益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

優良材特別市!

2008年11月26日 | 木材
 11/21(金)、島根県森林組合連合会益田木材共販市場で、
 優良材特別市が開催されました(写真1)。


 写真1 優良材特別市の様子


 恥ずかしながら、私は、
 原木の市売り、競りの様子を見た経験がなかったので、
 この機会に、半日お休みを頂いて見学に行きました。

 肌寒く、雨上がりで足下も良くありませんでしたが、
 場内は、伐りたてのマツの匂いがして、
 さわやかな心持ちになりました。

 県森連の事務所にうかがうと、
「市売明細書」なるものをいただきました(写真2)


 写真2 市売明細書


 中には、山番、樹種、長さ(m)、末口径(cm)、
 本数、材質、材積が“山”ごとに記入してあります(写真3)。


 写真3 市売明細書の内容


 山番とは、“山”ごとに打った通し番号のことです。
 元口に貼られた紙の番号が“山番”です(写真4)。


 写真4 山番82番(一般材)


 上の“1681”は、今回の第1681回市の対象木という意味です。

 “山”は、単木(丸太)のこともあるし、
 数本~数十本まとめて“ひと山”の場合もあります。
 優良材は、ほとんど単木取引です。

 まとめて“ひと山”の場合、
 樹種、規格、材質を揃えてあります(写真5)。


 写真5 8本ひと山
(一般材、樹種スギ、長さ4.0m、末口径30-36cm)



 県森連のM所長が、競りを仕切られます(写真6)。

 写真6 買い手から札をもらうM所長 

 買い手は、欲しい“山”について、
 その立米単価を書き入れた札をM所長に渡します。
 最終的に最も高い札(立米単価)を提示した買い手に
 販売(落札)されます。

 買い手は、相互に提示価格を知ることができないですが、
 落札者(番号)と落札金額はその場でM所長から発表されます。。

 どうしても欲しい場合は、
 周りの買い手の様子を見ながら、
 2度、3度札を入れることもあります。

 M所長も「こんなマツは、めったにないよ!」と
 買い手を上手に煽るので、見ていてワクワクしました。

 また、目が利かない私には、
 似たように見える丸太の落札金額が、
 倍半分も違ったりということで、
 非常に興味深かったです。
 
 若手森林官と連れだって市に来られていた
 島根森林管理署のF森林官の“解説”を横で聞きながら、
 次々に落札される丸太を見ていました。


 以下、特別市にかけられた丸太です。


 島根と言えば、マツです。


 写真7 マツ(この列は、5万円/m3程度が多かったような・・・)


 このスギは、大きさの割にはやや安めだったと思われます。
 

 写真8 スギ(2万9千円/m3だったか?)


 
 写真8 ヒノキ(21万6千円/m3)



 益田管内では、トチノキは最近珍しいようです。 


 写真9 トチノキ(11万7千円/m3)



 写真10 クリ(4万6千円/m3)

 
 優良材特別市の終了後、私は仕事に戻りましたが、
 昼食を挟んで、一般材の市も開催されました。

 また、機会があれば見学してみたいです。


 投稿者 島根県西部農林振興センター益田事務所林業普及グループ 
     主任林業普及員 大場寛文

 ~清流高津川、山の緑に映える柿色の瓦屋根の町並み~ 
  なつかしの国石見(いわみ)

 




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