美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

クラス通信 2007年1月18日

2007年01月18日 | クラス通信Ⅰ(C組高2~高3)
◆お別れの時が近づいてきました。
2年生C組として初めて君達と出会ってから約2年・・・あっという間の2年間だったように感じます。

私から君達への最後のメッセージです。

これからの自分の人生の歩み、「思いやり」の心を持って「誠実」に、そして、しっかりとした「志」を持った生き方を見つけてください。

漫然とした人生の歩みの中では、いい出会いも、いい出来事も気づかぬうちに自分のそばを通り過ぎていきます。また、獲得した知識も能力も経験も十分に生かされません。
自分のためではなく、世の中のため、他人のために何かをやろうというのが「志」です。自分が生きていることによって、少しでも人のため、社会のためになっているという実感が持てることです。
一人でも多くの人が「志」をもって生きることによって、きっと社会は良くなっていきます。
 
 これからの人生の中で、大きな勝負をしなければならない時、大きな決断をしなければならない時がきっとやってきます。そんな時に次の言葉を思い出してください。

「けっして卑怯にならないこと。
ときには、不利とわかっていても、
正々堂々と進まなければならない道がある。」

この言葉は、私がこの高等部を卒業する時に、戦後の中学部・高等部を支えてこられた恩師から送っていただいた言葉です。
以来30年の時が経ちました、私は「志」という言葉を添えて、君達にこの言葉を送りたいと思います。
本校の精神として受け取ってください。

「志」を持っていれば、その進むべき道ははっきりと見えてきます。
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生徒の日誌より

2006年11月09日 | クラス通信Ⅰ(C組高2~高3)
クラス通信を配った翌日、生徒が書いてくれました。

「自分も大きな目標“日本一!打倒K高校”という目標に向けて、自分の出来るかぎりの努力をしてきたつもりです。絶対に後悔はしたくないと思って練習してきましたが、いざ試合が終わると涙が止まりませんでした。いろいろなことを考えて、すべてにおいて後悔していました。
後輩をクリスマスボウルに連れて行けなかった。もう、一緒にアメフトができないと思うと本当に涙が止まりませんでした。やっぱり負けて後悔しないことなんて本当はないと思います。
負けてから1週間がたち、気持ちもだいぶ落ち着いてきましたが、先生方に「惜しかったな・・・」とか、「よくがんばったな・・・」とか言われると、今の自分は「もっとアメフトがしたい。」と思います。
目標を失い、とてもやる気が出ない日々が続いていましたが、気持ちを新たに、「大学でアメフトを続けて、日本一になる」という目標を自分の中にしっかりと持って進んでいきたいと考えています。
「がんばれ!」というのは簡単だが、がんばるということはとても難しいことだと思います。
でもそれができた時、少しは自分は大きくなっているのかな・・・」(3年生H君)
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クラス通信 2006年11月8日

2006年11月08日 | クラス通信Ⅰ(C組高2~高3)
◆文化祭も終わり、高校生活も授業は残り3週間となってしまいました。
クラス全員でというわけにはいかなかったけれども、クラスの沢山の人の協力の下「EAST BACK」をやり遂げることが出来ました。
多くの保護者の方も楽しみに来てくださいましたね。
3Cの君達に感謝です。

◆さあ、一人一人が高校卒業後の自分の道を選択決定する時期が迫っています。
旅立ちの時です・・・
 誰のためでもない、自分の人生ために一生懸命考えてください。そして、自分を一番大切に出来る生き方を選んでください。
将来どんな仕事に就いているか・・・まだまだ先はわかりません。でも、自分はこうしたいという夢や思いがあるならば、その可能性を含んだ選択ができるように高校生活の最後の瞬間までがんばろうではありませんか。
「何事もあきらめたら、その瞬間終わりです。」
あきらめないこと。夢に向かっていくその自分の思いを信じること。そして、その思いに沿って自分自身ががんばること・・・「がんばる」という言葉は非常に抽象的であいまいな表現ですが、11/8のS先生のお話から引用させていただくと、
「夢が実現できた時の自分の姿をイメージし続けること。」
「そして、無駄な努力ではなしに、夢に向かうために必要な、今できることにしっかりと集中して取り組むこと。」
このイメージとメンタルな力を大切にしていく生き方が、がんばるということではないでしょうか。思いが深い人はきっとがんばれます。がんばれないというのは結局思いが浅かったということでしょう。
覚えていますか・・・物事をしない言い訳はいっぱい出来ます。でも、言い訳だらけの人生なんて不様です。
美しい人生は、志を持って、深い思いを持って、自分の思いを信じて生き抜くことではないでしょうか。
 
 「夢のある生き方を歩もうではありませんか。」

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クラス通信 2006年9月19日

2006年09月19日 | クラス通信Ⅰ(C組高2~高3)
◆小泉政権が幕を閉じようとしている。この5年間の政治の動きはめまぐるしいものがあった。市場原理を貫く姿勢、郵政民営化・・・日本国の首相の思いは、多くの政治家を巻き込み、今までにないわかりやすい(?)姿で私達の目に、マスコミを通じて飛び込んできた。
マスコミが作り上げてきた報道のイメージが正しいものなのか多少ゆがめられてものなのかはわからない。
ただ、「事実の断片をつなぎ合わせることで、間違った全体像(イメージ)を生み出す」ことが出来る。ということは、高校3年生の君達の認識するところでもある。気をつけなければいけない大切な教訓である。
この5年間の小泉政権、日本の変化への評価は君達一人一人にゆだねよう・・・

◆枝葉末節の出来事ではなく大きな全体をつかむ力はとても大切な力である。
3Cの君たちに語れる場面も残り少なくなってきたが、この全体をつかむ力は忘れないでほしい。そして、全体をつかむために何が必要かということをこれからの学びのテーマとしてほしい。
英語力判定試験。これは君達の人生から見れば小さな出来事に過ぎない。しかし、その試験に臨んでいく、取り組み「姿勢」は君達の人としての生き様そのものとなっていく大きなものである。

◆1度きりの自分の人生をどう捉えて、どんな生き様を刻んでいくのか。真剣に考えていきたい。
人生の乗り換え切符は簡単には手に入らない。
今向いている方向、毎日の生活のあり方、目の前の学校生活への取り組み。
一日一日が積み重なって一人の人格が構築されていく。
高校時代、やり残していることはないだろうか・・・
改めなければならない自分の姿はないだろうか・・・
大人として見られる覚悟は出来ているだろうか・・・
そして、自分を本当に大切に出来ているだろうか・・・

真剣に自分をみつめよう!
社会をみつめよう!
そして、生き方を見つめよう!

◆親を殺し、子を殺し、友を殺し・・・今のこの状況はなんだろう。これは明らかに日本がダメになった姿である。
国を豊かにするということは、経済繁栄のことだけを言うのではない。
その国の民の心が豊かになることとあわせて考えたい。
人と人とのふれあいで、心が和らぎ、和み、そして、自分も他人も豊かに幸せになる道を真剣に考える人となるように成長していってほしい。
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クラス通信 2006年7月18日

2006年07月17日 | クラス通信Ⅰ(C組高2~高3)


◆高校生活最後の夏休み、夏休みは人生の見聞を広めるチャンスです。1冊の書物との出会いが、人生を変える事だってあるのです。二度とない自分の人生をしっかりと見つめよう。
昨年、夏休み前にお勧めした本は、
◇『知のソフトウェア』立花隆、講談社現代新書
◇『物の見方考え方』松下幸之助、PHP文庫
◇『成功への情熱』稲盛和夫、PHP文庫
◇『座右のゲーテ』斉藤孝、光文社新書
◇『大河の一滴』五木寛之、幻冬舎文庫
でした。今回も、高校時代にぜひ読んでほしい5冊の本を紹介します。
自分の今の生き方、そして、これからの生き方をしっかり見つめよう。

◇『素直な心になるために』松下幸之助、PHP文庫、514円
   これからの社会を担っていく私たちは、小さな私心にぶれる生き方ではなく、大きな自然の摂理・バランスの中で物事を判断していく眼が大切です。曇りかけた自分の心を磨きなおすことのできる1冊。

◇『エコロジー的思考のすすめ―思考の技術』立花隆、中公文庫、480円
   地球温暖化、砂漠化、生態系の乱れなど地球規模の問題は深刻である。地球人として生きていくためには、目先の枝葉末節な思考ではなく、地球規模で繋がっている日常の連鎖を深くとらえるものの見かた・考え方の大切さに気づきたい。

◇『最高の自分を生きる』丸山敏秋、致知出版、1500円
   自分の能力を最大限に引き出す、いや、自分の能力以上の力を発揮する。そんな一流の生き方が確かにある。その不思議な力を引き出す心の状態を生み出す生き方を学びたい。

◇『生き方―人間として一番大切なこと』稲盛和夫、サンマーク出版、1700円
   「魂というものは生き方次第で磨かれもすれば曇りもするのです。この人生をどう生きていくかによって、私たちの心は気高くもなれば卑しくもなるのです。」
   人間として生きていく上で大切なことは何か・・・ ひとりひとりが自分の言葉でしっかりと語れるようになってほしい。

◇『プロフェッショナルの条件』P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社、1800円
   P・F・ドラッカーと言う人をぜひ覚えておいてほしい。社会、組織に属して生きていく限り、自分自身をしっかりとマネジメントしなければ成長できない。社会と自分を結びつける入門書として最適な一冊。
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