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その3 行儀の悪い食事 ヤブキリ

2013-05-20 | フィールドノート(多摩丘陵)
今の時期、里山を歩いていると、ちょっと口にしたくなる甘い果実が目に止まる。

5月19日。昨日の続きの多摩丘陵。
「これおいしいから、誰か味わってみませんか」と言って赤い実を差し出した。
なかなか「はい」という声が返ってこない。僕が不味いものでも食べさせると思っているのか、それとも日本人らしく、周りの人に遠慮しているのか。とにかく返事がない。「食べると、中はちょっと風味のある砂糖水みたいなもんです。」と言うと、勇気ある男性が、「じゃあ」と言って口に入れた。「あ本当だ、甘い」。「汁だけ飲んだら、種と皮は”ぺっ”とやっちゃってください」と言うと、「柔らかいから全部食べられる!」
その後、何人かの方が味わったことは言うまでもない。


上段:ウグイシカグラ(実)2013-05-19 多摩丘陵
下段左より:ヤマグワ、コウゾ、クサイチゴ、モミジイチゴ、手のひらいっぱいのモミジイチゴ

この時期の里山には、これ以外にも、クワの実、モミジイチゴ、クサイチゴなどが成り始めている。どれも粒が小さいので、手のひらいっぱいに乗せて、一気に口の中へ…。舌と上顎とで潰すと、野趣あふれるフルーツの味が口中を占拠する。
ただし…。 食べる前に、撮った身に何か付いていないかチェックすることを忘れずに、僕は、手のひたいっぱいのモミジイチゴを口に入れた途端、カメムシの匂いが広がったという経験がある。せっかく集めたモミジイチゴではあったが、一瞬のうちに、大地へと返していた。

森のおやつを堪能し、しばらく行くと、道脇の葉に何かがぶら下がっている。近づくと、そこには、芋虫を堪能中?のヤブキリの姿があった。長い後足で葉にぶら下がり、芋虫を頭のほうから”むしゃむしゃと”食べている。その眼には喜びは感じられない。いや、むしろ冷徹な光しか見えない。
※僕の目に冷徹な光しか感じさせないのには、わけがある。そのわけは、後日、「18年ぶりに再会した彼女を、ぎゅっと抱きしめたのは…。」という題で書く予定。乞うご期待!

芋虫を捕食するヤブキリ 2013-05-19 多摩丘陵

※ ヤブキリのために一言。昆虫の目は、小さな目が集まった複眼だということを知っている人は多いだろう。ヤブキリやカマキリ、バッタの仲間は、複眼の中に、偽瞳孔という小さな黒い点が見える。これが、人間には、あまり良いイメージを与えない。しかし、決して、だから陰険だ、冷徹だとは解釈しないでもらいた


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