新年明けましておめでとうございます。

2011-01-13 13:19:11 | ジルコニア
あっというまに松の内がすぎてしまいました。
我ながら、今頃になって新年のご挨拶というのも何とも不手際ですねぇ・・・。
ともあれ、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

年初の画像は去年の秋ごろから増えてきたフルジルコニアクラウンです。当たり前ですが、全部ジルコニアでできています。他社でも近頃フルジルコニアクラウンがよくプレゼンされていますね。
フルジルコニアならなにしろ強度があるので、最後臼歯でも使えるという安心感があります。色調は陶材を築成したPFZには及びませんが、陶材を盛らないぶん強度的な安心感がある上、リーズナブルで短納期ということで喜ばれているのでしょう。

フルジルコニアは硬すぎて対合歯を傷めてしまうのではないかという懸念もあるわけですが、最近はあるメーカーが大学の研究者が「大丈夫だ!」と太鼓判を押したという論文をカタログや広告に掲載しています。これがエビデンスとして受け止められるかどうかはビミョーなところですが、ちゃんと研磨さえできれば対合歯の磨耗が少なくなることは間違いないでしょう。
フルジルコニアの研磨自体は適切な研摩材を使えば大した手間ではないので、大丈夫ですよ(もちろんチェアーサイドでも)。
最近は優れた研摩材も出まわってきましたしね。
ただ、調整量が多いとそれはそれは大変な手間ですから、当ラボではメタルで作製したモックアップ(いわゆるFCK)を口腔内で調整して頂いてから、そのモックアップ自体を読み込んでジルコニアに置換しています。モックアップを口腔内にしばらく仮着して早期接触を完全に取ればなお良いと思います。

ちなみに、当ラボではフルジルコニアでは「プレッタ」という特殊なブランクを削り出して作製していますが、このジルコニアにはプロセラのアルミナ程度の透明度があり、シンタリング前の着色の自由度が非常に高いのが特徴です。ですから、そこそこの色調は出せていると思います。

当ラボはセンターラボ方式ではなく、設計から削り出し・焼結まで全工程を一貫して行っているため、着色にせよカービングにせよ、焼結前のジルコニアを好きなように触れるのが大きなメリットです。
当ラボならフルジルコニアでも一味違ったモノをお出しできると自負しておりますので、何卒宜しくお願い申し上げます。


EVANSPRO Dental Laboratory

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