今一番の仙台のホットスポットは、ここ五橋界隈ではないでしょうか。東北学院大学泉キャンパス、多賀城キャンパスが五橋に移転、土樋キャンパスと五橋キャンパスを行き来きする学生で、横断歩道は一杯、それに伴い車の信号待ちで渋滞気味です。
29番「清水小路(しずこうじ)/田町(たまち)」
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北目町(JR東日本東北支社)付近から田町荒町付近まで清水小路と呼んでいました。※仙台弁で清水(しみず)を「シズ」もしくは「スズ」と発音することから”しずこうじ”と呼ばれた。幅広い道の中央の堀を湧水が流れ、両側に上級武士の屋敷がありました。
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田町は、上染師町から荒町に至る古道で、開府前から家が並んでいました。江戸に向かう奥州街道として、かつては、田んぼだった場所を埋め立てて町割り整備されました。
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東北学院大学五橋キャンパス方面をのぞみます。
15番「五橋通り(いつつばしどおり)/上染師町(かみそめしまち)」
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五橋通は、西は上染師町から東は連坊小路の西入口までの呼称。清水小路との十字路には、明治初頭まで大小五つの石橋があったので、五橋となりました。
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上染師町は、その名の通り染師の居住地域だったことによります。絹織物を扱い、藩主ならびに諸士の御用を務めました。
75番「桜小路(さくらこうじ)/七軒丁(しちけんちょう)」
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桜小路は、東北大学の敷地内にかつてあった南北の小路。元禄のころ、この通りのまわりに馬場が新設され、周囲に桜が植えられていたので、この名がついたといわれています。
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七軒丁は、上染師町から片平丁に至る東西の通りで、北側に四軒、南側に三軒武家屋敷が並んでいたので、この名が付いたといわれています。
26番「米ケ袋(こめがふくろ)/鹿子清水通(かのこしみずどおり)」
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片平丁に面し東北大学の西側、広瀬川に至る川に向かって緩やかに傾斜する一帯を「米ケ袋」と呼ばれています。片平丁を口に見たてると、三方を広瀬川に囲まれた袋地帯です。
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藩政時代は、エリアの大半が、鷹匠などが居住する屋敷でした。緑濃い木々が今も残る仙台を代表するお屋敷街ですね。
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辻標がある場所から広瀬川の徒渉場に至る坂道が、鹿子清水通です。鹿にまつわる伝説をもつ鹿子清水という湧水が由縁です。
下りきった先に、「縛り地蔵」がたっています。
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地蔵の由来は諸説あるようですが、願をかける時に、縄でしばるそうで、ぐるぐる巻きにされていました。
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広瀬川に出ると、向山方面の断崖絶壁が目の前です。
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川沿いに御霊屋橋付近までウオーキングするのも気持ちがいいものです。そろそろ芋煮会シーズンですね。
参考資料
「辻標」 仙台市文化財パンフレット第三十五集 編集発行 仙台市教育委員会文化財課
「仙台城下の町名由来と町割」 著者 古田義弘 発行所 本の森