25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

日本はまだまだだ。情けない。

2019年08月04日 | 文学 思想

 日本はまだまだの国だ。「愛知トリエンナーレ 表現の不自由展」にテロをするぞという脅し、取りやめろという抗議の電話などがいっぱいあったというが、だいたいが少数の同じ者らがやっているのだと思う。情けないのは政治家や主催者だ。危険だということで取りやめる。警察もせい一杯守るから、と言わず、危ないからやめろと言う。表現の自由に徹底して抗議する雰囲気がない。すぐに怖じ気づく。この分では戦前の日本にいつでなってしまう。愛知県知事の大村知事などは最たるものだ。

 ぼくは20歳くらいの時期から日本に表現の自由などあるものか、と思ってきた。今も思っている。その根拠には長崎市長が天皇の戦争責任を口にしたら刺されたではないか。天皇批判をしても新聞は載せないではないか。別に天皇が悪いと言っているわけではない。批判は自由なのだ。擁護も自由なのだ。しかし脅し、脅迫、電話攻撃は卑怯なことだ。裏に暴力がある。人はその脅しに負ける。

 命を懸けてフランスやアメリカは「表現の自由」を勝ち取ってきたのである。我々はその彼らが積み重ねてきた思想に乗っかっているのである。自分たちで勝ち取った「自由」ではないから、簡単に折れるのである。つまり日本はまだまだなのである。海に囲まれた日本列島は侵略されたことがない。せいぜい進駐軍が保護してくれた程度である。この生ぬるさはよいのだけど、他国が勝ち取って、我々もそれを良しとして模範とした権利には徹底抗戦してほしいと思う。

 でないと気持ち悪くてしかたがない。

 安倍政権になってから政治環境は悪くなった。秘密保護法、集団的自衛権、権力にすり寄り、忖度する者。吉本興業も政権とウィンウィンみたいだから、この問題は火消しされるのか大きくなるのか、これからの注目点である。

 経済問題でも目が離せない。トランプの圧力でアメリカは利下げした。FRBはしたくなかったはずだ。中国貿易問題でトランプの圧力にギリギリ値下げした。日本円は高値となり、輸出業者はまた設備投資などを控えることだろう。仲がよいはずのトランプ大統領から日本はいじめられている格好だ。日米貿易問題も9月には決着することだろう。

 この国は小泉首相と竹中平蔵ブレーン時代あたりから悪くなった。彼らの責任も大きいと思う。竹中は派遣会社で役員をしている。よくやるぜ。