メタボおやじの糖分日記

旅と酒をこよなく愛するメタボ親父の糖分ライフ。

バンコクへ:ロイヤルオーキッドシェラトン滞在記 9

2012年07月30日 | タイ



すっかりジム・トンプソンの家に魅せられてしまったあとだけに

昼からモールの視察は正直たのしいものではなかった。

仕事柄仕方がないと言いつつも ビジネスにつながるヒントがあればとサイアム地区を探索した


タイの商業施設は巨大である。

日本でいえば三郷にあるレイクタウン(イオン)ほどの規模になるだろか

スーパー+百貨店+駅ビル+モール+映画館といったものが

駅と駅のひと区間わたってとつながっている。

その規模東洋一だそうで 中国に行ってもこれほどの規模のモールはない。

あらためてこの国のパワーを感じた。






真っ先に向かったのがフードコートだった。

ちょうど昼時だったので このなかでランチを取ることにした。

といっても ここのフードコートはあまりにも広く

それぞれの国ごとにコーナーが分かれている。

選ぶだけでも精一杯で

さらに注文するにもメニューが多すぎて困ってしまった。


私はアジアのコーナーで タイ料理と中華料理をオーダーした。

メニューが何軒ものお店のものが備え付けられており

日本のフードコートのように直接買いに行くことはない。

ちゃんとウエイトレスがオーダーを取りにきて それぞれの店に伝票を渡していく。

まぁ フードコート風レストランといった感じ

料理も美味いし 本格的だった。

それになによりもファーストフード的感がないのが嬉しかった。






そんな感動から 二日目もモール内のレストランに入った。

期待通り いやそれ以上のサービスの良さに驚かされた。

内装は一流ホテルのレストランそのものだった。

料理のセンスも抜群   カップ一つ お皿一つにもこだわりが見えた。



はっきりいって これほどまでに凄いと思わなかった。

と同時に 日本のモールが恥ずかしかった。

レベルの低さ  こだわりのなさ

どの企業もコストは押さえたい リスクは少なくしたいという思惑がみえみえで

安全ラインでしか勝負をしない。

まぁ それがサラリーマン的発想だから仕方がないといえばそれまでだが

日本はすべてファーストフードのようで情けない。



強いニッポン! 世界のニッポン! という時代は もう過去のことだ






モールの視察を終えて マンダリンのカフェに入った。


隣はちょっとバブリーな中国人の家族だった。

テーブルの上には生春巻きが置かれていた。

奥さんがひとくちつけるとウエイターを呼んで下げさせた。

他の料理も一切手をつけなかった。

味が合わなかったのか 気に入らなかったのか しばらくして全員席を立った。

テーブルの上には 食べ物や飲み物がそのまま置かれていた。



気に入らないものは気に入らない。

中国人も 韓国人も 他のアジアンセレブも同様の振る舞いだった。

格の違いを見せつけられた。


もし我々がアジアでビジネスをしたらどうなのか・・・・・

考えただけで不安になった。

そして ビジネスとはかくありきという姿をあるレストランで体験した。


大きな成果だった。



ラストに続く












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バンコクへ:ロイヤルオーキッドシェラトン滞在記 8

2012年07月30日 | タイ



正直 バンコクでは考えさせられることが多かった。

行きのチャーター便はもちろん ホテルのグレード サービス 接客 そして教育・・・・



レストランとスパでは すっかり気分を害してしまったが

タイには他にも見所はあり 自分のビジネスやサービスを見直すいい機会のなった。


とりあえずはめしでも食おう


気分を取り直して対岸のレストラン Yok Yor Restaurantに行った。






よくある観光客相手の海鮮レストランだった。

ビールを飲み タイ料理を注文する。 味はまぁまぁ 特別うまいというものではなかった。

だが ゆっくりと日の沈むチャオプラヤー川の景色は 何よりものご馳走だった。

そう あれだけグチったシェラトンですら許せてしまうのだから凄い。

あらためてロケーションの大切さを知った。



翌日は朝からタイの三輪タクシー(トゥクトゥク)とスカイトレインを乗り継いで

市内観光とモールの視察に出かけていった。







最初に訪れたのはジム・トンプソンの家である。

彼はタイのシルクを世界中に広めたアメリカ人実業家で 1967年3月26

休暇で訪れていたマレーシアのキャメロン・ハイランドで忽然と姿を消し消息を絶った。

元軍人 元建築家という肩書きも この事件をよりミステリアスなものにした。






家は手の込んだ造りで 趣味の骨董にあふれていた。






まるでジャングル まるで映画のセット

とにかくこだわりの凄さに圧倒された。


すごい! いや素晴らしい!


ブランドとはこうしたこだわりから生まれるものだ。

日頃そう思っていても 実際そこに立ってあらためて感じるものがある。

たとえばの商品の重み こだわりや手間や心といったもの・・・・

これをおろそかにしたらブランドの価値は無くなり ただのモノやサービスになってゆく

愛着は無くすとは恐ろしいものだ。

もう一度こだわりについて見直してみよう。

商品に愛着を持たないものは 必ず売り方もサービスも演出も妥協しているに違いない。



ブランド価値を高めるためにも 再教育するか

理解の出来ないものは排除するしかない。

厳しい言い方だが ビジネスは妥協したところから落ちてゆく。

ジム・トンプソンの家を見て それを強く感じることができた。

ありがたかった。




つづく



















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