翌朝・・・・。
「ケンタロウ先輩。起きてくださいよ!」と揺すられ目が覚めました。
「おはようございます!!」
「・・・・・・・。おはよう・・・・。(まだ半分寝てます)」
「あーもう、寝ないでください!!早くご飯食べてドライブドライブ!!」
時計を見ると朝7時。レンタカーは8時半時から借りる予約です。
「おまえ、昨日ベロベロで大丈夫なの?」
「全然。いっぱい寝たから大丈夫です!昨日はケンタロウ先輩におんぶしてもらったことまでは覚えてます!その穴埋めに朝ご飯作りました!食べましょう!」
若いってうらやましい・・・。
「材料はどうしたんだよ」
「朝、散歩しにいったとき、近くにあったスーパーで買ってきました!」
「へーやるじゃん。英語全然わからないのに。って何時に起きたの?」
「6時です!」
「早っ!」
「24時間営業のスーパー見つけました!」
「支払いは?どうしたの?」
「そんなもんレジの表示見れば僕だってわかりますよ」
「そうか・・・。」
ノソノソとベッドから起き出し着替えました。後輩は、外のテラス席を陣取って作った料理を並べてます。
「へぇ。美味しそうだね」
「へへへ。食べましょう」
後輩の作ってくれたメニューはトーストと目玉焼きとソーセージ、サラダと牛乳にオレンジジュース。なんかホテルの朝食のようです(笑)一人暮らしをしているから料理は得意なんだとか。
「やっぱり酪農の国ですね!牛乳とかオレンジジュース激安です!でも全部2リットル単位なんです」とニッコリ。こういうところはしっかりしているというか、所帯じみた後輩。
食べていると昨日のイギリス若者軍団がやってきて僕らの朝食を見て
「luxurious!!(豪華だねぇ)」
と言って来ました。後輩は何を言われたのかさっぱりわかない様子。
「豪華な食事してるねぇだってよ」と言うと、後輩はニッコリ笑ってました。かわいいなぁ・・・。
この「ティファニーで朝食を」状態の僕らの隣で、イギリス若者軍団は、オートミールに牛乳をぶっかけて食べてます(笑)後輩に、「オレンジジュースあげなよ」と言うと、「ケンタロウ先輩があげてきてくださいよぉ」と早くも外人にビビってます。「いいからお前行け」とオレンジジュースのペットタンクを持たせ行かせると、何も言わずニッコリ笑ってオレンジジュースをイギリス若者軍団に差し出す後輩。笑顔は万国共通か・・・。
彼らに色々話しかけられている後輩。全く返事しません。硬直した笑顔が笑えます。またもや行きの飛行機で見せたの様な顔を僕に向け目から「助けて光線」出してます(笑)
助け船を出してやり、席に戻ると後輩は
「好意があることだけは雰囲気でわかりました。」と言ってました。(笑)
彼らはこれから、ワイナリーでブドウ畑の掃除のアルバイトだそうです。頑張れ勤労青年たちよ。
食事を終え、身支度をすると時間はちょうどいい時間、ホテルから歩いてすぐのレンタカー屋に二人でフラフラ歩いていき、手続きを済ませ出発です。借りた車はフォードのエクスプローラー。今日は往復500キロ近く走るので大型の車を借りました。
「ケンタロウ先輩、そういや何処にドライブ連れて行ってくれるんですか?」
「****(後輩)の願いが叶うところ。」
「え?それじゃ野生のコアラ見に連れて行ってくれるんですね!わーい」
「他にもいろいろ。任せなさい!途中で運転代わってね。」
「海外初運転!楽しみです!」
途中、スーパーでお菓子と飲み物を買って、高速道路に乗り、目指すは一路、グレートオーシャンロードです。昨日、イギリス若者軍団に野生のコアラが見えるところも教えてもらったし、彼らおすすめの12の使徒の奇岩への道も大体頭に入っています。
今日も良い天気で暑くなりそう。後輩が喜ぶドライブにしたいなぁと思いながらアクセルを踏み込みました。
まずはじめの目的地はトーキーというところ。ずっと続く海岸線。青く光る海。サーフィンのメッカとして有名です。その海岸線をなぞるように車は走ります。
「うぉ~すごい!やっぱりオーストラリアは雄大ですねぇ!」車の窓から顔をだして後輩は大喜びです。
車を駐車場に停め、砂浜まで降りていきました。
「ケンタロウ先輩、写真とりましょうよ!」
いつものように、後輩は僕の肩に手を回して、ツーショット写真を撮ってくれました。
「ほら、1人の写真も撮っておきな。」と後輩の持ってきたデジカメを受け取りファインダーを構えると、後輩はおちゃらけたポーズを取ってます。
「はずかしいから早く撮ってくださいね!」
「はいはい。はいチーズ。」
ニッコリ笑った顔がバックの海の碧さと上手く調和しているように見えてしまうのは惚れた弱みでしょうか。
「まだ先は長いから出発するよ!」
「はい!」
再び、車は海岸沿いをひた走ります。次に目指すはケネットリバー州立公園です。ここでは後輩の願いである、「野生のコアラ」を見ることができるらしいんです。(イギリス若者軍団に教えてもらった)
長い海岸線を車は快調に走ります。途中、ローンという街でフィッシュアンドチップの昼食をとり再出発。目的のケネットリバー州立公園に到着。車を降り、公園のキャンプ場の脇の道を登っていくと・・・。いました!野生のコアラが!
「****(後輩の名前)!ほら、あそこ!」
「あーいた!いた!コアラコアラ!!あそこにもいた!ほらケンタロウ先輩!」
「おお!ほんとだ!」
念願かなって野生のコアラを見た後輩はとても満足げでした。
「僕、コアラ、生ではじめてみました」
「え~っ?今まで見たこと無いの?」
「無いです!パンダもないんです。だから・・・」
「やだよ。パンダ見に中国つれてけとかそういうの!」
「へへへ。バレたか・・・。」
「明後日は時間作ってメルボルン動物園に行ってもっと間近にコアラ見に行こうな」
「わーい!」
続けてポート キャンベルをめざします。ここがメインです。ここには12人の使徒(Twelve Apostles)というとよばれる12個の形成岩が海に突き出した絶景が楽しめます。アップした写真はそのとき撮ったものです。
到着し、駐車場に車を停め、景観をみることができる崖のほうへ歩いていきました。
「うわ~!!すごい!!早く早く!」後輩は興奮気味に僕の手を引っ張ります。景色に圧倒され目が輝いていました。
僕もあまりの景色の壮大さに言葉が出ません。もうこれは言葉で言い表せないです。ホント、絶対死ぬまでに一度は見て欲しいって思います。なんか人間なんて小さいなぁって。クヨクヨすることがばかばかしくなるくらい圧倒的なスケールです。
「ケンタロウ先輩、写真写真!!」ほとんど林家パー子状態でデジカメを構える後輩。
一緒に肩を組んで写真を撮ってくれます。もう典型的な日本人観光客。
「ここはちゃんとした写真を撮っておきたいね。」
僕は側にいた観光客の1人に「写真撮って頂けませんか?」とお願いしました。
快く引き受けてくれた外人観光客にカメラを渡し、
後輩と2人並んで写真を撮ってもらいました。5枚ほど撮ってもらい、これ以上ないというくらいニッコリ笑った後輩がどれもとても良くとれていて、僕の宝物になりそうです(笑)
1時間くらい、景色を眺め、写真をとり、後ろ髪を引かれながらも次なる目的地ロック アード ゴージへどんなところかと言えば・・・。
*****************************************
ポート キャンベルから東へ約7km、複雑に入り組んだ海岸線のロック アード ゴージ。 52人の生命を失った1878年muttonbird島沖のロッックアード船沈没から名付けられた洞窟。 ビーチへ歩いて下りられ、また洞窟の突端に沿っても歩くことが出来ます。
*****************************************
です。(webより引用)
ビーチといっても小さな砂浜ですがそこに降りていき、後輩は裸足になってバシャバシャやってます。ビーチに降りるまで崖の様な階段を延々下り続け、疲れてしまったオジサンな僕は、バシャバシャやる元気もなく、砂浜に腰を下ろし、後輩を眺めます。
子供みたいにバシャバシャ騒ぐ後輩、東京での息苦しさを解放しているようにも見えました。作り笑いの多い後輩ですが、こっちに来てからは毎日、素直にニッコリしているように見え、来て良かったなぁってホント思いました。この笑顔、東京の他の誰も知らないだろうなって。
「ケンタロウ先輩~!」でっかい声で僕を呼びます。
オジサンな僕は、砂浜から手を振りました。←動きたくないモノグサな自分。
そしてビーチで遊んでいる後輩をデジカメのズームで写真を撮りました。(ホントにモノグサ・・・。)
1時間ほど、砂浜で休み、後輩も途中であがってきて2人で買ってきたお菓子を食べいよいよ最後の目的地ロンドン ブリッジを目指しました。このロンドンブリッジもさっき行った12人の使徒と同じように海に巨岩が浮かび壮大な景観を生み出しています。
ここまでで大体250キロほど走ってます。結構来ましたね。日本なら東京から浜松くらいまででしょうか?(笑)
さて、楽しかったドライブですが、そろそろ帰らないと偉い時間になってしまいます。
「さ、そろそろメルボルンに帰ろうか。」
「はい!」
車に乗り込み今度は250キロを引き返す旅の始まりです・・・。
「今日はメチャメチャ楽しかったです!!」
「そりゃよかったねぇ」
「ケンタロウ先輩僕の行きたいところ連れて行ってくれたんですね」
「僕も行ってみたかったから。」
「野生のコアラ、覚えていてくれたんですね」
好きな後輩の言うこと、忘れるわけがありません。
「野生のコアラはね、今朝のイギリス若者軍団に教えてもらったんだよ。」
「へぇそうだったんですか。」
「嬉しかったです。やっぱりケンタロウ先輩と来てよかった。」
そう言ってニッコリ笑う後輩。いとおしさがこみ上げてたまらずギュっと抱きしめました。
ほっぺたにチュウをしてやると、照れたようにニッコリ笑う後輩。ますますかわいくてまたぎゅっと抱きしめ頭をナデナデしました。
「さ、帰ろう!」
「はい!帰りにスーパーマーケット寄りましょう!晩ご飯は僕が作ります。」
「うれしいねぇ。楽しみだよ」
帰り道、今日散々はしゃいで、騒いで、バシャバシャやった後輩。いつの間にか疲れて眠ってます。
しょうがねぇなぁ・・・。結局500キロの運転はずっと僕がする羽目に(笑)
いいんです。この笑顔と寝顔が見れれば500キロの運転くらい・・・。結構しんどいけど・・・。ははは。
帰りにスーパーに寄り後輩が作ってくれた夕食はオージービーフのステーキと白いご飯、コンソメスープでした。それに赤ワイン。
「ずっと運転してくれたから、体力つけてください!」と600グラムのステーキ。草履のようにでかいお肉を2人で半分ずつ食べました。美味しかった。
食後にメロンを出してくれ、「お疲れ様でした!」と肩を揉んでくれました。やさしい後輩です。
明日はヤラバレーというところにワイナリーツアーに行ってきます!
明日もだといいなぁ。
「ケンタロウ先輩。起きてくださいよ!」と揺すられ目が覚めました。
「おはようございます!!」
「・・・・・・・。おはよう・・・・。(まだ半分寝てます)」
「あーもう、寝ないでください!!早くご飯食べてドライブドライブ!!」
時計を見ると朝7時。レンタカーは8時半時から借りる予約です。
「おまえ、昨日ベロベロで大丈夫なの?」
「全然。いっぱい寝たから大丈夫です!昨日はケンタロウ先輩におんぶしてもらったことまでは覚えてます!その穴埋めに朝ご飯作りました!食べましょう!」
若いってうらやましい・・・。
「材料はどうしたんだよ」
「朝、散歩しにいったとき、近くにあったスーパーで買ってきました!」
「へーやるじゃん。英語全然わからないのに。って何時に起きたの?」
「6時です!」
「早っ!」
「24時間営業のスーパー見つけました!」
「支払いは?どうしたの?」
「そんなもんレジの表示見れば僕だってわかりますよ」
「そうか・・・。」
ノソノソとベッドから起き出し着替えました。後輩は、外のテラス席を陣取って作った料理を並べてます。
「へぇ。美味しそうだね」
「へへへ。食べましょう」
後輩の作ってくれたメニューはトーストと目玉焼きとソーセージ、サラダと牛乳にオレンジジュース。なんかホテルの朝食のようです(笑)一人暮らしをしているから料理は得意なんだとか。
「やっぱり酪農の国ですね!牛乳とかオレンジジュース激安です!でも全部2リットル単位なんです」とニッコリ。こういうところはしっかりしているというか、所帯じみた後輩。
食べていると昨日のイギリス若者軍団がやってきて僕らの朝食を見て
「luxurious!!(豪華だねぇ)」
と言って来ました。後輩は何を言われたのかさっぱりわかない様子。
「豪華な食事してるねぇだってよ」と言うと、後輩はニッコリ笑ってました。かわいいなぁ・・・。
この「ティファニーで朝食を」状態の僕らの隣で、イギリス若者軍団は、オートミールに牛乳をぶっかけて食べてます(笑)後輩に、「オレンジジュースあげなよ」と言うと、「ケンタロウ先輩があげてきてくださいよぉ」と早くも外人にビビってます。「いいからお前行け」とオレンジジュースのペットタンクを持たせ行かせると、何も言わずニッコリ笑ってオレンジジュースをイギリス若者軍団に差し出す後輩。笑顔は万国共通か・・・。
彼らに色々話しかけられている後輩。全く返事しません。硬直した笑顔が笑えます。またもや行きの飛行機で見せたの様な顔を僕に向け目から「助けて光線」出してます(笑)
助け船を出してやり、席に戻ると後輩は
「好意があることだけは雰囲気でわかりました。」と言ってました。(笑)
彼らはこれから、ワイナリーでブドウ畑の掃除のアルバイトだそうです。頑張れ勤労青年たちよ。
食事を終え、身支度をすると時間はちょうどいい時間、ホテルから歩いてすぐのレンタカー屋に二人でフラフラ歩いていき、手続きを済ませ出発です。借りた車はフォードのエクスプローラー。今日は往復500キロ近く走るので大型の車を借りました。
「ケンタロウ先輩、そういや何処にドライブ連れて行ってくれるんですか?」
「****(後輩)の願いが叶うところ。」
「え?それじゃ野生のコアラ見に連れて行ってくれるんですね!わーい」
「他にもいろいろ。任せなさい!途中で運転代わってね。」
「海外初運転!楽しみです!」
途中、スーパーでお菓子と飲み物を買って、高速道路に乗り、目指すは一路、グレートオーシャンロードです。昨日、イギリス若者軍団に野生のコアラが見えるところも教えてもらったし、彼らおすすめの12の使徒の奇岩への道も大体頭に入っています。
今日も良い天気で暑くなりそう。後輩が喜ぶドライブにしたいなぁと思いながらアクセルを踏み込みました。
まずはじめの目的地はトーキーというところ。ずっと続く海岸線。青く光る海。サーフィンのメッカとして有名です。その海岸線をなぞるように車は走ります。
「うぉ~すごい!やっぱりオーストラリアは雄大ですねぇ!」車の窓から顔をだして後輩は大喜びです。
車を駐車場に停め、砂浜まで降りていきました。
「ケンタロウ先輩、写真とりましょうよ!」
いつものように、後輩は僕の肩に手を回して、ツーショット写真を撮ってくれました。
「ほら、1人の写真も撮っておきな。」と後輩の持ってきたデジカメを受け取りファインダーを構えると、後輩はおちゃらけたポーズを取ってます。
「はずかしいから早く撮ってくださいね!」
「はいはい。はいチーズ。」
ニッコリ笑った顔がバックの海の碧さと上手く調和しているように見えてしまうのは惚れた弱みでしょうか。
「まだ先は長いから出発するよ!」
「はい!」
再び、車は海岸沿いをひた走ります。次に目指すはケネットリバー州立公園です。ここでは後輩の願いである、「野生のコアラ」を見ることができるらしいんです。(イギリス若者軍団に教えてもらった)
長い海岸線を車は快調に走ります。途中、ローンという街でフィッシュアンドチップの昼食をとり再出発。目的のケネットリバー州立公園に到着。車を降り、公園のキャンプ場の脇の道を登っていくと・・・。いました!野生のコアラが!
「****(後輩の名前)!ほら、あそこ!」
「あーいた!いた!コアラコアラ!!あそこにもいた!ほらケンタロウ先輩!」
「おお!ほんとだ!」
念願かなって野生のコアラを見た後輩はとても満足げでした。
「僕、コアラ、生ではじめてみました」
「え~っ?今まで見たこと無いの?」
「無いです!パンダもないんです。だから・・・」
「やだよ。パンダ見に中国つれてけとかそういうの!」
「へへへ。バレたか・・・。」
「明後日は時間作ってメルボルン動物園に行ってもっと間近にコアラ見に行こうな」
「わーい!」
続けてポート キャンベルをめざします。ここがメインです。ここには12人の使徒(Twelve Apostles)というとよばれる12個の形成岩が海に突き出した絶景が楽しめます。アップした写真はそのとき撮ったものです。
到着し、駐車場に車を停め、景観をみることができる崖のほうへ歩いていきました。
「うわ~!!すごい!!早く早く!」後輩は興奮気味に僕の手を引っ張ります。景色に圧倒され目が輝いていました。
僕もあまりの景色の壮大さに言葉が出ません。もうこれは言葉で言い表せないです。ホント、絶対死ぬまでに一度は見て欲しいって思います。なんか人間なんて小さいなぁって。クヨクヨすることがばかばかしくなるくらい圧倒的なスケールです。
「ケンタロウ先輩、写真写真!!」ほとんど林家パー子状態でデジカメを構える後輩。
一緒に肩を組んで写真を撮ってくれます。もう典型的な日本人観光客。
「ここはちゃんとした写真を撮っておきたいね。」
僕は側にいた観光客の1人に「写真撮って頂けませんか?」とお願いしました。
快く引き受けてくれた外人観光客にカメラを渡し、
後輩と2人並んで写真を撮ってもらいました。5枚ほど撮ってもらい、これ以上ないというくらいニッコリ笑った後輩がどれもとても良くとれていて、僕の宝物になりそうです(笑)
1時間くらい、景色を眺め、写真をとり、後ろ髪を引かれながらも次なる目的地ロック アード ゴージへどんなところかと言えば・・・。
*****************************************
ポート キャンベルから東へ約7km、複雑に入り組んだ海岸線のロック アード ゴージ。 52人の生命を失った1878年muttonbird島沖のロッックアード船沈没から名付けられた洞窟。 ビーチへ歩いて下りられ、また洞窟の突端に沿っても歩くことが出来ます。
*****************************************
です。(webより引用)
ビーチといっても小さな砂浜ですがそこに降りていき、後輩は裸足になってバシャバシャやってます。ビーチに降りるまで崖の様な階段を延々下り続け、疲れてしまったオジサンな僕は、バシャバシャやる元気もなく、砂浜に腰を下ろし、後輩を眺めます。
子供みたいにバシャバシャ騒ぐ後輩、東京での息苦しさを解放しているようにも見えました。作り笑いの多い後輩ですが、こっちに来てからは毎日、素直にニッコリしているように見え、来て良かったなぁってホント思いました。この笑顔、東京の他の誰も知らないだろうなって。
「ケンタロウ先輩~!」でっかい声で僕を呼びます。
オジサンな僕は、砂浜から手を振りました。←動きたくないモノグサな自分。
そしてビーチで遊んでいる後輩をデジカメのズームで写真を撮りました。(ホントにモノグサ・・・。)
1時間ほど、砂浜で休み、後輩も途中であがってきて2人で買ってきたお菓子を食べいよいよ最後の目的地ロンドン ブリッジを目指しました。このロンドンブリッジもさっき行った12人の使徒と同じように海に巨岩が浮かび壮大な景観を生み出しています。
ここまでで大体250キロほど走ってます。結構来ましたね。日本なら東京から浜松くらいまででしょうか?(笑)
さて、楽しかったドライブですが、そろそろ帰らないと偉い時間になってしまいます。
「さ、そろそろメルボルンに帰ろうか。」
「はい!」
車に乗り込み今度は250キロを引き返す旅の始まりです・・・。
「今日はメチャメチャ楽しかったです!!」
「そりゃよかったねぇ」
「ケンタロウ先輩僕の行きたいところ連れて行ってくれたんですね」
「僕も行ってみたかったから。」
「野生のコアラ、覚えていてくれたんですね」
好きな後輩の言うこと、忘れるわけがありません。
「野生のコアラはね、今朝のイギリス若者軍団に教えてもらったんだよ。」
「へぇそうだったんですか。」
「嬉しかったです。やっぱりケンタロウ先輩と来てよかった。」
そう言ってニッコリ笑う後輩。いとおしさがこみ上げてたまらずギュっと抱きしめました。
ほっぺたにチュウをしてやると、照れたようにニッコリ笑う後輩。ますますかわいくてまたぎゅっと抱きしめ頭をナデナデしました。
「さ、帰ろう!」
「はい!帰りにスーパーマーケット寄りましょう!晩ご飯は僕が作ります。」
「うれしいねぇ。楽しみだよ」
帰り道、今日散々はしゃいで、騒いで、バシャバシャやった後輩。いつの間にか疲れて眠ってます。
しょうがねぇなぁ・・・。結局500キロの運転はずっと僕がする羽目に(笑)
いいんです。この笑顔と寝顔が見れれば500キロの運転くらい・・・。結構しんどいけど・・・。ははは。
帰りにスーパーに寄り後輩が作ってくれた夕食はオージービーフのステーキと白いご飯、コンソメスープでした。それに赤ワイン。
「ずっと運転してくれたから、体力つけてください!」と600グラムのステーキ。草履のようにでかいお肉を2人で半分ずつ食べました。美味しかった。
食後にメロンを出してくれ、「お疲れ様でした!」と肩を揉んでくれました。やさしい後輩です。
明日はヤラバレーというところにワイナリーツアーに行ってきます!
明日もだといいなぁ。