粗茶淡飯

中国・台湾・日本のお茶に関する色々。執筆者・徳田志保。

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静岡市での講演

2018-04-10 03:03:51 | 日本茶(紅茶)


(海野寛之さん撮影)

日本茶インストラクター協会静岡市支部の総会が
4月7日にあり、その後の講演のお仕事をさせていただきました。

テーマは和紅茶について。
普段は生産者に話をさせていただく機会はある私ですが、今回は業界関係者、生産者、消費者etc色々な方が参加されていたので、普段とは少し勝手が違ったものの、皆さんとても熱心に聴いてくださり、質問も沢山出て、和紅茶に対する関心が意外と高いのを感じました。私もとてもやり甲斐を感じましたし、楽しかったです。

和紅茶も少しずつ、日本茶のカテゴリーの1つとして、立ち位置を得つつあるように感じます。

私の立ち位置で、皆さんに何が伝えられるのか…を知る良い機会を頂きました。この経験を基に更に磨きをかけていきます。

この度お世話になりました関係者の皆様、
ありがとうございました。
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そろそろ…

2018-03-11 00:10:21 | 中国茶(現地の人・事)
今年も1番茶の季節がすぐそこまで来ています。
中国では既に始まっているところもありますが、
江浙一帯の緑茶の名産地は
気温も順調に推移しているようで、
今月中旬辺りから極早生の茶摘みが始まるようです。

例年通りまたコストの話になりますが
現在中国大陸のお茶摘みさんの賃金は2通りです。
1つは日給制、そしてもう1つは
摘んだ重量で換算する出し方です。
数年前からは後者が増えています。(1斤500g)

私の友人のところを見てみると、
前者を選択しているところは賃金が
この10年で3倍以上上がってます。
聞いた範囲では今年は沿海部の名産地は
日給130元前後が多いようです。

後者を選択した友人のところは、
相場(1斤あたりの価格)を3日ごとに
調整するのだそうです。
清明節前の、特に収穫し始めの頃は
市場価格は高く付加価値が高いものの、
収穫量もまだ少ない時期でもあり、
茶芽が最も摘みにくい時期になります。
この時が最高値で、1斤120元、
収穫量量が増え、市場の価格が下がる頃には
1斤15元まで下がるとか。

とはいえ、ご存知の通り中国緑茶は下の画像のように
細かな芽を摘むので、1斤摘むのもなかなか大変です。



多くの経営者が、今後どこまで手摘みを続けられるか
不安を抱いているのも事実です。
今の中国の若者は茶摘みの仕事をしたがらず、
お茶摘みさんも急速に高齢化しています。

経営者の中には沿海部は10年以内に
かなり多くの茶園が機械摘みに
切り替えざるを得ないのではないか
…という人も出て来ています。

来年、再来年、その先…どうなって行くのでしょうね。
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中国茶から見えたものー鳳凰単叢

2017-11-30 22:39:34 | 中国茶(烏龍茶)




さて、予告通り「中国茶を学んで見えたもの」を書きます。

お茶への視点を、広く浅くから1点を深く…に
切り替えるきっかけとなったのは、
広東省の鳳凰単叢と、その生産者との出会いでした。

当時30代に入ったばかりの私は、
先ずは1つの現場を掘り下げて、
お茶に対する強固な骨格を作り上げ、
また時期が来たら視野を広げて肉づけしよう
…と考えました。

とにかく当初は分からないことだらけだし、
特に日本では第三者に理解されにくいことばかりだったので、
一定期間の我慢を強いられましたが、
この時期の我慢と努力は、
確実に結果となって表れていると、今は感じます。

この時の経験から、栽培や製造のことはもちろん、
自分が1つのお茶とその産地に立った時に、
どれだけ多角的に物事を見られるかが大事で、
後々に違いが出ることを教えられました。
具体例は色々あるのですが、
例えば、「輋」という文字のこと…
このお話を次にしてみようと思います。
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すっかりご無沙汰

2017-11-26 22:16:21 | 日記




サボりにサボったこのBlog…。

最近の私、何があっただろう…と考えると、
いっばいあり過ぎて…(^_^;)

ここ数年、中国茶の製造現場に特化してきた私が、
日本国内のお茶だけでなく、
他国のお茶とも接触を始めたことで、
そこに垣根はないということ、
どのお茶も、流儀は違えど見ているもの、
そしてその先にあるものは同じである
ということが確認できたことで、
私とお茶の距離感や立ち位置が
明らかに変わり始めたことは確かだと思います。

そこで、このBlogをまた始めるにあたって
次回は、「中国茶を勉強して良かったことは?」
を書いてみようと思います。



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鳳凰単叢の価格動向

2017-08-31 13:05:19 | 中国茶(烏龍茶)


Facebookの方は毎日いじっていますが、
こちらは、かな〜りサボってしまいました。

さて、久しぶりに鳳凰単叢のお話です。
今回はシビアな内容…。

良質なお茶を出すことで有名なウードン村産の茶価は
2000年以降どんどん高騰して行き、
北京オリンピック以降はウードン村住民の生活も
一見してわかるほど裕福になって行きました。

そして数年後、村民の中には近隣の大庵村の土地の、
数十年の所有権を購入する人達が出だしました。
新たな投資です。
ウードン村は、ウードン山の北〜北東の斜面に
位置していて、大庵村はその裏手になります。
その辺りは元々は森林で、
木を伐採して運び出していたようですが、
ほぼ伐採をし尽くしたとのことで、
かなりの面積の土地の所有権が売りに出たようでした。
彼らはそれを開墾し、茶畑にしたわけです。


↑当時はこんな感じ


↑今大庵村ではこんな景色があちこちに広がっています。

そして、3年位前からウードン村の住民が手掛ける
大庵村の鳳凰単叢が市場に少しずつ出始めました。
(その前は極々少量でしたので、
ウードン産と混ぜられていたと思います。)
そして去年くらいから、段々と市場の中で目につくようになってきました。

大庵村に茶畑を確保するということは、
ウードン村の住民にとって、
決して悪い話ではなかったと思います。
大庵村の方が日照時間が長いところが多いため、
早生の品種である白葉(蜜蘭香)や、
その他近年人気の出てきたものを多く植えておけば、
ウードン村のより早めに収獲が出来、
収入増に繋がると見たからです。

ところが今年に入ってから、
その目論見が外れそうな気配が…。

国内の不景気で(中国は外部から見ただけでは
好景気なのか否か、わかりづらいですね。)
茶価が下がり気味なところに、
大庵村産のお茶が収獲量が増えて来たため、
ウードン村住民が出すお茶に
かつてなかった現象が生じ始めているのです。
本来ならばウードン村産と大庵村産を
きちんと分けて販売すれば良いのに、故意に、または安易な考えで
明確にしなかったことが発端のようです。

市場関係者がウードン村産が極端に増えたように感じたり、
ウードン村の住民がよく説明せず自身の大庵村産のものを出したり、
外野が変な話をし出したり…と、中国国内でも情報が混乱気味になっているようで、私の方に問い合わせが来ることもありました。

そうこうしていうちに、最近は山の麓の鳳凰鎮の茶業者の一部で今まで価格が動くことがなかったウードン村産のでさえ、とうとう値下げ合戦みたいなことが起きているという話が…。

いや〜なパターンです。

この話、今後の展開はすでに目に見えるようですが、
まだ混沌としているようなので、
今は、具体的予測は控えておこうと思います。


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