逢瀬公園内は広く普段目にしない薬用植物がこんなにある事
に関心がなかったが観察してみる視線になると面白さが解って
きていろいろ楽しい。続けて4月15日その2です。
欧州原産の多年草。根をサポナリア根と称し、去痰、慢性皮膚疾患に用いる。葉にサポニンが含まれ、洗濯用に用いられることもある。サポニンが多く含まれ水と混ぜると泡立つので、石けんの古名のザボンの名を冠して名付けられた。
カワラナデシコは本州・四国・九州に生育する多年生草本。7月頃から秋にかけて可憐な花をさかせ、秋の七草のひとつとである。和名の由来は「河原撫子」であり、河原によく生育していることによっている。ただ単に「なでしこ」と呼ぶとこの種を指しており、「やまとなでしこ」もこのカワラナデシコである。中国産のセキチクが「からなでしこ」であり、その呼び方にならうとカーネーションは「(八重咲き)西洋なでしこ」であろうか。
三者を比べると、大柄な美しさのカーネーション、赤系統の色が派手なセキチク、繊細で淡い色のヤマトナデシコというところか。
スイバは北海道から九州に広く分布する多年生草本で、北半球の温帯に広く分布する。あぜ道や路傍、堤防の法面などに生育する。
植物体はシュウ酸を含んでおり、かむと酸っぱい。この酸っぱさが和名となっている。若い葉は食用にされた。
地下に黄色の茎があり、これから長さ数十cmの葉を展開する。通年、ロゼットで生育するので、刈り取りが行われる場所でのみ生育ができる。秋から春の間は十分な日照によって有利な光合成を行っていると思われる。冬季には紅葉する事が多い。4月頃から地上茎を伸ばして開花する。雌雄異株であり、雌花は朱紅色で目立つ。
いぶきとらのお ( 伊吹虎の尾 ) 多年草
Polygonum bistorta 【たで科たで属】 分布地:沖縄を除く全国
7~9月咲き 美しい群落を作ることが多い
高原の日当たりの良い草地から湿地に生える
花色はアイボリー(象牙色)少しピンクがさす 花はブラシ状
草丈80センチ