美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

クラス通信2016年7月20日

2016年07月20日 | クラス通信Ⅴ(高70期)

高校2年生に多くの高校生は進路を意識します。私は高校2年生の夏に美術大学に行きたいと決心しました。「何かを決める」という事は他の可能性を捨てるという事です。本当にそれが良い決断なのかどうかはわかりません。決心すると言っても「えいやっ!」的な勢いみたいなものです。でも自分が決めたからには、すべて自分の責任、自分の人生を背負うという自覚のようなものが高校生ながらに生まれたと思います。その後いろいろありましたが、その決断の先に今の私の人生があります…

 進路について、「いろいろ調べなさい…」「よく考えなさい…」とよく言いますが、調べても考えても自分の進む人生はそう簡単には見えてきません。結局最後は、どちらにしようかな…「えいやっ!」でもいいと思います。

でもその決断に行き着くその時まで、勉強、クラブ活動、学校行事、自分のこだわりを大切に一生懸命に真剣に生活してほしいと思います。自分の毎日の生活の先に、自分の運命を切り開く良き決断があるのです。

クラブがあるから勉強が十分にできない・・・というのは、結局はクラブ活動も中途半端になっている姿です。(もちろんクラブ活動に限りませんよ)「やる時はやる強い意志」と「時間(スケジュール)管理」をしっかりと意識してください。

夏休み、特に英語は授業から離れて、英検やGTECなどの勉強に取り組むチャンスです。部活の或る日は短くても集中した勉強時間を確保、部活のない日は長めの勉強時間を確保・・・部活で疲れているとなかなかやる気になりませんが、そこは「決めたことはやる!」という自分のの強い意志が問われるのです。そして、「部活やってるけど、これだけ勉強もやっている!」ということが自分の誇り、自信となります。

高2の夏、自分の持てる力を思いっきり出す時です。勉強と部活の両立を目指すことは、精神を鍛え、人間を成長させます!そして何よりも、良き決断をする自分を形成します。

 

◆   夏休みには本を読もう! 「出会い」は人間を大きく成長させます。社会を知り、優れた先人を知り、自分を見つめるチャンスとなるのが読書です。 

『知のソフトウェア』 立花隆  私たちは何をどう学び、どんな力をつけなければならないのか・・・誰もができないかもしれないけど、情報の中に生きる人間の思考形成、そしてそのアウトプットについて・・・鋭い内容の名著です。

 ◇『「自由」はいかに可能か』 苫野一徳  私たちに講演をしてくださった先輩、苫野氏の著作です。感性であいまいに捉えていたものをしっかり自分のものにしていく生き方を探る。

 ◇『生き方』 『成功への情熱』 稲盛和夫 日本のベンチャー企業第1号ともいえる京セラ、そして携帯電話のauの創業。最近ではJALの再建に尽力しました。働くということと、人間として生きるということを自然の摂理の中で成し遂げた稲盛氏の人間学。思いを実現するのは・・・ 

 ◇『「ひと」として大切なこと』 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子 1度きりの人生。日常生活の中で置き忘れていることがいっぱいありそうです。丁寧に生きること、自分らしく生きることを考えさせられます。

 ◇『座右のゲーテ』 斉藤孝 具体的に教養高く人間力を高める方法を、ゲーテという知の巨人を手がかりに考えていきます。生き方に迷っている人、もう一度自分を見つめなおしたい人、ぜひ読んでみよう。

 ◇『大河の一滴』 五木寛之 がんばれない人生がある。前向きに力強く生きたいけど、今の自分の生き方はダメなのではないか・・・誰もがマイナス思考になるときがあります。でもそんなマイナス思考の中にも勇気と希望を見つけ出すことができる。この本にはそんなメッセージがたくさんあります。生き方いろいろ。

 ◆自分の人生を変えるような本との出会いは、私たちの心の中で、大きな価値を生みます。そんな本に出合える人生は幸せです。

 

◆1度しかない高校時代

高校時代は自分の生き方を探す時期。スクールライフを楽しむと同時に、本をいっぱい読みたいです。本を読むというのも習慣です。寝る前の5分でもいいから本を読むようにしてください。本をいっぱい読む人生と読まない人生、この違いは結構大きいのです。そして、その違いは本を読む人にしかわからないのです。

 私の尊敬する恩師の言葉です。

本を読め友と交われ汗をかけ

 いい夏休みを!

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