仙台街探(まちたん)プラス

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仙台城下町”辻標”八十八か所巡り⑲ 閑静な住宅街 土橋通と角五郎丁を”街探”

2023年11月29日 | 仙台城下辻標八十八か所巡り

引き続き、大学病院付近から大崎八幡宮付近を”街探”しました。

土橋通と角五郎丁の二つの辻標をご紹介。

39番辻標「土橋通(どばしどおり)/十二軒丁(じゅうにけんちょう)」は、

仙台厚生病院の左隣の大きなマンションの南側に設置されています。

「土橋通」は、北三番丁付近から48号線を横切って、

北八番丁に至る通りです。北三番丁と中島丁の間は沢で隔てられ、

東西の往来が不便でしたが、寛永から明暦年間に、

近隣の侍屋敷から人馬を出し合い、底樋を設置し、

深い谷沢に土橋を渡したのが土橋通の名称の由来とか。

「十二軒丁」この辻標から交差点を越え、こばと保育園を通り、

48号線に直進する通り。その名の通り、

武家屋敷が十二軒並んでいたことに因みます。

上級侍屋敷エリアだったので、敷地も九百坪程度の屋敷面積だったのでは、

との推測もありますが、いまは、マンションが立ち並ぶ閑静なエリアですね。

28番辻標「角五郎丁(つのごろうちょう)/中島丁(なかじまちょう)」は、

澱橋に下り降りる途中、尚絅学院中高の南側、澱橋丘庭の前に設置されています。

中島丁は、尚絅学院の北側、かつての12軒丁との間に深い谷”へくり沢”があり、

広瀬川に向かって一段低いエリアで、”中島”のようになっていたので、

中島丁とよばれるようになりました。

へくり沢が散歩道になっているようなので、近々”街探”してみます。

角五郎丁は、この辻標から聖ドミニコ学院付近までの通り。

かつての広瀬川の渡しの渡守角五郎の名から丁名が出来たという珍しい由来です。

昔は御職人の町で、のちに御旗本足軽の丁となりました。

また、幕末には、講武所が設置されていましたが、

現在、跡地には、公務員宿舎となっています。

この付近では、広瀬川澱緑地や角五郎歩行者専用道路が整備されています。

春夏秋冬と風景が変わるのを実感できる貴重なエリアです。

市内ビル群を望みつつ散歩してみたいそんな場所ですし、

仙台名物”芋煮会”には最高の場所ですね。

このエリアも含めて、広瀬川の遊歩道を北から南へ縦断してみようかと思います。

 

参考資料・引用

「辻標」 仙台市文化財パンフレット第三十五集 編集発行 仙台市教育委員会文化財課

「仙台城下の町名由来と町割」定価1,500円(税別) 著者 古田義弘 発行所 本の森

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ボンネットバスと”くりでん”でワクワク 「くりでん創業祭」が12月3日開催

2023年11月29日 | 県内ドライブ・カフェ

利府観光の際、12月3日にも栗原でボンネットバスの乗車会があると聞き、

調べてみますと、くりでん創業祭が、12月3日(日)に開催され、

一連のイベントのひとつとしてボンネットバス乗車会があるのがわかりました。

県内で鉄道ミュージアムの施設はここだけ、やっぱり貴重です。

しかも鉄道とボンネットバス一緒に乗車できるまたとない機会です。是非みなさんも。

くりはら田園鉄道公園のHPは

2023くりでん創業祭 | 【公式】くりでんミュージアム (kuridenrailpark.wixsite.com)

※先日の利府の観光ツアーの際に乗車したボンネットバスです。(参考)

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ボンネットバスで行く天然の桟橋「馬の背」と「番ヶ森」日帰りツアーに参加しました。

2023年11月26日 | 県内ドライブ・カフェ

利府町観光協会主催によるボンネットバスに乗って「馬の背」と「番ヶ森」の

ハイキングツアーに参加しました。ボンネットバスに乗れるチャンス、

そして「馬の背」ツアーというまたとない機会に、即応募してぎりぎりセーフ、

キャンセル待ちもあったそうです。

バスはいすゞのボンネットバス、

日本昭和の車保存会のメンバーが所有しているバスで、

全国で稼働できるボンネットバスはおよそ70台、

そのうち県内には5台ほど。

このバスはもともと熊本の九州産業交通のバスとのことで、

もしかしたらバスガイドだった八代亜紀さんが乗っていたかも?と

笑い話で大盛り上がりです。

運転席まわりは、いたってシンプル。

集合場所の利府駅ですが、多分初めての下車です。

仙台から十数分、ほんとに近い。

若い女性がやたら多いと思いましたら、

コンサート会場のグランディ行きのバス待ちでした。

バスの車内の様子です。予想どおり、ボンボン弾みますので、

乗り心地は決してよくありませんが、

利府町の観光ボランティアガイドのみなさんの軽妙な進行で笑いが絶えません。

2006年から観光ボランティア先行で日帰りツアーを主催、

年間で17件位実施しているということでその行動力には、驚くばかりです。

「馬の背」についてまずは記念撮影ですが、

バスのウインカーがほんとうに懐かしい。

うしろの丸みがなんともレトロです。

いよいよ「馬の背」です。逆光で分かりにくいですが、

一部狭いところがあります。

 

右を見れば、次に行く「子馬」があります。

先端に来れば、普通の松島観光と違った景色があり、

とても新鮮です。この辺の景色を含めて「表松島」と呼んでいるそうです。

実は、馬の背の先端で女性が大事なものを海に落としてしまう困った様子のところ、

なんと観光協会の会長が、知り合いの釣船のキャプテンにケータイで連絡、

たまたま近くにいて馬の背に急行、網ですくい渡したところです。思わぬハプニングです。

馬の背を後にすると続々ハイキング客が降りてきます。

”松島”の裏のような表のような間違いなく注目エリアになっています。

「子馬」に移動中です。

下りてくると「馬の背」の形がはっきり見て取れます。

波もなく、水深も1.5mほど、SUPのトレーニングには格好の場所です。

 

突端に「利府町浜田」の標識があり、ここは間違いなく利府町です。

馬の背よりは、幅が広くて安心です。

「子馬」を後にし、利府町最高峰の「番ヶ森」に向かいます。

山頂に約30分、ほぼ登りです。

展望台からの眺めは最高です。

北に、栗駒山が遠望できます。

東は、石巻方面、日本製紙の煙ですね。

仙台港方面です。

下山して、浜田の昼食会場「浦島荘」に向かうと、

ちょうど「クイーンズ駅伝」のスタート直後、

沿道からバスツアー参加者も一緒に声援を送りました。

いよいよ浦島荘での昼食です。山登りもやりましたので、ついついご飯もおかわりです。

その後、利府駅にもどり解散です。

来年もボンネットバスツアーがあるでしょうし、利府梨も有名。

利府観光協会のHPは、要チェックですね。

宮城 梨の里 利府町観光協会 (rifukankoukyoukai.com)

 

利府は、松島や塩釜、多賀城に比べると地味なイメージがあり、

フリ”だと思っていましたが、

利府在住のボランティアのみなさんの熱のこもった観光PRで

すっかり吹っ飛んでしまいました。

是非、みなさんも利府観光で”リフレッシュ”しましょう。

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「道中庵de針と布のアート展」に行ってきました。

2023年11月25日 | 街角ぶらり

2023うれし楽し秋の「古民家道中庵de針と布のアート展」に行ってきました。

恥ずかしながら、大野田にある古民家「道中庵」については、

聞いたことはありましたが、今回初めてお邪魔しました。

道中庵ユースホステルは、フランス版ミシュランにも掲載されたことがあり、

国内はもとより、海外での評価も高い名宿として知られていた古民家の宿でした。

平成3年仙台市都市景観賞を受賞しています。2019年10月末、

惜しまれつつもその41年の歴史に静かに幕を降しました。

さらに、「針と布のアート展」ついてはまったく知らず、恥じ入るばかりです。

主催は、粋々(いきいき)まちなかプロジェクト。人とまちの繋がりを大切にして、

仙台のまちの新しい魅力を発信している市民活動グループです。

粋々まちなかプロジェクト (imachinaka.com)

秋の次は、春3月の開催予定とのことでした。

出店の展示・ショップは、ちりめん細工、和小物、和雑貨、七宝焼、古布バッグ、草木染など 

11店舗ほどでしょうか。曜日を変えて手作りサロンの催しや、

郷土史家の菅野正道さんの講演もありました。

お茶やお菓子も付いて、仙台弁でいう”お茶っこ”しながら和(なごみ)の時間を過ごしました。

撮影したのはほんの一部、見るだけでも楽しいアート展、気に入った1点物があれば、

いい出会いがあるかもしれません。是非覗いてみてください。

駐車場には10台ほどOK、26日(日) 15:00までです。(入場無料)

「道中庵」

仙台市太白区大野田2丁目3-7

 

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仙台城下町”辻標”八十八か所巡り⑱ 知事公館に仙台城の遺構、新坂通と支倉通。

2023年11月24日 | 仙台城下辻標八十八か所巡り

週末の天気が大荒れということで、最高の青空の下、

大学病院付近から大崎八幡宮付近を”街探”しました。

新坂通と支倉通の二つの辻標をご紹介。

16番辻標「新坂(にいざか)/新坂通(にいざかどおり)」は、

知事公館を下った曲がり角に設置されています。

知事公館の門は、仙台城の寅の門を大正年間に移築されたもの。

数少ない貴重な仙台城の遺構です。敷地内の洋館は、

これも大正年間に第二師団長の官舎として建てられたものだそうです。

左に下った曲がり角に設置。

新坂通は、この辻標からまっすぐ北上し、北山輪王寺まで通じていました。東北大学医学部が出来て、寸断されていますが、侍屋敷、寺屋敷、足軽など区画を分けて町割りされていました。

新坂は、水害でたびたび流される支倉橋に代わり、

元禄年間に澱橋が新たに設置され、支倉町方面に通じる道を、

川沿いの岩崖を切って急な坂を作ったのが始まり。

 

かつてはもっと急坂だったようですが、いまでも車は、アクセルをふかします。

下っていく途中に、いまは、使われていないような?水門の施設があります。

「へくり沢」の水門なのか近々確認してみようかと思います。

さらに進むと「澱不動尊」があります。

「澱不動尊文永十年板碑」があります。この板碑(供養碑)は,

昭和11年に澱町で確認され,町内会により保存管理されています。

仏教信仰を示す歴史資料となっています。銘文から、

文永10年(1273)に建てられたことが分かり,仙台市内で最も古い板碑です。

12番辻標「支倉丁(はせくらちょう)/支倉通(はせくらどおり)」は、

西公園通り、ツルハドラッグ支倉店を左に曲がった先の角に設置されています。

支倉丁は、北一番丁の西、広瀬川の断崖の上をほぼ東西に沿う町。

因みに、支倉常長の養父の屋敷が、この地にあったのが町名の由来とされています。

支倉通は、支倉町の西角から大学病院を貫き、北九番丁角の

恩慶寺に至る通りでしたが、のちに北山付近まで延長されました。

この町の断崖を降りてかつて支倉橋があり、広瀬川を渡って

川内の元支倉丁に通じる幹線道路でした。

洪水で流され、澱橋ができたとのことです。

支倉丁、支倉通、元支倉と、町名の由来でつながっていることが再認識されました。

 

参考資料・引用

「辻標」 仙台市文化財パンフレット第三十五集 編集発行 仙台市教育委員会文化財課

「仙台城下の町名由来と町割」定価1,500円(税別) 著者 古田義弘 発行所 本の森

 

 

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