第4章 再び現場へ
半泣きの妹は、コックローチSを固く握りしめ、再び現場へ戻っていった。一人で行くのは怖いから着いてこいと、これまた命令口調で言われ、ムッとしながらも僕は妹の後に続いて現場となる部屋に入った。
「きったねぇなぁ・・・。」
「・・・・・。」
「これじゃゴキブリも出るよ。」
「・・・・・。」
「ゴキブリって一匹見たら100匹いるって言うよね」
「うるさい!」
また逆ギレしだした妹。
直立不動のまま待つこと10分。再び例の黒い物体が姿を現した。
「あ!あそこ!カーテンレールの上!」僕が叫ぶ。妹はマッハの早さでコックローチSを噴射。失敗。
ゴキブリは目にもとまらぬ早さで隠れてしまった。
「あの裏にいるんじゃないの?」僕の指摘に妹は
「怖くて行けない・・・。」
仕方ないので再度、待機。
すると1分もしないうちに再度、登場。
失敗は許されない。妹はコックローチSを噴射。見事ゴキブリにヒット。まともにコックローチS攻撃を食らったゴキブリは苦しみもがいている。そこにさらに追い打ちをかけるように妹は鬼の形相でコックローチSを噴射し続けている。
そして、次の瞬間、惨劇は起こった。
第5章 奇襲攻撃
コックローチS集中噴射攻撃を食らったゴキブリは、最後の力を振り絞り、神風奇襲攻撃に出た。なんと、飛んだのである。しかも妹の方向に向かって・・・。
「ブーン」という音が聞こえた。(様な気がする)
妹は、突然のゴキブリ反撃奇襲攻撃に完全にパニックに陥り逃げようとする。しかしながら、モノが散乱し散らかりきっている部屋。逃げる場所など無い。容赦なくゴキブリは妹に向かって突進飛行してくる。
妹はパニックが極限に達したしく、いきなり、自分に向かってくるゴキブリを素手でバレーボールのようにアタック。
「バシッ」
「ボテッ」
最後の力を振り絞ったゴキブリであったが、高校時代バレーボール部だった妹のアタック攻撃に敢え無く玉砕。
僕はと言えば、あまりの出来事に言葉を失い、心の中で
「オイオイ・・・。散々殺虫剤撒きまくって最後は素手かい・・・。」と一人つっこみを入れていた。
第6章 死闘の末に
終わった。長かった戦いが終わった。(正味40分くらい)
妹は、あまりのショックに現実を受け入れることが出来ないようで放心状態。
僕は、横で爆笑。
「おまえ、スゲーな。鮎原こずえかと思ったよ。ギャハハ。」
横で、僕はアタックナンバーワンの替え歌を口ずさんだ。
♪苦しくったってぇ~ 悲しくたってぇ~ ごみため部屋では平気なのぉ~
レシーブ・トス・スパイク~ ゴキブリゴキブリ アタック!
「でも、涙が出ちゃう。だって、ゴキブリなんだもん!」
アタックゥ~ アタックゥ~ ナンバ~ワン~♪
妹はその後、泣きながら「薬用石けんミューズ」で30分くらい手を洗っていた。
事件の翌日、妹は必死に部屋掃除をしていた(笑)
部屋はきれいにしておくに限ると改めて思った僕だった。
半泣きの妹は、コックローチSを固く握りしめ、再び現場へ戻っていった。一人で行くのは怖いから着いてこいと、これまた命令口調で言われ、ムッとしながらも僕は妹の後に続いて現場となる部屋に入った。
「きったねぇなぁ・・・。」
「・・・・・。」
「これじゃゴキブリも出るよ。」
「・・・・・。」
「ゴキブリって一匹見たら100匹いるって言うよね」
「うるさい!」
また逆ギレしだした妹。
直立不動のまま待つこと10分。再び例の黒い物体が姿を現した。
「あ!あそこ!カーテンレールの上!」僕が叫ぶ。妹はマッハの早さでコックローチSを噴射。失敗。
ゴキブリは目にもとまらぬ早さで隠れてしまった。
「あの裏にいるんじゃないの?」僕の指摘に妹は
「怖くて行けない・・・。」
仕方ないので再度、待機。
すると1分もしないうちに再度、登場。
失敗は許されない。妹はコックローチSを噴射。見事ゴキブリにヒット。まともにコックローチS攻撃を食らったゴキブリは苦しみもがいている。そこにさらに追い打ちをかけるように妹は鬼の形相でコックローチSを噴射し続けている。
そして、次の瞬間、惨劇は起こった。
第5章 奇襲攻撃
コックローチS集中噴射攻撃を食らったゴキブリは、最後の力を振り絞り、神風奇襲攻撃に出た。なんと、飛んだのである。しかも妹の方向に向かって・・・。
「ブーン」という音が聞こえた。(様な気がする)
妹は、突然のゴキブリ反撃奇襲攻撃に完全にパニックに陥り逃げようとする。しかしながら、モノが散乱し散らかりきっている部屋。逃げる場所など無い。容赦なくゴキブリは妹に向かって突進飛行してくる。
妹はパニックが極限に達したしく、いきなり、自分に向かってくるゴキブリを素手でバレーボールのようにアタック。
「バシッ」
「ボテッ」
最後の力を振り絞ったゴキブリであったが、高校時代バレーボール部だった妹のアタック攻撃に敢え無く玉砕。
僕はと言えば、あまりの出来事に言葉を失い、心の中で
「オイオイ・・・。散々殺虫剤撒きまくって最後は素手かい・・・。」と一人つっこみを入れていた。
第6章 死闘の末に
終わった。長かった戦いが終わった。(正味40分くらい)
妹は、あまりのショックに現実を受け入れることが出来ないようで放心状態。
僕は、横で爆笑。
「おまえ、スゲーな。鮎原こずえかと思ったよ。ギャハハ。」
横で、僕はアタックナンバーワンの替え歌を口ずさんだ。
♪苦しくったってぇ~ 悲しくたってぇ~ ごみため部屋では平気なのぉ~
レシーブ・トス・スパイク~ ゴキブリゴキブリ アタック!
「でも、涙が出ちゃう。だって、ゴキブリなんだもん!」
アタックゥ~ アタックゥ~ ナンバ~ワン~♪
妹はその後、泣きながら「薬用石けんミューズ」で30分くらい手を洗っていた。
事件の翌日、妹は必死に部屋掃除をしていた(笑)
部屋はきれいにしておくに限ると改めて思った僕だった。