25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

僕のヤバい妻

2016年04月21日 | 日記

 「僕のヤバイ妻」というテレビドラマが始まって、息もつがせず、ドラマが展開していき、どうなる、どうなる、と思っていたら二時間が過ぎていた。連続物だから来週は一時間枠でやっていくのだろう。俳優としてうまくなったなあ、と思うのは「佐藤隆太」である。この俳優は一皮二皮も剥けたのだろうと思う。木村佳乃も相棒でよい演技をしているが、今回はどうやら悪妻のようである。伊藤英明もよいが、相武紗季が清潔派から大胆な大人の女を演じているのも印象的だった。宮迫博之も大河ドラマでよかったが、なんだか意味あり気な存在感のある俳優になっている。

 ストーリーが二転三転、四転五転とスピード感があってジェットコースターのようにすべっていくのはどこか爽快感がある。

 突っ込みどころ満載にもなっていない。妻が誘拐されて指定の場所にようやく到達するとドローンが空からやってきて地上に降りた。それに身代金を入れた。こういう手できたか、と思わせ、それを追跡すると身代金は新聞紙を切った紙に代わっていた。

 貞淑で潔癖症の妻が誘拐された。実はこの妻が悪そうなのだが、悪を予感させるあまりにも貞淑な妻の演技というものは難しいことだろう。

 今日も新聞の一面はすでに知っている地震や三菱自動車の記事。天声人語では、「原発稼働のストップ」を訴えていた。新聞は新聞のよいところを全面に出してほしいと思うので、朝日新聞のオピニオンの紙面が2ページになっており、充実してきている。テレビでわかるニュースと同じものよりも新聞はニュース解析や意見などに重きを置いた方がいいのかもしれないし、テレビもSNSやYou Tube などとは違う役割でいかざるを得ないだろう。

 テレビの役割のひとつにドラマがある。ドラマが現代という社会を映し出す。もちろんニュースも映し出すのであるが、ドラマは現代という時代の息遣いまでも取り込むことができる。もちろん問題点も。

 この潔癖症という現代病を抱えた妻がどのような顛末となるのか楽しみにしている。