さて、今年も・・・

2010-12-30 12:11:43 | ジルコニア
いよいよ今年も終わりが近づいてきました。
思えば、今年はあの長期に渡る猛暑、その前には土砂降り続き・・・。
年初にジルコニアの設備を導入した事もあり、正直言って心中おだやかではありませんでしたが、おかげさまでジルコニアも順調で胸を撫で下ろしている次第です。
当ラボにとってのこの1年間は、苦労も多かったのですが、技術的にも経営的にも大きな進歩があったと思っております。
また、今年は素晴らしい方々との出会いも数多くあり、多くのことを学んだ1年間でもありました。この場をお借りして厚く御礼申し上げたいと思います。



画像はジルコニア・アバットメントとPFZ、なかなかの適合だと思うのですが、いかがでしょうか?
この症例ではジルコニアとしては最も透明性が高いものを使用し、シンタリング時にグラデーション着色を施しています。切端にはグレーやバイオレットを配置しました。
ジルコニアは通常、反射が強くギラつくため、PFZの場合は内部からジルコニア・フレームがその存在を主張しやすい傾向がありますが、このジルコニアは透明度が高いぶん反射率が低く、高度な色調表現に向いていると思います。

なお、アバットメントはチタン合金製エンゲージングにジルコニア製支台を接着した、いわゆるハイブリッド・タイプです。
歯肉退縮時の審美的対策として歯肉色を焼結時に着色して、ミラー研磨を施しました。焼結時の着色はジルコニアに浸透しますので、研磨や少々の調整で色がなくなることはありません。
ジルコニアの研磨面は非常に滑沢なため、このような症例では審美性はもちろん、歯肉への影響を考慮すればベスト・チョイスだと思います。

さて、今年ももう残すところ10時間とちょっと。
来年が皆様にとって明るいものとなりますようお祈り申し上げます。
それでは、よいお年をお迎え下さい。


EVANSPRO Dental Laboratory
コメント
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