益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

県境を越えた流域連携!その2

2008年12月26日 | 木材
県西部の江の川下流、高津川流域林業活性化センターと、山口県の阿武川流域林業活性化センターは、県境を越えた流域連携プロジェクトに取り組んでいます。

この度、島根県西部の関係者が山口県の優良県産木材認証制度や家づくり等の視察研修を実施しました。

前回は山口県の関係者が来県されておりますが、今回は反対におじゃましたという次第です。

山口県では、住宅用木材の含水率や強度などを建築前に1本1本検査し、優良県産木材として認証し、こうした優良県産木材を60%以上使用した住宅に50万円を補助し木材の地産地消を推進していらっしゃいます。

PRパンフレットには「自信満々」やまぐち木の家とあります。

まさに1本1本きちっと品質を確認して建てるわけですから、施主に対して自信満々で提供できるというわけです。

最初は製材業界からいろんな意見もあったようですが、次第に軌道に乗り、今は施主さんにも好評のようです。

確認は木材協会、県森連に県が委託し、県職員も立ち会うそうで、手続的には大変ですが、含水率だけでなく「強度」や「材面(節、年輪幅等)」を確認するところは、島根県あるいは高津川流域の同様の制度よりも厳格といえるでしょう。

当日は山口県から制度等の紹介にあわせ、実施の建築現場や製材工場を見させていただきました。

以下写真で紹介します。


国指定重要文化財の旧県庁舎・議事堂が説明会場でした。
古い建物ですが、やっぱりいいものはいいです。


県の担当者から優良県産木材認証制度等の詳しい説明


優良県産木材を使用した建設中の個人住宅見学



1本1本に貼られた認証シール


認証木材を供給する製材工場視察


ここは山口県で利用される製品の半分を供給する大規模製材所
年間原木消費量は平成19年度で48千㎥!


乾燥施設


乾燥の熱源は木質バイオマス


含水率を確認中


1本1本の確認結果はパソコンで処理します

視察を受け入れていただいた山口県のみなさん大変ありがとうございました。
また、参加された島根県の関係者皆さんいかがでしたでしょうか。

我々もユーザーや施主に喜ばれ信頼される製品や木造住宅をこれからも提供していけるようがんばりましょう!


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