バカジャージ

バカ。奈良在住。酒に弱い。一応社会人。30歳。オス。バカ。嫁、娘(201107誕生)の3人住まい。

「おやっさん」へ

2008年05月28日 01時12分11秒 | 特別な気持ち、特別な出来事
その人は61歳。
ソフトボールチームのメンバーだ。
僕が18の頃からお世話になっていたから、
ざっと8年か。
その間僕の成長をずっと支えてくれた人だ。
その人と話せたから、
僕は年配の人と会話するのが苦でなくなった。
いや、むしろ得意というほどになった。
今の僕が偏見なく人を見ることができるようになったのも、
その人のおかげだった。

考えてみれば、僕はその人から恩を借りつづけていた。

・・・そして、その恩は、借りっぱなしになってしまった。
今年の正月明けてすぐだった。

遺影はチームのユニフォームを着たもので。
よく知った写真だった。
一昨年の5月下旬。だからちょうど今の時期か・・。
いつものように試合が終わったあと、
これまたいつものように酒を飲んでゲラゲラ笑った後に撮った写真だった。
撮ったのはうちの父だった。

思い出されるのはその人のイメージ。
そのプレイぶり。
その声そのコトバ。その笑顔。
酒好きだが絡むことなく、広く、あたたかいこころ。

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思いがけず最後になってしまったコトバが、
今でもチームの掲示板に残っている。

その人が立ち止まってしまった日から、ほんの2週間前の書きこみだった。
それも、「新年会やろーぜ」という呑み会の誘いの書きこみだった。

・・・その書きこみがあまりにもその人らしくて。僕は、僕は----------




・・・ありがとう、と生前に伝えられなかったことだけ悔いが残る。

けれど、きっとあのおやっさんのことだから、
今頃お構いなしに空の上で酒でも呑んでいるのだろう。


また、呑みましょう。

おやっさんの大好きな日本酒を。今度は悠々と。

また、会いましょう。

あの五月晴れの日曜日に。

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