18/02/05 23:12 共同 羽生選手の個人出場を明言 コーチ、4回転ルッツ回避 https://this.kiji.is/333248494964261985?c=39546741839462401
> 平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子で2連覇が懸かる羽生結弦選手(ANA)のコーチ、ブライアン・オーサー氏が5日、
会場のある江陵で取材に応じ、右足首故障からの復帰を目指す同選手について「もちろん個人種目は出る」と明言した。故障の原因となった大技の4回転ルッツは回避するという。
9日からの団体は回避する方向となっており、16日のショートプログラムに照準を合わせる。
年明け[1/9前後]に練習を再開したばかりだが、オーサー氏は「(ジャンプは)4回転ルッツ以外は全ていい状態だ。彼はトレーニングがよくできている。驚きだ。当然、金メダルが狙える」と太鼓判を押した。
[02/06 追記]
18/02/06 12:34 時事 羽生は個人戦のみ出場=4回転ルッツ回避へ-オーサー・コーチ https://www.jiji.com/jc/pyeongchang2018?s=news&k=2018020600642
> 平昌五輪のフィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇が懸かる羽生結弦(ANA)を指導するブライアン・オーサー・コーチは6日、本番会場で取材に応じ、
右足首負傷から復帰を目指す羽生が9日から始まる団体を回避し、16日からの個人戦に絞ることを明らかにした。
オーサー氏は「個人戦までに100%になる。練習もよくできており、楽観している。私も彼自身も信じている」と述べた。
負傷の原因となった4回転ルッツについては「試合で入れる準備ができていない」と話し、本番では回避する見通しを示した。
ループ、サルコー、トーループの4回転を含む他のジャンプは練習しているという。
団体を回避することについて、オーサー氏は「目標はあくまで男子連覇。難しい決断だったが(復帰へ向け)追加の時間が必要だ」と話した。
羽生は1月上旬に氷上練習を再開した。オーサー氏によると、プログラムの曲をかけて演技を通す練習もこなしており、先週からはスタミナを戻すためのトレーニングをこなしているという。
羽生は2017年11月9日にNHK杯公式練習で4回転ルッツの着氷に失敗して転倒し、負傷。2017年末の全日本選手権は欠場したが、実績を考慮されて五輪代表に選ばれた。
12:37 日経 江陵=原真子 「羽生は100%で戻ってくる」 コーチが順調ぶり明言 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26569380W8A200C1000000/
平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子で2連覇が懸かる羽生結弦(ANA)のコーチ、ブライアン・オーサーが6日、
江陵アイスアリーナで取材に応じ「結弦は個人戦までには100%の状態になる。ここまでの調整は素晴らしい」と明言した。
羽生は昨年11月、NHK杯の公式練習で右足関節外側靱帯を損傷、以来、公の場から遠ざかっていた。
オーサーコーチは羽生の現状について「数週間前に氷に戻り、現在はすべてのジャンプをやり始めている」と説明。既にプログラムの通し練習をしているという。
けがの原因となった4回転ルッツについて「誰から言うともなく跳ばない決断に至った」。五輪本番のジャンプ構成はこれから話し合うとした。
団体戦の欠場については「先週からはスタミナをつけることに集中しているので時間がいる。結弦なしでも日本は強いし、彼は五輪連覇という個人の目標に集中すべきだと思う」と話した。
羽生は11日、現地入りする予定。
13:02 スポニチ 「羽生はきっと大丈夫」オーサーコーチが状態を明かす http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/06/kiji/20180206s00079000116000c.html
> 右足首の故障からの回復を目指す日本のエースの状態について、
「もし今週[2/4-2/10]も前の2週間[1/21-2/3]と同じぐらいの調整ができれば、彼はきっと大丈夫。低い評価をすることはできない」と、日に日に状態が上向いていると明かした。
13:24 東スポ 【平昌五輪】「羽生は100%の状態に戻る」コーチが断言 https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/pyeongchang2018/909241/
> フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦(23=ANA)を指導するブライアン・オーサーコーチ(56)が6日、平昌五輪会場の江陵アイスアリーナで取材に応じ
「彼にとっては難しい決断だったが、私がアドバイスした」と団体戦欠場に至った経緯を説明した。
【01/09(火)前後に氷上練習再開。1月は23日間、2月は15日間、個人戦に向けて合計 38日間 の練習期間】
11日(日)に韓国現地入りなのか、11日(日)[北米東部時間=日本時間-14時間]に出立なのか不明ですが、
北米拠点の選手は、東アジアの大会に参加した際、長距離移動と時差調整[昼夜逆転]に苦しむ傾向が見られるので、早めに現地入りした方が良いですね。例え、現地で練習時間が十分取れない場合でも。
「低い評価をすることはできない」というのは、米英メディアのプロパガンダ 『Chen 上げ、羽生 貶め』 への言及でしょうね。
「4Lz」は習熟する時間が11月の怪我により失われたので外すのは当然ですね。
「4Lo」に関してですが、取り組んでいるという事は、右足首の怪我は完全に癒えているという事でしょう。(Orserのインタビューでは「ほとんど痛みもないようです。」)
「4Lo」は右足で跳び、右足で着氷するJumpです。特に離氷する瞬間の右足の状態をVTRなどで確認して頂ければ分かると思いますが、右足首に大きな負荷がかかるJumpです。
問題は、過去にもあったように、コンディションを上げるのに注力して、健康状態を悪化させることがないように願いたいですね。過度な練習は命取りになりえます。
Jumpエレメンツの構成に関しては、4Loを取り入れるという想定ならば、
SP 16-17相当 前半1 後半2。4回転2種を2回(前1:後2) 基礎点: 51.01 4Lo / 3A 4T+3T
17 ACI 前半1 後半2。4回転2種を2回(前1:後2) 基礎点:49.51 4S / 3A 4T+3T
15 GPF 前半2 後半1。4回転2種を2回(前2:後1) 基礎点: 48.05 4S 4T+3T / 3A
FP 17-18当初予定 前半3 後半5。4回転3種を5回(前2:後3) 基礎点:105.41 4Lo 4S 3F / 4S+3T 3A+2T 4T+1Lo+3S 4T 3Lz
↑↓
16-17相当 前半3 後半5。4回転3種を4回(前2:後2) 基礎点:103.43 4Lo 4S 3F / 4S+3T 4T 3A+2T 3A+1Lo+3S 3Lz
15 GPF 前半3 後半5。4回転2種を3回(前2:後1) 基礎点: 95.79 4S 4T 3F / 4T+3T 3A+2T 3A+1Lo+3S 3Lo 3Lz
になるでしょう。
17-18当初予定の4回転5回は必要ないと思われますし、怪我明けの身体ではリスクが大きすぎます。
五輪は今季の男子シングルの傾向(怪我で離脱、敗者から勝者を選ぶ)から、「4回転を何種何回跳ぶか」ではなく、「予定したプログラムのクリーンな実行を」という需要が予想されます。
従って、昨季の17WCで勝利した16-17相当の構成が現実的でしょう。[4回転3種を4回]
SPに関しては「4Lo」→「4S」に変更して確実に点数を稼ぎ、SP1位を狙う方が金メダルの確率はより上がるでしょう。
「4Lo」は「4S 」に対して、基礎点10.5→12.0 [+1.5] しか上がりません。わずか1.5点のために、SPで「4Lo」を失敗するリスクを抱えるのは大きい。
昨季[16-17]苦戦した理由は、SPがクリーンに一度も滑られなかったことが原因ですから。
五輪で羽生選手がSPをクリーンに滑った場合、おそらくJaviがクリーンに滑っても、数点差で羽生がTOPになるでしょう。
(SP最終滑走が羽生である為、JaviはPCSが抑えられる →どうやら今季のGPSルールとは異なり、五輪は6位以内[ChenがWS6位]で抽選になったようです。WSの意味がない。http://www.isuresults.com/results/season1718/owg2018/SEG001.HTM)
と同時に、他の最終組の競合選手にプレッシャーを与えることが出来、FPを得点上&心理的に 有利に戦えます。
審判団もSPで羽生が1位なら、羽生を金メダル大本命とみなし、『男子シングル 66年ぶりの偉業』という歴史的瞬間に立ち会いたいと願うはずです。
問題のFPですが、昨季[16-17]のプログラムは構造的欠陥を抱えていましたね。
後半冒頭の「/4S+3T」で第1Jumpの/4Sで転倒、あるいは第2Jumpを付けられないと「+REP」となり、自動的に基礎点を失い(7割:-3.46)、GOEも結果的にマイナスとなる。
「/4S」 10.5 * 1.1 = 11.55 * 0.7 = 8.09
羽生視点
↓時間 実施 基礎点 GOE 減点 最終得点 喪失点[17WC比] 総合順位 1差 2差 競合者
16 WC /4S 転 +REP 8.09 -4.00 -1.00 3.09 -15.62 2位 -19.76 Javier Fernandez
16 CS ACI /3S+2T 6.27 0.00 6.27 -12.44 1位 +30.02 Misha Ge
16 GP 加 /2S+3T 6.16 0.50 6.66 -12.05 2位 -3.89 Patrick Chan
16 GP 日 /4S 転 +REP 8.09 -4.00 -1.00 3.09 -15.62 1位 +32.56 Nathan Chen
16 GPF 仏 /4S 転 +REP 8.09 -4.00 -1.00 3.09 -15.62 1位 +11.05 Nathan Chen
17 4CC /2S+1Lo 1.98 -0.06 1.92 -16.79 2位 -3.75 Nathan Chen
17 WC /4S+3T 16.28 2.43 18.71 0 1位 +2.28 宇野昌磨 ※SP:11点弱の喪失
やはり、前半の「4S」でクリーンに降りたら「+3T」、「+3T」が付けられない状態なら「+2T」、「+2T」も付けられない状態ならスキップ、と前半で連続Jumpを一つ消化しておくのが賢明かと。
連続Jumpを先に消化しておくと、後半冒頭「/4S」で転倒しても、(「+REP」とならず) 自動的に基礎点【 3.46 】を失いません。(少なくとも基礎点11.55を獲得。そこから減算。)
[+3T]を前半につけるか、後半につけるかの得点差は、「4S+3T」[14.80]→「/4S+3T」[16.28] 【+1.48】です。
わずか[1.48点]の得点増加のために、[3.46点]を自動的に失うリスクを負っているのが分かると思います。
このあたり、五輪でJump構成をどうするか、気になるところですね。後半冒頭の「/4S」の精度が低いのであれば、リスクを分散したほうがいいですね。
同じ失敗を繰り返すのであれば、本来得られた得点【 平均 14.69点 】 を失うわけであり、厳しい戦いになってしまいます。
逆説的に言えば、これだけの得点源の喪失がありながら、最低でも2位以上を確保しているのは、羽生結弦は異次元の強さと言えるでしょう。(上限値が極めて高い 総合340点 Over)
残念ながら、15GPFの構成は実現しない見通しですが、怪我の回復状態が良いということを慰めにするしかありませんね。
[02/08 追記]
18/02/08 15:59 日経 原真子 羽生、4回転ジャンプは6~7回 オーサーコーチ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26682050Y8A200C1UU8000/
> 五輪連覇を狙うフィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)を指導するブライアン・オーサー・コーチは8日、取材陣に対し、
「羽生のショートプログラム(SP)の4回転ジャンプの数は2回。フリーは4~5回。3パターンの中から選ぶつもりだ」と話した。
4回転のトーループとサルコーは入れる予定だが、ループはまだ不確定な要素が多いという。
1月上旬に氷上練習を再開した当初、氷の上でポンポンと軽く跳び上がる程度だったという。
「おそるおそるシングルアクセル(1回転半ジャンプ)を跳び、ダブルアクセルがうまくいかなかったので、トリプルアクセルを跳ばせたらうまくいった。それから順調」
氷上に戻れない間もフィジカルトレーニングを積み、「ジャンプのイメージトレーニングもしていた。
今はSPを1日3回、フリーは2回くらい通して持久力をつけている。期待してほしい」と強調していた。
個人戦の約1週間前の時点で、この練習は引っかかる部分がありますね。
SP:3本*3=9本 FP:8本*2 合計 25本 /日
4回転Jump 6本 8本? 14本?/日
3回転Jump 3A*3本 8本?(3A*4本) 11本?/日(3A*7本含む)
(敬称略。随時 追記/修正)
> 平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子で2連覇が懸かる羽生結弦選手(ANA)のコーチ、ブライアン・オーサー氏が5日、
会場のある江陵で取材に応じ、右足首故障からの復帰を目指す同選手について「もちろん個人種目は出る」と明言した。故障の原因となった大技の4回転ルッツは回避するという。
9日からの団体は回避する方向となっており、16日のショートプログラムに照準を合わせる。
年明け[1/9前後]に練習を再開したばかりだが、オーサー氏は「(ジャンプは)4回転ルッツ以外は全ていい状態だ。彼はトレーニングがよくできている。驚きだ。当然、金メダルが狙える」と太鼓判を押した。
[02/06 追記]
18/02/06 12:34 時事 羽生は個人戦のみ出場=4回転ルッツ回避へ-オーサー・コーチ https://www.jiji.com/jc/pyeongchang2018?s=news&k=2018020600642
> 平昌五輪のフィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇が懸かる羽生結弦(ANA)を指導するブライアン・オーサー・コーチは6日、本番会場で取材に応じ、
右足首負傷から復帰を目指す羽生が9日から始まる団体を回避し、16日からの個人戦に絞ることを明らかにした。
オーサー氏は「個人戦までに100%になる。練習もよくできており、楽観している。私も彼自身も信じている」と述べた。
負傷の原因となった4回転ルッツについては「試合で入れる準備ができていない」と話し、本番では回避する見通しを示した。
ループ、サルコー、トーループの4回転を含む他のジャンプは練習しているという。
団体を回避することについて、オーサー氏は「目標はあくまで男子連覇。難しい決断だったが(復帰へ向け)追加の時間が必要だ」と話した。
羽生は1月上旬に氷上練習を再開した。オーサー氏によると、プログラムの曲をかけて演技を通す練習もこなしており、先週からはスタミナを戻すためのトレーニングをこなしているという。
羽生は2017年11月9日にNHK杯公式練習で4回転ルッツの着氷に失敗して転倒し、負傷。2017年末の全日本選手権は欠場したが、実績を考慮されて五輪代表に選ばれた。
12:37 日経 江陵=原真子 「羽生は100%で戻ってくる」 コーチが順調ぶり明言 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26569380W8A200C1000000/
平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子で2連覇が懸かる羽生結弦(ANA)のコーチ、ブライアン・オーサーが6日、
江陵アイスアリーナで取材に応じ「結弦は個人戦までには100%の状態になる。ここまでの調整は素晴らしい」と明言した。
羽生は昨年11月、NHK杯の公式練習で右足関節外側靱帯を損傷、以来、公の場から遠ざかっていた。
オーサーコーチは羽生の現状について「数週間前に氷に戻り、現在はすべてのジャンプをやり始めている」と説明。既にプログラムの通し練習をしているという。
けがの原因となった4回転ルッツについて「誰から言うともなく跳ばない決断に至った」。五輪本番のジャンプ構成はこれから話し合うとした。
団体戦の欠場については「先週からはスタミナをつけることに集中しているので時間がいる。結弦なしでも日本は強いし、彼は五輪連覇という個人の目標に集中すべきだと思う」と話した。
羽生は11日、現地入りする予定。
13:02 スポニチ 「羽生はきっと大丈夫」オーサーコーチが状態を明かす http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/02/06/kiji/20180206s00079000116000c.html
> 右足首の故障からの回復を目指す日本のエースの状態について、
「もし今週[2/4-2/10]も前の2週間[1/21-2/3]と同じぐらいの調整ができれば、彼はきっと大丈夫。低い評価をすることはできない」と、日に日に状態が上向いていると明かした。
13:24 東スポ 【平昌五輪】「羽生は100%の状態に戻る」コーチが断言 https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/pyeongchang2018/909241/
> フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦(23=ANA)を指導するブライアン・オーサーコーチ(56)が6日、平昌五輪会場の江陵アイスアリーナで取材に応じ
「彼にとっては難しい決断だったが、私がアドバイスした」と団体戦欠場に至った経緯を説明した。
【01/09(火)前後に氷上練習再開。1月は23日間、2月は15日間、個人戦に向けて合計 38日間 の練習期間】
11日(日)に韓国現地入りなのか、11日(日)[北米東部時間=日本時間-14時間]に出立なのか不明ですが、
北米拠点の選手は、東アジアの大会に参加した際、長距離移動と時差調整[昼夜逆転]に苦しむ傾向が見られるので、早めに現地入りした方が良いですね。例え、現地で練習時間が十分取れない場合でも。
「低い評価をすることはできない」というのは、米英メディアのプロパガンダ 『Chen 上げ、羽生 貶め』 への言及でしょうね。
「4Lz」は習熟する時間が11月の怪我により失われたので外すのは当然ですね。
「4Lo」に関してですが、取り組んでいるという事は、
「4Lo」は右足で跳び、右足で着氷するJumpです。特に離氷する瞬間の右足の状態をVTRなどで確認して頂ければ分かると思いますが、右足首に大きな負荷がかかるJumpです。
問題は、過去にもあったように、コンディションを上げるのに注力して、健康状態を悪化させることがないように願いたいですね。過度な練習は命取りになりえます。
Jumpエレメンツの構成に関しては、4Loを取り入れるという想定ならば、
SP 16-17相当 前半1 後半2。4回転2種を2回(前1:後2) 基礎点: 51.01 4Lo / 3A 4T+3T
17 ACI 前半1 後半2。4回転2種を2回(前1:後2) 基礎点:49.51 4S / 3A 4T+3T
15 GPF 前半2 後半1。4回転2種を2回(前2:後1) 基礎点: 48.05 4S 4T+3T / 3A
FP 17-18当初予定 前半3 後半5。4回転3種を5回(前2:後3) 基礎点:105.41 4Lo 4S 3F / 4S+3T 3A+2T 4T+1Lo+3S 4T 3Lz
↑↓
16-17相当 前半3 後半5。4回転3種を4回(前2:後2) 基礎点:103.43 4Lo 4S 3F / 4S+3T 4T 3A+2T 3A+1Lo+3S 3Lz
15 GPF 前半3 後半5。4回転2種を3回(前2:後1) 基礎点: 95.79 4S 4T 3F / 4T+3T 3A+2T 3A+1Lo+3S 3Lo 3Lz
になるでしょう。
17-18当初予定の4回転5回は必要ないと思われますし、怪我明けの身体ではリスクが大きすぎます。
五輪は今季の男子シングルの傾向(怪我で離脱、敗者から勝者を選ぶ)から、「4回転を何種何回跳ぶか」ではなく、「予定したプログラムのクリーンな実行を」という需要が予想されます。
従って、昨季の17WCで勝利した16-17相当の構成が現実的でしょう。[4回転3種を4回]
SPに関しては「4Lo」→「4S」に変更して確実に点数を稼ぎ、SP1位を狙う方が金メダルの確率はより上がるでしょう。
「4Lo」は「4S 」に対して、基礎点10.5→12.0 [+1.5] しか上がりません。わずか1.5点のために、SPで「4Lo」を失敗するリスクを抱えるのは大きい。
昨季[16-17]苦戦した理由は、SPがクリーンに一度も滑られなかったことが原因ですから。
五輪で羽生選手がSPをクリーンに滑った場合、おそらくJaviがクリーンに滑っても、数点差で羽生がTOPになるでしょう。
(
と同時に、他の最終組の競合選手にプレッシャーを与えることが出来、FPを得点上&心理的に 有利に戦えます。
審判団もSPで羽生が1位なら、羽生を金メダル大本命とみなし、『男子シングル 66年ぶりの偉業』という歴史的瞬間に立ち会いたいと願うはずです。
問題のFPですが、昨季[16-17]のプログラムは構造的欠陥を抱えていましたね。
後半冒頭の「/4S+3T」で第1Jumpの/4Sで転倒、あるいは第2Jumpを付けられないと「+REP」となり、自動的に基礎点を失い(7割:-3.46)、GOEも結果的にマイナスとなる。
「/4S」 10.5 * 1.1 = 11.55 * 0.7 = 8.09
羽生視点
↓時間 実施 基礎点 GOE 減点 最終得点 喪失点[17WC比] 総合順位 1差 2差 競合者
16 WC /4S 転 +REP 8.09 -4.00 -1.00 3.09 -15.62 2位 -19.76 Javier Fernandez
16 CS ACI /3S+2T 6.27 0.00 6.27 -12.44 1位 +30.02 Misha Ge
16 GP 加 /2S+3T 6.16 0.50 6.66 -12.05 2位 -3.89 Patrick Chan
16 GP 日 /4S 転 +REP 8.09 -4.00 -1.00 3.09 -15.62 1位 +32.56 Nathan Chen
16 GPF 仏 /4S 転 +REP 8.09 -4.00 -1.00 3.09 -15.62 1位 +11.05 Nathan Chen
17 4CC /2S+1Lo 1.98 -0.06 1.92 -16.79 2位 -3.75 Nathan Chen
17 WC /4S+3T 16.28 2.43 18.71 0 1位 +2.28 宇野昌磨 ※SP:11点弱の喪失
やはり、前半の「4S」でクリーンに降りたら「+3T」、「+3T」が付けられない状態なら「+2T」、「+2T」も付けられない状態ならスキップ、と前半で連続Jumpを一つ消化しておくのが賢明かと。
連続Jumpを先に消化しておくと、後半冒頭「/4S」で転倒しても、(「+REP」とならず) 自動的に基礎点【 3.46 】を失いません。(少なくとも基礎点11.55を獲得。そこから減算。)
[+3T]を前半につけるか、後半につけるかの得点差は、「4S+3T」[14.80]→「/4S+3T」[16.28] 【+1.48】です。
わずか[1.48点]の得点増加のために、[3.46点]を自動的に失うリスクを負っているのが分かると思います。
このあたり、五輪でJump構成をどうするか、気になるところですね。後半冒頭の「/4S」の精度が低いのであれば、リスクを分散したほうがいいですね。
同じ失敗を繰り返すのであれば、本来得られた得点【 平均 14.69点 】 を失うわけであり、厳しい戦いになってしまいます。
逆説的に言えば、これだけの得点源の喪失がありながら、最低でも2位以上を確保しているのは、羽生結弦は異次元の強さと言えるでしょう。(上限値が極めて高い 総合340点 Over)
残念ながら、15GPFの構成は実現しない見通しですが、怪我の回復状態が良いということを慰めにするしかありませんね。
[02/08 追記]
18/02/08 15:59 日経 原真子 羽生、4回転ジャンプは6~7回 オーサーコーチ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26682050Y8A200C1UU8000/
> 五輪連覇を狙うフィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)を指導するブライアン・オーサー・コーチは8日、取材陣に対し、
「羽生のショートプログラム(SP)の4回転ジャンプの数は2回。フリーは4~5回。3パターンの中から選ぶつもりだ」と話した。
4回転のトーループとサルコーは入れる予定だが、ループはまだ不確定な要素が多いという。
1月上旬に氷上練習を再開した当初、氷の上でポンポンと軽く跳び上がる程度だったという。
「おそるおそるシングルアクセル(1回転半ジャンプ)を跳び、ダブルアクセルがうまくいかなかったので、トリプルアクセルを跳ばせたらうまくいった。それから順調」
氷上に戻れない間もフィジカルトレーニングを積み、「ジャンプのイメージトレーニングもしていた。
今はSPを1日3回、フリーは2回くらい通して持久力をつけている。期待してほしい」と強調していた。
個人戦の約1週間前の時点で、この練習は引っかかる部分がありますね。
SP:3本*3=9本 FP:8本*2 合計 25本 /日
4回転Jump 6本 8本? 14本?/日
3回転Jump 3A*3本 8本?(3A*4本) 11本?/日(3A*7本含む)
(敬称略。随時 追記/修正)