美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

学校つくりの大きな循環 考え方

2006年02月23日 | 学校・教師考
学校が目指すものを、誰にも明確でわかりやすく表記していくことが学校づくりの出発点になります。
教育理念と育成すべき生徒像・・・
理念に基づく教育、ミッション性・・・
成果を生み出す教育、卓越性・・・
顧客を魅了する教育、経済性・・・
将来ヴィジョンを持ち、社会の状況を読み、戦略に基づく具体的施策を組み立て、時代とともに求められる学校像を創出していく努力が、生徒や保護者に受け入れられるのではないでしょうか。

生徒・保護者にとっての興味は「自分はこの学校でどうなっていくのだろう、何になれるのだろう。いま、この学校で何ができて、どう過ごせるのだろうか。」ということで、今そして自分が入ってからの3年間が見えてくることが大きなポイントといえます。

今の時代にその学校の建学の精神をわかりやすく解釈し、それを個々の教師が理解し、それに基づいて、3年間もしくは6年間でこのような生徒を育成するという明確な到達地点があると、それに向かってうまくいってるかどうかが細かく判断できます・・・(目標ー実行ー達成状況ー検証ー見直し) さらに、それぞれの教師の仕事分担で、その仕事によって達成すべき成果が明確であることが組織マネジメントの基本となります。

地域、社会、生徒、保護者は学校に何を期待し求めているかを十分にリサーチし、教師の思い込みではない精度の高い情報を手に入れること。(塾にしても業者にしてもその学校のいいところは言ってくれるが、悪い情報は話さない。)その上で、本校の特異性は何か・・・他校と比べて優位点(強み)は何か・・・そして、それらは生徒・保護者・教師にとって魅力的なポイントとなっているか・・・教育プログラムは、客観的に目標達成のための納得のいく内容・方法であるか・・・
そこをしっかりとおさえることができるかどうかが、生徒を伸ばせる学校、伸ばせない学校の差となってあらわれます。
結果、生徒・保護者が行きたい学校、生かせたい学校として選ばれるのではないでしょうか。
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学校つくりの大きな循環 具体的に

2006年02月23日 | 学校・教師考
一番大切なことは、全体の大きなバランスの中での学校発展を・・・ということではないでしょうか。バランスを欠いて、急いでどこかを無理に突出させようとしても、その反動が必ず出てしまうものです。
どんなことがあるかを大きく整理してみました。個々の教師がやりがいを持って、次の5項目のいいバランスがとれている状態が、学校としていい状態と言えると思います。
A教育の中身 
  (a1 教科指導 a2 進路指導 a3 生徒指導)
B学校循環 
  (b1 生徒募集 b2 教師のスキルアップ)

それぞれについて展開していきたいと考えます。
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A教育の中身  a1 教科指導 

2006年02月23日 | 学校・教師考
教師の総合的な指導力、授業内容の質的向上に尽きます。その教師の姿勢、授業の内容から刺激を受けて、自主的に学習する生徒が増加したり、当該教科に対する関心を持つ生徒が増えることは、学校としての根幹です。
そのためには教育シラバスを、3年間~各学年~各学期としっかり構築し、目標実現のための個々の教師の授業スキル向上、および生徒の意識向上のための環境整備も合わせて考えていきたいです。

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A教育の中身  a2 進路指導

2006年02月23日 | 学校・教師考
A教育の中身  a2 進路指導
これからの学校のあり方を考えるとき、進路指導の考え方は大切です。生徒一人一人が自分の生き方を見つめることが、高校時代の一番の課題といえるのではないでしょうか。

具体的には、進路目標の実現に向けて自主的に時間を使う生徒をいかにふやせるかどうかがポイントです。一人一人の生き方を学校が決めることはできません。自分で自分をしっかりと見つめ、必要な情報を手に入れ、考え方を深めなければ自分の生き方を考えることもできません。まだ、何者でもない自分はこれからどうなっていくのか、どうなっていけるのか・・・進路・生き方を考えるホームルームや講演会や勉強会などのシラバスを、3年間~各学年~各学期としっかり構築し、生徒をサポートしていく体制を整えていくことが大切です。

自分の進路に対しランクアップ゜する援助ができる学校かどうかが大切だと思います。
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A教育の中身  a3 生徒指導

2006年02月23日 | 学校・教師考
学級経営力、コミュニケーション能力、カウンセリングマインド、クラブ指導力等、教師の総合的な指導力が問われます。また、教師の教育観が大きく問われることとなります。

①社会ルールに適応した好ましい価値観、好ましい行動様式を形成させることは今学校に求められています。その一番根本に求められるのは、深く思いやりの心を持つということではないでしょうか。授業やその他の学校活動のあらゆる場面で、生徒に対するとき最も大切にしたい心です。

②生徒会・HR・行事・部活動等を通して学校生活の中でより多くの成功体験、主体的取り組みを経験するということが子どもから青年時代にとって特に大切なことだと考えます。実感の伴わない学問や知識は空虚です。10代に自主的に何かに取り組み流す美しい汗を大切にする学校は素敵だと思います。

③学年という集団も大切な集団です。同じ学校でも学年によって微妙にそれぞれのカラーが出てきます。あまりそこに差が生じてしまうと学校不信につながりますが、構成される先生方の個性も生かしながら、生徒たちがより多くの友と信頼関係を築き、本校生としてのプライドや態度形成を実現していけることが目標といえます。また、いろいろな意味で支援を必要とする生徒に直接対応していくのも学年の責任と役割です。
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