ツバメは南の国から子育てのため、春とともに日本にやってきます。古くから里山や人とともに共存してきましたが、里山の減少や巣作りする環境がなくなり、めっきり少なくなった鳥でもあります。釣りで旧来お世話になっているここ「中原釣具の本店(加布里)・支店のフィシングナカハラ(学研都市)」では http://www.q.turi.ne.jp/nakahara/ 昔からツバメの巣作りの環境を提供してくれています。40個近い巣での子育ての中で幼鳥が落とす糞は想像を絶するものがありますが、ビニール傘を逆さにつるす工夫など釣り人とともに温かく見守ってくれています。長い取組の期間、ツバメへの配慮や思い、ポタッと傘の隙間をぬって落とされた糞に怒らない社員や釣り人たちのいる環境、どれをとっても表彰ものです。日本野鳥の会の「消えゆくツバメをまもろうキャンペーン」 https://www.wbsj.org/nature/research/tsubame/ ※写真は昨年4月「フィシングナカハラ」にて
3月11日に最初のツバメが帰ってきたと支店の方から電話がありました。早速お店に伺って対面しました。渡りでの様々な困難を乗り越えてきたツバメは、厳しい顔立ちで、羽の色も黒々としています。本店は翌日の3月12日だったそうですが、たくさんのツバメたちが帰ってくれることを願っています。
自宅には3つの火鉢があります。鹿児島のあんちゃんからもらった2鉢と、愚妻の里壱岐から来た小さな火鉢です。彼らの仕事は観葉植物の鉢受けが役割でしたが、火鉢本来の姿を取り戻したいと火鉢用灰をもらえることとなりました。いまやネットでも販売される灰ですが、木炭製造時に出来る灰が最良と言われています。
知り合いの木工作家の品川さんに案内され、波多江さんの炭焼き小屋にやってきました。
自宅横に作られたこの炭焼き小屋はすべて手作りだそうです。先ほどからジョウビタキがピョコンとおじぎをして尾を震わせ、名前の由来の「ヒッ」「ヒッ」(火打石を叩いたような音)と鳴いています。最近はキジが小屋の近くを歩いたそうで、とても自然豊かな里山の風景がここにはあります。
はじめての体験で足手まといになるかもしれませんが、貴重な灰をいただくので、炭の取り出しのお手伝いをします。
まずは経験者の品川さんが窯の中に入っていきます。
灰ボコりで大変な状況となっています。すぐそこで作業しているのに顔さえ見えない状態です。
取り出した墨は一時ここへ保管して選別していきます。
とてもじゃないが長い時間この状況下では作業できません。わたしが交代して体験してみます。事前に洋服は使わ(え)なくなった、腹に食い込むズボンや、息子の古着のジャンパーとシャツを用意しています。タオルで頭を覆い、マスクをしていますが、目にホコリがまとわりつくようで、連続10分と入っていられない状況でした。後のシャワー時鼻をかむと、真っ黒いドロッとしたものが出てきたのには驚きました。
大半は波多江さんが取り出し終えていたようで、30分もかからないですべてのスミを取り出し終えました。
次回の炭焼きのための清掃にとりかかります。
篩(ふるい)を使って灰と炭の破片に分けていきます。これが畑の肥料として大変役立つとか‥‥土壌の中に木炭を入れると、たくさんの根が木炭めがけて集まってくるそうです。炭の保水力が高いこと、空気の量が多く、有害な微生物を排除し、植物に必要な微生物が住みやすくなるという現象も見られ、木炭を加えると肥料が少なくても効果を出すと言われるそうです。
この灰はカリウムが多く含まれているそうで、ネットでは土壌改良炭などとして販売もされています。よかったら今度は、我が家の借りている猫の額ほどの畑に少し頂いてきましょう。
品川さんは手慣れたもので窯の周りがどんどんきれいになります。
窯の中も周りもきれいになりました。
午後2時過ぎ、およそ90分ほどの手伝いでしたが、貴重な体験をさせてもらいました。来週19日は炭焼きの木入れだそうで、次回も手伝いすることにしましょう。
もらった火鉢の灰は、波多江さんが前もって焚口のところのきれいな灰を篩にかけ取っておいてくれたらしく、きれいな灰と試し用にと炭をいくつか貰ってきました。ネットで五徳(炭火などの上に設置し、鍋やヤカンなどを置くための器具)も購入して準備しました。近いうちに火鉢が本来の姿を取り戻すように、炭を入れてみようと思います。
「ひばっのおもいでは わっぜすっじゃ おじさんがすわっちよった きれんくっの箱ひばっじゃ」
火鉢の思い出は 大好きな おじさんが座っていた 木連口(地域名)の箱火鉢です
※40年前の今は亡き大好きなおじさんと、鹿児島市紫原にて