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スミレに会いに、今春最初の多摩丘陵

2014-04-11 | フィールドノート(多摩丘陵)
『その瞬間、僕はかなり長い間、多摩丘陵のナガバノスミレサイシンの花を見ていないと思いました。』

この春最初の多摩丘陵。4月前半は、何といってもヤマザクラとスミレでしょう。



ヤマザクラ 2014-04-09 多摩丘陵

スミレの一種ナガバノスミレサイシンと言う、気品のある花の咲く場所まで足を運んだのですが…。 花は、咲いていませんでした。やや遅いとは思ったのですが、今年は花の咲き始めが若干遅そうだったので大丈夫だろうと高を括っていたのです。甘かった。


ナガバノスミレサイシン かすかな痕跡が 2014-04-09 多摩丘陵

その時、冒頭のような思いが頭をよぎりました。
ナガバノスミレサイシンは、多摩丘陵では、3月末がピークです。しかし、ここ数年、年度末は仕事が忙しく、なかなか足を運んでいられなかったのです。

自宅に戻って写真を調べてみると、高尾山で2011年に見ていますが、多摩丘陵では2010年4月1日が最後でした。と言うことは、2年間見ていなかっただけなのです。長く思えるのは、思い入れのせいでしょうか。

さてこの日は、先のナガバノスミレサイシンとアオイスミレは花を終わらせていたのですが、ニオイタチツボスミレ、マルバスミレ、ノジスミレ、アカネスミレ、ヒカゲスミレ、コスミレ、そしてタチツボスミレと、7種類のスミレに会うことができました。
残念ながら、スミレと、ツボスミレは、まだ開花していなかったようです。

僕は、すでに30年以上、多摩丘陵を歩き回り、19種類のスミレを確認しています。そして、それを見分ける資料を作っているのですが、これも、極めてローカルなものだけに、些細なところで、毎年新バージョン改定しています。
たとえば、これまでの多摩丘陵で見付けたコスミレは、いずれも葉の裏が紫がかっていたので、それも見分けのポイントにしていたのですが、今年見つけたコスミレは、全く紫色がかっていないのです。早速訂正しました。



多摩丘陵のスミレ 2013バージョン 両面コピー二つ折りでA5版の冊子状になります。

そんなわけで、毎年使命感を燃やしてスミレを見て歩いているのです。

さて、それでは、あとは4月9に見たスミレなどを紹介しましょう。


マルバスミレ 2014-04-09 多摩丘陵
 
ニオイタチツボスミレ左と、ヒカゲスミレ(タカオスミレ) 2014-04-09 多摩丘陵

タカオスミレは、ヒカゲスミレの一種で、葉が赤みを帯びるものをいいます。多摩丘陵には、タカオスミレが多く、僕はヒカゲを2回しか見たことがありません。

 
コスミレ左とオカスミレ(アカネスミレ)2014-04-09 多摩丘陵

アカネスミレは植物体に毛がありますが、無毛のものをオカスミレと言います。多摩丘陵では、オカスミレの方が多いと思います。


タチツボスミレ 2014-04-09 多摩丘陵

最も普通に見られるタチツボスミレですが、これは咲いていた場所がちょっと変わっていました。
いかにも里山らしいのです。


クヌギの大きな株上に咲くタチツボスミレ 2014-04-09 多摩丘陵

見事な株ですよね。まるで王座の上に腰かけているような感じです。

後はおまけ。


シュンラン 2014-04-09 多摩丘陵


この株はとても大きく、花が6輪も付いていました。

 
シオヤトンボの脱殻左と、羽化したての成虫 2014-04-09 多摩丘陵

早いですね。もうトンボが出始めていました。

春の里山は、景色がどんどん変わります。特に4月は1週間で見違えてしまいます。なんとか来週も足を運びたいものです。








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