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gayである僕のヘンテコ?な日常。

結婚協奏曲(後編)

2005年02月05日 | Weblog
 聖歌隊に混じって猛練習してきた連中と、1人夜な夜なピアノの練習をした僕の合わせが始まりました。
 
 まず、オルガンの前に座って、フリーズしました・・・。
 「ゲッ・・・。二段オルガンだ・・・。」
 そうです、教会にあったオルガンは、エレクトーンの様に鍵盤が2段になっているハモンドオルガンでした。

 「ちょ、ちょっと!!これハモンドじゃん!」
 「そんなもん知らねぇよ。」
 「ヒドイ!」(涙)
 「ハモンドでもエドモンドでもいいからやるぞ」
 「・・・・。」

 案の定、手の位置が違うため、思うように弾けません。かなり焦りました。だって結婚式は来週の土曜日。あと一週間しかありません。
 聖歌の他にあの、パパパパーン♪もやらなくてはならないし・・・。
 
 教会の方にお願いして、特別に夜の空いている時間に練習をさせてもらうことにしました。なんで僕だけ、仕事帰りに教会行ってオルガン練習なんてしないといけないんだよ・・・。トホホ。

 毎日通ったお陰でなんとか、見せられる物には仕上がりました。
 金曜日の夜、再度教会に全員集合し、最後の通し稽古がはじまりました。
 みんな笑っちゃうくらい上手い(笑)

 「完璧だ!明日は失敗は許されない、気合い入れていこう!」と先輩。
 
 明日は結婚式の3時間前に教会に集合。11時からだから8時集合・・・。早い。

 そして当日。新郎新婦より早く到着し、着替えて控え室で待機。チャペル開場5分前に所定の位置に。

新郎がチャペルにやってきました。神父さんの前で立ち、周りを見渡した瞬間、彼の顔が引きつりました。

 「な、なな・・・なんでお前たちが・・・!!」(;TДT)

何か言いかけるのを遮るように
「はい始めます」という進行役の方から言われ、僕はオルガンを弾き始めました。
「パパパパーン♪パパパパーン♪~」
ドアが開き、新婦と新婦のお父さんが入ってきました。

 引きつったまま直立不動の新郎。軽いパニック状態。
笑いをかみ殺しオルガンを弾き続けました。横に立っていたインチキ聖歌隊も爆笑したいのをこらえるためプルプル震えています。

 自分で言うのも何ですが、何度も練習したため、歌もオルガンもとてもいい出来でした(笑)

結婚式を終えて、ドアを開ければ、今度は「ライスシャワー野球投げ隊」が待ち構えています。
 畳みかけるように襲いかかる新郎へのトラップ。

 「おめでと~♪」という声とは裏腹に、目一杯野球投げされたコメが、新郎を襲います。
 
「イテテテテテ!おい!」「わ~おめでと~♪新婦さんは逃げてね~!」わざと聞こえないふりをしてコメを思い切り投げつけます。
「バラバラバラバラ、バラバラバラバラ」すごい音。息つく間もないほどの連発で投げつけられてました。

周りにいた、他の招待客が大笑いしています。

 きっと彼にとって一生忘れない結婚式になったでしょう。僕たちも十分楽しませて頂きました。よかったよかった。
 
 清々しい冬晴れの日に、祝福の鐘が高らかに鳴り響いていました。

末永くお幸せに。
コメント (2)
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