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独り呑み(@酒亭 玉河)

2020年10月30日 | 食べ歩き(独り呑み)


今日は曇り。今朝は上空に雲が広がっていて、弱い北よりの風が吹いている。空は暗く、出勤のために家を出ると、まるで夜のような情景が目の前に広がっていた。雲の合間から垣間見える白い空が辛うじて、今は朝であることを物語っていた。今朝の気温は11℃で湿度が低く、空気が冷たく感じられたが、却って目が覚めるような冷気が心地よく感じられた。
電車に乗って新宿駅に到着すると、風は強くなっていた。日の出の時刻を過ぎて、上空の雲が次第に白く見えてきた。上着を着ていても、薄ら寒く感じられる。いつものように朝食を買うためにコンビニに寄った。

コンビニで支払いをしようとしてスマホを取り出す。ここまではいつもと同じだが、今日はau PAYにログインをしようとして、二段階認証を求められた。こんなことは初めてで、レジの前でしばし立ち往生した。ポイント還元率が高いので、しぶしぶスマホ決済を利用しているが、いつも支払いをしようとする度に、ログイン画面でスマホの画面が止まる。
ポイント還元など考えなければ、クレジットカードを使用した方が支払いがスムーズなのだが、どうしても損をしている感がある。結局、時間がかかって、店や後続の客に迷惑をかけながらも、スマホ決済をしてしまうのは損な性分である。そんなこんなで、今日は昨日よりも10分遅れて職場に到着した。

日中は雲の合間から青空が見えてきて薄日が射しているものの、雲が多くてスッキリしない空模様となった。昼間の最高気温は19℃で湿度が低く、冷たい北よりの風が吹いている。風は冷たく感じられるものの、空気がスッキリと爽やかに感じられて、涼しい1日となった。
今日は午後、職場研修があり、これを受講。夜は自席に戻って仕事をしていたのだが、夜7時を過ぎてきたあたりで、視野の右半分がチカチカとして字が読めなくなった。しかも仕事にも集中出来ない。これではどうしようもない。

精神的にも疲れ果てているのを自覚していたので、今日は仕事を切り上げて帰ることにする。机上を整理し、帰り支度をすると職場を出た。建物の外に出ると、冷たい空気が身を包んだ。北よりの風が吹いていて、少し寒いくらいに感じられる。地下道を歩いて新宿駅に着くと、ホームに滑り込んできた電車に飛び乗った。
今日は夕食を食べて帰ることにしている。たまには独り呑みもしたい気分である。電車が立川駅に到着したところで、電車を降りた。改札を抜けて駅北口に出る。駅前のロータリーから北口大通りに入る右手の角のビルの地下1階に居酒屋「酒亭 玉河」がある。ちなみに、店名の読み方は「ぎょくが」ではなく「たまかわ」と呼ぶらしい。今日はこの店に入ることにした。


階段を降りて下に降りて行くと、左手に入口がある。階段を降りきったところで手指の消毒を澄ませると、店内に入った。


店内は入口から見て正面奥に厨房があり、厨房に面して逆L字形にカウンター席が17席配されている他、その手前に8人掛けのテーブル席が4卓、右手には小上がりがあって、8人掛けの座卓と6人掛けの座卓が1卓ずつと4人掛けの座卓が3卓配されている。座卓は全て卓と卓の間にすだれを下ろして間仕切りにしている他、テーブル席も8人掛けのテーブルを透明な仕切りで半分に仕切って4人掛けのテーブル席を2つつなげたような配置にしている。カウンター席の内、左側の6席は配膳のために使われておらず、右手の11席は1席毎に間隔を置いて座るようになっていた。
金曜日の店内は混雑していた。しかも店内のテレビでは野球の実況中継を流している。どうやら今日、巨人が勝つと優勝するらしい。最近はテレビも見ず、野球にも関心は無かったので、自分的にはどうでもいいことだったが、店内は一部の客で盛り上がっていた。

店員に1人であることを告げると、カウンター席に案内された。対面は壁だし、両脇には客はいない。ここなら、1人でゆっくりと酒が飲める。卓上には醤油と七味、塩、ソース、楊枝、メニューが置かれている。店員が来て、おしぼりとお通し、割り箸を持ってきた。
最初にドリンクの注文を聞かれたが、初めて入る店であるので、少し待ってもらうことにした。以前はビールをもらったが、涼しくなってきたことに加えて、最近はビールよりもホッピーやハイボールを飲むことが増えてきた。今回も、そのつもりでメニューを開く。

メニューは各種「刺身」「魚料理」「炒め物」「揚物」「肴・惣菜」「サラダ・生野菜」「お食事」といった料理に加え、各種「ビール」「焼酎」「日本酒」「ウイスキー」「サワー各種」「ソフトドリンク」がある。




また、各種「おすすめ冷酒」や「梅酒おすすめメニュー」もある。


壁には一面、メニューに載っていない料理が貼り紙にして貼られている。目移りがしてしまうので、まずはメニューをじっくりと読むことにした。
ちなみにウイスキーはハイボールとのこと。今は「デュワーズハイボール」が今だけ1杯290円で提供されているとのことなので、さっそくこれを注文することにした。すぐにカウンターの中から「デュワーズハイボール」の入ったグラスが差し出される。グラスの中に注がれた「デュワーズハイボール」には氷が浮かべられていて、一片のカットレモンが沈められている。


まずはおしぼりで手と顔を拭くと、「デュワーズハイボール」で独り乾杯。デュワーズはスコッチ最大の消費大国であるアメリカのシェアNo.1のスタンダードスコッチウィスキーで、スパイシーさとバニラや蜂蜜のマイルドさのバランスが抜群とのこと。ほんのりと刺激のある飲み口は後味が爽やかで美味しい。
お通しはおでんである。小鉢に小さくカットされたコンニャクが2切れと小さなさつま揚げが2個入っている。よく煮られていると見えて、さつま揚げはジューシーで美味しい。コンニャクにも味が染みこんでいて、酒のつまみにはうってつけである。あっという間に食べてしまった。これなら、どんな料理も期待出来そうだ。


そこで、メニューを見て注文したのは自分にとって定番の「煮込」である。料理はすぐに運ばれてきた。


「煮込」は白モツにコンニャクを加えて、味噌味のダシで煮込み、豆腐をトッピングして、刻みネギをたっぷりと盛っている。


「煮込」にはたっぷりの七味を振りかけて食べることにした。


柔らかいモツはジューシーで美味しい。コンニャクもよく煮えていて、モツの煮込みに食感のアクセントを与えている。「煮込」に色彩の彩りを添えている刻みネギはシャキシャキとした食感でモツに絡む。豆腐は「煮込」にボリューム感を与えていて、先ほどのお通しのおでんと「煮込」で「デュワーズハイボール」のグラスが空になってしまった。
再び「デュワーズハイボール」のお替わりを注文する。更に「若鳥の唐揚」を注文する。

先に「デュワーズハイボール」のお替わりがカウンターの中から出された。


「若鳥の唐揚」もまもなく運ばれてきた。料理があまり待たされること無く出されるのは、とても嬉しい。


「若鳥の唐揚」は八角形の更に紙を敷いて、5個の特大の唐揚が載せられている。唐揚にはカットレモンが添えられている。


唐揚にカットレモンを搾ると、さっそく唐揚を食べる。熱々の唐揚はカリッとした薄い衣の中にジューシーな鶏肉が閉じ込められていて、唐揚にかぶりつくと口の中に肉汁がほとばしるような味わいである。しかも肉には絶妙な味わいの下味が付いていて、とにかく美味い。
唐揚1個でだいぶ酒も進む。唐揚と交互にハイボールを飲んでいると、唐揚が無くなる頃にはグラスも空になってしまった。唐揚はなかなかのボリュームだった。1杯のグラスが唐揚1皿で空になるのも頷ける。

だいぶお腹も満たされてきたところで、最後に〆の定食を注文することにした。注文したのは「さんま焼定食」である。ご飯は大盛にしてもらうことにした。ちなみにご飯の大盛は割増料金になるとのことである。
料理はしばらくしてトレーの上に一式の料理が載せられて運ばれてきた。トレーの上にはサンマの塩焼きと生玉子、お新香、ご飯、味噌汁が載せられている。


長方形の皿に載せられたサンマの塩焼きは小ぶりで、ダイコンおろしとカットレモンが添えられている。


サンマの塩焼きの皿の脇には生玉子が入った小器が置かれている。


お新香は野菜の浅漬けで、ダイコンとキャベツ、キュウリ、ニンジンの小片が入っていて、鷹の爪が彩りを添えている。


大盛のご飯は丼に盛られて出された。


味噌汁は玉子とモヤシが入っていて、刻みネギが浮かべられている。


まずはサンマの塩焼きに添えられたカットレモンをたっぷりとサンマに搾り、ダイコンおろしに醤油を垂らした。


続いて味噌汁を少し飲む。酒を飲んだ後の味噌汁は、胃袋に染み渡るように美味しい。玉子の甘みにモヤシが味噌汁にボリューム感を与えている。刻みネギがシャキシャキとした食感でアクセントを与えている。久しぶりに飲んだ酒で疲れた胃袋を優しく労っているかのような味わいが溜まらない。
続いてご飯茶碗を左手で持ち、サンマを食べることにする。


サンマの身の中央を箸で切り、上下に身を開いた。中央の骨を取り、頭と尾を箸で切り落とすと、開いた身の上に醤油を垂らしたダイコンおろしを全て載せて、ご飯の上に移す。サンマの塩焼きにかぶりつきながら、ご飯を食べた。
ホクホクとしたサンマの身は絶妙な塩加減にレモンとダイコンおろしが加わって、サッパリとして美味しい。醤油の旨みがサンマの身にほどよく染みこんで、ご飯が進む。皮はパリパリとして香ばしく、内臓の苦みがアクセントになってなかなかの食べ応えである。

身を食べてしまうと、残ったサンマの頭と尾に少し残った身を削ぎ落とすようにして食べる。あっという間だったが、サンマは美味しかった。残念だが、自分にとって今年最後のサンマになりそうである。サンマの食べ納めと思って、気合いを入れて食べたのだが、美味いものはやはり美味い。
サンマを食べてしまうと、お新香でご飯を食べる。サッパリとした浅漬けは鷹の爪の辛味がアクセントになっていて、ご飯が進む。お新香を食べ終えてもまだご飯が残っているので、残りのご飯を玉子かけご飯にして食べることにした。

生玉子を割ると、中から鮮やかな黄身が小さい器に流れ込んできた。


これに醤油を少し垂らし、軽くかき混ぜると、ご飯の上に載せて、ご飯と玉子をかき混ぜる。サラサラと玉子かけご飯をかき込んだ。玉子の甘みに醤油の旨みが絶妙に絡まって美味しい。最高の〆のご飯である。
玉子かけご飯を食べてしまうと、最後に味噌汁を飲み干して完食。美味かった。満足である。カウンターの中の店員に声をかけて、会計をしてもらうことにした。帰り支度をして席を立つと、入口脇のレジに進む。ちなみに支払いは現金のみとのことで、支払いを済ませると店を出た。

階段を昇り、目の前の横断歩道を渡って立川駅に向かう。立川駅から電車に乗って隣駅の日野駅に到着した。
駅から家路を急ぐ。夜になって雲の合間から暗い空が広がってきた。上空には丸い月が浮かんでいて煌々と明るい光を放っていた。


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