横綱部屋

よこづなへや

羽田~ときわ台

2010-04-18 20:36:48 | Weblog
いつの間にか眠っていたようだ。

目を覚まして自分が寝入っていたことに気づく。
出発前に「ちょっとちょっとトミちゃーん、なんとかモードってどうやんの?」
と携帯電話を友人に渡していた斜め前の席のマダム達は相変わらずおしゃべりに余念がない。
マナーモードじゃなくて電源切れよ、計器に影響すんだろうがとひったくってやりたくなったが
理由が「だってそれで飛行機落ちたらいややもん」では三十路半ばの女として
少々大人気ないかとぐっと我慢していたのだ。
あの携帯電話は今もマナーモードのままなのだろうか。
ああ、みかんの香りがする。
マダム達と飛行機やバス、電車等に乗り合わせると必ずといっていいほどに漂うこの香り。

そんなみかん処を飛び立ってからどのくらい経ったのだろうか。
携帯電話は勿論電源を切っており、腕時計をする習慣もない津菜には時間を確認する術はない。
しかしながら心配していた機体の揺れはさほどでもなく(というか覚えていないのだが)、
やがて間もなく羽田に到着する旨の機内アナウンスが穏やかに流れた。
よしよし、いいぞいいぞ。

前回、前々回の東京旅行では長距離移動を9割方夜行バスで行い、胸膜炎になった原因の
一因はそこにあるのではないかと津菜は睨んでいる。小型のバスは確かに安いがやはりしんどい。
旅行会社が提案する航空券とのホテルパックだと、バスとあまり値段が変わらないことが判明し
いっちょ今回は飛ぶかとチケットを取ったもののやはり飛行機はこわい。

が、津菜は今回の旅行で確信した。たぶんもうそんなにこわくない。いける。あたし飛べる。

かくして機体はスムーズに着陸。逆噴射の爆音ですら心地よい。

帰りの便は出発時刻が早いため、先に実家等へのお土産を買い求める。
それらを宅急便で送る手続きを済ませると、京急線乗り場へのエスカレーターを下る。
今日これから向かう板橋区ときわ台は津菜にとっては未開の地。
だがしかし、ここでこれまでに幾度となく駅で迷い路線を間違え電車を間違え
方向を間違え下車駅を間違えてきた経験が物を言った。
京急線で品川、山手線で池袋、東武東上線でときわ台。
乗り換えもスムーズ、改札口で「ぴんぽーん」と通せんぼされてオロオロになることもない。
予想外、というか忘れていたのは今日が金曜とはいえ平日だったということ。
丁度ひと仕事終えてマイホームへ帰る者や週末の夜へ飛び出す者であふれ返りそうな
すし詰めの満員電車に辟易した。いやはや、相変わらず東京は人が多い。
明らかに「いまさっき片田舎から出てきました」的な様相で呆然と立つ津菜であった。

そんなこんなで電車はときわ台に到着。
友人笑子の住むマンションへの道のりを、メールで確認しながら線路沿いの道をひた進む。

見えた!目印の青い庇のケーキ屋さんだ!

喜び勇んで笑子に電話し、そこからはもうマンションは目と鼻の先だった。

「久しぶり~!!      でもないか!」

2か月ぶりに見る笑子の笑顔。変わっていない。津菜はうれしくなる。
荷物を置いてひとときの休息をとったあと、駅近のショットバー、Eへと向かう。
笑子がよく行っていたという店で、どうやら男前の店長がいるとの事。
何度か話には聞いており、その店長がいるなら今夜は更に楽しい酒が飲めるであろうことが
予想される。

店に入ると津菜達のほかにまだ客はおらず、赤ちゃんのような肌をした若い男性スタッフが
カウンターで2人を迎える。子供がいるのかと思った。若!
男性の肌を見て「赤ちゃんみたい」・・いつからこんなことを思うようになったのだろう。
私も歳をとった。だけど、重ねてきた年齢のぶんだけ楽しいことも随分と増えた。
何の話だっけ。

店長は?と聞く笑子に、苦笑いするスタッフ。成程、まだ出勤されてないご様子。
まあそのうち来るでしょ、ととりあえずフードをいくつか頼み、ひとまずビアで乾杯。
黄色いクリアな水が、五臓六腑に心地よく染み渡る。

しばらくは2対2でなんやかやと会話するが、やはりいまひとつ物足りない。
店長さん、今日は休みなんだろうか・・と思っていたその時。

笑子の顔に、小さな驚きと大きな喜びが広がった。
その視線の先を振り返ると、カウンターの壁から体半分を出した色黒(ゴルフ焼けであることが
後に直に判明)の男性がこちらを見てにやりと笑っている。
成程男前である。ザッツ東京の人!といった風貌である。

時間が経つにつれ客も増え、店内が賑やかになってきた。
津菜達の酒もすすみ、店長も交えて話が弾みに弾む。フードもまた旨い。安いし。
Eでの夜を満喫した。

笑子のマンションへ帰った頃にはとうに日付も変わっており、交代でシャワーを浴びて
布団に入るも、暗闇の中でガールズトークは続く。
こうして1日目、ときわ台での夜は楽しく更けゆくのであっ


なっが!!

いやー、すいませんね。確かにこれでまだ半日分なんですよね
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松山~羽田

2010-04-16 23:46:52 | Weblog
4月9日、正午過ぎ。

赤いトランクを積んだ白い愛車で、グレーのハイウェイをひた走る。
降りだした雨は少しずつその勢いを増しているようだ。
やがて目指す空港へ近づいてくると、灰色の雲へ迷うことなく飛び立ってゆく
航空旅客機が見えた。
車内の時計に目をやると、予想どおりだが時刻は差し迫っている。
軽くため息をついてハンドルをきり、アクセルを踏み込む。大丈夫、きっと間に合う。

駐車場へ着く頃にはどしゃ降りになっていた。
小さな折り畳み傘を広げたがこれではカバーしきれない。
トランクに容赦なく大粒の雨が叩きつけられ、皮製のそれはどんどん色濃くなってゆく。

空港に入り、到着ロビーを足早に横切り、搭乗手続きを済ませる。オーケイ、問題は無い。
肩にかかっていた水滴をはたき、出発ゲートへと急ぐ。
搭乗者はまずまず多く、スーツに身をかためやたらと手元の時計を気にする者、
そわそわと浮き足立っている者、ガラス越しに家族と思しき者に笑顔で手を振る者、
皆それぞれだ。
やがて機内への案内が始まり、流れる人並みに乗って座席へと尻を下ろす。


東京、か・・


いつぶりだろう。


2ヶ月ぶりだった。今年3回目やった。


定刻になり、大きな機体がゆっくりと動き始める。
窓の外に見える雨の勢いはすっかり衰えている。
私が外にいた時のお祭り騒ぎのような降りっぷりは何だったのだ。
と、滑走速度は急激に上がり、うらめしげな私の視線は宙をさ迷う。
ふわりと内臓が浮遊するあの独特の感覚を覚えた次の瞬間、



そのはなし、ながい?


いえ、すいません。今日のところはこのへんで。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帰宅~

2010-04-13 23:19:42 | おえかき
今朝の便で帰ってきました
あっという間の5日間よーし、また来年!



あなた方も同行されるおつもりで・・?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出発~

2010-04-09 14:06:57 | Weblog
今日から4泊5日でぶらり旅へ
どうせまた空港に着くのもギリギリだろうと思ってたらやっぱりギリギリ。
人生は思ったとおりになるらしいので、どうせまたギリギリだろうと思ってるからギリギリになるわけなので今度からはあたしって余裕あるわー30分前に着いちゃったと思えば余裕で30分前に着くと思うのです。

ではRidiの焼き菓子を手に、いざ出発
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日のこわかったこと

2010-04-08 23:14:20 | おえかき
今日のお昼まえ。

掃除して洗濯してケーキ焼いて、さーてちょっと小腹がすいたな、
ちょっと遅めの朝ごはんにしようかしら。あ、もちろんお昼はお昼で食べるから軽めにね。
パスタゆでてキューピーあえるパスタソースをからめて、お皿持っていそいそと座ろうとすると




パチパチ  パチ
パン











何か音がしてる。けっこう近い?





パチパチパチパチ








しかもなんかやけに響くな。





マンションのすぐ前のお宅が最近改築工事をしてるので、なんか組み立ててたり
砂利でも運んできて庭に敷いてるのかと思ってベランダからそのお宅を見下ろしてみる。








あら。
大工のおいちゃん達の作業音じゃないな。何か見上げてる?
































ヒッ



みかん山が燃えとる!!!


110番?じゃない、まずは119番?

でも大工のおいちゃん達やあたしがいるマンションの前のマンションのおばちゃん達も
ベランダから見てるし、よく見ると現場前の道路にも誰か人がいる。
誰かは通報してる・・よね??

しばらくすると(でも5分以上は経ってた)消防車がサイレン鳴らしながら
どんどん山に登ってって消火活動。





消防車が着いた頃には、火の勢いも弱まってて間もなく鎮火した模様。


ニュース見てないから詳しくはわかりませんが、みかん畑じゃなくて
ちょうどちっちゃい雑木林みたいになってるとこが出火箇所だったみたいに見える。
みかんに大きな影響がないといいのですが。

しかしあの、「でかい物が燃える音」って怖いなあ・・
山まで結構距離はあるし高いとこなのに、木が爆ぜる音がすぐそこで聞こえるから
すぐそこが燃えてるような錯覚を起こしてしまう。
物心つく前だったから覚えてないけど、あたしんちの実家もその昔隣家の飛び火で
1回燃えちゃったらしい。


戸締り用心、火の用心。

あ、でもそのあたしんち昼間は家に誰もいなくても玄関の鍵開けっぱですけどね



あたしがいるじゃないのさ。


そうでした。
訪問販売とか来たら断っといてくださいね
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OHANA-MI

2010-04-05 21:16:05 | Weblog
日曜日はお花見へ
5年ぐらい前に、おお!こんなところにも桜が!しかも超穴場的な感じ!!
と目をつけていたスポットがあったので、わくわくしながら行ってみると
桜の木なんて1本もなく。
ええ・・?夢・・?
5年前に見つけてたんならせめて3年前ぐらいにもういっぺん行っときゃよかったよ・・
見つけたのはドライブ帰りの深夜。真っ暗な闇の中にきりりと咲いた満開の桜が
すごい印象的でした。

ないもんは仕方がないので場所を変えて他んとこ行ってみるも、まー人や車の多いこと。
うーん。
じゃあ、もう10年ぐらい行ってないけど確かあの公園でもお花見できたはず!
と実家のある町の小山の上の公園へ。
桜は満開だったけど、予想に反してお花見客は少なくて遊歩道にあるベンチもがらあき。
途中で、「いやそこ道路でしょう」ってとこに臆面もなくシートを広げて
10人ぐらいしかいないのに30人分ぐらいのにぎやかさで午後のひとときを満喫する
おばちゃん達の姿も。平和です。


おべんとも作ったぜ!やや寄り弁になっちゃってすきまがちょっとさみしいぜ!




のーんーびりー、くーもーが なーあーがーあーれーえーてく by斉藤和義




おやつには初めて作った桜餅を持参。




まったり。


おなかもいっぱいになったところで、アイアイに会いにゆく。




こんにちは!ちょっとやせましたあたし!


そう、顔がどことなくしゅっとしておなかがなんとなくへこんでる!(前回比)
いいなあ!!どうやったの!?


もう両手で飛びつかれるとよろけるほどの勢い。うれしいけど
おさんぽいこうぜ~




ふんふん





ふんふんふんふん、すんすん、くんくんくん

何かあった?





なんにもありませんでしたー!!あはー!!





ねえねえ、なんかください。

あんたさっきちくわもらって食べたでしょうが!




だってなんかいいにおいがするのよー

あ、それさっき弁当食ったからね。




ずるーい!!!





ところでづなさん、あなたこのおなかなにがはいってるんですか?ぱんぱんですねー

すいません




「なのはなとわたし」


近所の公園にも桜が咲いてたので、アイともお花見して帰りました



また遊ぼうねー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春宵

2010-04-04 23:39:50 | Weblog
昨日の晩、くりすたさんに誘ってもらって「真穴の座敷雛」を見に行ってきた♪

座敷雛(ざしきびな)は、愛媛県八幡浜市真穴地区に伝わる雛祭り行事。
長女の初節句を祝って、旧暦3月3日に近い毎年4月2日から3日にかけて行われる。
一般的な雛祭りと異なり、雛壇に雛人形を飾りつけるのみならず自宅の部屋や庭に
手を入れ、山野の情景を再現する。六畳二間程度の空間を利用するのが一般的だが、
家の構造によりその規模は前後する。
風景は雛人形にあわせて都とその近郊の春景色等、風雅な物が好まれる。
緑に着色したおがくずを積んで山を、天幕を重ねて空を表現するなど様々な技巧を凝らす。
地区に住む腕に覚えのある人物に依頼して作成してもらう。
大規模な飾り付けが行われるため準備期間は長くかかるものの、
「雛飾りを長く飾っておくと嫁入りが遅れる」ことから4日には片付けられる。

↑ウィキペディアより。HPもあった

毎年この時期、通勤途中に案内看板を見るんだけど行ったことはなくって
その日のテレビのニュースでちらりと見かける程度。
さて、くりすたさんに乗っけてもらって夜の海沿いを走ること数十分、
道路わきに何台も停まってる車を見つけてこのへんじゃね!?と鮮やかな縦列駐車をきめ、
民家の灯りを頼りに歩くこと数分。



あった!








かわいいお着物に、きれいなお顔のおひなさま。いい~!
華やかだなぁ。女の子って、ほんとおうちの花やもんね




あ この人形と同じの、実家にもあったぞ。
あれはおひなさまと同時期に飾るものだったのか!
それにしては年中茶の間で見かけたような気が。
どうりで娘がなかなか嫁にいかんはず




あちこちで職人さんの技が光ります。




この子は本物です。


座敷雛のほかに、「竹宵」というなんかその響きもすでにいい感じのイベントがされてるという。
地元住民の気のいいおいちゃん達によると、それはそれは幻想的でええもんなのだとか。
2軒目のお雛様を見たあとで、そこのおばちゃんに親切にも案内してもらって
元はみかん栽培用の肥料置き場にしていたという大きな倉庫へ。




おおっ




きーれーいーーー


竹を割って形を整え、中にキャンドルを灯したものがずらりと吊るされたり並べられたり。




これ、ちゃんとこの地域の地図になってて郵便局とか学校とか神社とかの記号があるの。


目を奪われながら進んでると、偶然来てた友達というか
各方面であたしの師匠でもあるとある男子とばったり。



師匠!駄目ですよ賽銭泥棒は!





すごい立派な生け花も。
おいちゃん達曰く、假屋崎省吾先生のお弟子さんが生けたものらしい。





師匠!またそうやってどこにでも写りこまないでください!





おっちゃん達の言ってたとおり、ほんとここだけ空気が違うような幻想的な風景。
ちなみに、竹に彫られたハートマークが8個見えるという場所があって
そこに座ってたおっちゃん達に「おー、その目線からなら見えとる!それそれ!」
とか言われながらくりすたさんと挑戦。みっけー!!遊び心がきいてます。
「8個見つけたけん、もー絶対幸せになれます!大丈夫!」と
ビール片手に太鼓判おしてもらいました。えへ

帰り際には、もう明日には処分するんだから
どれでも好きなの持って帰りな!と竹キャンドルのおみやげまでもらって
大満足で帰路についたのでした


座敷雛も竹宵も、手間ひまはもちろん、お金もかかる。
地区で生まれる女の子達も、きっと年々減ってきてるんだろうと思う。
それでもこうやって、毎年春の夜にこんなすてきで粋な行事を愉しむ人たちがいる。
すばらしいなーと思いました。
気温も下がり、帰るころにはすっかり体は冷えてたけど心あたたまーる夜でした。



また行くー!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あたしは最近ちょっと「もっちり」派かな

2010-04-01 23:39:19 | Weblog
4月

2010年の予定では月2キロ×3ヶ月で、昨日現在で既に6キロの減量に
成功しているはずだったんですが減ったり増えたり増えたり減ったりで結局変わらず。
おかしい・・


(これまでの生活をふりかえってみる)


や おかしくないな。うん。妥当でしたすいません。


さあ、気持ちもあらたに22年度はりきってこー

ということで最近あたしのまわりでうわさになっているトリートメントをしてもらいに、
A.C.C.S Hairへ行ってきた
うわさに違わぬつるつるのしなやか具合に大満足ですありがとございましたー!!
そんで美容室帰りって必要以上にあちこち寄り道したくなるよね
さあ、デートに行くわよというのがベストなんですが現状そうもいかないので
すごい時間かけて晩ごはんの買い物したり(でも作るのはパスタ一品だけだったりする)、
あちこちの本屋で立ち読みしたり、駐車場からちょっと違う道通って帰ってみたり。
最近「美」についてさぼってばかりなので反省。
やはり女の人はキラキラでふわふわでなければ!!

ふわふわといえば連日焼いてるシフォンケーキなんですが昨日のったら


型から出してみたらえらいことになっていた。
過去何十個と焼いてきた中でもだんとつのダメ具合です。なんでこんなことに!!轆轤か!!
果汁が入るとむずかしいな・・まあこれも勉強。



ふつうのもあります。基本のバニラ。



紅茶風味。



「ふんわり」派か「もっちり」派か討論中。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする