北斗の拳

　今回の本ログにて取り上げますのは、庵主の中高生時代に夢中になって読んだ不朽の名作漫画「北斗の拳」です。世代的には私よりも先輩である方々がタイムリーだったのかもしれませんが、後に入れ込んだ私も大好きな作品でした。

　物語は人類が引き起こした核戦争による地球全体の荒廃著しい近未来の世界。
（と言っても連載当時は80年代前半だったので単に199X年と設定されてました。今じゃ幸いなことにそれも空想の世界の出来事で済み、無事に21世紀を向かえておりますが…）

　"法も秩序も崩壊してしまったこの時代。日々の糧にも事欠く人々は力こそ正義とばかりに略奪と暴力を繰り返す無法者、そして恐怖支配を行う権力者の圧政に苦しんでいた。誰もが生きる希望を失いかけ、悲しみを抱え言葉を失った一人の少女が救いを求めたその時、大いなる乱世に現れるという北斗の男がその凄まじき力を解放し蔓延る悪を討ち、真の救世主としての道を歩み出した…"

　"男の名はケンシロウ。古い歴史を誇る暗殺拳の一大流派「北斗神拳」唯一の伝承者である。
人の全身にある経絡秘孔を突くことにより、瞬時にして悪しき者ら命を奪うことも傷病にあえぐ者を救うこともできるという恐るべき力が彼にはあった…"

…って難しくあらすじ・解説しちゃいましたが、今では作品自体がすっかり幅広い世代に知られるようになってますから、さらに詳しく申すまでもないと思います。　原作を読んだこと無い方でも、これを聞くと「何となくそんなのあったな」的に思い出されるかもしれません。
　コミックからTVアニメ、映画、ゲーム、関連本、DVD、今やパチスロの人気機種としてまで展開し、さらには
「Fist of the North Star」の英語名にて海外でも好評を博しております。

　作品には愛あり友情あり死闘ありといろんな見せ場がありまして、初期の「南斗聖拳編」「ラオウ編」、後期の「天帝編」「修羅の国編」などに分かれており、メインキャラのみならずザコキャラにしろチョイ役にしても魅力的なキャラがたくさん登場します。
　ちなみに庵主が好きなのは、南斗水鳥拳のレイ・南斗白鷺拳のシュウ・ケンシロウの次兄トキ・南斗五車星"雲"のジュウザ・修羅の国"第三の羅将"ハン・シン配下のハート様などです。

　また、劇中である名台詞（やられた悪人の奇声や断末魔も含む）や掛け声（特にアニメ版のケンシロウ役神谷明氏の「あたたたたたたたっ」などの熱演はいまだに語り草になってます）の数々も味わい深いものがあり、かつての私同様に中高生以降でしたらどなたも楽しめる作品（まぁさすがに文部科学省推薦とはいきませんが…）だと思います。

　なお、数年前より本作以前の時代の北斗神拳の物語を描いた蒼天の拳というコミックも出版されておりますので、そちらもよろしかったどうぞご覧下さい。

追記：その昔、ある意味今よりもおバカだった私は、"拳"という字を書こうとしてマジでしょっちゅう"挙"と書き、周りに笑われたことがあります。（←けっこうありがち？）