散歩路地《サンポロジー》      毎日が発見! 身近な自然が見えてくる!


 ☆ 多摩丘陵

 ☆ 世田谷の散歩道

 ☆ ネイチャークラフト

 ☆ 環境学習ゲーム

初夏の多摩丘陵 おやじたちの健全なイベント!

2014-05-13 | フィールドノート(多摩丘陵)
初夏の多摩丘陵


5月11日、とあるおやじたちと多摩丘陵を歩いてきました。さわやかな風が抜ける木漏れ日の道に、満足していただけたようです。途中、林の中を抜け、人家の近くの舗装路を歩いた時に「今日、こんなに暑かったの!」という言葉が漏れてきました。林の中はそれほど快適だったと言うことでしょう。

案内したのは、
ジャコウアゲハの産卵、タマノカンアオイの花、オカタツナミソウ、クリーム色のキンラン、大きなホオノキの花、イカリソウ アリグモなどでした。

帰り道、中華系ファミレスで、反省会が開かれました。いつも以上に美味しいビールが喉を通過して、思った以上の盛り上がり振りでした。
閉会後、ファミレスから駅に向かう途中「こんなに飲んでも、まだ明るい!」という言葉が出てくる、とても健康的なイベントでした。

また違う季節に、歩きましょう!

きたかる自然学校再開

2014-05-10 | その他探訪記


いきなりですが、5月5日の朝食です。

この日僕は、北軽井沢の古い別荘地の中にいました。
実は、2006年より、この北軽井沢で、友人のHさんと一緒に自然学校を開校しているのです。
ところが、ちょっとした理由から、昨年1年間は休校していました、そして、今年は、再開の目途が立ちました。 
と言うことで、一昨年の9月以来、約1年半ぶりに北軽井沢に行ってまいりました。

ゴールデンウィークの北軽は、早春でした。ちょうど桜が満開と言う時期です。東京周辺とは、ちょうど1カ月遅れていると言うう印象です。

5月3日夜8時半、自然学校のスタッフの一人サブちゃんと一緒に東京を出発しました。私は、昼間フットサルをやり、久しぶりに足がつるほど走ったため、ちょっと疲れ気味でしたが、関越高速に乗ると、気持ちが高揚し、体の疲れは感じなくなっていました。途中のSAで夕食を食べ、11時半に現地に到着しました。その日は、軽くお酒を飲んで、すぐに寝ることにしました。

翌朝、イカルやサンショウクイ、キビタキ等の鳴き声に目を覚まし、ゆったりとした時間を過ごした後、9時頃より、よく歩き回る近くの林道を散策しました。一昨年の5月中旬に、サクラソウとサクラスミレを見つけていたので、その様子を確認したかったのです。
残念ながら、どちらも見つかりませんでした。無くなってしまったのか、時期が早すぎて、まだ咲いていないのか…。
まあ、それでも、ヒナスミレやアズマイチゲ、チョウジザクラなどが楽しめました。
チョウも成虫で越冬した、クジャクチョウ、ヒオドシチョウ、ルリタテハ、キタテハ。今春いち早く羽化した、ミヤマセセリ、コツバメ、トラフシジミ、スギタニルリシジミ、ツマキチョウ、などがみられ、充実した時間を過ごしました。

 
ヒナスミレ左とアカネスミレ 2014-05-04 北軽井沢

 
アズマイチゲ 2014-05-04 北軽井沢

 
トラフシジミ左と越冬を遂げたボロボロの翅のクジャクチョウ 2014-05-04 北軽井沢


途中の牧草地越しに見る雪の浅間山 2014-05-04 北軽井沢

午後には、Hさん一家が合流。長い間にたまった落ち葉の掃除、ウッドデッキの点検などの作業を行いました。1年半ぶりに会った、Hさんちの末娘アーちゃんは、ずいぶん大きくなっていました。今年、年長さんなのですが、早速マスクとエプロンを着けて、「何かお手伝いな~い」と張り切っています。家でもいろいろお手伝いをしてくれるそうです。
駐車場や、玄関周辺の落ち葉集めだけでも楽しそう。よく働いてくれたので、ご褒美に落ち葉焚きをして、焼き芋を焼くことにしました。濡れた新聞紙に包み、そのまま焚火の中へ…。

 
焼き芋焼けた! おいしい! 2014-05-04 北軽井沢

夕ご飯は、パエリアとオクラのスープ。ここでもアーちゃんはお手伝い。包丁さばきなかなかのものでした。

 
見事な包丁さばきのアーちゃん左 もちろんお姉ちゃんもお手伝い 2014-05-04 北軽井沢

食事の時、ふとしたことから、タンポポコーヒーが話題になりました。僕が、「今のセイヨウタンポポとはちょっと違うんだけど、もともと、タンポポはサラダ菜の様な野菜として入れられたんだと」と言うと、H家長女のホノちゃんは感心しきり。
満足した夕食でした。

翌朝、リビングに降りてきたホノちゃんは、「タンポポを食べる夢を見た」と言うのです。「それはタンポポを食べろというお告げだよ」と、朝の散歩でタンポポ摘み。途中で、リストに会ったり、サンショウクイの鳴き声を聞いたりして楽しみました。

戻ると、早速タンポポ料理。綺麗に洗って、生のままお皿に並べ、フライパンで熱したベーコンを油ごとかけてやる。最後に、花弁をばらしてトッピング。これで《タンポポサラダきたかる風》が完成です。


タンポポサラダきたかる風を並べた朝食 2014-05-05 北軽井沢

これに、昨夜パエリア作りで残ったパプリカと、チーズ、ハム、スクランブルエッグを一緒に挟み込んだのが冒頭の写真。とても美味しい朝食になりました。楽しい話に花が咲き、食事は一層おいしくなりました。普段なら10分、ときには5分で済ましてしまう朝食が、気が付くと40分の充実した時間になっていました。

この日はあいにく、天気は曇り。昼頃からは小雨になったのですが、庭を見ると、やけに野鳥の姿が目立つのです。良く見ていると、昨日落ち葉掻きをしたせいで、その中に隠れていた虫たちを目当てに鳥が集まっているようでした。

 
餌を食いにやってきた、キビタキ左とクロツグミ 2014-05-05 北軽井沢

窓ガラス越しの撮影なので今ひとつですが、野鳥たちのかわいらしい姿も楽しめました。

帰る前に、落ち葉焚きでは使いきれなかった落ち葉を庭の一角に集めて、《カブトムシ牧場》を作ってきました。


カブトムシ牧場 いずれここからカブトムシが…。 2014-05-05 北軽井沢

気温が低いため、落ち葉が腐りにくく、カブトムシさんに気にいってもらえる状態になりには、時間がかかりそうですが、そのうちここから生まれたカブトムシたちが、自然学校を訪れた子どもたちを喜ばせてくれるようになることでしょう。

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最後に、今年のきたかる自然学校の日程を紹介します。
8月8日(金)~11日(月) この間で好きな日程で参加できます。
今年の準備はこれからなので費用、実施内容などは、追って公開いたします。

基本的に時間毎に決められたプログラムはなく、参加者の意思で、好きなことができます。もちろん、参加者の希望により、気ままに行える、散策、川遊び、ネイチャークッキング、クラフト、自然体感ゲームなど、様々なプログラムは用意されています。
集合は現地集合です。ある程度人数がまとまれば、軽井沢等より送迎できる場合があります。
また、こういった企画にスタッフとして参加したい方も受け入れております。希望者は連絡ください。

料金は、大人2人+小学生+未就学児の家族4人が2泊した場合。参加費、食事9食等すべて含めて25,600円(2012年実績)です。今年もこれに近い金額で実施予定です。

秋(9月)には、《リスと秋の七草》をテーマにした企画も予定しております。
こちらも追ってこ公開いたします。




多摩丘陵 春から初夏へ

2014-04-29 | フィールドノート(多摩丘陵)
多摩丘陵 春から初夏へ

春雨に 濡れて可愛さ 知る私  -ヒトクチタケー  

2014-04-22 | フィールドノート(多摩丘陵)
数日前までは、天気予報は雨だったのに…。

朝起きてみると、晴れているのです。天気予報を見ると、2時頃までは晴、その後曇り始め、夕方には雨の降る所も…。 と言うではありませんか。このところ、仕事もちょっと忙しく、時間が取れた時は、天気が良くないという悪循環が続いていたため、この機を逃してはと、急遽多摩丘陵に出かけることにしました。
この春狙っていた、コツバメとトラフシジミ(春型)の写真を撮るのが目的です。

ですが…、いざ現地についてみると、何やら天気が怪しいのです。たまに陽が射す時間もあるものの、雲がどんどん増えてきて、お陽さまを覆い隠してしまうのです。


わずかな陽射しに輝いたカツラの新葉 2014-04-21 多摩丘陵

それでも、せっかく来たのですからと、歩きはじめました。

残念ながら、コツバメも、トラフシジミも見つけられませんでした。コツバメは、春しか出ないので、多摩丘陵での確認は、今年はもう難しいでしょう。こちらは、来年の楽しみに…。
余談ですが、若い頃は、写真を取り逃がすと、悔しくて仕方なかったのですが、最近は、『また来年の楽しみができた』と思えるようになってきました。どんどん時間が無くなるのに、こういう心境になるのは、なぜなのでしょう。

目的は果たせなかったのですが、何種類かのチョウがみられました。ナミアゲハ、キアゲハ、モンシロチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミ。これらは、すべてこの春羽化したチョウ達。それから、テングチョウ、キチョウ、ルリタテハ、アカタテハ。この4種は、成虫の姿で冬を耐え抜いたチョウです。翅の傷み具合が、越冬の厳しさを物語っているようです。

 
成虫越冬したチョウ ルリタテハ(左)とアカタテハ 2014-04-22 多摩丘陵

雑木林の林床には、チゴユリやホウチャクソウが咲き誇っています。そして、日当たりの良いところには、ジュウニヒトエが咲き始めていました。


咲き始めたジュウニヒトエ 2014-04-22 多摩丘陵

谷沿いに出ると、ツボスミレやタネツケバナの白い花が目を引きます。その先をチラチラ飛ぶものが…。双眼鏡を目に当てると、カワトンボでした。


今年初めてのカワトンボ 2014-04-22 多摩丘陵

12:30。ますます、空が暗くなってきました。風も強くやや湿ってきたようです。トウキョウダルマガエルの鳴き声が目立つようにもなりました。天気予報よりだいぶ早く雨になりそうです。今日は雨具を持ってきていないので、そろそろ引き上げないと危なそうです。駐車場までは結構あるので…。
と思ったところで、立枯れたアカマツにキノコがたくさん付いているのが目に入りました。「空が青ければな…。」と思いつつ、下から煽るようにカメラに収めて見ました。さあ、本当に危ない。急ぎ足で駐車場へ。

残念ながら、最後の5分間ほどは、春雨に濡れながらということになってしまいました。「あそこでヒトクチタケを見つけちゃったから」ですかねぇ。

  ヒトクチタケ 2014-04-22 多摩丘陵

運転をしながら思い出すと、ヒトクチタケがだんだんかわいらしく思えてきました。この可愛らしさは、5分間の春雨には代えがたいものですね。




スミレに会いに、今春最初の多摩丘陵

2014-04-11 | フィールドノート(多摩丘陵)
『その瞬間、僕はかなり長い間、多摩丘陵のナガバノスミレサイシンの花を見ていないと思いました。』

この春最初の多摩丘陵。4月前半は、何といってもヤマザクラとスミレでしょう。



ヤマザクラ 2014-04-09 多摩丘陵

スミレの一種ナガバノスミレサイシンと言う、気品のある花の咲く場所まで足を運んだのですが…。 花は、咲いていませんでした。やや遅いとは思ったのですが、今年は花の咲き始めが若干遅そうだったので大丈夫だろうと高を括っていたのです。甘かった。


ナガバノスミレサイシン かすかな痕跡が 2014-04-09 多摩丘陵

その時、冒頭のような思いが頭をよぎりました。
ナガバノスミレサイシンは、多摩丘陵では、3月末がピークです。しかし、ここ数年、年度末は仕事が忙しく、なかなか足を運んでいられなかったのです。

自宅に戻って写真を調べてみると、高尾山で2011年に見ていますが、多摩丘陵では2010年4月1日が最後でした。と言うことは、2年間見ていなかっただけなのです。長く思えるのは、思い入れのせいでしょうか。

さてこの日は、先のナガバノスミレサイシンとアオイスミレは花を終わらせていたのですが、ニオイタチツボスミレ、マルバスミレ、ノジスミレ、アカネスミレ、ヒカゲスミレ、コスミレ、そしてタチツボスミレと、7種類のスミレに会うことができました。
残念ながら、スミレと、ツボスミレは、まだ開花していなかったようです。

僕は、すでに30年以上、多摩丘陵を歩き回り、19種類のスミレを確認しています。そして、それを見分ける資料を作っているのですが、これも、極めてローカルなものだけに、些細なところで、毎年新バージョン改定しています。
たとえば、これまでの多摩丘陵で見付けたコスミレは、いずれも葉の裏が紫がかっていたので、それも見分けのポイントにしていたのですが、今年見つけたコスミレは、全く紫色がかっていないのです。早速訂正しました。



多摩丘陵のスミレ 2013バージョン 両面コピー二つ折りでA5版の冊子状になります。

そんなわけで、毎年使命感を燃やしてスミレを見て歩いているのです。

さて、それでは、あとは4月9に見たスミレなどを紹介しましょう。


マルバスミレ 2014-04-09 多摩丘陵
 
ニオイタチツボスミレ左と、ヒカゲスミレ(タカオスミレ) 2014-04-09 多摩丘陵

タカオスミレは、ヒカゲスミレの一種で、葉が赤みを帯びるものをいいます。多摩丘陵には、タカオスミレが多く、僕はヒカゲを2回しか見たことがありません。

 
コスミレ左とオカスミレ(アカネスミレ)2014-04-09 多摩丘陵

アカネスミレは植物体に毛がありますが、無毛のものをオカスミレと言います。多摩丘陵では、オカスミレの方が多いと思います。


タチツボスミレ 2014-04-09 多摩丘陵

最も普通に見られるタチツボスミレですが、これは咲いていた場所がちょっと変わっていました。
いかにも里山らしいのです。


クヌギの大きな株上に咲くタチツボスミレ 2014-04-09 多摩丘陵

見事な株ですよね。まるで王座の上に腰かけているような感じです。

後はおまけ。


シュンラン 2014-04-09 多摩丘陵


この株はとても大きく、花が6輪も付いていました。

 
シオヤトンボの脱殻左と、羽化したての成虫 2014-04-09 多摩丘陵

早いですね。もうトンボが出始めていました。

春の里山は、景色がどんどん変わります。特に4月は1週間で見違えてしまいます。なんとか来週も足を運びたいものです。







桜の花吹雪の下で…。世田谷のスミレ

2014-04-08 | 僕の散歩道
桜は、満開を過ぎ、見事な華吹雪になってきました。


満開を過ぎたサクラ(ソメイヨシノ) 2014-04-08 世田谷

桜の花びらで、白くなった地面に目を向けると…。


さて、何が見えますか 
ちょっとわからない?
では、もう少し寄ってみると…。


ところどころに見える緑色は何でしょう。
もう一歩近づいてみましょう。


これでわかってもらえたでしょう!

丸い葉っぱに白い花びら。ケマルバスミレです。


ケマルバスミレ 2014-04-08 世田谷

スミレと言えば、スミレ色という言葉まであるくらい紫色が定番ですが、白もまた美しい。僕は結構好きなのです。
前回までに、タチツボスミレと、ノジスミレを見つけていましたが、これに加えて、今日は3種類を見ることができました。
と、今原稿を書きながら、今日見つけたのは、全部白いスミレだと気が付きました。
次を紹介しましょう。


アリアケスミレ 2014-04-08 世田谷

このスミレを始めてみたのは、里山のクリ畑でした。世田谷で見付けたのは、駐車場のフェンス下など、比較的人工的な環境。今回のは、川沿いの歩道のコンクリートの割れ目。
いったいどういう好みなのかわかりません。


ツボスミレ(ニョイスミレ) 2014-04-08 世田谷

ツボスミレは、かなり小さなスミレ。世田谷で見るのは、この写真のような、茎がやや寝た感じの個体が多いのですが、多摩丘陵では、結構茎が立っていて、もう一回り大きな花をつけています。ちょっと違った系統なのでしょうかね…。

それからもう一つ。


ニオイスミレ 2014-04-08 世田谷

こちらは、Viola odorat と言うスミレで、ニオイスミレと言われています。栽培種が野生化したもので、昨年まで見られなかった公園の一角で見付けました。ちょっと残念です。最近では、里山にまで見られるようになっています。側弁(5枚の花弁のうち左右に位置する2枚)の付け根にモサモサと白い毛が生えているのが特徴的です。

明日は、今季初めて多摩丘陵に出かけるつもりです。また違うスミレを照会できると思います。





スミレと、カタクリと、野イチゴの話になってしまいました。

2014-04-03 | 僕の散歩道
サクラだけが花見ではありません。
天を覆い咲き誇る桜の木の下で、踏みつけられそうになりながら咲く野の花も、またおつなものです。


天を覆うソメイヨシノ 2014-03-31 世田谷


僕のフィールドワークの対象は、季節と共に変わってゆきます。
春3月~5月は、主に花を。5月~9月が虫。9月~11月はドングリ。そして冬は鳥です。もちろんこれだけではありませんが、その時期時期に僕なりに楽しめるものを見て歩いているうちに、これが習慣のようになってしまいました。といっても、かたくなにこの習慣を守っているわけではありません。これを再構築したくなるような、魅力的な出来事に出合えればと、絶えず触手を伸ばしているのですが…。

さて、前回のログで、スミレを見て歩くということを書きました。といっても、これまでに僕が見たスミレは約30種。変種や色変わり、外来逸脱種を含めても50種にはならない程度です。それでも、僕の棲む周りに8種類もの野生スミレが咲き、僕のメインフィールである多摩丘陵では、これまでに19種類ノスミレが確認できています。これを毎年一つ一つ見て歩くのは、年に一度懐かしい友達と会っているような楽しみがあります。

今年のスミレ第1号は、3月25日のことでした。
仕事に向かう途中、世田谷の住宅地内の道を歩いていると、アパートの前にコンクリートの割れ目に紫色の花が…。近づくと、それはコスミレでした。我が家の近くでも、やはり古いアマートの石段で咲いていたのですが…、親、コスミレは古いアパートが好きなのでしょうか? そころが、アパートが取り壊され、その後姿が見えなくなりました。
・・・あっ!
と言うことは、僕の家のそばでは8種と言っておりましたが、現在は7種なのだと言うことに、今気が付きました。


コスミレは古いアパートがお好き? 2014-03-25 世田谷



こちらは我が家の近所にあったコスミレ 2001-03-25 世田谷


それからこちらは、ノジスミレ。ただし、多摩丘陵でよく見るノジスミレは、植物体全体に微毛が生えているのですが、世田谷の葉、ほとんど無毛でした。東名高速の東京(用賀)インターの周りで、結構見られます。ほとんどが、コンクリートの割れ目に咲いています。


東名高速下の歩道に花を咲かせるノジスミレ 2014-03-31



このほか、目立つ花をいくつか紹介しておきましょう。


カタクリ(植栽) 2014-04-01 世田谷


カタクリは、僕の家の近くにある2カ所の公園・緑地で見られます。いずれも植栽されたもので、できることなら、野生のものが見たいのですが、都界では無理ですね。まあ、春の花の象徴的存在ですので…、まあちょっと嬉しいかな。


クサイチゴ 2014-04-01 世田谷


モミジイチゴ 2012-04-12 多摩丘陵


こちらはいわゆる野イチゴ。クサイチゴは、ちょっとミントのような香りがある独特の味です。モミジイチゴは、3月28日に開花を確認していたのですが、写真を撮り忘れました。参考に多摩丘陵のものを乗せてあります。
モミジイチゴは、僕がこれまでに食べたのイチゴの中で、2番目においしいイチゴです。一番おいしかったのは何か…、それは、とりあえず伏せておきましょう。いずれ機会があったら紹介します。
あっ、すみません。花が咲いたばかりだと言うのに、思わず実の話をしてしまいました。

これからは、どんどんフィールドへ出かける機会が増えそうです。春の便りをたくさんお送りするつもりです。

 







 

やっと春が来た。 今年のチョウの調査始まる。

2014-03-30 | その他探訪記
やっと春が来ました…。
いや、春はとっくに来ていたのですが、僕の春は、3月28日から始まったのです…。


すでに開花していたソメイヨシノ 2014-03-28 世田谷


年度末仕事に追われて、ほとんど部屋の中に缶詰状態でした。おかげで、持病の坐骨神経痛に悩まされ、昨日のサッカーの練習はさんざんでした。左足に力が入らず、踏ん張りが利かないため、3度も転びました。

チョウの調査
さて、これからが本題。
仕事が一段落つき、28日に、今年のチョウの調査を開始しました。
この調査は、我が家の近隣の緑地を散歩しながら、出現する蝶を確認するというものです。
昨年は、やはり年度末の仕事が終わらず、スタートしたのが4月8日。それと比べると11日早く始められました。
その結果は、モンシロチョウ、キチョウ、ツマキチョウ、キタテハ、テングチョウの5種類が確認できました。
このうち、モンシロチョウと、ツマキチョウは、この春生まれた新成虫。残りは、成虫の姿で冬をがんばりぬいたチョウです。
昨年の第1回目の調査(4月8日)と比べると、アゲハチョウ類、シジミチョウ類がまったく出ていないところが大きな違いです。昨年取れなかった、チョウの出始めの早春期のデータが取れたことで良しとしましょう。


 
上段 越冬して翅がボロボロのテングチョウ 2014-03-28 世田谷
下段 左 キチョウ 2014-03-28 世田谷  右キタテハ 2014-03-28 世田谷


今年も沢山のチョウと出会えることでしょう。


ウキウキ春気分
その他気持ちよく見て回ったのは…。

ルージュ:今年の流行の色は、ほのかな黄色?
ヒヨドリが、カンヒザクラに嘴を突っ込んで、吸蜜していました。嘴の付け根はほのかな黄色が…。今年の春色として、今ヒヨドリ界では流行っています? なんてね…。人間界の流行もこんな感じで決まるんでしょうね!

 
カンヒザクラで吸蜜するヒヨドリ 2014-03-28 世田谷


今年もスミレは健在
僕の散歩道の周辺には8種類の野生スミレと、2種類の栽培スミレが咲きます。今年も美しくその姿を見せてくれていました。その他の花も一緒に紹介しましょう。


タチツボスミレ 2014-03-28 世田谷



コブシ 2014-03-28 世田谷



シロバナタンポポ 2014-03-28 世田谷


昔からいるような顔をして
そしてこちらは、似た者同士、オオイヌノフグリとフラサバソウ。イヌノフグリかなと思ってみてみると、最近帰化して自生しているフラサバソウでした。といっても、オオイヌノフグリも明治時代の中期に入ったきたものですが…。

 
オオイヌノフグリ(上段)とフラサバソウ 2014-03-28 世田谷


長いこと部屋に籠っていましたが、これからは、またたくさんの情報を紹介できると思います。
読者の皆さん、今後ともよろしくお願いしま~す。

 


チョウとの、今年最初の出会いは、キタテハでした。

2014-03-12 | その他探訪記
実は、梅の花は、あんまりきちんと見ていないんです…。
というのも、梅の花の咲く季節は、仕事が最も忙しい時期なのです。僕の仕事は、ほとんどお役所仕事のため、3月に納品、検査という一大イベントが待ち構えているのです。毎日12時間以上パソコンの前に座り、報告書のとりまとめをしているのです。

さて、そんな中でも、何とか時間を作り、短い時間ですが外を見て回る努力をしています。お昼を食べに外へ出た帰り道とか…、それから、お昼を買いに出た時とか…。それから…、それから…。それだけか…。

前回、外へ出たのが2月25日でした。ウメが咲き始めていて、そこにメジロがきていました。


ウメの蜜を吸いに来たメジロ 2014-02-25 砧公園(世田谷)


ウメにウグイス論争というのがあります。「あれは、ウグイスではなく、どう見てもメジロじゃないか」というものです。
古くは、美しいもののたとえを、ウメ(花=見る)とウグイス(鳴き声=聞く)という見るるものと聞くものを組み合わせて表現したものだったようです。その後、言葉だけが独り歩きをして、花札で有名な「梅に鶯」の構図ができあがったというのが真相のような気がします。誰が、どう間違えたか、それを追求しても仕方ありません。しかし、ウメとセットになるのは、ウグイスではなくやはりメジロのようです。

先ほど言ったように、2月中旬から3月いっぱいは忙しいのですが、その中にも山があります。実は昨日、二つ目の山を越えたのです。そこで、今日は、午前中だけ、外を見て回ることんしました。気温も高く、歩き回るにはちょうど良かったものですから…。

今日のテーマは、3つありました。
①今年の冬は、鳥が少ないという印象なのですが、3月になって増えてはいないだろうか。
②そろそろ、春の花たちが顔を見せてくれてないだろうか。特にスミレ類の開花はあるだろうか。
③チョウが動き出してはいないだろうか。越冬した、タテハチョウるが動き始めているかも…。
というものです。

①の冬の鳥ですが…。
結局だめでした。この冬は、ここ数年で最も少ないと言いきっていいでしょう。ほんとうに居ません。
鳥が少ないということは、1/21の「ノスリ探索」のログにも書いた段階で明らかでした。しかし、その後雪も降ったことなどから、変化したのではないだろうか、と淡い期待をしていたのですが、やはりだめでした。

前回見たウメにははキジバトが枝に止まってのんびり寝ているだけでした。毎年、いたる所に姿を見るツグミも、その姿は少なく、シメやアオジも…。そういえば、今日はシメを1頭も見ませんでした。アオジも、鳴き声を1回聞いただけでした。ただ、今日の様気のせいでしょうか、シジュウカラだけは、やけに騒ぎまくっていました。


梅林 まだかなり咲いていました 2014-03-12 砧公園(世田谷)



ウメで昼寝をしていたキジバト 2014-03-12 砧公園(世田谷)



騒ぎまくっていたシジュウカラ 2014-03-12 砧公園(世田谷)


②春の花の開花状況
こちらはまだまだでした。
ハコベ、タネツケバナ、オオイヌノフグリ、ノゲシ、それからホトケノザがわずかに見られた程度です。スミレ類やヘビイチゴなどの本格的な春の花は、まだ咲いていませんでした。砧公園には、カタクリも植えられているのですが、こちらもまったく姿を現していませんでした。あと1週間…、イヤイヤまだ2週間くらいかかりそうです。

③チョウは動き出しているか
花がこんな状況ですから、チョウも難しいと思いました。
もうお昼直前。諦めたころ、風に舞った落ち葉の中に、明らかに違う舞い方をしたものが…。
11時58分。今年初めてのチョウが発見できました。越冬明けのキタテハでした。


越冬明けのキタテハ 2014-03-12 砧公園(世田谷)


昨年は4月8日からスタートさせたチョウのカウントを、今年は3月中から始めようと思っていました。
仕事の方はもうひと山あるのですが、来週あたりからは、仕事と並行して、チョウのカウントを始めなければならないかなぁ…。と、思っています。



細なが~い飾り! アオサギ、マンサク in 日比谷公園 

2014-02-23 | その他探訪記
昨日、日比谷公園に行ってきました。
上野公園と、日比谷公園で実施されている東京パークスギャラリーの説明会に出席するためです。これは、「緑の普及啓発の一助となるようなテーマ作品の発表の場」として設けられているものです。1週間ないし2週間単位で、様々な団体にギャラリーとして使わせてくれるというものです。僕も知人から紹介され、このログでも紹介した「どんぐり工房」としてネイチャークラフトの作品で応募させていただきました。


今回はどんぐり工房として、「公園の拾いもの―動物に生まれ変わった木の実たち」というテーマで実施させていただく予定です。展示は、平面の作品という規定になっているため、標本箱のような形態や額縁の中に作品をレイアウトして変わるつもりです。ぜひ遊びに来てください!

ありがたいことに、第一希望通り、8月25日~9月6日に展示させていただけることになりました。日程が迫りましたら、このブログでも改めて紹介させていただきます。

さて、せっかく日比谷まで行くのだからと、カメラを担いで、皇居の桜田濠に立ち寄り、この冬3度目のカモ撮影をしました。その後日比谷公園に行くと…。
大きなレンズを付けたカメラを持った年配の方々が、ぞろぞろと歩いてくるのです。僕はピンときました。どうやらカワセミフリークの方々のようです。カワセミの移動に合わせて、ぞろぞろと付いて歩いているようです。
僕は、その集団に一緒に加わる勇気はありません。それよりも、目の前の石の上にたたずむアオサギにちょっと引かれました。
半逆光の中で、透けた嘴が凛々しく、妙な立体感が感じられます。それでも、誰にもカメラを向けてもらえないので僻んでいるのか、それとも落ち込んでいるのか…、時々頭を振るのを見ると、ため息が出ているのではないかと思えました。
「それなら僕が獲ってやるよ」とひとりごちて、僕はザックからカメラを出し、アオサギをファインダーに捉えました。


石の上にたたずむアオサギ 2014-02-22 日比谷公園

また頭を振り、わずかに嘴を動かしました。本当に何を考えているのでしょう。
僕は、撮った画像を再生して、写り具合を確認しました。


アオサギ:嘴を動かしたのだが…。 2014-02-22 日比谷公園

「おや…。」よく見ると、嘴を動かしていたのは、自分の冠羽(飾り羽)を咥えていたからだったのです。アオサギの冠羽というのは、頭の後ろにある2本の細長い飾り羽のことです。

  アオサギの冠羽(上) 2012-02-28 砧公園           冠羽を加えていた(下) 2014-02-22 日比谷公園

なかなか写真を撮ってもらえないので、一生懸命おめかしをしているのでしょうか? それにしても、こういった行動を見るのは、僕は初めてでした。

そろそろ時間だなと思い、移動してゆくと、春を告げる花マンサクが咲いていました。マンサクの名の由来は、春、まず咲く花から、まずさく→マンサクとなったと聞いています。
なんだか嬉しくなり、こちらも「カシャリ!」 目立たない花ですが、この黄色は、確かに春の花のイメージ!
 ※春はなぜか、黄色い花が多く咲くのです。
よく、「この花、どれが花びら? 一体どうなってるの」と聞かれますが、実は、黄色い細長いのが花びらなのです…。おや! こちらも細長い飾り!



春の訪れを感じさせてくれたマンサク 2014-02-22 日比谷公園

アップで見ると、あずき色の愕片の中に、細長い4枚(本)の花びらが出ているのがわかります。
冬の間、鳥・鳥・鳥とほとんど鳥ばかり見ていたのですが、細長い飾りが、そろそろ班ですよと、鳥から花への切り替わりのサインを送ってくれたような気がしました。
毎年繰り返されるサイクルなのですが、これからは、春の花が中心の散歩が楽しめそうです。ということは、僕にとっては、花粉に苦しむ時期ということになるのですが…。
次にお会いする時は、マスクを掛けてということになっていることでしょう。こちらも毎年繰り返されるサイクルの一環なので!