私がこの分野に足を突っ込んだ当時、日本の生産者さん達は烏龍茶と紅茶共に注目している状態で、国内で低迷している緑茶の市場に危機感を感じ、新たな分野を模索し始めているようでした。
しかしながら、日本人が緑茶の製造を追求して今日があるように、紅茶や烏龍茶の本場も、同じ様に努力されてきたわけです。見よう見真似でササっと出来る訳がありません。
そこで、まず本場のお茶を沢山見てもらい、国内で試作会のようなものを開催して実際に手を動かしてもらい、自分達が思っているほど簡単ではないことを実感してもらいました。そして、今後も長い目で、継続して勉強出来るかどうかを問いかけてみたのです。
反応は様々でしたが、結果的に烏龍茶も紅茶も勉強したいという方が残りました。
その様子を見ながら、私自身も以下の内容で5ヶ年計画のようなものを立てていました。
場所は…まずは台湾、その後中国。
お茶は…まずは紅茶、その後烏龍茶。
中期的な最終目標は、私が1番懇意にしている鳳凰単叢の産地、広東省潮安県鳳凰鎮ウードン山の優秀な農家へ連れて行くというものでした。