心の学校・佐藤康行の『真我の実践・サンタ営業の実践』日誌…『ひよこ』から『にわとり』への道

うつに苦しみ社会離脱した人間が真我(=本当の自分)に目覚め、サンタ営業実践の日々と開発者・佐藤康行の言霊を紹介します。

【第631回】真我カウンセリングの基本「聴く力」を教えてくれた2人のうつ病の方を思い出す②

2024-06-20 15:30:00 | 日記
前回から続きます。

真我カウンセリングの基本となる『聴く力』・・というより『聴く姿勢』とか『相手の話を聴こうとする姿勢』と言い換えた方がいいかもしれない。

その力を、2人の方からまざまざと見せて頂いた事を思い出す。

一人目は、うつ病になり不登校になってしまった中学生の女の子。お母さんが、『人間関係セミナー』に連れてきた。

見るからにおどおどしていて内気そうな女の子。
 
この人間関係セミナーでは、誰でもが使える即効性のある対人関係の技を対面の実習で行っていく。

笑顔を出し合ったり、相手の美点を発見して伝えたり、セミナーはとても暖かく明るい雰囲気で進んでいく。

その女の子もたどたどしいけど一生懸命、セミナーの実習に取り組んでいた。

そしてセミナーの中盤に『聞き方教室』と『相手を思いやる言葉と行為』という実習に入っていった。

その時に、突然その地味な女の子が輝き始めた。何が起こったのか。

その子は、自分で話をしたり表現をしたりする事が苦手なとても内気な女の子だった。

詳しいセミナーの内容は省略しますが、『聞き方教室』でも『相手を思いやる言葉と行為』という実習でも、その子は、上手い言葉を返すことは全くできなかった。

しかし、自分が話せない分、相手の話をとにかく一生懸命聞いた。聞いて聞いて聴き続けた。それしかできない。

そんな自分に嫌気がさしかけたときに、その子にとっては信じられないことが起きた。

自分の母親よりも年上の、目の前の高齢の男性が感極まって号泣しているのだ。

それを見ていた講師が、その高齢の男性にどんな気持ちだったのかと聞いた。

その高齢の男性曰く『一生懸命私の話を聞いて下さるうちに、私の今までの人生の中で一番私を認めてくれたと感じたんです。』と。

これらの実習は、相手を変えて何回か繰り返されるが、相手を変えても同じ状況になる。あの内気な中学生の女の子の前で話しをしている大人たちが、全員彼女の前で話しながら感極まって泣いている。

端から見ていると、女の子はただ一生懸命、目の前の大人の話を、うなずきながら、耳で聞き、そして心で聴こうとし続けているだけだ。

私が思うに、内気で自己表現が苦手なその子は、とても人の心に過敏すぎるくらい敏感で、とても優しい心をもっているんだなと感じる。

優しすぎるが故に、人に対して強くなれず自己表現できず内にこもってしまう。気の利いた会話ができない。それ故に、友だちとどう付き合っていいのか、わからず悩んでいたのではないかと思います。

その女の子は、その実習の後、講師に感想を求められて、こう言った。今まで、私は友だちに何をしてあげれるのかわからなかった。でも私にもできることがあるかもしれないと思えました。本当にありがとうございました。と涙ながらに語った。

人にうまく話せないという彼女だからこそ、人の話を聴けるという彼女ならではの自分の長所に気付いた瞬間だった。

そしてその後、その女の子は学校に通い始めた。

そして『友だちから色々相談されたり友だちの話をきく事が楽しく、学校に行くのがとても楽しいです。』との報告が講師の元に届いたと後から聞いた。

彼女は『佐藤康行の人間関係セミナー』で、自分らしい生き方と在り方を見つけた。

人の言動は愛を求める叫びなり。それは無限に存在するなり。

心の学校・佐藤康行学長の言葉です。

みんな自分のことを話したい、聞いてほしい、わかってほしい。だからこそ、の話を聞く、聴こうとする、わかろうとする姿勢にあふれた人は、人間関係は嘘のようにうまく行くということを、あの内気な女の子から教えて頂いた。

その事を懐かしく思い出します。

続きます。

ありがとうございました。


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