もう1つの感性の本棚

書くことを仕事にしている者として、日常をどのような感性で掬い取るか。

締め切りという感覚28~残せしもの

2006-09-14 10:23:24 | 締め切りという感覚
 新しい赴任地で右も左もわからないと言っている間にも、前の職場での混乱が耳に入ってくるようになってきた。
 煎じ詰めるとマンパワー不足。

 ここ数年、相当人が入れ替わり、しかも新陳代謝を担うべき新人が定着しない。給料や仕事のフィールドに満足できないのが最大の理由だろうが、これは組織としては容易に対応できない。
 自分の場合、愛社精神よりも仕事自体への愛着を優先させてきたが、3年未満で職場を見切るというのは、入社時に続く再度の動機付けが出来るかどうか、その段階に辿り着けないことを意味する。

 先達の立場として、空念仏でない理念を説く責任があるが、個人的には去るもの
を追うことは出来ないという諦念が根っこにある。
 互いに、より大きな飛躍を目指そうじゃないかと呼応しようとした場合、それぞれの選択も尊重するしかない。
 残るのもそうだし、飛び出すのもそう。
 だが、組織としてこの考えは脆い。
 
 環境の変化を面白がってばかりではいられない現実が、一定の時間が経過し、落ち着いてきた中で浮かび上がってきている。








 

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