美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

クラス通信 2010年3月19日

2010年03月19日 | クラス通信Ⅲ(高1)
◆1年C組
高等部に入学して1年。たまたま同じクラスになったメンバーでしたが、C組はどうでしたか? 
2年生からはコース制カリキュラムで、各人の進路の方向性が少し出てきます。どうか、自分が進んだところで精一杯自分を鍛えていってください。

◆学習の目的は・・・
 このぐらいの成績をとりたい! という小さな目標設定(ハードル)はあってもかまいません。でも決して学ぶことの大きな目的を見失わないでください。

学ぶことで社会を「観る力」や「視点」を獲得していくこと。
そして「考える」姿勢を持ち続けること。
学ぶことを通して、生きる「姿勢」・「精神」を作り上げること。

自分をみつめ、道を切り開いていく力。
困難があっても真正面から取り組む意志。
本質を見極め、希望を失わず、正しきを貫く勇気・・・

生きていく中で自分の心は何度も何度もぐらつきます・・・
そんな時、真剣に取り組んだ勉強やクラブ活動の経験が自分の心を支えてくれます。
真剣に生きることで出会った多くの友が自分を応援してくれます。
そんな人生の財産を高校時代はたくわえているのですよ。
人生の中でも最も輝きを放つ高校時代。君が今しかできないことは何ですか・・・ 
怠惰に目的意識もなく過ごした人と、真剣に生きた人では、人生が大きく変わってきます。自分の生き方を真剣に考え、大切にできる人こそが(Mastery)、社会や他者への深い思いやりの心を発揮できる(Service)のです。

ひとつの勝負を大切にしないものは
すべての勝負を失う。


今年1年何度も目にしたこの言葉の意味を心に残してくれたら嬉しいです。

クラスは変わっても皆の成長と活躍を心から応援していますよ!
そして、美術の授業で会えるのを楽しみにしていますよ!
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クラス通信 2010年2月16日

2010年02月16日 | クラス通信Ⅲ(高1)
◆2010年度高等部入試がありました。
入試期間中の休みがありましたが、みんなどんな過ごし方をして、どんなことを考えたのでしょうか・・・

◆君は入試の日のことを覚えていますか・・・?

毎年入試の時期になると、私はある感動がこみ上げてきます。入試に向けて様々なことを思い、いろんな我慢もして必死に勉強してきた中学3年生。
合格発表の時、そのがんばってきた沢山の思いが集約されます。

発表を見て、合格を確認できて喜びの涙する者がいます。がっくりと肩を落とし涙する者がいます。現実を受け止めなければならない瞬間です。

教師をしていて一番罪深いことをしている瞬間でもあります。本当は真剣に頑張ってきた人すべてに報いてあげたいのですが・・・

喜びも悲しみも大きいからこそ、その人のその後の歩みに大きな影響があります。
合格者も不合格者も結果をしっかりと受け止めて次の自分の人生を歩みだす出発点にしてほしいと心から願います。

その現実の中に一人一人の受験生のドラマが見えてきます。
合格発表には、そこに凝縮した15歳の涙が流れます。そしてその家族の涙も流れます。私自身その彼らの姿を忘れずにいる教師でありたいと気持ちが引き締まる瞬間です。

1Cの君たちにも、合格した時の感動をぜひ思い出してもらいたいです。
君たちは中学入試、高校入試にチャレンジしてきました。そして1Cの全員が、合格という大きな感動を経験した人たちです。
自分が経験してきたドラマをぜひ思い出してください。

毎日の生活の中で常に新たな感動を生み出すということはなかなか難しいことですが、感動した経験を思い起こし、感動の気持ちを新たに持つということはできます。
気持ちを新たに持つということも含めて、人はその感動の数だけ成長し、深まると私は信じています。

毎日の学校生活の中にも自分が経験してきたさまざまな感動を思い起こす場面がきっといくつもあります。それに気づき、そのことを大切にできる感性をもつことができるか、それとも鈍感になってしまい全く何にも感じなくなった、気づかなくなった自分がいるのか。
両者の人生はきっとずいぶん違ったものになるでしょう。

素直な気持ちで、自分の心に問いかけよう。
忘れかけていた大事なものを失わないように・・・
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クラス通信 2010年1月12日

2010年01月12日 | クラス通信Ⅲ(高1)
◆1学期、2学期と過ごしてきて、1年C組一人一人の個性も見えてきましたね。

さて、氷山を連想してみてください。

安定した氷山の海面に出ている部分は氷山全体のほんの一部にすぎません。
海面に出ている氷の何十倍もの氷が見えない海中に隠れているそうです。
人はお互いに、個性…だとか、あいつはあんな奴だ…、とか言っていても、それは結局その人の表面に現れているほんの一部を見ているにすぎないのではないでしょうか・・・

見える表面は誰もが注目しますが、見えないところは自分自身でもあまり意識しないままです。心理学者フロイトはこれを潜在意識といいました。しかし、見える表面と見えない部分が崩れにくい強固な形となることが、美しい姿を保つためには必要です。

人間を磨くということは、この隠れたところをいかに大きく安定した形にできるかということ、潜在意識にいかにいい刺激を与えるかということです。

自分の高校生活をしっかりと見つめ、自分が進むべき「目標」をしっかり「自覚」して進んでいこうではありませんか! 
不安定な氷山ではなく、安定した大きな氷山になろうではありませんか!

こうなったらいいなとか、こうあってほしいなとか、私たちは常々願いや望みを持ちます。願望を実現できる人、願望のまま何も実現できない人の差は、「意志」の力の差です。

さあ、新しい年のスタート、願い・思いを持って、その願い・思いを実現するために、「今、自分は何をなすべきか」をしっかりと考え、そして、それを粘り強く実行に移していく「意志」の力を身につけようではありませんか。

高校時代に子供(甘え、依存、願望・・・、無自覚・・・)からいかに自主の人となり、精神的大人に向かうかが、そのまま君たちの生き方に結びついていくのです。

ごまかしはききませんよ!  がんばろう!
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クラス通信 2010年1月8日

2010年01月09日 | クラス通信Ⅲ(高1)
◆新年あけましておめでとうございます。
「新年はどんな形で迎えましたか。」おせち料理やお雑煮などいただきましたか・・・形は多少違えども、日本のお正月の一つのスタイル、様式みたいなものがあります。
しかし、「新年は何を思い、何を考えましたか。」とたずねられると、これは一人一人みな違います。いろいろな思いがあります。

竹をイメージしてください。
竹には節がいっぱいあります。
節が無ければ高く伸びた竹は少しの風が吹くだけで折れてしまいます。節があるから強風がきてもしなり、折れることなく高くまっすぐに伸びていくことができます。
そして、竹の節からは枝が生えて拡がっていきます・・・

人の生き方の中にも、誰の目から見てもわかる大きな節がいくつかあります。
そして、人からはわからなくても自分が意識することによってできる小さな節がたくさんあります。

高等部入学、クラブの初試合、定期試験、長期休暇、お正月(新年)・・・などなど
日常の生活の中で繰り返されていくことの中にも、自分がしっかり意識することで、自分の人生の節にすることができるチャンスがいっぱいあるのです。

 新年はそういう意味では誰もが節目と考えます。
「今年はこうしよう・・・」とか、「今年こそは・・・」とか、思いを新たにスタートするのです。

新年を迎えるスタイルは多様化してきましたが、「新年に何を思い、何を考えるか」ということはどうぞ大切にしていってください。
その思いが人生の節になっていくのです。


①志・目的を大切にして、こうありたいというイメージを持つ。
②成功イメージを持つ 
③何が障害になるかを考える  
④確実に成功を手に入れる方法を考え、行動を計画する  
⑤目標を明確にする  
⑥ストーリーを描き、行動する

節を持つ人は、何処までも「志」高く進んでいくことができるのです!
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クラス通信 2009年12月18日

2009年12月19日 | クラス通信Ⅲ(高1)
◆高校1年生の2学期も残りわずかとなりました。
自分にとってどんな1年生の生活でしたか、そして、先に向かってどうしていきたいですか・・・今しっかりと見つめていきたいところです。

2学期の成績表が配られました。1学期は様子も充分にわからずとまどいもあったかもしれません。
しかし、2学期はもうそんな言い訳は通用しませんよ。

「人間の能力は学校の点数じゃないよ・・・」とよく言われます。
しかし、学校の点数とは、その人の目の前の仕事に対する努力量の現れです。
努力しなければ絶対に点数は取れません。
目の前の自分の仕事(勉強)にいかに集中して取り組めるか、努力を継続できるか、その人の人間としての生き方が現れるのです。

手を抜かずに持てる力を十分に発揮しましたか?
こんな程度でいいかな…と自分の枠を設定してませんか? 
学習面でもチャレンジする心を持ち続けましたか?

「やらないということと、苦手ということとは違う。」
好きなことを一生懸命やるのは当たり前です。
嫌なこと、苦手なことといかに向かい合えるかということが、その人の人間力いえるのではないでしょうか。
苦手なものがあるということは、そのことの取り組みを通して、人間を鍛えるチャンスとなるのではないでしょうか。
「自立」するということの根本がここにあると思います。

この冬休みは、 高校生活の中盤に向かって自分はどんな歩みをしていくのか・・・、
どんな高校生活にしたいのか・・・
そんなことをゆっくりと考えてみるチャンスでもあります。
今までにやり切れていないことに取り組むも良し、新たなチャレンジを始めるも良し、必死に英語をやってみるも良し。
2週間の冬休みの生活をしっかりと自分で構築しようではありませんか。

自分の人生の節がひとつ増える大切な時です。
太くしっかりとした節目を作ってください。

◆3学期が始まりますとすぐにコース制の本登録があります。
今までの2回の予備調査で学年の傾向もつかめたのではないでしょうか。
友達がどうするとかではなく、自分はどうしたいのか…
という判断を大切にしてください。
一人一人の良き高校生活の歩みを創りあげてください。  

身体に気をつけて、良い年末年始を過ごしてください。
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