前回のストラップは要するに陶材築成の練習だったのですが、今回は本番です。
顎堤の吸収が顕著な症例で、ダミー部が歯冠色陶材だけではとてつもなく長い歯牙になってしまうため、今回の選択となりました。
なお今回、歯肉部には4~5色の陶材を築成しています。
画像が悪くて恐縮ですが、シンタリング(焼結)直後のジルコニアフレームです。
ブランクには透明度が高く高強度(曲げ強度1200MPa)なZirkonzahn社のPrettau Zirconiaを使用しました。
焼結前に各所にグラデーション状の着色を施し、歯肉部にもガム色を着色しています。
真っ白で不透明なジルコニアフレームではなく、予め最終的な色調に近い着色を施すことで、自然な色調を表現できるところがミソです。
口腔内での様子。ちょっと調整が入っちゃいましたが・・・。
ガム色陶材と歯肉との色調のマッチングは良かったと思います。
同歯肉部の拡大です。
EVANSPRO Dental Laboratory