プロメテウス

ＴＶＣＭ（←　“「人類の起源」決して検索してはいけない”）を真に受けて、まったく何も予習せずに、ＳＦ的謎解きをそこそこ期待して、昨日夜、映画「プロメテウス」を相方と観てきました。
今回も、メガネ　on　メガネの３Ｄ、吹き替えで。

久々の、


ええ、ほんとうに久々の、



















駄作です。　　私の主観によるものですから悪しからず。


せめて監督が誰かぐらいは、ちゃんと見ておけば良かったかもしれません。これは私に非があるとしましょう。しかし、何が人類の起源じゃーーー！配給会社の馬鹿。
そして監督、うまく着地できるとは思ってなかったけど、もう少しどうにかならんものかの。

最悪なのは、吹き替え。
主役の吹き替えが、どうして強力剛力彩芽なんスカ？観客馬鹿にしてるわけ？
あまりに下手すぎて、主役だけどもうアンタ喋らないでくださいと思ってたぐらい酷かったですよ。
これから観に行く人、絶対に絶対に絶対に、字幕でご覧ください。


以下ネタバレ気味なのでご注意。








ストーリーが、ご都合主義的で意味不明な箇所が多く難解、謎だらけ。
かと思えば、お決まりのプロットが、あまりにお決まりでがっかり。
オープニングの、黒い液体を飲んで散ったエンジニア（異星人）の意味は？
古代遺跡から同じモチーフが発見されただけで、どうやって目的地の惑星を特定したのか。
その惑星に到着するなり、探査することなくさっさと目標地点に着陸する件。
ここの空気は汚染されていないといって、何のチェックもなくヘルメットを取ってしまう件。
グループから離脱した二人は、お決まりの殺られキャラだとすぐ分かる。
ピラミッドの頂上に、巨人の顔が彫られていたのは陳腐。
デヴィッドが黒い液体をチャーリーに飲ませた理由は？
開腹手術直後の血まみれ女が走り回れるとか、タフすぎて言葉もない。
私はもう生きていないと言ってたじーさん、案の定生きていて、そしてその後あっさり死亡。エンジニアの凶悪な部分を見せ付けるためなら、別にじーさんでなくても良かったような。
何故エンジニアは、地球を作り直さなければならないのか。
最後に艦長が命を張るのも、地球を守るためと言われたとはいえ、安易。
一直線に転がり落ちてくるものに対して、あれだけ長く走って横に逃げずに圧死するとは馬鹿すぎ。


キャストは、主役のエリザベスの顔が私の好みじゃないという点を考慮しても、なんだかパッとしない。
アンドロイドのデヴィッドの好きな映画が「アラビアのロレンス」で、そのためにロレンスを真似た髪型にするとピーター・オトゥールによく似ていたり、随所でロレンスの台詞を引用するあたりは細かいなぁと唯一思っただけで、あとはキャストにまったく魅力がない。
先にも触れたが、剛力の吹き替えが棒読みでイライラしてくると、デヴィッドの吹き替えが米ＴＶドラマ「ギャラクティカ」のガイアス・バルターの人だったので、デヴィッドにまでいらつく始末。


触手系が嫌いな人は、結構キツイ場面が多いです。
グロい映像だけで、エイリアンのような怖さはありません。それもまた残念。
ホログラムは３Ｄで観ると綺麗だけど、できたら３Ｄで、ぐらいでしょうか。


続編があるとの噂ですが、そこで謎が明らかになるのでしょうか。

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もう騙されへんでー。