エピデンドラムの咲く家 ~フロリーカルチャー仁淀~        Habitat of Epidendrum

高知県の洋蘭生産者、フロリーカルチャー仁淀のブログです。
主にエピデンドラムを生産・出荷しています。

お知らせ

※当ブログの内容・性質について) 洋蘭の生産現場の様子や開花状況など、不定期に更新します。 コメント欄記入にはなるべく対応しますが、専門的あるいは込み入った質問はお答えしかねる場合があります。

仕事納め・・・なし

2015年12月29日 22時44分34秒 | 洋蘭のこと
当方、ナマモノを扱っているため、年末年始だろうと親が死のうと、休んでいる暇はございません。
あ、死んでませんのでご安心ください。
極端な話ではありますが、市場が休みでも花は生きているのでそれなりに世話はしなきゃいけないので。
それでも、多少暇にはなっていますが・・・

さて、年内出荷作業が終わったので、新年に向けての宣伝活動的な話を少々。

エピデンドラム 藤壺



エピデンドラム 夕顔



大ざっぱな予定なんですけど、1月の後半くらいから上の写真の2つの花の出荷が始まります。
業界の色分けでは「薄ピンク/淡桃」という風に表現される「藤壺」と、見たままの白花「夕顔」です。
ごく一部の市場さんには、ちょっと細工して早めに咲かせたものを12月出荷しましたが(写真はその現物のもの)、本来の生産サイクルというか日本の高知での自然な生育サイクルだと春に咲く花ですね。
蘭に限らず、多くの植物は、冬の寒さに反応して次世代の芽を出し、春の暖かさに反応して花を咲かせ、花の終わりに実(種)を残す、という感じだと思います。
(洋蘭生産においては種子からは作りませんけども)
この2品種は寒さへの反応が鈍く、山上げしたくらいでは芽を出さないのですね。
出ないことはないんですけど、ウチの場合、標高1000mまで持っていって、あかつき等年内品種に比べてひと月半くらいは開花が遅いです。
これ以上細かいことは置いておきますが、生産サイクル上は大体2月からが本番という品種です。

というわけで、こんなん出ますよ~、というお知らせでした。
これにて、年内のWEB上での仕事は終了、みなさま、よいお年を。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

業務連絡というか告知というか

2015年12月18日 00時47分12秒 | お知らせ
主に市場関係者、買参人向けのお知らせというかそのようなものですが。

年内の予約・事前注文取りに関して、ほぼ終了しました。
こちもも以外はご希望に沿えないであろう、という状況です。

注文に耐える品が在庫極小になりました。
単純にモノはありますが、こちらで提示している価格でこの程度の質だと買う方に損をさせるかも、という認識です。
こちももに関しては、まだ価格と質が釣りあうだろうというモノはありますが、それもおそらく時間の問題です。
セリ売り分は継続しますので、年末年始の市ではそちらの現品を見た上でご検討下さい。

それでもなんとかならんかという場合は、電話でお話させていただいてどうするか決めさせてください。


//////////////////////////////////

大ざっぱに状況を書いておくと、主力の花はそろそろ売り切りが近づいてきたなといったところです。
今季はあかつき、こちもも、21世紀レッドの3色を主に出荷してきましたが、あかつきは残りがほぼ2番株(意図せず時期遅れで作り始めた分)で、株そのものが小さくスタート時期からすると小ぢんまりした出来上がりになります。
こちももは、おおむねこれまでとさほど変わらない感じの花が多少残っていますが、売り切ろうと思えば一回の市で出せてしまうくらいの数です。
21世紀レッドは数だけは十分ありますが、咲き揃いがイマイチのため、状態を見ながら出荷していくことになります。

それから年明けからの見込みについても少々。
全体的な出荷スケジュールとしては、2月上旬くらいからスタートを見込んでます。
しかし、先述の21世紀レッドが咲き待ちの部分があり、1月からもちびちびと続いていくことになると思います。
1月のあかつき、こちももに関しては、時期遅れの分があれば都度出荷ということで実質未定です。

2月からは、ユウガオ(白花)とフジツボ(淡ピンク)が主体になります。
それらに加えて、あかつき(春用に計画して時期をずらした分)が出る予定です。
2月からの予定分に関しては、作業負荷にもよりますが、合間を見てなるべく出荷前に写真をアップしようと考えています。

詳細は別途お問い合わせください。
多分ですが「1月から○○は出せないか」というようなご要望も、咲き具合によっては可能になることもあると思いますので、開花状況を知りたいということでも。

//////////////////////////////////

もうちょっと分かりやすくまとめて書けるようになりたいですね・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金星探査機「あかつき」復活なるか

2015年12月07日 22時34分52秒 | その他
あかつき再挑戦 JAXA「大きな期待持てる」(NHK NEWSWEB)

詳しい話はさておき、失敗を乗り越えての5年越しのチャレンジ、成功するといいですね。
今回の予定の軌道に入ったかどうかは、明後日にならないと分からないそうですが、5年という長さを考えれば、1日2日くらいの結果待ちはものの数でもないでしょうね。

さて、「あかつき」といいますと、当園にもそのような名前の花がございまして(笑)
よろしければ、コチラの記事でもごらんいただければ。

で、ここから生臭い話をしますけれども(苦笑)
宇宙探査とかいうものは、だいたいのスケジュールがかなーり前から決まってるものでして。
金星探査機の「あかつき」も当初計画の金星周回軌道への投入が失敗したときから、再投入への道筋がおそらくうんざりするほどの計算・シミュレーションがなされて、可能な時期が5年後の今、ということになったわけですし。
極端な話、調べれば、3年くらい前の時点で有望な再投入機会があることはリリースがあったはずですし、今年の夏ごろにも再投入のための軌道修正をしたということが一般にも知る機会があったわけで。

長々と書きましたが、ぶっちゃけた話、商戦期に金星探査機の「あかつき」が話題になることは予見できることだったので・・・
それにあわせて、ウチの「あかつき」をジャンジャンバリバリ売る体制を取っておけばよかったな、と。
正直、もったいない気分ですね。
花の方の正式名称は「ビーナスピアス あかつき」なんですね。
「ビーナスピアス」はアクセサリの方で金星をモチーフ、イメージしたピアスの製品があるように、「金星」の方にもかかってる名前だし、花の色も「黄色」で金星のイメージに近いですし・・・
これ、このタイミング、軌道再投入が成功してたら、やり方次第というほどのこともなく、流通業者に「はやぶさみたいに盛り上がるかもしれないよ~」と声かけるだけで、アホほど売れたんじゃないかなぁ~と。

しかし、なぜか今年は「あかつき」の生産量が例年の半分以下。
今年は年内開花分の在庫はほとんどなくなってしまいました。
開花状態や生長具合がもう一歩あるいは行きすぎたのが残っているという感じでして。
獲らぬ狸の皮算用ではありますが、逃した魚は大きい気分でもあります。

まあそんなわけで、年内在庫極小状態の「ビーナスピアス あかつき」を花屋さんで見かけたら、「あかつき」つながりでお買い求めいただければ幸いです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トリコローレ

2015年12月06日 22時10分54秒 | エピデンドラム
ただいま繁忙期のまっただ中。
色々立て込んでて、年末なんだなあと思わずにはいられませんが、それよりもなんでこんなに忙しいんだ!というのが毎年先に立ちます。
一応、年末がやってくるたびに「来年はああしよう」と思っているんですが、結局その時になってみると、ほとんど改善されてません・・・

さて、今回の商品は・・・

エピデンドラム 三彩


21世紀レッド(赤)、こちもも(ピンク)、あかつき(黄)の3品種を一株ずつ寄せ植えした3色鉢。

で、この3色鉢なんですけど。
売り物ではなかったり。
以前からこういう寄せ植えはやってたんですけど、問題をいくつか抱えていて、最近は作ってなかったのでした。

ひとつには、属は同じでも種は微妙に異なるので花の特性がバラバラ、結果として花の揃いが合わない・使える色味が限られるということがあります。
例えば、白花が欲しいというのは、以前によく言われたことがあるのですが、咲く時期が合わないのでした(少なくとも年内は白花は開花極小)。

それに加えて寄せ植えの方法でも問題があり、3号ポットで育てて、咲いたものを取り合わせれば、花が揃わないという問題は解決できるのですが、代わりに、いかにも急ごしらえで作りましたという感じになるのです。
上手く表現できませんけど、別個に育てたものを併せても、一体感が出ないいというかなんというか。

というわけで、写真の鉢は、開花時期が重なる品種で開花前から生育の良い株をチョイスして6鉢だけ寄せ植えして、単色鉢と同様に栽培したものです。
開花が揃ったとなんとか言えるのが半分てところです。
花茎の丈もあまり揃いがよくないですしね。

どっちにせよ、一か八かの生産環境なのは変わりないですね。
開花前から寄せ植えしておくと一体感は出るし生長の度合いもいいんですが、よくて半分しか満足がいかないとなると・・・

で、次回のアプローチはコレ。



別個に育てるパターンを試してみようかなと。
通常は丸いポリポットで作っているので、この変形ポットで丸型と同じように育つかどうか。
出荷鉢に抜き差し可能なので、完成形を色々試せるというメリットはありそう。
一番の大問題は、丸型ポリポットを入れるトレイケースに変形ポットが入らないことですかね・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする