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【Vol.32】若者たちが安心できる暖かな居場所

2011年12月10日 | バックナンバー

 12月1日は世界エイズデーでした。

 今年は、初めてエイズの症例が報告されてから30年になりますが、日本は先進国の中で唯一、HIV感染者・エイズ患者が増えている事はご存知ですか?

 その世界エイズデーを前に、NHKで「インスタントセックス~さみしさを埋める若者たち~」というタイトルの番組が放映されました。

 番組の前半では、ごく普通の小中学生までもが妊娠や性感染症にかかっているという現実に強い危機感を覚える産婦人科医が登場。病院で待っているだけではなく若者が遊び歩く夜の街に自ら出向き、無料のエイズ検査を進めながら、安易な性行為の怖さを日々訴え続ける姿。頭が下がる思いがしました。

 後半に登場するのは、夜の渋谷で一人で悩んだり苦しんだりしている女の子を救いたいと声をかけ続けているNPOの女性代表。そこに映し出されていたのは、家族や学校・職場など社会の土台が壊れ、時には家庭での虐待、時には学校でのいじめの体験から自分の居場所を持てず、そのさみしさを埋めようと刹那的なつながりを求めて街を漂流している若者たちの姿。

「インスタント・セックス」という造語がつくられる程、若者の性倫理が乱れ、さみしさを埋めるために社会を漂流している現実を垣間見ました。

 若者の性倫理が乱れる背景にはさまざまな要因が考えられますが、親子の会話の頻度など家庭環境が大きく影響を与えている事を示すデータも発表されています。

 ファミリー・プロミスの輪を通して、若者たちが安心していられる暖かな居場所を家庭や社会の中につくってあげたい、そんな気持ちになりました。(T.Y)

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