依頼があってPFM(メタルボンド)とPFZ(ジルコニアボンド)を比較できるサンプルを作製したのですが、やっぱりオールセラミックには大きな付加価値があるんだなぁ、とつくづく感じることがあったのでちょっと書いてみることにしました。
画像左 : 即重レジンで支台と歯根を作製。
もちろん、同じ材料で色調も同じです。
画像中・右 : 中・右いずれも向かって左にPFM、同じく右にPFZを装着。
歯頸部直下のレジン歯根の色調の変化に注目して下さい。
要するに、
① PFMは金属が内部にあることで支台部分に光が入らず、影になってしまう。
② その影が半透明な歯根に拡散・反映することで歯根が黒く見えてしまう。
③ PFZは遮光性がないため歯根の色に変化はなく、歯根との色調の移行がスムースである。
PFMは生体親和性が高いバイオ系の貴金属を使用したとしても、光学的な原則から言うと歯根の変色・すなわち歯肉の黒変は避けられません。その上、歯肉が退縮すれば黒ずんだ歯根が露出します。
そうなると機能的に良くても、審美的には・・・となります。
従って、割れる事さえなければPFZの方が長期にわたって審美的要件を満たし続ける事が出来る、と言えます。(ただし、今回は現在もっとも透明度が高いジルコニアを使用しての結果ですが、通常使用される透明度の低いジルコニアでは歯根の色はもう少し暗くなると思われます。)
EVANSPRO Dental Laboratory
画像左 : 即重レジンで支台と歯根を作製。
もちろん、同じ材料で色調も同じです。
画像中・右 : 中・右いずれも向かって左にPFM、同じく右にPFZを装着。
歯頸部直下のレジン歯根の色調の変化に注目して下さい。
要するに、
① PFMは金属が内部にあることで支台部分に光が入らず、影になってしまう。
② その影が半透明な歯根に拡散・反映することで歯根が黒く見えてしまう。
③ PFZは遮光性がないため歯根の色に変化はなく、歯根との色調の移行がスムースである。
PFMは生体親和性が高いバイオ系の貴金属を使用したとしても、光学的な原則から言うと歯根の変色・すなわち歯肉の黒変は避けられません。その上、歯肉が退縮すれば黒ずんだ歯根が露出します。
そうなると機能的に良くても、審美的には・・・となります。
従って、割れる事さえなければPFZの方が長期にわたって審美的要件を満たし続ける事が出来る、と言えます。(ただし、今回は現在もっとも透明度が高いジルコニアを使用しての結果ですが、通常使用される透明度の低いジルコニアでは歯根の色はもう少し暗くなると思われます。)
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