庵主は自他共に認める読書好き人間であります。両親が共働きで一人っ子、しかも引っ込み思案で近所にあまり友達ができなかったこともあって、いつの間にか本が友達になって今に至ったとも言えるのではないかと…
おかげでいつでもどこでも出かける時には、暇つぶしの一環も含めて何かしらの本を抱えてゆく習性がすっかりできてしまっております。弁当や財布や携帯電話、仕事に必要な何かを忘れることはあっても、本は忘れた例がありません。(←こういうのって褒めていいやらw) ぶっちゃけ、活字なしの生活は考えられないのが庵主の日々の暮らしだと考えてます。
さて、今回ご紹介します作品は… 『封神演義』というタイトルのコミックです。(藤崎竜原作 全23巻完結)
十年少し前に週刊少年ジャンプで連載されていた漫画で、元々は中国の同名幻想歴史小説を日本語訳した小説が原作でして、連載当時はなかなかの人気があり、後にゲームソフトが販売されたりアニメ化(注:庵主は見たことがありません)もされました。
舞台は古代の中国、悪名高き殷の紂王(ちゅうおう)の時代。史実で言えばいわゆる「殷周革命」前夜から物語が始まります。
天界での仙人修行をしていた主人公は、仙人界の長である元始天尊から人間界をも巻き込んだ途方も無い計画を告げられます。
それは、"これから起こりうる殷にまつわる戦乱によって生まれる多くの死者を選りすぐり、敵味方を問わず片っ端から魂魄を飛ばした上で仙人界のよろず神に封じてゆき、その一方で殷に替わる新たな王朝を興す手助けをせよ"という空前絶後の内容でした。
やがてその命を受諾した主人公は人間界に下り、多くの者たちと出会いながら、身につけた仙術と超兵器と言えるマジックアイテム(?)"宝貝(パオベイ)"を駆使して、紂王とその后で諸悪の根源である悪女・妲己(だっき)、そしてそれに味方する者たちと大いに戦い、更に仙人同士の派閥争いも絡んで、やがては天界と人間界を揺るがす根源的な混沌にも立ち向かう羽目になります。
詳しく申し上げようと思えば、いろいろと見所や解説が必要なのですけど、多分にマニアックになりそうなのでかいつまんで申したいと思います。
本作は明らかに二千年以上昔の世界が舞台なのですが、いかに仙人の道具とは言え効果的に思いっきり近代的な武器・兵器の通じる類も出てきますし、実際は人間同士の戦いだったのに対し、仙人や超絶的な能力を持った"只者ではない"人間がごっそり出てくるなど、単なる架空歴史小説の枠をはみ出したファンタジー作品とでも言ったほうが正しいのかもしれません。
しかし同時に、ある意味で小説をさらにパロディ化している漫画であるので、あちこちにありえないネタが組み込まれ、絵柄やストーリーもほとんど歴史にどっぷりではないので、歴史物がちょっと苦手だという方や古代史に知識のない方でもこれはこれで楽しめると思います。
なお、主人公とだけ触れてきましたが、彼の名前は太公望と言います。その名前にあまりピンと来ない方でも、後世釣り人を表わす言葉に転じたことでご存知かもしれませんね。
(実際の太公望の事跡についてはこちらを参考になさってくださいませ)
おかげでいつでもどこでも出かける時には、暇つぶしの一環も含めて何かしらの本を抱えてゆく習性がすっかりできてしまっております。弁当や財布や携帯電話、仕事に必要な何かを忘れることはあっても、本は忘れた例がありません。(←こういうのって褒めていいやらw) ぶっちゃけ、活字なしの生活は考えられないのが庵主の日々の暮らしだと考えてます。
さて、今回ご紹介します作品は… 『封神演義』というタイトルのコミックです。(藤崎竜原作 全23巻完結)
十年少し前に週刊少年ジャンプで連載されていた漫画で、元々は中国の同名幻想歴史小説を日本語訳した小説が原作でして、連載当時はなかなかの人気があり、後にゲームソフトが販売されたりアニメ化(注:庵主は見たことがありません)もされました。
舞台は古代の中国、悪名高き殷の紂王(ちゅうおう)の時代。史実で言えばいわゆる「殷周革命」前夜から物語が始まります。
天界での仙人修行をしていた主人公は、仙人界の長である元始天尊から人間界をも巻き込んだ途方も無い計画を告げられます。
それは、"これから起こりうる殷にまつわる戦乱によって生まれる多くの死者を選りすぐり、敵味方を問わず片っ端から魂魄を飛ばした上で仙人界のよろず神に封じてゆき、その一方で殷に替わる新たな王朝を興す手助けをせよ"という空前絶後の内容でした。
やがてその命を受諾した主人公は人間界に下り、多くの者たちと出会いながら、身につけた仙術と超兵器と言えるマジックアイテム(?)"宝貝(パオベイ)"を駆使して、紂王とその后で諸悪の根源である悪女・妲己(だっき)、そしてそれに味方する者たちと大いに戦い、更に仙人同士の派閥争いも絡んで、やがては天界と人間界を揺るがす根源的な混沌にも立ち向かう羽目になります。
詳しく申し上げようと思えば、いろいろと見所や解説が必要なのですけど、多分にマニアックになりそうなのでかいつまんで申したいと思います。
本作は明らかに二千年以上昔の世界が舞台なのですが、いかに仙人の道具とは言え効果的に思いっきり近代的な武器・兵器の通じる類も出てきますし、実際は人間同士の戦いだったのに対し、仙人や超絶的な能力を持った"只者ではない"人間がごっそり出てくるなど、単なる架空歴史小説の枠をはみ出したファンタジー作品とでも言ったほうが正しいのかもしれません。
しかし同時に、ある意味で小説をさらにパロディ化している漫画であるので、あちこちにありえないネタが組み込まれ、絵柄やストーリーもほとんど歴史にどっぷりではないので、歴史物がちょっと苦手だという方や古代史に知識のない方でもこれはこれで楽しめると思います。
なお、主人公とだけ触れてきましたが、彼の名前は太公望と言います。その名前にあまりピンと来ない方でも、後世釣り人を表わす言葉に転じたことでご存知かもしれませんね。
(実際の太公望の事跡についてはこちらを参考になさってくださいませ)
>『封神演義』は私も読みましたよーもちろん、安能務版で。
ほぅそうでしたか~ 同志ですね~
私の場合、漫画連載の数年前に偶然ある雑誌にあった新刊小説の書評コーナーを読み、その内容に惹かれて購入して読んだのがきっかけでした。後で漫画化されたときには原典から良い意味で改変された内容にかなりぶっとんだものです。
ご無沙汰をしておりますm(__)m
『封神演義』は私も読みましたよーもちろん、安能務版で。
マンガも読みましたが、スープーシャンが某国営放送のキャラにウリ似で「いいのか?」と思った覚えがあります。
マンガも面白かったですねー
私の大好きな二郎神君がどこでも男前に描かれていてとても嬉しかったです。
雪どうでしたか? 降ったとすればどれくらいなもんでしょうか?
弥生も始まったというのに大変な天気だったようで…
>英知の誉れ高いチャンでさえ、
コミックはの一つなのだ
誇れるような英知なんぞ持ち合わせてませんが(笑)、コミックと言えども今どきのものはけっして子供だけのものでもなくなってますし、文字だけでは表現しきれない部分も効果的に訴えてきてますから、それはそれなりに読めるものです。
時代とともに価値観というものは変わってゆくもの… いずれコミックが文芸書並みに扱われるかもしれませんし、逆にまったく滅んでしまうかもしれませんから、それを想像してみるのも生きる楽しみの一つかもしれません。
コッチは夕方かららしいので、
雪かきにおびえる雨婆←忘れなかった?
このログ、驚天動地ですわ。
英知の誉れ高いチャンでさえ、
コミックはの一つなのだ
ロマン・ローランの「ジャン・クリストフ」
マルタン・デュ・ガールの「チボー家の人々」
……
こんな知る若い
絶滅天然記念物かもしれない。
誤解のないように
コミックをしてる訳ではなく
ああ、驚いた
という年の開きが、とはあった
と痛感したのでした。
今頃、何言ってるねん