散歩路地《サンポロジー》      毎日が発見! 身近な自然が見えてくる!


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どんぐりマウスの集会 ネイチャクラフト作品展準備に奮闘ちゅぅ~

2014-08-14 | ネイチャークラフト
長らく、休ませていただきました。
親類に不幸があり、小笠原に出張し、台風の通過期間にぴったり合わせて『きたかる自然学校』を実施してきました。
そして今、8月25日から始まるネイチャークラフトの作品展の準備に追われています。



小笠原と北軽井沢の話は、作品展の準備がある程度進んで、余裕ができたら書かせていただきます。
本日は、ネイチャークラフトの作品展のお知らせです。

どんぐり工房 ネイチャークラフト作品展
日時 8月25日(月)~9月6日(土)
    平日9:30~18:00 土・日:10:00~17:00
会場 日比谷公園パークスギャラリー

8月25日は、作品設置ですので、早い時間帯は設置作業をしていると思います。
同様に、最終日は、15:00頃から撤収作業に入ると思います。

会場は、休憩所の壁面ですので、自由に見ることができます。スタッフは、土日と不定期に平日詰めようと思っています。
詳しくは、予定が決まり次第このブログで紹介させていただきます。
お近くにお越しの節は、ぜひ寄り道してみてください。

さて、作品を展示するスペースは、10mほどの壁面です。
ここに、標本箱のように、作品を入れた箱と、作品解説、素材紹介写真、作り方カードなどをレイアウトする予定です。

実は、この箱もまだ作っていないし、作品も破損個所を直したり、新たに作り足したりと、現在奮闘中です。
今日は、30㎝×45cmの箱の中に入れる「どんぐりマウス」を作り足しました。まるで、どんぐりマウスの集会のようです。集会参加者数は合計?匹ほど(写真で数えてみてください)になりました。これで、なんとか恰好が付くと思います。


作業の途中で、全部のネズミを机の上に並べて、数を数えてみました。

 
左:現在作業中の3匹。まだ尻尾と髭が付いてない。 右:耳の材料、オシロイバナの種とシイの実。

何せ、ひとつひとつが小さいので、見栄えするように仕上げるには、けっこうな数が必要になります。
それから、どんぐりカブトとクワガタの下ごしらえをしました。現在11匹しかいなかったので、あと5匹ほど作り足します。
シカは、最大の弱点である、耳が折れて(仔ジカと母ジカ、左奥の雄ジカの右耳も少し折れている)しまっているのがいます。材料は、ガガイモの種なのですが、在庫が少なくなってきたため、大事に使わなければ…。

 
どんぐりカブト・クワガタ(左)とどんぐりジカ。

と、まあ、こんな様子です。お盆の期間中は、作品作り一色になりそうです。
また経過を報告させていいただきます。




きたかる自然学校 開校のお知らせ

2014-07-12 | きたかる自然学校
きたかる自然学校のお知らせです。

訳あって、昨年はお休みさせていただきましたが、今年は再開することができました。




朝、目が覚めたら、外を眺めてみよう!  天気は上々。気分はすっきり。 
「よーし今日は、クワガタ探しに出かけよう!」

きたかる自然学校に、決められたプログラムはありません。 朝、目覚めたときの天気と体調と気分で、何でもやりたいことができます。

なんでもやりたいけど、自分でうまくやれるかな?
心配ありません。野外活動の達人スタッフが、どんな相談にも乗ってくれます。他の参加者やスタッフと一緒に山へ、川へ、森へ出かけてみましょう。高原の花に出会えたり、たくさんの鳥たちのさえずりが聞こえてきます。

でも、雨が降ったらどうするの?
雨が降っても安心です。宿泊施設には、小学校の教室ほどの広いホールや、屋根のついた広い土間もあります。そこで、ネイチャークラフト、パンやおやつ作り、お父さんには、燻製作りなども楽しんでいただけます。

  
  
きたかる自然学校グラフィティー 大人もkどもも豊かな時間が過ごせます。



きたかる自然学校って、どこにあるの
浅間山のふもと、標高1000mを超えた高原の古い別荘地内にあります。
敷地は約1300坪。ミズナラ、クルミ、カラマツなどの林の中にあります。周囲には、散歩して歩くのにちょうどよい、散策路や、川、ちょっと足を延ばせば(約2Km)浅間大滝や照月湖もあります。浅間牧場、鬼押し出し、白糸の滝、浅間隠し山などへも、車でわずか20分ほどで行けます。

  
たくさんの生き物たちが出迎えてくれます。

◆ 費  用
区 分         Ⓐ参加費         Ⓑ食費(3食)
大人(高校生以上) 2,000円+1,500円×宿泊日数 1,800円
子供(中学生まで) 2,000円+1,000円×宿泊日数 1,200円
幼児(3歳以下)   2,000円             無料
開催期間中好きな日取り、好きな日数だけ参加いただけます。

たとえば、大人二人、小学生一人、2才児一人が、2泊した場合。
大 人 Ⓐ(2000円+1500円×2日)+Ⓑ(1800円×2)=8600円
小学生 Ⓐ(2000円+1000円×2日)+Ⓑ(1200円×2)=6400円
2歳児 Ⓐ(2000円)
合 計 8600円×2人+6400円+2000円=25600円

◆ 募集人員 日最大25名を予定しています。
◆ その他  寝具はあります。敷布は各自お持ちください。期間中洗濯もできます。
       テントサイトに、ファミリーテントを設営できます。希望者はお申し出ください。

◆ 申し込み
ブログまたはFBにコメントください。アドレスを入れていただければ、案内(PDF)をお送りします。 








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2014-07-10 | フィールドノート(多摩丘陵)
7月6日。梅雨の晴れ間を付いて、久しぶりに多摩丘陵へ行ってきました。今年は、仕事の状況が変わったこと、天候が安定しないことなどのせいで、フィールドへ出かける機会が激減しています。
この5年間の記録を見ると、4月~6月に多摩丘陵へ足を運んだ回数は、2010年12回、11年14回、12年15回、13年10回だったのですが、今年は6回。例年の半分というところでしょうか。

さて。次の写真は、僕が昼食をとっていた場所です。写真とは反対側に、ミドリシジミの発生するハンノキがあるので、まだ残っているかもしれないと、昼食とりながら観察していました。


昼食をとっていた場所 2014-07-06 多摩丘陵

残念なが、この日ミドリシジミは確認できませんでした。
「今年はもう駄目かな…。」と思っていたところ、ハンノキを眺めていた僕の背中に、何か熱いものを感じたのです。
ゆっくりと振り返ると、杭の上に、独特のシルエットがありました。
そう、カワセミでした。その距離約9m。


カワセミ(僕の存在など眼中にないといった風でした) 2014-07-06 多摩丘陵

彼は、僕を気にすることなく、伸びをしたり、じっと佇んだリ。杭の上にづっと止まったままなのです。最初は気を使いゆっくりと動いたのですが、カメラを向けても、お昼のかたずけをしても、まったく気にする様子がありません。
それでも、ここで急に立ち上がると、びっくりするのだろうなと思うと、なんだか申し訳ないような気がして…。
結局、このあと約30分、食事を終えた僕は、カワセミの姿を眺め続けるのでした。
そうしているうちに、雌が飛んで来て、彼は誘われるように一緒に飛び去って行ったのでした。

さて、あとは、この日出会った、その他の生き物たちを紹介しましょう。

①ギンイチモンジセセリ 多摩丘陵産を始めて、カメラに初めて収めました。
多摩川の河原では、確認しているのですが、多摩丘陵の谷戸の中で見るのはこれが2回目です。

②ヒメアカネの羽化ラッシュ キラキラの翅の個体が、足下から良く飛び立ちました。
放棄水田や、水路脇でたくさん見ました。

③コオニヤンマのさばる  今年は個体数が多い気がします。
田んぼ回り、水路沿い、クリ畑でたくさん見かけました。

④ジャノメチョウ 今年の初認です。 
僕が勝手にヒカゲロードと命名しているルートで、1頭だけ見つけました。

  
ギンイチモンジセセリ(左上) ヒメアカネ(右上) コオニヤンマ(左下) ジャノメチョウ(右下) 
いずれも 2014-07-06 多摩丘陵

それから、キノコが多いですね。
タマゴタケや、ヤマドリタケが目につき、美味しそうなのは持って帰ろうかと思ったのですが、けっこう虫にやられているようなのであきらめました。
最後に、クリ畑の下に大挙して見られたオオツルタケを紹介しましょう。ざっと50本ほどはありました。ツルタケなら食べられるのですが、オオツルタケじゃね。有毒と聞いてます。成長段階の見本のようなのがありました。

 

オオツルタケ、幼菌(上)と見事な成菌 2014-07-06 多摩丘陵

キノコは美味しい上、低カロリーで素晴らしい食材なのですが、猛毒のものもあるので、あまり詳しくない方は、くれぐれも手を出さないでくださいね。



失敗しました! ネコ、スズメを襲う。

2014-06-29 | ガーデン博物記
失敗しました! ネコ、スズメを襲う。

我が家の庭を、挨拶もせずに闊歩するノラ猫が数匹。
ある日のこと、身をひそめるその姿…。ネオの目の先には、スズメの姿が。



失敗したのは、お前のせいでしょ。その代償に放尿してゆくのは違うだろう! 礼儀知らずのノラでした。

ベレーをかぶったジャコウ 花の事を書こうと思ったのですが…。 6月16日の記録最終回

2014-06-22 | その他探訪記
すみません。またまた6月16日の記録です。ちょっとしつこいですかね。

でも、このシリーズの最初に、今回の散策の目的のひとつに、カキランをあげていたので、そのことについては触れておきたいのです。
この時期、どうも昆虫に目が行きがちなのですが、花も捨てたものではありません。
ノアザミは、艶やかな紫色を見せてくれるし、ホタルブクロは、たくさんの花をつけてくれます。雑木林の中では、オオバノトンボソウが花茎を伸ばし、オカトラノオが花を開き始めていました。

 
ホタルブクロ左とノアザミ 2014-06-16 多摩丘陵

 
ウツボグサ左とウツボグサに吸密に来たダイミョウセセリ 2014-06-16 多摩丘陵


そして今回のお目当てのカキラン。
花の色が柿の実のような色をそしているので付いた名だそうです。
以前は、この写真を撮った場所の周辺に、けっこうたくさんあったのですが、最近は、かなり数が減ってしまいました。残念なことです。今残っているのは、急な斜面の途中が中心。ここだけは、この先もしっかりと咲き続けてもらいたいものです。
その残った株ですが、今年は、比較的写真を撮りやすい所に花をつけてくれました。おかげさまで、可憐な花をカメラに収めることができました。



カキラン このあたりに十数株咲いていた 2014-06-16 多摩丘陵


とまあ、花の話題はここまでで、最後は、前回載せ忘れた写真をご覧にいれましょう。
この日歩いていて出会った方が見付けてくれました。その方は、僕が以前やっていた活動に参加していただいた方でした。といっても、僕の方は全く覚えていなかったのです。名前を聞いて、その名前だけはピンと来たのですが、その他の印象は残っていませんでした。実は、そんなことを過去に幾度か経験してます。あまり人の名前や顔が覚えられないんですよね。それに少しボケも始まっているかも。仕事でも結構あるのですよね。営業向けではありませんね。

先に言っておきます。今後も同様の出来事があったら、気楽にお声をお掛けください。誠に失礼な話ではありますが、僕の方は覚えていないことが多々あると思います。でも、何か話していれば、いろいろ思い出すこともあるでしょうから。そして、お付き合いの再出発の場になるかもしれませんし…。


ジャコウアゲハの蛹 終令幼虫の頭楯を乗せている! 2014-06-16 多摩丘陵


こんな姿は始めてみました。ジャコウアゲハの蛹は、おきく虫という呼び名もあります。おきくという娘が、後ろ手に縛られているように見えるというのです。あまり良いイメージではないですね。でも今回見つけたのは、まるでベレー帽をかぶった子豚の横顔のように見えませんか?

さて、今日は雨なので、位置に家に居るつもりですが、週半ばは天気も回復しそうなので、もう一度多摩丘陵にトライしてみるつもりです。


絵本に出てきそうな芋虫  6月16日の記録パート3

2014-06-19 | フィールドノート(多摩丘陵)
まずは、下の写真をご覧ください。この植物が、6月16日の記録3回目の主役です。


アワブキ 2010-05-02 多摩丘陵

多摩丘陵のお気に入りのルートのひとつに出かけたとき、まず、この木をじっくり眺めて行くのです。
なぜならば、この木で過去に何度か、スミナガシというチョウが繁殖していたからです。
スミナガシ。
ちょっと不思議な名前のチョウです。
翅の模様が、習字で使う墨を水の上にそっと流した時に現れる独特の模様に似ていることから命名されたと聞きます。宮中では、《スミナガシ》という遊びもあったと聞きます。


スミナガシ 2008-08-22 栃木県

どうですか。 何とも奥ゆかしい美しさのチョウだとは思いませんか?
それにしても、このチョウに《スミナガシ》なる名前を付けた、古の日本人の感性には脱帽です。

このチョウ、この美しさと見事なギャップを持つのが、その幼虫の姿です。


アワブキの葉を食うスミナガシ幼虫 2011-07-06 多摩丘陵


スミナガシ幼虫の顔 2011-07-06 多摩丘陵

どうですか…。
僕はこの幼虫の顔を見ると、童話に出てくる魔女の覆面を連想してしまいます。といっても、あまりオドロオドロシイものではなく、コミカルなんですけれどね。
今年もこの幼虫が繁殖しているかなと気になって、毎回見ていってしまうのです。

そして今回は…。
残念ながら、今回は、居ませんでした。

しかし…。
ちょっと別のものがあったのです。


アワブキの葉を綴る○○○の幼中 2014-06-16 多摩丘陵

さて、これは何だと思います。
まあ、こんな問いかけをしても、知っている人は知ってる。知らない人は知らないと言うだけのことなので意味はありません。
というわけで、住人には申し訳ないのですが、綴られた葉をはがしてみましょう。


中にいた幼虫(アオバセセリ) 2014-06-16 多摩丘陵

というわけなのです。
この幼虫も実にカラフルな模様をしています。オレンジ色の頭には、黒い水玉まで付けて!
アオバセセリは、多摩丘陵ではだいぶ少なくなってきました。

僕は、多摩丘陵では、10年以上成虫の姿を見ていません。
それが、ここで幼虫を確認できたということは、今でも、ちゃんと多摩丘陵内で繁殖し続けているのだという証ですから…。嬉しいですね!
ちなみに、巣を壊してしまったのですが、帰りに見た時には、ちゃんと修復されていました。ご心配なく。

最後に、一昨年、高尾山で撮ったアオバセセリの成虫の姿を紹介しておきます。

アオバセセリ 2012-05-24 裏高尾



 

キセキレイに何が起こったのか?  6月16日の記録パートⅡ

2014-06-18 | フィールドノート(多摩丘陵)
16日の記録として、一昨日キジの散歩の動画を公開しました。
今日はその第2弾。続けて鳥の情報を紹介します。

この時期、多くの鳥たちは、巣立ちの季節。そこここに、巣立ち雛を連れた家族集団を目にします。
谷の奥にキジの大声を聞きながら、谷津田の脇の道を進みました。
キョロキョロとあたりを見回しながら歩いていたのですが、脚がパタリと止まりました。頭の中に、直前に通り過ぎた風景が浮かんだのです。田んぼの脇に突き刺された竹の杭の先に、独特の形をした影が甦ったのです。ゆっくりと振り返ると、そこにカワセミの姿がありました。逆行だったので、ゆっくりと後戻りをしてファインダーの中に収めました。体は痩せていて、羽毛の色が淡く見えます。シャッターを切ってから、畦に踏み入り、少し近付く。立ち止まってもう一枚。まだ悠然としています。もう一息あと3歩進んでまた一枚。まだ逃げない。


カワセミ(巣立ち雛かな) 2014-06-16 多摩丘陵

さらに、もう一枚と思っている所へ、場所柄に似合わない、運動系の上下を着た若者3人が、大きな声で話しながらどやどやと歩いて来ました。「ああ、まずい!」と思った時にはすでに遅し、カワセミは向かいの藪の中に飛んで行ってしまいました。

その後、先に紹介したキジの番いと出会い、エナガの群れの下を通過してお昼を食べる予定のため池の脇に出ました。
そこで最初に目にしたのは、溜め池のほとりに生えるヤナギの枝で、大騒ぎをするキセキレイでした。
双眼鏡をのぞくと、成鳥1頭と、幼鳥が4頭いるようです。


キセキレイの幼鳥 2014-06-16 多摩丘陵

別の枝で、騒がしい羽音が聞こえます。双眼鏡を覗き込むと、横枝の上で、羽ばたきながら、わずかに飛びあがり、操縦のへたくそなリモコンヘリのようなふらふらした動きをするやつがいるのです。「巣立ったばかりで、羽ばたきが下手なのかな」などと思いました。
とりあえず、動きが面白いので、何枚か撮影しました。


キセキレイ 操縦の下手なリモコンヘリのようなホバーリング 2014-06-14 多摩丘陵

しばらくすると、キセキレイ達は、谷の奥へ飛んで行ってしまいました。

その後、撮影した写真も確認しないまま、僕は、すぐ横のハンノキを見て回ったのです。実は、ここはミドリシジミの発生ポイント。前回のログに書いたように、このチョウの発生状況の確認は、その日の目標のひとつ。一通り見て回ってから、池のほとりの桜の根元で昼食を始めたのです。ここからは、ハンノキ全体が見渡せるので、昼食を食べながら、ミドリシジミの動きが観察できるわけです。

途中、「ビー、ビー」と鳴きながら、カワセミが通り過ぎてゆきました。この池でもカワセミを時々見るのですが、今日最初に出会った個体、あるいは、同じ家族かどうかはわかりません。

結局ミドリシジミは確認できないまま、この日の散策は終わりました。

後日談

家に帰り、データをパソコンに転送して、写真整理をしていると、
「うん…?」
先ほどのキセキレイの下に、何やら不気味なものが写っていたのです。



キセキレイの下に、お腹を膨らませたアオダイショウが! 2014-06-16 多摩丘陵

巣立ち雛の羽ばたく練習などではありませんでした!
おそらく、巣立ち雛を1頭飲み込まれ、他の雛を守るために、偽傷をする親鳥だったようです。
ミドリシジミに木をとられていたとはいえ、自分の注意力の低さににショックを感じた出来事でした。

この日の記録はまだ続きます。次回はチョウの情報の予定です。


キジ カップルで散歩

2014-06-16 | フィールドノート(多摩丘陵)
梅雨の晴れ間、久しぶりに多摩丘陵に出かけて来ました。
本日の目標は、
①ミドリシジミの発生確認。
②ヒョウモンチョウ類の発生確認。
③カキランの開花状況。
でしたが…。
しっかり確認できたのは、③だけでした。
代わりに、カワセミ、キビタキ、キジなどが飛び入り参加してきたので、それを消化します。

第1弾は、キジのデートです。


蝶の吸水 ゴマダラチョウ カラスアゲハ テングチョウ モンキアゲハ

2014-06-02 | 僕の散歩道
先週半ばあたりから、急に暑くなりました。
我が家から最寄りの用賀駅には、駅ビルの中にパティオのような所があり、そこに小さな噴水とプールがあります。先週のある日、暑さの中、子どもが、そのプールに手を伸ばし、ピチャピチャやっていました。子どもは正直です。暑い時には本能的に、水に手を伸ばしてしまうのでしょう。そんな光景を横目で見ながら、駅ビルに向かうと、僕の足元に、何か黒いものがまとわり付くように動いたのです。


カラスアゲハの吸水 2008-05-18 新潟県長岡市

カラスアゲハでした。見事な青と緑の光沢を輝かせながら、地上低くをヒラヒラと飛ぶのです。しばらく見ていると、噴水の飛沫が飛び散った地面に降り、口吻を伸ばすのです。カラスアゲハは、給水に来ていたのでした。

翌々日の土曜日。気温が30度を超えました。
午前中に、このところ忙しくて、やれていなかった、チョウの調査をしてきました。チョウ相はだいぶ変わってきていました。最後の調査ポイントになる砧公園に来ると、足下からチョウが飛び立ちました。ゴマダラチョウでした。しばらく見ていると、再び地面に降り、飛ぶでもなく歩くでもない体勢で、せわしなく動き回るのです。しばらくすると、お気に召したのか、動かなくなりました。給水をはじめたのです。


ゴマダラチョウの吸水 2014-05-31 世田谷(砧公園)

同じ日の午後、地元の小学校の校庭にサッカーをしに行っていました。時間の取れる土曜日は、たいがいサッカーをやっています。練習前、スプリンクラーが盛大に水をまきはじめました。すると、どこからともなく、茶色いチョウが飛んで来て、校庭の土の上に舞い降りてきたのです。テングチョウでした。水がまかれた校庭で、テングチョウが早速給水を始めたのです。

残念ながらカメラを持っていなかったので、カラスアゲハとテングチョウの吸水の様子は写真が取れませんでした。どんな時でもカメラは持ち歩かないといけませんね。

今ログを書きながら、ストックしてある写真を引っ張り出してきました。古い写真で恐縮ですが、カメラ不携帯の失態をカバーさせていただきま。


テングチョウの取水 2012-07-18 北軽井沢


カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハの吸水 2008-07-30 北軽井沢

カラスアゲハの写真を見ていて、その当時の事を思い出しました。北軽自然学校を開校していた時のことです。近くを流れる川の探検に行くと、岸辺にたくさんのカラスアゲハが給水に来ていました。子どもたちと一緒に、すこし上流に歩いて行くと、堰堤(土砂だめに小さなダム)がありました。堰堤から焚きのように水が落ちるすぐ脇に、何とカラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハの大群が集団給水していたのです。その数は、おそらく数百頭に及ぶものと思われます。僕はこんなに大きな蝶の群れを見たことはありませんでした。滝に向かって子どもたちがワーッと走り出すと、蝶たちが一斉に舞い上がったのです。見事でした。青緑の光沢を輝かせた黒いチョウが、ヒッチコックの鳥のように舞いあがったのです。感動しました。茫然と見守りました。手にしていたカメラの存在を忘れてしまうほどの出来事でした。それ以後、何度か同じ場所を見に行くのですが、いまだに、同じような光景に葉で会っていません。もちろん今年も見行くつもりです。

さて、場所は変わって、今度は多摩丘陵。もう6年も前に事にないますが、7月の暑い日、谷戸の用水脇で、モンキアゲハが給水をしているのに出会いました。



モンキアゲハの吸水(ポンピング) 2008-07-16 多摩丘陵

こちらは、吸水ではなくポンピングでした。ポンピングと言うのは、チョウが体を冷やすために、口吻から水を吸い上げ、お尻から排出する行動のことです。
2枚目の写真にご覧ください。お尻の先から、勢いよく飛び出す水柱を捕らえることができました。まるで…。
決してチョウのお○○○○なんて言わないでくださいね。



今年最初のコクワガタ ムシヒキアブのお食事

2014-05-23 | 僕の散歩道

コクワガタ 2014-05-20 世田谷


今年初のクワガタを見つけました。
5月20日。いつもの散歩道で、僕が勝手に「チョウ調」と呼んでいるチョウの調査をしている際のことでした。

今年は、昨年とちょっとコースを変えました。新たな調査ポイントを2ヶ所加えたのです。
そのうちの1ヶ所は、昨年世田谷で初めてコムラサキを見つけた場所です。数は少ないですが、世田谷区内でもコムラサキは確認されています。初めてというのは、あくまで僕にとって初めてという意味です。

もう一カ所は、大きなお屋敷の跡を、そのまま緑地として管理している場所です。ここでは、オナガアゲハ、ジャコウアゲハ、カラスアゲハなど、世田谷であまり多くはない黒色系のアゲハチョウの仲間を何度か確認しています。

そのお屋敷跡の緑地を歩いてゆくと、白っぽいムクノキの幹に、黒い模様が目につきました。「なんかクワガタみたいな形の模様だな…。」と独り事を言いながら近づくと、それは樹の幹についた模様ではなく、本物のコクワガタでした。世田谷では、これまでにノコギリクワガタ、ヒラタクワガタ、そしてこのコクワガタと3種類のクワガタを確認していますが、いずれも、クヌギの樹液での確認で、まさかムクノキの幹にしがみついているとは思いませんでした。

ここまで書いて思い出しましたが、数年前、新宿の都庁周辺の街路樹で、ケヤキの幹に害虫を駆除するためのトラップを掛けていたら、その中に、大きなコクワガタが入っていたのを思い出しました。

さてムクノキのコクワがですが、カメラを近づけると、急に大顎を振り上げるのです。体長わずか3cmほどのくせして、ポーズだけはいっちょ前です。この見事なポーズをすかさずCasha! かっこいい姿をカメラに収めることができました。


今年初めてのコクワガタ(ムクノキの幹で) 2014-05-20 世田谷


今日はもう一つ、ちょとユーモラスな奴をご覧にいれましょう。何といっても、この漫画顔がチャームポイント。まずは彼らの声を聞いてみましょう。


『おいお前! 食べながらあんまりこっちばかり見るんじゃねぇ』


「そーですか、そーですか。それならあっち向いて食べますよ~だ。」
『お、今度はケツ向けやがったな。おい!そっちは風上なんだからな。わかってるな! なっ!』

こんな会話が聞こえてきちゃうんですよね。このひょうきんな漫画顔を見ていると…。
2頭のムシヒキアブ(マガリケムシヒキ♂)がフェンスのワイヤーの上で食事中でした。食べているのはヤマトシロアリのようです。この時期どちらもよく目立ちます。食事中の彼らを見ていると、こんな会話が聞こえてきちゃうんですよね。このひょうきんな漫画顔のせいでしょうか。

ムシヒキアブと言うのは、名の通りアブの一種で、この写真でわかるように、小型の虫を捕まえて、その体液を吸って生きています。そう聞くと気味の悪い奴のように思われますが、多くの虫はこのようにして生き、この様に他の生き物に食われ、適当に個体数調整されているわけです。

 
マガリケムシヒキ♂ 2014-05-20 世田谷



街路樹の切り株に発生するヤマトシロアリ 2014-05-01 世田谷


こちらは♀。もう少し大きな獲物を捕食中です。捕まえたのは、キンバエの仲間でしょうか。これまでに出た雄と違い、おなかの先端がとがっているのがよくわかります。


マガリケムシヒキ♀ 2014-05-20 世田谷


人間には危害を加えません。食事中の彼らを見つけたら、そっと顔を覗き込んでみてください。
僕が勝手に書いた会話が聞こえてくると思いますよ。