11/21(金)、島根県森林組合連合会益田木材共販市場で、
優良材特別市が開催されました(写真1)。
写真1 優良材特別市の様子
恥ずかしながら、私は、
原木の市売り、競りの様子を見た経験がなかったので、
この機会に、半日お休みを頂いて見学に行きました。
肌寒く、雨上がりで足下も良くありませんでしたが、
場内は、伐りたてのマツの匂いがして、
さわやかな心持ちになりました。
県森連の事務所にうかがうと、
「市売明細書」なるものをいただきました(写真2)
写真2 市売明細書
中には、山番、樹種、長さ(m)、末口径(cm)、
本数、材質、材積が“山”ごとに記入してあります(写真3)。
写真3 市売明細書の内容
山番とは、“山”ごとに打った通し番号のことです。
元口に貼られた紙の番号が“山番”です(写真4)。
写真4 山番82番(一般材)
上の“1681”は、今回の第1681回市の対象木という意味です。
“山”は、単木(丸太)のこともあるし、
数本~数十本まとめて“ひと山”の場合もあります。
優良材は、ほとんど単木取引です。
まとめて“ひと山”の場合、
樹種、規格、材質を揃えてあります(写真5)。
写真5 8本ひと山
(一般材、樹種スギ、長さ4.0m、末口径30-36cm)
県森連のM所長が、競りを仕切られます(写真6)。
写真6 買い手から札をもらうM所長
買い手は、欲しい“山”について、
その立米単価を書き入れた札をM所長に渡します。
最終的に最も高い札(立米単価)を提示した買い手に
販売(落札)されます。
買い手は、相互に提示価格を知ることができないですが、
落札者(番号)と落札金額はその場でM所長から発表されます。。
どうしても欲しい場合は、
周りの買い手の様子を見ながら、
2度、3度札を入れることもあります。
M所長も「こんなマツは、めったにないよ!」と
買い手を上手に煽るので、見ていてワクワクしました。
また、目が利かない私には、
似たように見える丸太の落札金額が、
倍半分も違ったりということで、
非常に興味深かったです。
若手森林官と連れだって市に来られていた
島根森林管理署のF森林官の“解説”を横で聞きながら、
次々に落札される丸太を見ていました。
以下、特別市にかけられた丸太です。
島根と言えば、マツです。
写真7 マツ(この列は、5万円/m3程度が多かったような・・・)
このスギは、大きさの割にはやや安めだったと思われます。
写真8 スギ(2万9千円/m3だったか?)
写真8 ヒノキ(21万6千円/m3)
益田管内では、トチノキは最近珍しいようです。
写真9 トチノキ(11万7千円/m3)
写真10 クリ(4万6千円/m3)
優良材特別市の終了後、私は仕事に戻りましたが、
昼食を挟んで、一般材の市も開催されました。
また、機会があれば見学してみたいです。
投稿者 島根県西部農林振興センター益田事務所林業普及グループ
主任林業普及員 大場寛文
~清流高津川、山の緑に映える柿色の瓦屋根の町並み~
なつかしの国石見(いわみ)
優良材特別市が開催されました(写真1)。
写真1 優良材特別市の様子
恥ずかしながら、私は、
原木の市売り、競りの様子を見た経験がなかったので、
この機会に、半日お休みを頂いて見学に行きました。
肌寒く、雨上がりで足下も良くありませんでしたが、
場内は、伐りたてのマツの匂いがして、
さわやかな心持ちになりました。
県森連の事務所にうかがうと、
「市売明細書」なるものをいただきました(写真2)
写真2 市売明細書
中には、山番、樹種、長さ(m)、末口径(cm)、
本数、材質、材積が“山”ごとに記入してあります(写真3)。
写真3 市売明細書の内容
山番とは、“山”ごとに打った通し番号のことです。
元口に貼られた紙の番号が“山番”です(写真4)。
写真4 山番82番(一般材)
上の“1681”は、今回の第1681回市の対象木という意味です。
“山”は、単木(丸太)のこともあるし、
数本~数十本まとめて“ひと山”の場合もあります。
優良材は、ほとんど単木取引です。
まとめて“ひと山”の場合、
樹種、規格、材質を揃えてあります(写真5)。
写真5 8本ひと山
(一般材、樹種スギ、長さ4.0m、末口径30-36cm)
県森連のM所長が、競りを仕切られます(写真6)。
写真6 買い手から札をもらうM所長
買い手は、欲しい“山”について、
その立米単価を書き入れた札をM所長に渡します。
最終的に最も高い札(立米単価)を提示した買い手に
販売(落札)されます。
買い手は、相互に提示価格を知ることができないですが、
落札者(番号)と落札金額はその場でM所長から発表されます。。
どうしても欲しい場合は、
周りの買い手の様子を見ながら、
2度、3度札を入れることもあります。
M所長も「こんなマツは、めったにないよ!」と
買い手を上手に煽るので、見ていてワクワクしました。
また、目が利かない私には、
似たように見える丸太の落札金額が、
倍半分も違ったりということで、
非常に興味深かったです。
若手森林官と連れだって市に来られていた
島根森林管理署のF森林官の“解説”を横で聞きながら、
次々に落札される丸太を見ていました。
以下、特別市にかけられた丸太です。
島根と言えば、マツです。
写真7 マツ(この列は、5万円/m3程度が多かったような・・・)
このスギは、大きさの割にはやや安めだったと思われます。
写真8 スギ(2万9千円/m3だったか?)
写真8 ヒノキ(21万6千円/m3)
益田管内では、トチノキは最近珍しいようです。
写真9 トチノキ(11万7千円/m3)
写真10 クリ(4万6千円/m3)
優良材特別市の終了後、私は仕事に戻りましたが、
昼食を挟んで、一般材の市も開催されました。
また、機会があれば見学してみたいです。
投稿者 島根県西部農林振興センター益田事務所林業普及グループ
主任林業普及員 大場寛文
~清流高津川、山の緑に映える柿色の瓦屋根の町並み~
なつかしの国石見(いわみ)