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愛国的フィギュアスケート

羽生結弦とロシア女子を中心に

18 WC (伊・ミラノ)

2017年08月09日 | 羽生結弦
 以前から言いたかったことですが、平昌五輪後に行われる、18 WC (伊・ミラノ)に羽生選手が出る必要性が全くないですね。(特に平昌・金の場合は)
五輪と世界選手権の順位による獲得Pは同等で、五輪とWCではWSのポイントが加算されず(五輪の方が多い場合)、出場しても意味が無いわけです。(平昌五輪金、18WC金でも、平昌のPしか反映されない)
五輪後、引退するのであれば、出場はさらに無意味です。(「終わりよければすべてよし」「五輪で有終の美」)

 五輪・金であれば、マスコミの取材攻勢(番組出演、インタビュー)、国や自治体、連盟の祝賀行事、スポンサーへの報告/挨拶回り(場合によっては、CM・写真撮影)など、
身体的/精神的休息はもちろん、WCに向けての練習など、まともにできる状態ではないと思われます。
事実、ソチ五輪メダリストの、Patrick Chan (銀)やDenis Ten (銅)はその後に行われた、14 WC (埼玉)には出場していません。(羽生選手は開催国代表だった)

 仮に、平昌五輪・金メダリストの身分で、18WCに出場して敗れた場合、失うものが大きいと思われます。(Javiは出る?ようですが)
特に、米国勢は地元開催だった2009年のエヴァン・ライサチェク (金) 以来、8大会も金メダルどころか、メダルすら獲得できていない状況です。
万一、Nathan ChenやVincent Zhouなどに、羽生選手が敗れた場合、「五輪チャンピオンを破ったNathan Chen、新たな王者に」とか「新たなチャンピオン誕生、一気に世代交代へ」などと、
米国マスゴミが延々、北京五輪に向けた“自国選手上げ”の権威付けプロパガンダに利用されることになるでしょう。(羽生選手がそのまま引退した場合、名誉挽回の機会が与えられない)
米国は他国やフィギュア競技の発展などには興味がなく、ただ単に「USA! USA! USA!」言いたいだけなんです。

 羽生選手の今季の最大の目標は、「平昌五輪・金メダル」であり、それ以外は必要ないわけです(平昌金>GPF五連覇)。それさえ達成すれば、進退についてフリーハンドが与えられます。
イタリアのファンが羽生選手に、「地元開催のWCに来てくれ」、と願うのは一見、理解できるように見えますが、「(五輪シーズンの) 五輪後でも来てくれ」というのは、無茶なリクエストです。
「平昌五輪を100%頑張らなくていいよ」と言っているのと同義です。(平昌五輪を戦い抜いたら、残っている燃料はカラである)
 ロシアの羽生選手のコミュニティには参加していませんが、「(平昌五輪後の) ミラノ世界選手権でも羽生を見たい」、などと言っている人は今のところ、皆無です。
ロシア人はこのフィギュアスケートという競技への理解や、羽生選手の置かれている立場をよく理解していますからね。


 (追記)

 Q.2019年世界フィギュアスケート選手権 (日本・埼玉) の日本男子シングルの出場枠(3枠)確保の為だけに、
2018年世界選手権 (伊・ミラノ) に羽生結弦選手は出場するべきか?

 A.その必要性は全くない


 思い起こせば、2015年世界選手権(支・上海)で、日本男子代表は、羽生結弦 2位[2P]、小塚崇彦 12位[12P]、無良崇人 16位[16P]で、
羽生と小塚で14P、3枠[13P以内]から、2枠[28P以内]に減らしてしまいました。
 この2014-15シーズンの羽生選手は、ハン・ヤンとの衝突(全治2~3週間)、「尿膜管遺残症」手術、右足首を捻挫など、
コンディション維持が困難な中の銀メダルだったにも関わらず、なぜか羽生結弦を批判する人がいたのを覚えています。
羽生結弦のソチ五輪後の世界選手権の成績は、2014 金、2015 銀、2016 銀、2017 金、です。これほど代表枠に貢献している人は、男女通じてもいません。

 彼が今季、平昌五輪で引退するのであれば、後輩のことを考える必要は全くないですね。
彼が平昌金で来季現役を続ける意向であっても、かつてのメダリスト同様、18WCを欠場し休息を取るといいでしょう。
 18WCは平昌メダリストは出場せず、Patrick Chanも欠場、Javiは出場と仮定した場合、
北京五輪世代の宇野昌磨、Boyang Jin、Nathan Chen、Vincent Zhouなどの『WC未勝利』の選手は必ず出場するはずです。
今まで羽生が大失敗しない限り、勝つことが難しかったのが、彼が欠場すれば、最初からそのチャンスが大きく広がるからです。

 日本代表枠は宇野選手以外の今季の出来が予測不能ですが、宇野選手が仮に失敗して8位だったとしても、他の2選手の内、1人が20位内なら2枠は確保できます。
2018-19シーズン、羽生選手が現役を1シーズン続行する場合は、羽生・宇野で、代表枠2枠あれば十分です。
(山本草太の健康が回復した場合、機会損失になってしまいますが、これは仕方がありません。彼が怪我をしたり、回復が遅れているのは、羽生選手のせいではないですからね。)

 ただ、代表枠3枠の維持は困難を伴うでしょう。宇野1位なら他の2選手の内1人が12位以内、宇野5位なら同様に8位以内です。
ただ、五輪で引退したり、休息する人も出るでしょうから、選手層は例年より薄くなるでしょう。
一つだけはっきり言えるのは、“巨大な風よけ”だった羽生選手が不在で、宇野昌磨の真価が問われる (WC初優勝、枠維持) 興味深い大会になるに違いありません。

 (敬称略)

FP:「SEIMEI」比較、前季との基礎点の比較

2017年08月09日 | 羽生結弦
2015年GPF(バルセロナ [2回目]) http://www.isuresults.com/results/season1516/gpf1516/
FP:プロトコル http://www.isuresults.com/results/season1516/gpf1516/gpf1516_Men_FS_Scores.pdf

17/08/09 スポーツ報知 羽生結弦、五輪連覇へ2季ぶり「SEIMEI」…「何より自分でいられるプログラム」 http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170809-OHT1T50091.html


[]内は前季よりどれだけ向上したか

羽生結弦    4S  4T  3F FCCoSp3p StSq  /  4T+3T  3A+2T  3A+1Lo+3S  3Lo 3Lz FCSSp ChSq CCoSp3p   前半3後半5   4回転2種を3回(前2:後1) Spin
2015-16   10.5 10.3 5.3   3.5    3.9     16.06   10.78    14.74    5.61 6.6  3.0   2.0    3.5    79.89 [+ 5.17] / 95.79           10.0

 ↓

羽生結弦   4Lo  4S  FCCoSp StSq  3F   / 4S+3T   4T   3A+2T  3A+1Lo+3S FCSSp ChSq  3Lz CCoSp     前半3後半5。4回転3種を4回(前2:後2)  Spin
2016-17   12.0 10.5   3.5   3.9  5.3    16.28  11.33   10.78    14.74     3.0    2.0  6.6   3.5       87.53 [+7.64] / 103.43            10.0   

 ↓

羽生結弦   4Lo  4S        3Lz?       /  4S+3T  4T+1Lo+3S  4T    3A+2T  3A                    前半3 後半5 4回転3種を5回(前2:後3)  Spin
2017-18   12.0 10.5       6.0          16.28     16.72   11.33   10.78  9.35                  92.96 [+5.43] / 108.86?         10.0?
  
デイリー    4Lo  4S    3F  Spin  StSq    / 4S+3T     4T+1Lo+3S   4T      3A+2T     3Lz        前半3 後半5 4回転3種を5回(前2:後3)  Spin
        12.0 10.5   5.3                16.28        16.72    11.33    10.78       6.6       89.51 [+1.98]  / 105.41?         10.0?


 昨季(2016-17)との違い  
当初の勘違い :前半:3F → 3Lz [+0.7]、 後半:3A+1Lo+3S → 4T+1Lo+3S [+1.98]、   3Lz → 3A [+2.75] の 合計 +5.43
デイリー     :                後半:3A+1Lo+3S → 4T+1Lo+3S [+1.98]のみ

日本テレビ 「news every.」 170809 トロント公開練習NEWS ⑤ 世界最高得点で五輪連覇へ  http://www.dailymotion.com/video/x5weia8  [6分24秒~]
TBS     「Nスタ」     170809 トロント公開練習NEWS ⑧ 超高難度プログラム       http://www.dailymotion.com/video/x5wewv7 [1分35秒~]
 この2つの動画の今季の基礎点 [89.51] は間違いではないでしょうか。 (まぁ、TVはどうでもいいですけどね!)

(修正)
17/08/09 デイリー フィギュア 羽生 得意のトリプルアクセルは“万一の備え"に https://www.daily.co.jp/general/2017/08/09/0010447571.shtml
「いまのイメージは最初に(4回転)ループ(4回転)サルコーを跳んで、その後トリプルフリップを前半に。
 スピン、ステップをして、後半1発目に4回転サルコー-3回転トーループのコンビネーション。
 その後4回転トーループ・シングルループ・3回転サルコーのコンビネーションと、ちょっとしたステップから4回転トーループを跳ぶつもりでいます。
 後半最後の構成は、(3回転)アクセルのコンビネーションをイーグルから跳んでイーグルで締めて、最後はリカバリーでアクセル跳んでもいいし、普通であればトリプルルッツを」。

 
 羽生結弦選手は、2シーズンで、Jumpのみの基礎点で+13.07 + 9.62、向上させています。
Jump構成を見れば、お気づきになるかと思いますが、4月のWTTのFP構成(4Sが抜け4Tに+3Sを付け、四回転5本構成)とほぼ同じですね。
3Lzの位置が前半なのか後半[+0.6]なのか分かりませんが、この2シーズンを見ても、それぞれ、前季より着実に基礎点を積み上げており、計画的な進化だと言えます。

 デイリー記事に基づく構成だと、昨季から[+1.98]しか上がっていません。(三連続Jumpの冒頭の3Aを4Tに変更したのみ)
これだと正直、胸を張って構成を上げたとは言えないですね。特に鉄板の3Aが一つ減るのは問題です。(本来減らすべき、3F or 3Lz が残ってしまっている)
ただ、シーズンが始まり、他の選手のJump構成を見て、自分が情報を見ずに先に書いた上記の構成 [+5.43]に変更する事は可能でしょう。
 *ザヤックルールにより不可能

また、「ChSq」の位置をどうするかなど細部は不明ですが、通常、4回転を跳ぶ選手は、前半と後半の境目に配置し、身体を休ませるわけですが、日本人選手はそういうことをしませんね。

 このオフは、五輪シーズンにも関わらず、5月末~6月下旬までアイスショーに参加し、8月中旬にも日本テレビの番組にも出演するので、本来、練習に費やす時間を失っていると思われます。
その為、4Lzは成功率が向上していないのであれば、入れる必要性は全くないですね。今季は昨季と違い、実施率(予定基礎点の取得率)が重要になってきます。
4Lzは、身体的に健康で負荷に耐えられ、成功率が実用段階か、あるいは、この構成をクリーンに滑っても、勝つことが出来なかった場合に、切り札として入れればいいでしょう。


 (追記)

 どうして羽生結弦選手が、成功率が高く「3A」GOEも稼げる(Max +3.0)を1本削り、本来、置き換えるべきはずの「3F」「3Lz」 GOE(Max +2.1)を2つとも残したのか?
合理的に考えると、これは「ブラフ」(情報戦)の類ではないでしょうか。 *ザヤックルールを回避する為
現状、男子シングルのリーダーは羽生結弦であり、彼がバーを設定し、他の選手が彼に勝つ為のJump構成を決定しているわけです。
(開幕まで70日ほども前の)8月9日に本来のJump構成を公表してしまうと、残りの選手はその基礎点を元に、自分の基礎点を設定し、練習に励むのは自明の理 (リンクメイトのJavi以外)。
 特に、羽生選手は自分の強み、特徴で、「3Aを後半に二本、連続Jumpとして跳ぶこと」と挙げていたと思います。
彼の3Aは極めて成功率が高く、コンディション把握のバロメーターであり、着氷すればGOEも高く稼げます。
「3F」「3Lz」のどちらかを削れば、置き換えによる基礎点だけでなく、GOEの上限分+0.9も開放されます。


 現況、男子シニアで4Lo以上の高難易度Jumpを構成に入れ、複数回跳んでいるのは、世界でBoyang Jin、羽生結弦、宇野昌磨、Nathan Chen、Vincent Zhouの5人だけです。
この中でGPS初戦で当たるのが、Nathan Chenです。おそらく、9月20日~23日のAutumn Classic International 2017では、下記のJump構成。
そこから10月20日~22日のGPSロシアまでの約1ヶ月で、上記のJump構成になるのではないでしょうか。前半は 3Lz [6.0]ではなく、短い助走でも跳び慣れている 3F [5.3]かもしれません。


 また、17 WCで記録したFPの世界記録の更新ですが、下記の +1.98の基礎点の増加だけでは、正直、心もとない状況です。(ただ、上記の構成の +4.73~5.43 あれば十分でしょう)
17 WCで不当に貶められたPCS分で最低 +1.48~2点弱ほど、そして全体的に低かったGOEの分も上乗せ可能ですが、
五輪シーズンです、何が起こるか分かりません (他国に独走を警戒されて、得点が思ったより伸びない場合も)。
Jump構成に関しては、自分の推測が当たっていればいいのですが。皆さん、どうでしょうか。


 (追記2)

ザヤックルール
> 同一フリープログラム内で3回転、及び4回転のジャンプを、2回跳ぶことが出来るのは2種類までの制限があり、少なくとも1つはコンビネーションまたはシークエンスにしなければならない。

 上記のJump構成は、ザヤックルールに抵触して、不可能ですね。[4S*2、4T*2、3A*2] 
昨季は4回転3種で4回跳んでいた[4S*2、3A*2]が、今季、3種のままでは3Aを1つ減らすことでしか、4回転を5回跳べない、と。
 従って、3F[5.3/5.83]、3Lz[6.0/6.6]の置き換えは、4Lz [13.6] か、4F [12.3] などの単独Jumpを跳ばない限り、無理ですね。
仮に4Lzを導入し、従来通り3Aを2回跳ぶ、4回転4種5回(前3:後2)[4S*2、3A*2]の場合だと、Jumpだけの基礎点が 【95.83】 になります。(4Lzの置き換え効果 +6.32 は大きいですね)
また、この場合は4Lzを跳ぶ、Nathan ChenやBoyang Jinの昨季のJump基礎点におけるアドバンテージがほぼ無くなります。(この場合、GOE重視でPCSが高い羽生が有利。
SP/FPで4Lzを各1回跳ぶ選手は、4Fの各1回の選手に対して基礎点で[1.3*2]=2.6点のアドバンテージ、4Loの選手に対して[1.6*2]=3.2点のアドバンテージ。)
記事全体として、デイリーの記事の未読、ザヤックルールの失念など、お騒がせして申し訳ありませんでした。


 (追記3)

 [Jump構成]

17/08/10 09:14 日刊スポーツ 羽生結弦頂点へ日本の風景取り込む「SEIMEI」 https://www.nikkansports.com/sports/news/1869804.html
 2季前の「SEIMEI」とのジャンプ比較 https://www.nikkansports.com/sports/photonews/photonews_nsInc_1869804-0.html


 [4Lz] に関する羽生選手の言及

17/08/09 18:44 サンスポ 羽生、“異例"の戦略は「余計なことを考えないで済む」  http://www.sanspo.com/sports/amp/20170809/fgr17080918440002-a.html
> --4回転ルッツを演目に入れることは

 「跳べるし、練習はそこそこしているが、今は考えていない。この構成できれいにまとめる」


17/08/10 05:30 スポニチ 羽生4回転ルッツ見送り 練習で成功率上がるも「考えてない」 http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/08/10/kiji/20170809s00079000379000c.html
> 羽生は今季投入が期待された4つ目の4回転ジャンプ「ルッツ」について、「今は考えていない」と当面は見送る方針を明かした。

 「跳べますし、練習もしてます」と練習での成功率は上がっているようで、ライバルたちの動向や今後の習熟度によっては平昌五輪の秘策となるかもしれない。


       05:30 スポーツ報知 羽生「ソチの時はいっぱいいっぱいだったけど、今は自分の道はっきり」 http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20170810-OHT1T50059.html
> ―4回転ルッツは。

 「跳べるし、練習でもそこそこ跳べるけど、プログラムに入れることは考えていない。今はこの構成でまとめること。一つの攻めをしっかり完成させたい」


           河北新報 <羽生結弦>平昌五輪へ「連覇したい。歴代最高点は超えられる」 http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201708/20170810_74026.html
> -4回転ルッツへの挑戦は。

 「練習はしているが、今は考えていない。フリーは昨季より構成は確実に上がっている。今はこの構成をまとめることが大事だ」


17/08/17 中日新聞 [フィギュア] 羽生が感謝の舞い 震災時、救ってくれた横浜のリンクで http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/sports/news/CK2017081702000154.html

> 都築章一郎コーチ (79) 「羽生は『4回転ルッツができるようになったから、どこに入れるか自分なりに考えている』と言っていた」と今季の新技投入も示唆されたそうだ。


 羽生選手が、4Lz入れていないのは、Jumpに対するアプローチが他の選手と異なるからだと思います。
彼がプログラムで新たなJumpを取り入れるのは、GOEで+3 獲得するほど、質の高いJumpを跳びたいわけです(少なくとも2点台)。
また、GOEだけではなく、プログラムに自然に溶け込んだJump、Jumpにばかり焦点を当てない、プログラム全体を提示する魅せ方をしています。
昨季4Loを跳んだ際も、もっと早い時期に導入可能だったでしょう。(Medvedevaが「どうして(跳べるのに)プログラムに取り入れないの」と言っていた)

 その羽生選手と最も対極に位置しているのが、Nathan Chenです。
ChenのアプローチはJumpをとりあえず着氷すればいい、基礎点を積み上げれば良い、というアプローチです。(現状では、着氷姿勢さえ良ければ、GOEが高く出てしまう)
4Lzと4F(!)Jumpを跳ぶステータスとプロパガンダで、ライバルにJumpエレメンツの難易度の向上を強要し、自滅を誘う戦略です。
また、結果として、自分よりも実績が上位の選手を“喰う”ことで、最終的にPCSの向上を図るやり方です。
 一方、同じ高難易度Jumpを跳ぶ、Boyang Jin選手は、エレメンツの配置を見ても、3Aに対する取り組みを見ても、アプローチと指向が羽生選手を目標としているのが分かります。
(彼はSr.デビューシーズンWC銅、翌年もWC銅という類まれな成績を残しましたが、それまではどちらかというと、過小評価され、時には無視されてきました)

 今季、羽生結弦が4Lzを入れるかどうかは大した問題ではありません。(含みを持たせたのは、良いやり方ですけども)
重要なことは、シーズンを通して健康であること、怪我なく過ごすことです。そして実際に、予定したプログラムの基礎点を出来るだけ取得していくことです。
実力を改めて証明する必要性はないし、世界記録を更新する必要性もない、やることはただ一つ 『重要な大会で勝つ』 ことだけです。(これは今季のMedvedevaの課題と同じですね)

2017-18 羽生結弦FP:「SEIMEI」

2017年08月09日 | 羽生結弦
・2017-18 FP 「SEIMEI」について

17/05/26 22:51 朝日 羽生結弦、来季向けSPを初披露 楽曲はショパンの… http://www.asahi.com/articles/ASK5V66NHK5VOIPE02F.html

> 羽生が所属するANAスケート部の城田憲子監督は
  「勝負の年だし、4年間で一番いい作品をやるべきだ。ショーに出ながら、ボリュームを加え、仕上げていく」と語った。

 5月末に2017-18 SP:ショパンが発表された時の、ANA・城田憲子監督の発言の論理で言えば、FPは「SEIMEI」以外になかった。
 →クリケット側がこの1年、「SEIMEI」以上の楽曲を用意できなかったとも言えます。
 (SNSが発達している現在、インターネット上で、ファンや一般人から使用楽曲を募集して『集合知』を利用するのもいいかもしれない)
 結論から言えば、「SEIMEI」は2015-16シーズンではなく、2017-18シーズンまで取っておくべきでしたね。  
  

・SPと共に、過去に演じた楽曲を再利用することについての批判 (※自分はまだ、TV放送や他人の感想を確認せずに書いています)

  今季2017-18シーズンは、『五輪シーズン』です。羽生結弦は平昌五輪でピーク年齢(23歳前後)を迎えるため、「平昌五輪は絶対に落としたくない」というのは当然でしょう。
 また、1948・1952年と冬季五輪を二連覇したディック・バトン(米)以来、66年ぶりの記録がかかっています。
 「勝ちに徹する」「スキのない」「(4年というスパンで)羽生結弦史上、最高のプログラム」です。
 正直言って、昨季のFPのように過去にEXでやってきたようなバラード系とイメージが重なる、それも競争力ない楽曲を使用するのではないか、と不安でした。

  1.良く知られた楽曲の再解釈、新定義。
  2.知名度は低いが、キャッチーな“ヒット”プログラム(新発見)
  3.上記、1.2.のいずれかを満たす、“日本”的楽曲   

  昨季のFP曲「Hope & Legacy」は、羽生選手自身が選択理由や由来を語っていましたが、
直言すると、他人が共感しにくい、他人と共有できない思い(個人的な思い出)というのは、プログラム上も理解し難いわけです。
初めてフィギュアスケートを観戦した人やTV視聴者には、そんなの事情は全く分からない。
 その点、「SEIMEI」は、五輪シーズンに「フィギュアスケート競技を初めて見る人に“日本的な、エキゾチックなもの”として理解されやすい」という点で、打ってつけであります。
従来のフィギュアスケートファンよりも、さらに広い一般層を取り込むことも可能でしょう。

  同じ使用曲でも、各エレメンツの難度や回数、配置は大幅に変わっているわけで、プログラムは全くの別物となるでしょう。
 ただ、外見的なイメージは、衣装などで前作のイメージを払底させるものが望まれます。滑る前に審判団が前作と同様の印象を受けたとしたら、採点にはマイナスでしかありません。
 特に「SEIMEI」でのPCSは上限に達したといえるので、クリーンに滑っても、上げ幅が全くありませんので。(約0.5~1点程度)
  また、他にも表彰式の写真などで、一見して、これが2015-16の物なのか、2017-18の物なのか、すぐ判別できる明確な違いがあった方が望ましい。
 羽生ファンでも混同するような衣装ならば、失敗と言えるでしょう。



 2017-18 「羽生結弦」をプロデュース

・ 今季はSP/FP共に既存の使用楽曲な為、Exhibitionプログラムで、スケーターとしての振り幅とファンの関心、新鮮味を持たせる

  Evgenia Medvedevaが、昨季[2016-17]、EXで「セーラームーン」のプログラムを披露し、自身の“新しいイメージ”を創造、あるいは個性を発揮したように、
 五輪シーズンはフィギュア界以外の関心や興味を惹くには効果的です。このコラボレーションを「羽生結弦」が利用しない手はない。

         SP        FP         SEIMEIを披露した国    未披露な主要国    未披露の披露予定国
2014-15  ショパン      オペラ座の怪人
2015-16  ショパン      SEIMEI        加、日、ESP、米   
2016-17  Let's Go Crazy Hope & Legacy 
2017-18  ショパン      SEIMEI                         支那、仏、伊         露、韓


               EX曲 (あくまで候補の一例)                   
GPSロシア(MOS)    「ユーリ!!! on ICE」 OP曲 「History Maker」の 【ロシア語】 [男性or女性]ボーカル曲 ※

GPS日本(大阪)      Yuri on ICE~ユーリ!!! on ICE~ピアノ演奏:須藤千晴【極上のピアノ2017春夏号より】  https://youtu.be/y2JhKYQLodM

GPF日本(名古屋)    「ユーリ!!! on ICE」OP曲 「History Maker」の【Dean Fujioka】ボーカル  https://youtu.be/6I7FT0PHG9E 

全日本選手権(東京)   昨季クリーンに滑ることができなかった SP曲「Let's go crazy」

平昌五輪(江陵)     今季の紀平梨花のSP曲でもある 『Kung Fu Piano』 https://youtu.be/NCaH-qqTWpk  
            平昌五輪の次の、冬季五輪は北京五輪です。五輪後の進退関係なく、羽生結弦が次のサイクル[2018-2022]の先鞭をつける。「羽生結弦が『北京五輪』を紹介」的な。
            「ユーリ!!! on ICE」と心中するなら、「Kung Fu Piano」は必要なし。

 ※適当な楽曲が入手できるか、著作権使用の許認可などをクリアできるか。
  可能性は低いですが、主催者側がアニメの内容の「(男性の)同性愛」要素を知っていて、プログラムのロシアでの初演に懸念を示した場合、羽生選手はどう言い訳するか
・憧れだったEvgeni Plushenko氏に対するロシアの地で演じるオマージュ。
・昨季、日本でEvgenia Medvedevaがアニメ「セーラームーン」でEXを演じた、返礼。
 (おそらく、羽生 1位、Medvedeva 1位なら、地元のMedvedevaが大トリになると思うので、リンク間際で、羽生EXプロを直接見ることになるでしょう)
 それでも、主催者側が「申し訳ないが、他のプロにしてくれ」というなら、タラソワ氏の「スワン」の再演で。


 なぜ、「羽生結弦」が「ユーリ!!! on ICE」の楽曲を使用しなければいけないのか?

1.日本発のアニメで、それなりに高い認知度、「羽生結弦」は日本人、かつ史上最高のスケーター。
  彼以上に演じるにふさわしい人物はフィギュア界には存在しない。彼が演じれば、楽曲のポテンシャルをさらに引き出し、伝播性において最大の効果を発揮する。


2.「History Maker」の歌詞の内容が、現行の男子シングルの状況を如実に再現、インスピレーションを与えており、その状況を作ったのが「羽生結弦」本人だから。
  歌詞和訳(fumhum) https://fumhum.com/pop/deanfujioka_historymaker/


3.今季前半の「羽生結弦」の公式戦日程(10-12月)が、ロシア(Moscow)―日本(大阪)―日本(名古屋GPF)とアニメの主要舞台と重なる“運命的な”日程。
 (男子シングルでは、他にDmitri ALIEV [露]、Deniss VASILJEVS [LAT]しか存在せず)


4.「ユーリ!!! on ICE」 OP曲「History Maker」の柔軟性

 この楽曲の歌詞の内容、アニメのOP映像を見ても、演出上、大会に参加したEX出場選手により、交互に演じたり、同時に演じたりすることが可能。 
 例えば、「History Maker」としてのEvgenia Medvedevaと一緒に一部を共演したり、他の男子選手(17 WC 最終組)とも滑ることが可能。(もちろん、EX演目順の関係で不可能な場合も)
 ISU(The International Skating Union)のフィギュアスケート部門の(実質的な)広報演目レベルまで昇華可能。


a.なぜ今なのか?
 
  EXは、SP、FPのプログラムのバランス調整弁と個人的に考えます。
 FPプロが確定した今、EX演目を発表する(具体的な曲目ではなく「EX:Yuri!!! on ICE」の表記だけでいい)のは今を置いて他にない。(本来、必要ないけれど)
 GPSロシア開幕まで、2015-16と同じ楽曲使用を根拠としたネガティブな反応を打ち消す効果。


b.早い段階での「羽生結弦」EX使用曲発表「EX:Yuri!!! on ICE」が、他のスケーターの同楽曲使用を減退させる。注:GPSロシアまで伏せておく、サプライズ演出であれば、この限りではない。
 
  正直に申し上げます。中位選手や競争力のない選手に、EXやSPプログラムとして「ユーリ!!! on ICE」の関連楽曲を使用してほしくないのです。
 可能性は低いですが、このアニメが免罪符のようになってしまった、カザフスタンのDenis Tenには、特に!!

 (あわわ、Pairs競技の 須崎海羽 / 木原龍一 ペアが既に使用していましたね。でも彼らは日本人なので)
 17/07/21 Skate Dtroit 2017 須崎海羽 / 木原龍一 https://youtu.be/REDXAFiROZg

 17/04/02 Joel Minas (PHI)  Yuri!!! On Ice - In Regards to Love : Eros Live https://youtu.be/_WXwHJkjrNw  結論:エロスは駄曲なので、やらなくて良い


c.「ユーリ!!! on ICE」の2期の可能性。2期が昨季と同時期[10-12月期]に放映開始されれば、五輪シーズンである現実のフィギュアスケート競技との相乗効果が生まれる。
 ただ、率直に言って、2期は、話をふくらませるのは困難で、前半のGPSシリーズをを中継するテレビ朝日という“縛り”があるため、、2期があっても1期のトレースになってしまう。
 それなら別の視点、「男子シングル」→「女子シングル」に置き換えた方が面白いと思われます。(世界の認識では、フィギュアスケートは伝統的に女子シングルの競技)
 つまり、ロシア女子と日本人女子が主人公で、そのキャラを絡ませるという展開(昨季、番組広報に貢献したMedvedeva的なキャラを登場させることも可能)。
 はっきり言って、「同性愛」的表現はもういいかなと。(特に男性の)「同性愛」的表現をする限り、ロシアにおいてメジャーな存在になることは、まずないですね。
 (例えば、主要TVで『ロシア人が主人公でフィギュアスケートが題材の人気アニメ』などと紹介されたりすることはないでしょう。)
 「純粋にスポーツアニメを見たい」と思った方も多かったと思います。(それだとDVDなどが売れない?)
 スポーツアニメだと、現在、放映されている[7-9月期]、競技ダンスが題材の『ボールルームへようこそ』が出色ですね。
 

d.事後利用。「羽生結弦」の来季の進退いかんに関わらず、アイスショーでDean Fujioka氏と共演、生歌唱に乗せて演じることも可能かなと。

参考:
Yuri!!! on ICE OP - "History Maker" | AmaLee Ver                女性ボーカル https://youtu.be/L3yHWOFDXIo 
YURI!!! on ICE feat. w.hatano / 『You Only Live Once』ミュージックビデオ ショートサイズ  https://youtu.be/V7mnNdkhciQ
【ユーリ!!! on ICE 劇中曲】「Yuri on ICE 」(フル)【ピアノ】                      https://youtu.be/NsvCEE4tNaY
Yuri on ICE  ピアノ 梅林 太郎 (上級)                                https://youtu.be/AmwqVWRyaBU


 いずれにせよ、今季の「羽生結弦」 EXプログラムは、何らかのサプライズ、新鮮味があることが必要ですね。



 (追記)

 今季は五輪シーズンであるため、「開催国である韓国にまつわる楽曲を使用すればいいのではないか」という意見もあるかもしれません。(韓国的楽曲・・・何か思い浮かびますか?)
おそらく、五輪に出場を予定している選手で、開催国用のEXを用意する場合もあるかもしれませんが、(昨季、露ID Stepanova & Bukin組が、K-POPでEXを披露 https://youtu.be/y1V2mU3X-2U)
江陵アイスアリーナの観客は、これが最後になるかもしれない、羽生ファンの日本人や支那人が多いと思われます。
「羽生結弦 × ユーリ!!! on ICE」というのは数ある中で最良の組み合わせの一つ、「羽生結弦 × K-POP」というのは考え得る限り、最悪の組み合わせです。
羽生選手が現地韓国人に媚びる必要は微塵もありません。


 (敬称略)

ISU 125周年 記事に羽生結弦の勇姿

2017年07月21日 | 羽生結弦
17/07/23 ISU 125 years old today… happy birthday to (IS)U http://www.isu.org/en/news-and-events/news/2017/07/isu-125-anniversary


 先に断りますが、記事の中身は読んでいません。

 なぜ、「羽生結弦」の写真が使われたのか?


 決まってるじゃないですか! “史上最高のスケーター”だから、です。


17 GPS露 スケジュール

2017年07月11日 | 羽生結弦
https://pp.userapi.com/c836535/v836535109/4dfff/3ml14jul0mU.jpg

 書くかどうか迷いましたが、VKのサイトの方にスケジュールが載っていました。
箇条書きにすると、


・男子シングル競技が、一番先に開始され、最初にメダルが決まる。(メダルセレモニーは、まとめて日曜14時から)

・男子SP:14:00-15:33(露時間)→20:00-21:33(日本時間)と日本で中継を担当する「テレビ朝日」の生中継に適した時間帯になっている(羽生選手はSPは最終滑走)
 男子FP:13:30-15:25((露時間)→19:30-21:25(日本時間) 

・男子公式練習の時間帯は、早朝で、五輪本番ほどでないにしろ、実践的な練習になる。(観戦に行かれる方は、早起きで大変)

・この競技順は、ロシアの金メダル獲得の可能性が高い競技が、後ろに来ている。

・ロシアのテレビが現地中継をするので、羽生結弦選手が、後から行われる試合を選手席などで観戦していた場合(例えば、女子シングルなど)TV中継に頻繁に“抜かれる”可能性がある。 (露TVはV.I.P.や選手を抜くのが好き)
 大会に出場していなくても、モスクワに居住している選手の多くが過去、観戦しているようです。
ソトニコワとのソチ五輪以来のツーショットが見られるかもしれない。

 GPS露は、過去、Javi(ESP)やレイノルズ(加)選手が出場した際、ホテルなどで小規模な「ファンミーティング」をしていた写真を見たことがあります。
当然、最短の場合、今季で引退する可能性がある羽生選手に対しても現地のファンはなんとかして、開催したいと思うでしょう。
この日程なら、もしかしたら開催可能かもしれませんね。(露ファンが羽生選手側とコンタクトが取れるかどうか、羽生選手の都合がつくかどうか)

 GPS露は、モスクワ拠点の年少の選手(少女)がバックヤードや選手席で、選手にサインやツーショット写真をおねだりしたりする場合があるので、そういう写真も見られるかもしれません。

 
 羽生選手にとっては、(いつ以来か調べないと分かりませんが)、通常とは違う状況で競技を行うことになりますね。