ensemble MARY's Cafe

フルート4人組”ensemble MARY's"(アンサンブル マリーズ)Yuko のエッセイ

ベルリンフィル、その後…

2008-05-29 | 音楽・芸術・文化
ドイツの友人がベルリンフィルのその後を教えてくれたので、転載させて頂きます。
************
屋根が燃えたのにどうして水が漏れなかったのかというお話は、本家のベルリン中央駅さんのブログが詳しいので、こちらをどうぞ。それ以外にドイツの記事ではこれを見つけた。ベルリンの新聞では無いけれど、先週の土曜日にワルトビューネに場所を移して開かれたベルリンフィルの公演のことをレポートしている。

この公演はアバド指揮のもので、プログラムはポリーニをソリストに迎えたベートーベンのピアノ協奏曲第4番と700人近い出演者によるベルリオーズの「テ・デウム」。前音楽監督の久々の指揮だし共演は巨匠ポリーニだから、日本からこの公演を目当てにしたツアーも組まれていたらしい。でも聞く所によればワルトビューネの公演には行けなかったらしい。ツアーだとスケジュールが決まっているから、急な変更には対応できないでしょう。

追加発売したチケットの売り上げも好調で、結局18000人が集まった。まずコンサートの始めに現音楽監督のサイモン・ラトルが舞台から挨拶し、フィルハーモニーを救ってくれた消防士や警察、それに政治家たちにも感謝の言葉を述べた。ラトル自身は火事のニュースはエクサン・プロヴァンスでのリハーサルで知ったらしい。リハーサルに参加していた音楽家のところに「ベルリンフィルハーモニーが燃えている!」というSMSが届いたんだそうだ。遠くはなれて状況がわからないだけに、ビックリしたことでしょう。

野外のコンサートだから音響や演奏の質はフィルハーモニーほどではなかったけれど、ピクニック気分でやって来たお客さんは大喜び。さすがに「テ・デウム」の後にワルトビューネの定番「ベルリンの風」は演奏しなかったけれど、前GMDと現GMDさらにベルリンフィル全員による「ダンケ・シェーン」でコンサートは幕を閉じた。

ベルリン中央駅さんも書いているけれど、29日から31日までのベルリンフィルの演奏会は、10月に廃止の決まっているテンペルホーフのハンガー2で行われる。またこちらの記事によれば、フィルハーモニーザールは予定通り6月2日から再開する。最初の公演はベルリン・ドイツ交響楽団のメンデルスゾーン、ブラームス、ウェーバー、リヒャルト・シュトラウスのブログラムとのこと。

これにてベルリンフィルハーモニーの火事も一件落着。
************
素晴らしい設計のお陰で、被害が最小限度で済んだようです。
不幸中の幸いでした…


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。