今日は曇りときどき雨。今朝は上空に厚い雲が広がっていて、日射しの無い朝となった。未明に雨が降ったのか、路面が所々濡れている。今朝の気温は20℃で、北よりの風が吹いていた。湿度が高く、朝からムシムシとしていて不快な陽気である。
今日は夏休を1日取得した。所用があり、実家に顔を出す予定としている。現在は新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置が23区及び檜原村、奥多摩町を除く多摩地域の市町に適用されており、引き続き、不要不急の都道府県間の移動の自粛が求められてはいるが、必要な移動なので仕方ない。その代わり、用事を済ませればさっさと帰ることにしている。
日が昇ってくると、薄日が射し始めた。ベランダの外に出てみると、湿気が多いものの、日射しが無いことも手伝って風が涼しく感じられる。午前中にルンバで部屋の掃除を済ませると、出かける準備をして家を出た。
日野駅から中央線に乗って八王子駅に向かう。八王子駅では横浜線に乗り換えて、町田駅に到着した。町田でお昼を食べていくことにして、JR横浜線町田駅町田ターミナル口改札を出る。町田ターミナル口から北東に延びる文学館通りを歩いて行くと、2つめの交差点を越えた右手の建物の1階にラーメン屋「元祖ニュータンタンメン本舗 町田店」の赤い屋根が見えてくる。今日はこの店に入ることにした。
店の入口は向かって左手にある。
店に入ると、まずアルコール消毒液で手指の消毒を済ませる。それから店員の案内に従ってカウンター席に座った。店内は道路と対するように厨房があり、厨房の前にカウンター席が7席直線上に配されている他、道路に面したガラス窓の脇に4人掛けのテーブル席が3卓設けられている。カウンター席は各席毎に透明な板で仕切られている。
お冷やはセルフで、店の中程にある柱の脇に給水器が設けられていて、その上に透明なコップと黒っぽい不透明なコップが並べられている。コップを1つ手に取ると、給水器で冷水を注いで席に戻った。卓上には醤油とラー油、酢といった調味料の他、塗り箸と割り箸、楊枝、紙ナプキン、メニューが置かれている。お冷やを飲みながらメニューを眺めた。
基本メニューはタンタンメンと各種セットメニュー、サイドメニュー、ドリンクで構成されている。
その他に定食&単品メニューがある。
その他に「野菜たっぷり特製みそラーメン」というメニューがあるようだ。
ポイントカードの宣伝もされていた。
確かに「野菜たっぷり特製みそラーメン」も美味そうだが、初めて入る店でもあるので、基本メニューを試してみたいところである。そこで、店の看板メニューである「タンタンメン」を注文することにして、小ライスと味噌餃子の付いたBセットを注文する。レギュラーサイズのライスと餃子をそれぞれ単品で注文しても良かったかと思ったが、最近、食べ過ぎな気もしていたので、今回はセットメニューで注文することにした。
料理を注文すると、「タンタンメン」の辛さを聞かれた。「タンタンメン」の辛さは「ひかえめ」「普通」「中辛」「大辛」「めちゃ辛」の5段階ある。一番人気は「中辛」とのことだが、初めて入る店ということもあって、今回は「普通」で注文することにした。料理を注文すると、料理はびっくりするほど早く運ばれてきた。
箸と紙ナプキンを1枚取り、あらためてお冷やを飲んで喉を潤すと、「タンタンメン」を食べることにする。
「タンタンメン」の麺は中太のストレート麺で、赤いスープに浸かっている。麺の上にはたっぷりの溶き玉と豚挽肉、粗挽き唐辛子が載せられている。
さっそくレンゲを取ってスープを飲んでみる。中華のタンタンメンをアレンジしたオリジナルの旨辛ラーメンのスープは豚ガラや鶏ガラで抽出したスープをベースにしていて、ニンニクが効いている。旨辛いスープにふわふわの玉子の甘みにひと息ついた。パンチのある唐辛子の辛さにスープの旨味が加わって、辛いが美味しい。
続いて箸を取って麺を食べる。厳選した小麦粉を独自製法で作った特製自家製麺は柔らかめで、ツルツルとした喉越しとモチモチとした歯応えが美味しい。麺にはたっぷりのスープと玉子や挽き肉が絡んで口の中に入ってくる。麺を食べていると、じんわりと額に汗が浮かんだ。デイパックの中からタオルを取りだし、汗を拭いながら「タンタンメン」を食べた。
麺があらかた無くなってきたところで、味噌餃子とライスを食べることにした。
味噌餃子は小皿に3個載せられている。餃子は蒸し餃子で、その上に赤い味噌ダレがたっぷりとかかっている。
餃子を1個箸で持ち上げて、ライスで食べることにした。ライスは小碗に盛られている。米粒が艶々としていて美味しそうである。
ライスの上に餃子を載せて、餃子にかぶりつきながらライスを食べる。モチモチとした歯応えの皮の中には刻みネギがたっぷりと入った豚挽き肉の餡が入っている。口の中に入れると、豚挽き肉の肉汁に熱の入った刻みネギのジューシーな食感が加わって美味い。味噌ダレはちょっと酸味がきかせてあって、サッパリとした味わいである。餃子の中の餡と絡まって喉の奥に消えていった。
あまりご飯を食べてしまうと、考えていたことが実行出来ない。ご飯を節約しながら2個目の餃子を食べる。
3個目の餃子を食べるところで、餃子でかき寄せるように味噌ダレをライスにかけた。これに「タンタンメン」のスープを適量かけ、タンタン雑炊にして食べる。餃子にかぶりつきながらライスをサラサラ食べていると、これがまた美味い。ライスにスープの旨味が絡みつき、スープの辛味が米の甘さと玉子の甘みで緩和されて、後を引く美味しさである。餃子が名脇役として、存在感を放っている。スープはたっぷりと丼に入っているので、もう少しライスが欲しいところである。
餃子を食べて、ライスをかき込むと、お碗の中は綺麗に空になった。最後にレンゲでラーメン丼の中のスープを掬って口に運ぶ。丼が大きいので、丼を傾けてスープを飲むのはちょっと危険だ。スープをこぼしてシャツにシミを作るわけにはいかないので、レンゲである程度、スープを飲んだ。最後に丼を傾けてスープを飲み干し、完食。美味かった。
もう汗だくである。最後にコップに残ったお冷やを飲み干して、少し涼を取った。汗を拭った後、卓上に置かれた伝票を持って、店の入口脇のレジに進む。レジ脇には飴が入った籠が置かれている。代金を払うと、店員に勧められて1個飴をもらい、店を出た。
外に出ると、空気がシメシメとしていて、かなり蒸し暑い。小田急線町田駅に行こうとして、雨粒がポツリポツリと降ってくるのを感じると、急いで屋根のあるJR横浜線町田駅町田ターミナル口に戻った。屋根の下に入った途端、いきなり大粒の雨が降ってきた。スマホで東京アメッシュで見ると、都内の所々に雨雲がかかっていて、場所によっては大雨を降らせているようだ。雨は10分ほどで止み、上空の雲の切れ間から青空が広がって、強い日射しが降り注いだ。
昼間の最高気温は28℃で6日連続の夏日となった。午後から南よりの風が吹いてきて、湿度が高くかなり蒸し暑い。しかも日中は大気の状態が不安定で、妙に風が涼しく感じられると思うと、直後に強い雨が降ってくる。この後も雨が降ったり止んだりの空模様となった。ニュースによると、今日は7月中旬の陽気とのことである。
お昼を食べて汗だくになってしまったので、小田急線町田駅の近くにあるカフェ「ドトールコーヒーショップ 町田駅前店」に入り、アイスコーヒーを飲みながら涼を取る。雨が上がった道路はすぐに乾いて、さっきまで強い雨が降っていた証拠があっという間にかき消されてしまった。その代わりにサウナのような蒸し暑さが外を覆っている。しばらく、空調の効いた建物の中で、冷たい飲物を飲みながら食後のひとときを過ごした。
少し落ち着いたところで、小田急線町田駅から快速急行藤沢行きの電車に乗った。藤沢で片瀬江ノ島行きの各駅停車に乗り換えて隣駅の本鵠沼駅に到着すると、実家に歩いて向かう。
実家に行ったついでに、近所の馴染みの理容店で散髪もした。前回の散髪から既に4ヶ月も経っている。緊急事態宣言の延長で、実家に行くのも控えていたこともあり、だいぶ髪が伸びていた。ようやくスッキリした気分である。
緊急事態宣言下ということもあり、実家で所用を済ませると、早々に帰宅する。小田急線とJR線を乗り継いで日野駅に到着すると、駅前のロータリーに出た。今日は満月のハズだが、上空には厚い雲が広がっているのか、月は見えなかった。