ノック無用の高齢者日記(パークゴルフ??)

令和に成って退職の日々の出来事

氷山の一角

2008年04月28日 | 日記・エッセイ・コラム

4月28日

公務員の賄賂の話ではないです

今、プレスリーのDVDを見ていて思った

一つの舞台を作るために色々な人が動いている

見に来る人は、プレスリーだけを見に来ている

その一人の為に舞台作り、楽団の音あわせ、コーラスの音合わせ

観客の席の手配、チケット、その他もろもろ

我社は工作機械の木型を作ることが多いのだが

営業(一つもの売るのは大変な苦労がある)

設計(上手く働く機械を設計するのも大変)

木型(原図書き、CAD,CAM、手作り、仕上げ)

鋳物(型込め、注湯、砂ばらし、グライダー仕上げ、検査、塗装)

機械仕上(治具作り、仕上げ100分の1単位の物が多い)

組み立て⇒完成

皆さんが買う物は似たような工程で作られています

それが結構100円ショップで売ってる物も有る

我社に良く、一般の人から物を作ってくれという問い合わせが有る

特注だから、量販店より少し高いくらいの感じで電話してくるが

大量生産なら、100円で出来る事も有るが

それが、一個だけ作ってくれということに成ると

3万位から無限の値段になる?

一般の人の感覚と、製造業のギャップで話しはそれで途切れます

良く思う事は、ご主人の給料を考えてもらえば解かる話です

1万円の製品の人件費は3500円位に考えれば良いと思います

すると、20万の給料の人は1日3万か稼がないと駄目です

3万÷8時間=4000円弱(1時間)

人が一時間動くと4000円掛かる+材料代

特注で物を頼むという事はこう言う感じです

是非理解を?

マジックとか芸能人のやる事は

皆、笑顔で簡単にやってる感じに見えて、俺でも出来ると勘違いする

その笑顔でやるまでの苦労は大変な物が有るのを私達は知らない

でも、見る人は苦労を見に来るわけではないので、それで良いと思います

別に木型屋だけが苦労してるわけではなく

それぞれの仕事は大変な物で有ることは間違いないと思います

話しは変わりますが、

私は昔からプレスリーが好きで

彼の歌ってる姿を見ると勇気が湧いてくる

パワフルでサービス精神が凄くて

近くに寄ってくる女性にキスをしたり、汗の付いたマフラーを投げたり

観客をいかに楽しませるかに精一杯の努力をする

でも、彼は孤独だったんですよね

舞台では、ファンと逢っても普段外で逢う事は無かったと思います

周りには、イエスマンしか居なく

腹を割って本当の事を言ってくれる人は居なかった

ストレスからの食べすぎで死んだ事に成っています

本当の事は闇の中です

これは、社長業と良く似ています

従業員やお得意さん関係は厳しい事は中々言ってくれない

従業員は仕事の違いでもあって、

会社の将来を余り深く考えてないせいで

社長にアドバイスするだけの知識を持っていない

じゃ社長同士ならどうか?

この前同業者の集まりのとき言われた言葉に

「木型業界の異端児」(褒めすぎ?かどうか?)

「言われた時は眉唾だと思ったけど、やってしまった」(え!そうだったの?)

自分は、凄く普通にやってる事でも周りは理解していないと解かる

多少の無理はしているが、

会社の存亡を左右する事はしない位の冒険をしてるだけ

他所の社長ならもっときわどい事をやる筈と言うのが自分の考えであるけど

そんな感じで、社長業というのは孤独です

これに耐えれない人は、きっと不適格でしょう?

2001_083

お口直しにブギウギ専務と美人秘書でも


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