粗茶淡飯

中国・台湾・日本のお茶に関する色々。執筆者・徳田志保。

魔都・上海の茶館①

2016-07-24 00:54:40 | 茶館・茶房・茶坊・カフェ




中国語で「魔都」と書くと中国人が思い浮かべるのは上海、今回は上海の茶館事情の一端をお話します。

上海も日本と同様、若い人のお茶への関心度は低いし、ケチで有名な上海人のお財布をこじ開けるのは、なかなかの至難の技。彼らは自分の自尊心を満足させる、相当たる理由がないもの以外の出費はトコトン抑えます。

上海は物価もテナント料も東京と変わらない、お茶の商売をするには大変厳しいビジネス環境です。魔都・上海で、「個人オーナー」として10年以上茶館の経営をしてきた…となると、ある意味ツワモノの仲間入りではないでしょうか。
上海で常に良質なお茶を取り揃え、顧客を満足させ、経営的に維持・持続して行ける人材は、本当に限られています。

では、上海で比較的長く経営を維持できている個人オーナーの茶館は、どんな手法で経営をしているのでしょうか?