閑話その3

2009-09-27 13:39:51 | 日常・趣味
紫水晶(アメジスト)です。水晶に鉄イオンが混入することで紫色になると言われています。これも去年のタングステン鉱山跡での採集物です。
息子が採集したものですが、まさか紫水晶が採れるとは思わなかったので驚いたのを覚えています。あるところにはあるものなんですね。
画像はレーザー溶接機のマイクロスコープ(25倍)で撮影しました。

地質学的に言えば、例えば花崗岩(ペグマタイト)のあるところでは大きな水晶や時にはトパーズ、ジルコンなどが採集できることがありますし、鉱山跡ではズリと呼ばれる石の捨て場で珍しい鉱物を見つけることもできます。

鉱物採集は理屈っぽい部分やテクニカルな部分もあり、運動不足の解消にもなるので、技工士にはうってつけの趣味だと思いますよ。
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閑話その2

2009-09-27 01:05:02 | 日常・趣味
去年タングステン鉱山跡で採集してきた燐灰石(Apatite/Ca5(PO4)3(OH,F,Cl)白い六角柱状の部分)と苦土電気石(Dravite/NaMg3AI6(OH)4I(BO3)3ISi6O18・黒い毛状の結晶)、なかなか珍しいものなんですよ。
燐灰石がその採集地で確認されたのはこれが初めてなんですと。
ちなみに同定は権威ある益富地学会館でやってもらってます。

秋も深まり、熊やスズメバチが凶暴になり、マツタケ泥棒と間違えられる時期となり、鉱物採集も今年はおしまいです。
でも今年、息子は街中でキイロスズメバチの群れに襲われて何か所も刺され、TVの取材を受けました。トホホ・・・。
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閑話その1

2009-09-20 01:24:54 | 日常・趣味
今回は少し技工とは違ったお話を。
この画像、何だと思います?
これ、「含銅アロフェン」という鉱物、つまり石なんですね。
鉱物としての分類は珪酸塩鉱物で、化学組成は2Al2O3・SiO2・nH2Oです。「アロフェン」という鉱物は元来無色か灰色なんですが、銅イオンが混入することで青や緑に発色します。
ご覧の通り、青いガラス状の葡萄状結晶が美しい鉱物で、この夏、息子の夏休みの宿題に付き合って銅の鉱山跡で採集してきたものです。
画像は20倍の拡大像で、球状の結晶の大きさは大体1mmくらいです。
そもそも僕はこういうマニアックな理科系の採集が子供の頃から大好きで、不幸なことに息子もそのDNAを受け継いでいるようです。
苦労しなけりゃいいんですがね。
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