ちょっと、エテリ組のVKでAnna Shcherbakova の「Lz」ジャンプに「!」が全て付いたのは不当だ、点数が低すぎるみたいな主張をしている人がいるので、
簡略的に分かりやすく検証してみましょう。
Anna Shcherbakova「4Lz」のエッジ (ソースはISU Skatingのyoutube Live配信)

右足トウを付く際、アプローチの段階で外側に傾いていた左足のエッジが立ってしまっています。 F/Lzでの不明確な踏み切りエッジ(記号“ ! ”)-1 to -3
Keegan Messing 「4Lz」のエッジ
回転は「4Lz」→「3Lz」になりましたが、エッジは正しいですね。
Boyang Jin 「4Lz」のエッジ

Boyangは、Bladeの抜けも含めて、分かりやすいですね。
結論:極めて妥当。今回、女子のTechnical Specialistを担当した「Mr. Terry Kubicka」氏(米)を支持します。
(むしろ、今まで選手に対して甘すぎた。厳格に取らないとルールが無意味に。審判は “選手” に対して忠実、ではなく、“ルール” に対して忠実であるべき)
ただし、大会が変われば、また同じ判定になるとは限りません。
それは昨季[2018-19]の男子シングルの、Nathan Chen、Vincent Zhouの「4F」の判定の変遷を見ても明らかでしょう。
実は、エテリ組の女子選手でエッジエラー [!] を抱えている選手が結構いるんですね。
(Alena Kostornaiaは「Lz」「F」で両方。他にOGの Evgenia Medvedevaの「3Lz」[!] がよく知られていますが、実はZagitovaの「3Lz」[!]、「+3Lo」の[<]も見逃されやすかった)
これはパノワ組の所属選手と比較すると、より分かりやすい。(OGのMaria Sotskova は、きっちり跳び分けていました)
エテリ組で「Lz」を問題なく跳べているのは、Alexandra Trusova、Kamila Valievaの両名は確認できています。
Jr.の露国内のLive配信は、カメラ位置がほぼ定位置で、跳ぶ場所によっては角度的に判定が難しい場合があります。
また、Jr.の国際大会でも足元のスーパースローを映す機会は殆ど無いでしょう。
ですので、Jr.上がりのSr.デビュー勢は、こうした問題に直面しやすいですね。(Sr.の“洗礼”とも言える)
高難易度Jumpを跳ぶ選手は、“正しいエッジ” で “回転不足なく” 跳ぶ義務があるといえるでしょう。
なぜなら、その高い「基礎点」と 高い「GOE評価に基づく加点上限 [基礎点の半分]」により、他の選手に対して大きなアドバンテージになるからです。
また、これだけエッジエラー[!]が付いても [5箇所/計10Jump] 、大差で勝ててしまうのは問題でしょうね。
(加点要素からの減算なので、加点がマイナスになったのは、合わせて[<]が付いた1箇所のみ。最終的に「Lz」という高い基礎点の上に加点がついてしまう)
(敬称略。随時追記/修正)
簡略的に分かりやすく検証してみましょう。
Anna Shcherbakova「4Lz」のエッジ (ソースはISU Skatingのyoutube Live配信)

右足トウを付く際、アプローチの段階で外側に傾いていた左足のエッジが立ってしまっています。 F/Lzでの不明確な踏み切りエッジ(記号“ ! ”)-1 to -3
Keegan Messing 「4Lz」のエッジ

回転は「4Lz」→「3Lz」になりましたが、エッジは正しいですね。
Boyang Jin 「4Lz」のエッジ

Boyangは、Bladeの抜けも含めて、分かりやすいですね。
結論:極めて妥当。今回、女子のTechnical Specialistを担当した「Mr. Terry Kubicka」氏(米)を支持します。
(むしろ、今まで選手に対して甘すぎた。厳格に取らないとルールが無意味に。審判は “選手” に対して忠実、ではなく、“ルール” に対して忠実であるべき)
ただし、大会が変われば、また同じ判定になるとは限りません。
それは昨季[2018-19]の男子シングルの、Nathan Chen、Vincent Zhouの「4F」の判定の変遷を見ても明らかでしょう。
実は、エテリ組の女子選手でエッジエラー [!] を抱えている選手が結構いるんですね。
(Alena Kostornaiaは「Lz」「F」で両方。他にOGの Evgenia Medvedevaの「3Lz」[!] がよく知られていますが、実はZagitovaの「3Lz」[!]、「+3Lo」の[<]も見逃されやすかった)
これはパノワ組の所属選手と比較すると、より分かりやすい。(OGのMaria Sotskova は、きっちり跳び分けていました)
エテリ組で「Lz」を問題なく跳べているのは、Alexandra Trusova、Kamila Valievaの両名は確認できています。
Jr.の露国内のLive配信は、カメラ位置がほぼ定位置で、跳ぶ場所によっては角度的に判定が難しい場合があります。
また、Jr.の国際大会でも足元のスーパースローを映す機会は殆ど無いでしょう。
ですので、Jr.上がりのSr.デビュー勢は、こうした問題に直面しやすいですね。(Sr.の“洗礼”とも言える)
高難易度Jumpを跳ぶ選手は、“正しいエッジ” で “回転不足なく” 跳ぶ義務があるといえるでしょう。
なぜなら、その高い「基礎点」と 高い「GOE評価に基づく加点上限 [基礎点の半分]」により、他の選手に対して大きなアドバンテージになるからです。
また、これだけエッジエラー[!]が付いても [5箇所/計10Jump] 、大差で勝ててしまうのは問題でしょうね。
(加点要素からの減算なので、加点がマイナスになったのは、合わせて[<]が付いた1箇所のみ。最終的に「Lz」という高い基礎点の上に加点がついてしまう)
(敬称略。随時追記/修正)