露から中110日    
18/02/11(日) 五輪・団体戦 女子SP      中91日                         
                                                   18/02/16(金) 五輪・個人戦 男子SP  怪我から98 GPS露から中117
18/02/21(水) 五輪・個人戦 女子SP      中101日
 

 Evgenia Medvedevaは「NHK杯」終了後、怪我の状態が悪化し、治療に専念するため、「17GPF」を欠場し、さらに重要な「17年ロシア選手権」も欠場しました。
奇妙なことですが、ロシアメディアでEvgenia Medvedevaの「実戦感覚/試合勘」が問題だ、心配だ、などと言っているのを見た事はないですね。
ロシアメディアは、Medvedevaに対して、実力や実績を信頼・尊重しており、だからこそ、連盟側も彼女がロシア選手権を欠場しても、「欧州選手権」に派遣するわけです。
そして、日本メディアで、彼女の「実戦感覚/試合勘」が問題だ、心配だ、などと指摘しているのは皆無でしょう。
 また、ソチ五輪・銀メダリストのPatrick Chan (加) は、今季、国際大会は245.70という低い点数で終えた「17 GPS 加」の1戦のみで、国内大会の「18年カナダ選手権」を加えても、わずか2戦です。
これは羽生結弦の「17 CS ACI」、「17 GP 露」と同じ数です。どうして羽生結弦の「実戦感覚/試合勘」だけ問題にするのか。

17/04/21(金) 17 WTT  日本・東京        男子FP  http://www.jsfresults.com/intl/2016-2017/wtt/
17/09/22(日) 17 ACI  カナダ・モントリオール 男子SP  https://skatecanada.ca/2017-autumn-classic-international/


 羽生結弦は17 WTT 後から 【153】 の「実戦感覚/試合勘」で、17 ACIにて、(右膝痛がありながら) SPで自らの世界記録を更新しました。
これでも、「羽生結弦を信頼しない、信頼できない」というのでしょうか。あり得ないですね!

17/12/24 23:56 時事通信      羽生、ぶっつけ本番で五輪へ=ベストまで戻せるか-フィギュア           https://www.jiji.com/jc/article?k=2017122400359
17/12/25 05:02 サンケイスポーツ 羽生は実績で選出 四大陸選手権出場せず…“ぶっつけ五輪”濃厚/フィギュア http://www.sanspo.com/sports/news/20171225/fgr17122505020012-n1.html
17/12/25 05:30 スポーツニッポン 羽生、ぶっつけ五輪…平昌決定もケガ再発防止優先で四大陸欠場         https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/12/25/kiji/20171224s00079000493000c.html
17/12/25 11:05 共同通信     羽生結弦、ぶっつけ本番で五輪へ                             https://this.kiji.is/317685200216114273?c=39546741839462401
17/12/25     日刊ゲンダイ   四大陸も欠場 羽生は“ぶっつけ本番”で4回転を捨てるのか              https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/220193

 広告代理店からキーワード指定でもあるのか、 『ぶっつけ』 という言葉を、各社が連呼しまくりですね! (笑)  一体、何なのか、これは・・・
(日を遡ると、11月10日から散見され、12月18日くらいから多用されているようです)


・羽生結弦 五輪 個人戦/団体戦 不等号による重要度
平昌五輪・個人戦 金メダル」>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>「平昌五輪・団体戦 参加賞」
66年ぶりの男子シングル競技・五輪二連覇の偉業                                                                                                  NBC(米国)「大会を盛り上げてくれて、ありがとね。」


・団体戦出場のデメリット/メリット

デメリット  
 体力損耗 (団体SPから個人SPまで 中6日 は健康であっても、どの選手であっても厳しい)
 既存の怪我の悪化リスク、新たな怪我のリスク
 個人競技までの猶予期間が1週間短縮されてしまう。(団体戦に出場しないということは、それだけリハビリ期間、調整期間が長く取れるということ)
  ピーキング 
   団体戦終了後、韓国に留まるのか、日本に帰国するのか、カナダの練習拠点に戻るのか(非現実的)、難しい調整を強いられる。個人戦に専念すれば、その心配は最初から不用。
    競技開始時間10:00- に伴う早朝練習。従って 20-21時:就寝~3-4時:起床 という生活リズムを1週間延長しなければいけない。 [注:時間は適当]

メリット
 マスゴミ曰く「試合勘/実戦感覚」。
 五輪会場、五輪の雰囲気に慣れる。


・この期に及んで、「羽生結弦は五輪・団体戦に出場しろ」(趣旨) と強要するのは 「羽生結弦は五輪・個人戦で失敗しろ」 と言っているのと、同じである。
 (過労死 寸前の人に「もっと働け」と言うようなもの)
 
 羽生結弦が団体戦に出場して、一体誰が、得をするのか、よく考えるべきだ。
平昌五輪・個人戦・男子シングル競技で、日本の1、2フィニッシュが本当に見たいのであれば、団体戦・男子シングル出場者は【 SP:宇野昌磨、FP:田中刑事 】とすべきなのは自明の理だ。
[宇野昌磨(20歳0ヶ月) : 団体FP出場の場合、個人SPまで中3日 → 団体SP出場の場合、個人SPまで中6日]

 「金特権」?! 団体特別枠?! 何言ってんだこいつは !!!  って感じですね。

(敬称略、随時 追記/修正)

羽生君と同じネックを付けている?露男子

2017年12月21日 | 羽生結弦
17/12/20 17年ロシア選手権 男子SP 滑走順抽選にて

https://pp.userapi.com/c840334/v840334294/35789/_2DEZH9x-gU.jpg

Alexey EROKHOV (アレクセイ・エロホフ)  18歳3ヶ月  エテリ組  http://www.isuresults.com/bios/isufs00014998.htm


ファイテンオフィシャルストア 
RAKUWAネック X100 (チョッパーモデル)(ブラック) https://www.phiten-store.com/products/detail0-1782.html

こちらのモデルでしょうか? 形状がよく似ていますね。
17GPF(名古屋)に出場した際 [5位]、日本で購入したか、ファンの方からプレゼントされたのでしょうか。
10,152円(税込み)と決して安くないので、同じ物なら、おそらく後者かなと思いますが。

自分はこれを付けて感じる効果は“眉唾もの”だと思いますが、一応、ご報告まで。

(追記)

今、露選手権の男子SPを見ていたら、17GPF(名古屋)でJr.男子で出場していた [4位]

Makar IGNATOV (マカール・イグナトフ)  17歳6ヶ月  Evgeni Rukavicin  http://www.isuresults.com/bios/isufs00101865.htm

も似たデザインの物を付けていますね。違うブランドの物かもしれませんが。

彼も同じようにファンから貰ったのかもしれませんね。


Pairs競技 Dmitrii Kozlovskii 18歳(23日が18歳の誕生日) パートナー:Aleksandra Boikova  http://www.isuresults.com/bios/isufs00101158.htm

17 Jr.GPF(名古屋) Paris 5位     23日(土) ロシア選手権 Pairs FPにて

これもそうでしょうか。

(敬称略、随時追記/修正)

羽生選手の怪我の追加情報とこれまでの経緯

2017年12月14日 | 羽生結弦
 新たな報道

17/12/14 (木) 06:00 スポーツ報知 羽生結弦が近日中に氷上練習再開へ…ペアは五輪出場権獲得 北朝鮮出場せずで繰り上げ http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20171214-OHT1T50008.html
        ↓
17/12/14 (木) 09:59 スポーツ報知 羽生結弦、腱と骨にも炎症「いつから練習を再開出来るかは、まだ決まっていません」スケート連盟が追加コメント発表 http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20171214-OHT1T50094.html

> 「当初の診断では3~4週間ほどで元に戻るということでしたが、通常の捻挫よりも治りが長引く靭帯も損傷していることがわかりました。
   また、腱と骨にも炎症があるため、治るスピードが早くはありません。
   まだ氷上に乗ることはできていませんが、今後、氷上に立ち左足を中心に、ストロークやクロスなど単純に滑ることだけから始め、
   少しずつ負荷を上げ、右足でのターンなどをできるようにしていきたいと思っています。いつから練習を再開出来るかは、まだ決まっていません


 これまでの経緯

・11月9日(木)の怪我をした当初から、Cricket側の代替で帯同していた Ghisland Briand (ジスラン・ブリアン) コーチの怪我に対する認識は非常に楽天的なものだった。

17/11/10 (金) 21:58 読売 コーチ「重傷ではない」…NHK杯欠場の羽生 
> 日本スケート連盟によると、診断名は「右足関節外側靱帯損傷」。
  けがの程度は明らかになっていないが、同行するジスラン・ブリアンコーチは「五輪を優先して今大会は出ないが、重傷ではない」と話しており、(略)


・また、17GPS日(NHK杯)に自身の術後で、帯同していなかった Brian Orser (ブライアン・オーサー) コーチの認識も楽天的なものだった。

17/11/17 (金) 08:12 共同 羽生の全日本復帰「計画」 オーサー・コーチが明かす/フィギュア http://www.sanspo.com/sports/news/20171117/fgr17111708120001-n1.html
> 羽生とは連絡を取り合っており、週明けにも練習拠点を置くカナダのトロントで今後の方針を話し合う見通しだという。
  全日本選手権を欠場しても2連覇が懸かる来年2月の平昌冬季五輪代表入りは確実だが
 「全日本に向けて準備させる。足をしっかり治し、全日本で滑れるようにすることが次にすべきことだ」とした。

 羽生選手側とCricket側とで怪我に対する意思の疎通が上手くいっていなかった可能性がある。少なくともCricket側に認識の違い、齟齬があった。


・NHK杯で怪我をした直後、日本で当分、治療に専念すると思われたが、絶対安静 期間明け前後の、かなり早い段階でカナダに帰国した。

17/11/18 (土) 08:11 時事 平昌五輪まで「時間ある」=羽生指導のオーサー氏―フィギュア https://www.jiji.com/jc/article?k=2017111700305
> オーサー氏は「ユヅルは週明けに(カナダの練習拠点の)トロントに戻り、僕らと練習したがっている。けががより彼を強くし、成長させてくれる」と話した。


・カナダで、氷上練習を既に再開し、回復を遅らせた or 悪化させた可能性がある

17/12/11 (月) 16:30 東スポ 【フィギュア】羽生に全日本選手権欠場のススメ https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/854608/
> この発表を受け、元国際ジャッジでフィギュア解説者の 杉田秀男 氏(82)は
 「人づてですが『氷に乗り始めた』と聞いていたので残念というか、少し驚きました。全日本に出なくても五輪には行けるのですから、私は欠場を勧める」と話す。

  全日本選手権の出場を目指すとの本人の発言、早い段階でのカナダへの帰国、全日本選手権までの日数、彼の性格やこれまでの行動パターンから考えて、
 右足首の患部の痛みが引かないうちに、氷上練習を再開していた可能性があります。
 その場合、治療に専念するよりも、全日本選手権での復帰を優先して練習したことにより、患部の状態を悪化させた可能性がありますね。 

  また、根本的な問題として、外国人である羽生結弦が、カナダで適切な医療をきちんと受けているのか、という疑問がありますね。(医療費は資金力があるので問題なく、民間の医療保険もあるでしょうが)
 これは17ACI(CS)を右膝の怪我がありながら出場を強行して、FPが酷い演技に終わったこと (演技後、立つことすら難しそうだった)や、
 右膝の回復が遅れ、その影響から17GPS露が不本意な演技になったこともあり、気になっていた点です。(同様に外国人で韓国出身のJun Hwan CHAの怪我の例も)
  Cricket Clubの羽生結弦に対する支援体制はどうなっているのでしょうか? ACI出場前に医師の診察(専門医)や、MRIなどの精密検査を受けることが出来ていたのか。
 何か見つかれば、ドクターストップになっていたはずです。ACIのような大会でリスクを負う必要性は全く無かった。(特別番組を編成したテレビ朝日、多数の羽生ファン、それを連れてきた旅行代理店などのシガラミはありましたが)


  『チーム羽生』 は、なぜ誕生しないのか
  
  彼のような特定のスポーツで突出した存在になった日本人選手は「チーム○○」といった、
 各スポーツ分野の専門家「コーチ、トレーナー、マッサージ師(鍼/灸治療含む)、情報分析、動作解析、栄養士、メンタルトレーナー(カウンセラー)、個人マネージャー、専属の通訳、(場合によってはボディガードやSNS担当なども)」で
 大会参加や練習拠点での支援体制を採っているのを見ますよね。仮に世界最高峰を揃えられなくても、少なくとも日本最高峰のスタッフは揃えられるはず。
  スタッフの能力に見合う報酬を払うことはスポンサーが多数ついている資金力の豊富な羽生選手には十分可能ですし、
 スポンサー料の引き上げ、あるいはクラウドファンディングで資金調達することも可能でしょう。(クラウドファンディングの場合は、想定以上の莫大な額が集まる可能性がありますね。JSF等の規約上、可能かどうか知りませんが)
 時々、海外のフィギュアスケート選手で、自己の活動資金の為に寄付を呼びかけたり、同様の資金調達にインセンティブを出していたりするのを見かけますね(サイン、記念写真、記念品、本人との食事会等)。
  あるいは、羽生選手のカリスマ性なら、無償、あるいは薄給、あるいはフルタイムではなく、パートタイムであっても、彼の偉大な歴史の一部になりたいと思う人は多数いるでしょう。 
  羽生選手の所属先である全日本空輸(ANA)が「チームANA」と呼べるのかもしれませんが (監督:城田憲子 71歳)、高度な専門家集団というと・・・。
 これは羽生選手自身が、ファンなどから無防備な形になっており、ボディガードが必要な点で以前から思っていたことです。
 Cricket Clubは結局のところ、多国籍の選手が在籍し、複数の五輪代表選手を抱えるため、羽生選手のみ専門に担当しているスタッフはいないのではないでしょうか。
 (不当な扱いだとは言いませんが、リソースは分散していると言っていいでしょう。)

  
 代表選考に関して


17/11/10 (金) 20:35 毎日 気になる羽生の「平昌五輪切符」 転倒で負傷 https://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20171111/k00/00m/050/079000c
> フィギュアスケート男子の平昌五輪代表選考基準

 【1人目】 全日本選手権優勝者

 【2人目】 全日本の2、3位 ▽GPファイナル進出者のうち上位2人(全日本優勝者を除く)--から選考

 【3人目】 2人目の選考から漏れた選手 ▽全日本終了時点での世界ランキング、国際スケート連盟公認大会で出した今季最高得点などの上位選手--から選考

 ※全日本出場は不可欠だが、世界選手権3位以内の実績がある選手が、けが等でやむを得ず全日本を欠場した場合は、それまでの成績を評価し選考することがある


 日本スケート連盟(Japan Skating Federation:JSF)は、羽生選手がコメントした全日本選手権出場を、医師の診断内容が公表された段階で、強行出場するのを予防することが出来たはずです。
この場合、17NHK杯終了後、間髪入れず、緊急の役員会議などを行い、全会一致で「『羽生結弦』の平昌五輪代表を内定(1/3枠目)」を決定し、世間に公表する。[11/13(月)~]
その際、この決定が連盟の代表選手選出ルールにない、あるいは違反していたとしても、後から例外規定で追加したりすればいい。(例外規定を追加した上で公表)
「代表枠に対して、選考対象となる選手の実力差が大きい場合、全日本選手権出場が五輪に向けての調整の障害とならないよう、該当選手には特例として早めに内定を出す」(『特別枠』)

 参考とする成績は、『① 五輪当該年の前半戦と前年度 (*1) のSeasonal Best Scores、②選手個人のPersonal Best Scores、③および(*1)における複数大会における成績の安定性、継続性』とする。
(単独大会のラッキーパンチの選手の選出は避ける。③)

 これだと年末に一発勝負の「全日本選手権」を開催する意味合いはないのではないかと思われますが、実力差があまりにも大きい場合は、実際、意味がないですね。(男子は「3番手の争い」)
 日本男子シングルでは、二番手と三番手の実力差が相当、離れています。甲乙つけがたい選手層の厚さなら一発勝負も理解できますが。[ 2017/2018 Men Seasonal Best Score http://deep-edge.net/sb.php ]
 また、フィギュアスケートの世界ランキングは他競技に比べて、意味が薄いですね。(CSに複数回、出場してポイントを稼ぎ上位に入っている選手がかなりいる=選手の実力をそのまま反映していない)
 これで早い段階で羽生結弦の全日本選手権に出場するために復帰を急がせることを予防できたでしょう。
海外の羽生ファン、フィギュアスケートファンも、「羽生が全日本選手権を欠場し、平昌五輪代表を逃すのではないか」という誤解で、あれこれ心配しなくて済んだでしょう。

 宇野昌磨に関しても、17GPF進出を決定した17GPS仏終了後のタイミングで、「日本代表選出(2/3枠目)」と世間に公表しておけばよかったですね。[11/20(月)~]
羽生選手の発表と同時の場合が望ましいですが、宇野選手の方がキャリアは浅く、GPF進出が決定していない段階では避けた方がよかった(大失敗ならば落選する可能性も)。

 この基準で参考とされる最初に抽出される成績は、羽生結弦は 321.59(17 WC)、宇野昌磨は 319.84 (17 LT *CS)となります。
17 LTは、1段落ちるCS(チャレンジャーシリーズ)であり、得点の傾向がボーナスステージでもあったため、参考とするにはあまり好ましくないですが、この場合、重要ではないですね。

 また、羽生結弦と宇野昌磨は、2016年ボストン世界選手権で男子シングルの出場枠を「2枠」から「3枠」に代表枠を戻した功労者であり、http://www.isuresults.com/results/season1516/wc2016/CAT001RS.HTM
2017年ヘルシンキ世界選手権で平昌五輪代表枠「3枠」を決定づけた代表選手でもあります。(五輪前最後の世界選手権大会での、男子シングルの金、銀メダリスト) http://www.isuresults.com/results/season1617/wc2017/CAT001RS.HTM

 得点および日本フィギュアスケート界に対する貢献度から言って、誰も文句を言わないでしょう。全員が揃った国際大会で上位に入れるのは、残念ながらこの2人だけですから。
(率直に言うと、日本男子シングルの選手層はかなり薄く、2人が長期離脱した場合、日本男子フィギュアにとって『大惨事』となります)

 また、公平性で文句を言う人がいれば、1つ参考になるのが、韓国の男子シングル代表1枠を争っている選考過程を見て頂きたいですね。
7月、12月、1月と時期が異なる三回もの国内大会を経て、3戦の総得点の合計による選出になるらしいです。
韓国国内では、4回転Jumpを跳ぶCricket所属のJun Hwan CHA(チャ・ジュンファン/16歳1ヶ月)が、2戦終了した段階で、既に落選の危機に直面しています。
元を辿れば、7月末の早い段階で国内選考をする、他国では通常ではありえない日程が、彼の怪我の状態を悪化させた原因の一つとなったと言えるでしょう。
韓国国内で単一年度に、選考大会を3回も開けば、海外拠点のJun Hwan CHAの身体的・金銭的負担が大きいのは明らかですから。(女子Jr.シングルのYoung YOU [13歳] も将来同じことに)


 皮肉にも、代表枠が早く決まらず、17GPFでの宇野昌磨のパフォーマンスに悪影響を与えた事が、試合後の報道で判明しましたね。

17/12/08 (金) 22:29 スポニチ 悔しさ見せず…宇野昌磨「フリーでたくさんミス 心残りもあるけど満足」 
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/12/08/kiji/20171208s00079000393000c.html

  フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルの男子で2位の宇野昌磨(19=トヨタ自動車)は、会見で悔しさを見せず淡々と答えた。

 ――ファイナルを振り返って

 「フリーでたくさんミスをして心残りもあるけど、満足している

 ――次の試合に向けて

 「全日本選手権は今年最後の試合で、一番大事な試合と考えているので、自分のベストを出せれば」


  「全日本選手権」とさらなる見通し

第86回 全日本選手権大会 2017年12月21日(木)~24日(日)
概要:http://www.jsfresults.com/National/2017-2018/fs_j/nationalsenior/index.htm

 これだけ羽生選手が出場にこだわったのも(ファンへのつぐない)、情報が小出しになっているのも、日本スケート連盟(JSF)がさっさと羽生選手に「当確宣言」しなかったのも、全ては

フジテレビ http://www.fujitv.co.jp/sports/skate/japan/ のテレビ中継や

 東京五輪会場でもある「武蔵野の森総合スポーツプラザ」における“お披露目”興行を優先させたためでしょうね。


 日本スケート連盟(JSF)が「羽生選手と宇野選手は男子代表の2枠に選出されました。全日本選手権は残り1枠を争う戦いになります。」とアナウンスしていたら、
フジテレビのテレビ中継の内容も変わってきますからね。(放送予定を見ると、男子シングル競技が全日本選手権のメインイベント)
(各日 女子SP/男子SP/女子FP/男子FPと生放送を予定しているのは、「テレビ朝日」と違って大いに評価できますが)

 全日本選手権は怪我の当初から、出場が不可能であり、出場を強行しても、羽生選手にとって代表選出に意味のない大会でした。
今日の報道で先行きを心配されている人も多いかと思いますが、自分はむしろチャンスだと考えています。
日本男子代表の有力選手の内(3枠)、羽生選手よりも健康状態、コンデイションが悪い選手はいません。(羽生を助けること [団体戦不出場] は、宇野を助けることにも繋がる [団体FP→SP出場])
これで羽生選手が五輪・団体戦に出場する理由、妥当性が、国内的にも国際的にも、全くなくなったといえるでしょう。  

 以前の投稿に追記したように、個人戦1ヶ月前 【2018年1月16日】 までに健康状態が回復すれば十分です。
仮に、それよりも長期化して、五輪に向けた調整が2~3週間しか取れない場合でも、
健康に問題がなければ、コンデイションが多少不良でも、正しい選択 (団体戦 不出場、4Loを跳ばない構成で[SP] 四回転 2種2回 / [FP] 2種3回) をすれば、
依然、金メダルの可能性が高く、その場合は、興奮のるつぼと化した “劇的な" 復帰戦 (「皆が彼を待っていた」「皆がそれを望んでいた」) 、大会のハイライトとなるでしょう。

 (敬称略、随時追記/更新)

羽生結弦の怪我の予後とマスゴミ

2017年12月11日 | 羽生結弦
過去記事 17/11/10 羽生結弦、NHK杯棄権(GPF不可に) http://blog.goo.ne.jp/figureskate_330_43/e/cac187666efa9f383cbf7cdfc5270ea3

>17/11/12 14:46 日刊スポーツ 羽生結弦10日間絶対安静「全日本に間に合うよう」 https://www.nikkansports.com/sports/news/201711120000346.html
>>  羽生のコメントは以下の通り。
 「いつも応援ありがとうございます。このたびは、皆さまにご心配をおかけし申し訳ございません。10日間 [~11/19日(日)] は絶対安静と医師から言われました。
  その後3~4週間
(21~28日間/ 12/10(日)~17(日)) で元に戻るとみておりますが、まだ、あくまでも予定でございます。
  何とか全日本までに間に合うよう治療・リハビリに努力いたします。
                        → 最長の場合、男子SP 12/22(金) 17:00~20:55 まで、中4日しかない。
  全日本ではいい演技が出来るよう頑張りますので、どうぞリハビリ、練習に専念させていただきますようご配慮の程、なにとぞよろしくお願いいたします


17/12/10 デイリー 羽生結弦、全日本苦渋の回避も…「まだ氷上練習できていない」 https://www.daily.co.jp/general/2017/12/10/0010805701.shtml
> フィギュアスケートのソチ五輪金メダリストで、11月のNHK杯の公式練習中に右足関節外側じん帯を損傷した羽生結弦(23)=ANA=について、日本スケート連盟が10日、現状を発表した。
 2日前に羽生サイドと連絡を取り合った小林芳子強化部長は、羽生のコメントを代読し
「だいぶよくなりましたが、まだ痛みがあるため、氷上練習はできていません。治療とリハビリを頑張っています」と、まだ氷上練習を再開できていないことを明かした。
 平昌五輪代表最終選考会となる全日本選手権(21日開幕・東京)出場は微妙な状況となった。

  小林部長は今後も羽生サイドと密に連絡を取り合っていく意向を示し
 「もちろん全日本に出てくることになれば、嬉しい思いはありますけど、それがその後にどう影響するかというところもやりとりしていきたい。
  もちろん全日本は日本最高の大会で、大切な選考のための大会。
  ただ、今季は五輪という大きな目標がある。それを踏まえて、全日本を考えていきたい」と、連覇の期待が懸かる五輪に最重点をおいて、全日本の出否を話し合っていく考えを明かした。

  羽生は11月9日のNHK杯の公式練習中に4回転ルッツを跳んだ際に転倒し、右足関節外側じん帯を損傷。
「10日間の絶対安静と、その後(氷上にのり)、3~4週間で元に戻る」と、完全復帰まで4~5週間の見通しを示し、全日本出場に意欲を見せていた。
 負傷からこの日で、約1カ月が経過。当初の見通しより、回復が遅れていることになる。
  現在は拠点のカナダ、トロントに戻り、治療とリハビリに専念している状況。
 全日本まで、あと約10日。選考要項には負傷し、全日本に出場できなかった場合の“救済条項"もあり、羽生は出場しない場合でも、代表入りは濃厚。
 ただ、その場合、約4カ月実戦から離れ、“ぶっつけ"での五輪出場となる可能性もある。



 この記事は、意図的に不安を煽る記事になっています。(ファンの不安心理につけこんだ煽り記事)
羽生選手側が発表したコメントをよく読めば、最長の場合、12月17日(日)まで患部が元に戻らない可能性があったわけです。[診断から10日+3~4週間]

> 負傷からこの日で、約1カ月が経過。当初の見通しより、回復が遅れていることになる。

 この一文は明らかに記者の主観であり、読者をミスリードさせています。なぜなら、医師の診断の治療期間の範囲内だからです。

> ただ、その場合、約4カ月実戦から離れ、“ぶっつけ"での五輪出場となる可能性もある。

 羽生選手が最後に大会に出場したのは、GPS一戦目の17GPS露[10月20-22日]ですが、GPS二戦目[11月10-12日]の17GPS日で怪我を負いました。<11月9日(木)>
ただ、NHK杯には怪我で欠場したとは言え、大会に参加できる体つくりは出来ていたわけで、五輪までは実際は3ヶ月と言えるでしょう。
 デイリーが問題視している実戦感覚は、羽生選手のレベルになれば、問題ないはずです。(既に五輪を経験しており、Sr.8年目。Sr.1、2年目の経験の乏しい選手ではない)
[GPS露から団体SPまで【中110日】個人SPまで【中117日】、GPS日(怪我)から団体SPまで【中91日】個人SPまで【中98日】]
例えば、16GPF[16/12/10]以来欠場し、17GPS日[17/11/10]で復帰した宮原知子選手とは治療/リハビリ期間が全く違うわけです。【中333日】欠場。
(また、16 4CCで五輪会場を実際に体感している羽生選手と、参加できなかった宮原選手でも大きな違いがある)

 まるで全日本選手権に出ないことが、悪いかのような言いようです。公式発表の時点で診断内容から判断すれば、出場が難しいのは明らかでした。(特定の大会の準備には通常1ヶ月はかかる)
羽生選手の全日本選手権の出場意思は、NHK杯を怪我で欠場したファンや関係者への償い、感情の先走りのようなものです。


17/12/11 デイリー 羽生ぶっつけ五輪も…故障後「氷上練習できていません」 日本のエース大ピンチ https://www.daily.co.jp/general/2017/12/11/0010807481.shtml

 このタイトルなんか、典型的ですね。


17/12/11 10:18 日刊スポーツ 羽生結弦、全日本ピンチ!氷上練習まだ再開できず https://www.nikkansports.com/sports/news/201712110000183.html

> 羽生は11月9日のNHK杯公式練習で負傷し、右足関節外側靱帯(じんたい)を損傷。全治3週間と診断され、強化拠点であるカナダのトロントで療養している。

 この日刊スポーツの記事はさらに悪質で、羽生選手側の公式発表の内容を、勝手に改変しているわけです。[10日+3~4週間 → 全治3週間 ]
改変した上で「羽生結弦、全日本ピンチ!」だと。


 羽生選手の怪我以降で、予期される悪いシナリオを挙げるとすれば、

1.羽生選手本人が、12月20日~24日の「全日本選手権」に怪我の治療やリハビリを優先せず、出場を強行する。(男子シングルの競合者は笑いが止まらない)
2.日本のメディアが羽生結弦に対して「全日本選手権」出場を強要する。(出場しないことを悪いことかのように報道する)


 さらにマスゴミ報道の疑問に思う1つに、『宇野昌磨、5大会連続、300点超え』の例の報道です。

17/10/29 デイリー 宇野昌磨が優勝、5大会連続300点超え フリーは197・48点、合計301・10点 https://www.daily.co.jp/general/2017/10/29/0010686366.shtml
17/10/30 日刊スポーツ 松本航 準備にこだわり、宇野昌磨5大会連続300点超えV https://www.nikkansports.com/sports/news/201710300000176.html
17/10/30 05:04 サンスポ 宇野、40点差圧勝!4戦連続300点超え/フィギュア http://www.sanspo.com/sports/news/20171030/fgr17103005040003-n1.html

 フィギュアスケート競技で一番、重要なのは何なのか? それは『重要な試合に勝つ』ことです。と同時に「すべての試合に勝つ必要はない」とも言えます。

今大会(17GPF名古屋)、宇野昌磨選手は、
・格上選手の不在 (羽生、Javi、Chan) = 宇野昌磨がPCSリーダー
・強豪選手の不在 (羽生、Javi、Chan、Boyang) 17年世界選手権のFP最終組6人中、自分を含めて2人だけの出場。
・開催国 (日本) = Home advantage
・練習拠点での開催 (名古屋市) 
・競合選手が「Nathan Chen」しかいなかった。
・「Nathan Chen」よりも有利な日程 (+1週間)
・「Nathan Chen」よりも有利な環境 (時差[昼夜逆転]、移動距離)
・「Nathan Chen」よりも有利な試合展開 (FP最終滑走の宇野昌磨が 185.00 点以上で総合勝利という極めて有利な条件。宇野PB 17WC:214.45、今季 GPS加:197.48、GPS仏:195.69 )


 結果はご覧の通り。この極めて有利な条件で、自分の演技がSP/FPを通して全く出来なかった。
(宇野昌磨は大会の重要性を理解していなかったかもしれない。彼と同様に不本意な成績に終わった樋口新葉は、逆に重要性を理解していたようですが)
実は宇野選手は羽生選手がインフルエンザで欠場した2016年全日本選手権でもいい演技が出来なかったんですね。
16年12月22日~25日 第85回全日本選手権大会 http://www.jsfresults.com/National/2016-2017/fs_j/nationalsenior/index.htm

 今大会(17 GPF)のSr.男子シングル競技は他のカテゴリに比べても、酷い内容でしたね。フィギュアスケートファンは宇野昌磨に“物足りなさ"を感じた方も多かったでしょう。(特に羽生ファンは)
宇野昌磨選手 (19歳11ヶ月) が羽生結弦選手 (23歳0ヶ月) の代替にならないのは、通史的に見て、現時点でも明らかですが、メディアは宇野選手を羽生選手と同等に扱うべきではないですね。
また、宇野選手に羽生選手に関するコメントを誘導尋問のように引き出させようとするべきではない。宇野選手の競合は羽生選手だけではないのだから。(羽生選手の場合は、自身のみ)

 これは同じくらいの年齢差である露Sr.女子シングルのEvgenia Medvedeva(18歳0ヶ月)とAlina Zagitova(15歳6ヶ月)にも共通するTOPICです。
Alina Zagitovaは今季開幕前に、今季の目標を聞かれて 『秘密』 と答えています。彼女が「五輪で金メダルを獲りたい」「ジェーニャ(Evgenia Medvedeva)に勝ちたい」などと答えるわけがありません。
これは彼女が控えめな性格であると同時に、リンクメイトである先輩への敬意、Eteriコーチの教え(競合選手を批評しない)、さらには五輪本番でも団体戦のチームメイトになる可能性が高いからだと思われます。
MedvedevaとZagitovaの対立が、露メディアやファンを巻き込んで深刻化すれば、一体、誰が得をするのか? 答えは明らかでしょう。
 ところが、日本のマスゴミは、特定の対立を煽るだけではなく(国内の「羽生vs宇野」だけでなく、なぜか海外の「羽生vsChen」ですら)、
さらに情報を改変してでも、ファンの不安心理を煽ろうとするから悪質です。(意図的にやっている)

 世界で一番、「羽生」「羽生」言っていたのは誰かと言うと、山本草太 選手(現在 17歳11ヶ月)なんですね。彼がその後、一体どうなったか? 


 もう一つ、我々、フィギュアスケートファンとメディアの間で意見の相違、乖離が見られるTOPICがあります。
それは「平昌五輪で羽生結弦が団体戦に出場するか否か」という事案です。

・日本のマスゴミ(競技内容を放送するテレビ局、および紙媒体)は、羽生結弦に(視聴率、紙媒体の売上等)、「平昌五輪・団体戦」に是非とも出場して欲しい。【私益】
    ↓↑
・日本のフィギュアスケートファン(の多く)は、日本の団体戦の銅メダル(*)よりも、羽生結弦の個人戦・金メダルが見たい。【公益】 (特定のファン以外は、こう断言していいでしょう)

 *実現性が低く、大きな犠牲を伴い、メダルの価値が低い。


 最後に、今大会、テレビ朝日の中継でGPFで“世界一決定戦"だと、始終、連呼していたのには、ウンザリさせられましたね。
“世界一決定戦"と呼べるのは、通常のシーズンなら3月に行われる「世界選手権」でしょう。五輪シーズンなら「五輪」本番です。※GPF(グランプリファイナル)は前半の順位決定戦にしか過ぎない。
フィギュアスケートをよく知らない視聴者や、初めて見た視聴者は誤解するでしょうね。(むしろ大会の権威を上げるため、意図的にやっている)
 また、今回の17GPFは、時差がない日本(名古屋)開催で、予定放送時間内に生放送可能であったにも関わらず、ディレイド放送(疑似生放送)でした。
Jr.GPFの無料のLive Stream放送が日本ではブロックされたり、改良されたTES表示も、従来通りで『テレビ朝日』は、本当に最悪でしたね! (同局他番組の番宣は禁止すべき)

 そもそも「反日が社是」と思われる【テレビ朝日】は、フィギュアスケート競技を中継するべきではない。(【フジテレビ】も【NHK】も似たようなものですが・・)
門外漢のテニス出身者を、フィギュアスケート競技の中継に参加させるのは、視聴者を舐めている証拠です。(「視聴者はバカだから、松岡修造でも問題ない」)
逆にフィギュアスケート出身の織田信成が、テニスの四大大会のTV中継で現場レポーターを担当していたら変でしょう。
ジャニーズ、女性アイドル、お笑いタレント、芸能人など、門外漢がまかり通るのが日本のスポーツ中継のレベルの低さですが・・・。
2020年の東京五輪は先が思いやられますね。 


[13日 追記]

17/12/13 16:25 日刊スポーツ 羽生結弦「捻挫よりも治りが長引く」負傷状態明かす https://www.nikkansports.com/sports/news/201712130000569.html

 記事に目新しい内容はないですが、小林芳子強化部長の前回の説明の後の各社の報道を見て、羽生選手本人による追加説明ですね。
まだ、全日本選手権出場を諦めていないようですが、やはり無理はしないほうがいいですね。

回復までのリミットは、

団体戦に出場するのであれば、団体戦 SP の1ヶ月前 【2018年1月9日】 になり、

団体戦に出場しないのであれば、個人戦 SP の1ヶ月前 【2018年1月16日】 となります。

そこから五輪に向けての調整に、1ヶ月といった感じですね。
この場合、団体戦に出場しないのであれば、1週間、時間の余裕ができるのが分かるでしょう。

羽生結弦、NHK杯棄権(GPF不可に)

2017年11月10日 | 羽生結弦
17/11/10 09:53 日刊スポーツ 羽生結弦、負傷前日に発熱していた コーチ明かす https://www.nikkansports.com/sports/news/201711100000275.html

> 加えて、8日には発熱のため1日休養していたことも明らかにした。


       13:34 日刊スポーツ 羽生結弦がNHK杯欠場 前日練習で右足首負傷 https://www.nikkansports.com/sports/news/201711100000033.html

> 羽生結弦(22=ANA)が10日に開幕するフィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズNHK杯を欠場することを発表した。ブリアンコーチが明かした。


       14:25 日刊スポーツ 羽生結弦、右足外側靱帯損傷でNHK杯欠場 https://www.nikkansports.com/sports/news/201711100000033.html

> 日本スケート連盟は今回の負傷について「右足関節外側靱帯(じんたい)損傷」と発表した。



17/09/21 羽生結弦の右膝痛に思う -ハインリッヒの法則- http://blog.goo.ne.jp/figureskate_330_43/e/c63b182599f74614a3d229634be7a0d0
17/10/17 羽生結弦がGPS初戦で求められること         http://blog.goo.ne.jp/figureskate_330_43/e/a4081c584175bb149659855a01f2ec16


・ネガティブな点

 ―GPFを欠場することにより、平昌五輪のメダル候補としての、プロモーションの機会を失った。(18ECがある欧州勢と異なり、それ以外の地域の選手はGPFが最後だった)
 ―GPFがベテランの不在、若手の台頭を印象づけ、2018年平昌五輪に向けて、印象が良くない。
 ―今季の出場試合数の減少。平昌五輪に向けての調整を変更しなければいけない。


・ポジティブな点

 1.Patrick Chan(26歳10ヶ月)がGPS加(自国開催)でFPを失敗し、GPS日を欠場、GPF進出のチャンスを自ら放棄した。(結果的に、出場していれば、優勝[+15P]で24Pになっていた可能性がある)
 2.Javier Fernandez(26歳6ヶ月)がGPS支那でSP/FP共に失敗し、GPF進出不可になっていた。(ただし、Javiの場合、2戦目のGPS仏、18ECで名誉挽回が可能)
 3.羽生結弦(22歳11ヶ月)が2戦目のNHK杯(自国開催)、最初の公式練習の際に、4Lzで転倒、怪我で棄権となった。

  ベテランのChan、JaviがGPF進出不可能で、羽生の大失態の印象が薄まった。17WC最終組から1人だけ脱落という最悪の事態は避けられていた。


  現在の怪我の状況から、強行出場することによる症状の悪化が避けられた。(強行出場しても、P獲得に失敗していた可能性がある。)
 幾つかのマスゴミは、医師の診断が出ていなかったにも関わらず「五輪も危うい」「五輪黄色信号」などと危機を煽り立てているが、あと三ヶ月はある。
 怪我の症状の改善が期待され、練習そのもの自体の見直しもされるだろう。(いや、されないといけない)


  今回の怪我で、『怪我を理由に』 五輪・団体戦の出場をしなくていい可能性が出てきた。その場合は、個人戦に専念できる。(Javiと同じ立場に)
 3枠だったソチ五輪の際も、年長で怪我を抱えていた高橋大輔(当時、27歳10ヶ月)は出場していない。
  


 なぜ大失態なのか?

・8月上旬の日本向けのメディアディに最初のピークを設定してしまった。
・17ACIに右膝の故障がありながら、強行出場。怪我の治療を遅らせ、回復しないままGPSに突入という痛恨のミス。
・今季、当初「4Lz」は予定していなかったにも関わらず、競争に煽られ、余計なリスクを引き受けてしまった。(競合勢は笑いが止まらない)
・17GPS露で怪我から回復しないまま、本来ならばあってはならない、Nathan Chenに敗れるという失態を演じた。
・自国開催のNHK杯(大阪)で、Chanの欠場、競合選手が弱い対戦相手という「イージーモード」であったにも関わらず、自らの練習時の怪我で金メダル(+15P)を放棄することに。
・NHK杯の来日時、発熱していた。伊丹空港では発熱による発汗のためか、頭髪がべったりしていた。=既に大会へ臨むコンディション調整に失敗していた。
・コンディションが悪いのであれば、「4Lz」の練習は止めるべきだったし、コーチと相談しプログラムの構成も柔軟に変更するべきだった。
・NHK杯を欠場することにより、同じく自国開催(名古屋)のGPF出場を逃し、5連覇という偉業達成が自動的に消滅した。


 今後の影響

  羽生結弦の怪我による棄権で、GPF6枠の内、更に1枠が開かれることに。Jason BROWNは今回、極めて有利な立場になった。

  GPF(名古屋)の男子のメインホストは、羽生結弦の棄権により、地元出身の宇野昌磨(19歳10ヶ月)に移ることになる。
 羽生やJavi、ChanがいないGPFで Home Advantageを活かし勝利できるか、宇野昌磨の真価が問われる。 

  羽生とGPF(名古屋)で会うことを楽しみにしていたであろうロシア勢の選手(Zagitova他、Jr.選手)は、機会そのものが無くなってしまった。

  「右足外側靱帯損傷」という診断で、全治にどれくらいかかるのか、ということになる。
 12月下旬の全日本選手権(男子SPは22日、怪我から中42日)は、仮に欠場しても過去の実績から代表選出には全く問題ないだろう。(全日本選手権は3枠目を決める争いで、実力が抜きん出ている羽生と宇野には無意味)
 全日本選手権<実施概要> http://www.skatingjapan.or.jp/image_data/fck/file/2017_Figure/AllJapan/17AllJapan_summary_information0929.pdf
     15:14 スポニチ フィギュア平昌五輪代表決定は全日本 羽生結弦には救済措置も http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/11/10/kiji/20171110s00079000187000c.html

      平昌五輪・団体SPまで  平昌五輪・個人SPまで
 11/08      02/09           02/16
 怪我から    中91日          中98日

         デイリースポーツ 羽生結弦、欠場にも気丈「全日本に向けて頑張ります」 医師が最終判断 https://www.daily.co.jp/general/2017/11/10/0010720814.shtml
> 9日の公式練習中に右足首と右ひざを負傷したソチ五輪金メダリストで、世界王者の羽生結弦(22)=ANA=の右足関節外側じん帯の損傷により、欠場が決まった。
 羽生は主催者を通じ、「今後、治療に専念し、全日本に向けて頑張ります」とコメントを出した。
  患部の全治は不明。羽生は今大会に前人未到の5連覇が懸かる12月のGPファイナル(名古屋)進出が懸かっていたが、その可能性が消滅した。
 また、66年ぶりとなる連覇が懸かる平昌五輪への調整にも影響が出る可能性が出てきた。

 羽生が出したコメント全文は次のとおり。

 「皆様ご心配をおかけしました。NHK杯出場を目指し昨夜から先生方に懸命な治療を頂きましたが残念ながら医師の最終判断で欠場することになりました。
  今後、治療に専念し、全日本に向けて頑張ります。たくさんの応援ありがとうございます。羽生結弦



 重要なことは、平昌五輪出場であり、その際、健康であること。全日本選手権出場は急ぐ必要性は全く無いですね。(欠場しても、既に選出資格を十分満たしていいる。)
また、フィギュアスケートに対する優先順位を明確にして、練習計画を見直すことが必要です。 何を優先するのか? それには何が必要なのか? 何をしてはいけないのか? 全ては羽生選手の心持ち次第です。

 起こってしまったことは、もはや仕様がない。
フィギュアスケートは『不確実性』のスポーツです。ただ一つ言えることは、「健康でなければ、勝利はおぼつかない」。
健康面に不安があれば、金メダルの確率は5割程度に下がり、問題がなければ、75%以上の確率で、羽生結弦が平昌で勝利するという認識です。

 全日本選手権を欠場する場合は、平昌五輪までに試合感覚を取り戻し、一定のプレゼンスを確保するためにも、1月にどこかの大会に出るのが良いかもしれませんね。
 また、羽生選手はSNSをやっていないので、リハビリ過程を公開したり、五輪に向けて復帰を盛り上げるような仕掛けが出来ないわけです。
平昌五輪までのプレゼンスの確保するためにも、アカウントの管理は他人任せで、「Instagram」などを新たに始めるのもいいかもしれません。
その場合は、少なくとも数十万人程度のフォロワー数はすぐ確保できるでしょうし、皆、固唾を呑んで復帰を見守ることになるでしょう。


17/11/12 14:46 日刊スポーツ 羽生結弦10日間絶対安静「全日本に間に合うよう」 https://www.nikkansports.com/sports/news/201711120000346.html
>  羽生のコメントは以下の通り。
 「いつも応援ありがとうございます。このたびは、皆さまにご心配をおかけし申し訳ございません。10日間 [~19日(日)] は絶対安静と医師から言われました。
  その後3~4週間
(21~28日間/ 12/10(日)~17(日)) で元に戻るとみておりますが、まだ、あくまでも予定でございます。
  何とか全日本までに間に合うよう治療・リハビリに努力いたします。
                        → 最長の場合、男子SP 12/22(金) 17:00~20:55 まで、中4日しかない。
  全日本ではいい演技が出来るよう頑張りますので、どうぞリハビリ、練習に専念させていただきますようご配慮の程、なにとぞよろしくお願いいたします

  前日11日の夜にANAの城田監督と話し合いの場を持ったという小林強化部長は本人の意思を尊重し
「間に合ってほしい。彼が(12月の)全日本(選手権)に戻ることを一番に考えたい」と連盟の立場を表明。
 羽生は9日の公式練習で4回転ルッツを跳んで転倒。その際に右足首を痛め、10日からの大会出場を取りやめていた。

  怪我の程度が、この発表通りなら、全日本選手権は間に合わないですし、間に合わせる必要性は全くないですね。
また、小林強化部長の考えはおかしいと思います。一番に考えるのは、五輪に間に合うことですから。
また、事態の重要性からANAの城田憲子監督(71)と話し合いの場を持つのではなく、直接本人と話し合わないといけないはずですが・・・。
 全日本選手権へ出場を急げば、怪我の再発やコンディション不良等、競技へのリスクが高くなり、演技もボロボロになる可能性があります。
(その場合、『現在の羽生結弦』といったタイトルで、ネガティブな動画が拡散し、“ネガティブキャンペーン"に利用される可能性があります) 
 当然ですが、全日本選手権という“興行"を優先すべきではありません。
  

17/11/12 デイリースポーツ 羽生結弦「10日間は絶対安静」とコメント 強化部長「4、5週間」の復帰見通し https://www.daily.co.jp/general/2017/11/12/0010726081.shtml
>  前日に羽生の所属先の城田憲子監督と会談した小林強化部長は「本人は全日本までに元のレベルに戻すよう頑張る、その一心」と説明した。全日本選手権(12月20日開幕、東京)に間に合わせるつもりだという。
 強化部としても「彼の気持ちを尊重して、今は間に合ってほしいと思っている。その気持ちをサポートしたい」と話していた。

  日刊スポーツとデイリースポーツでは発言内容が違いますね。一体、どちらが・・。


 (敬称略、随時 追記/修正)