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電子工作関連(組み込みシステム、アマチュア無線、測定器自作など)の商品に関して、紹介と補足説明をします。

OWON Near Field Probe Set

2021-07-06 06:52:24 | スペアナ

OWON Near Field Probe Set

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Near Field Probe Set(EMI bundle kit)もスペアナ・トラジェネ XSA1015-TG/XSA815-TG/HSA1016-TGなどとの併用にお取り扱い可能です。Near Field Probe Set(EMI bundle kit)単独のご購入も可能です。

XSA1015-TGは、オプションでなく、EMI FilterとQuasi-Peak Detectorを搭載し、このNear Field Probe Set(EMI bundle kit)をXSA1015-TGと共に合わせて購入すると、EMI pre-compliance testが行えます。もともとは、EMI test用のprobe setですが、アマチュア無線関係では、無線機、受信機の修理、メンテに非接触的に高周波測定を行う目的でも、Near Field Probeを使う場合があります。このProbes Setの特筆すべきことは、かなり低い周波数まで、pick upできることで、hw-3000-04は、特に、1-3000MHzをカバーする特性を有しています。

プローブ 4種以外に以下のアクセサリーとケース付きで供給されます。

4種プローブの詳細です。(グラフは拡大表示のため、不明瞭ですみません。帯域特性の概略はわかるかと思います)

他社のNear Probeと比べ、HF帯での使用を十分、意識して、開発が進められたのだと思います。たぶん、コア特性自体が若干違うと思われます。いずれにしても、HF帯のプローブは減衰が少ないです。通常は、特に低域では-40dB以上の減衰が普通なので、EMI test時は、OWONのprobe setは他より安いので入手するとして、あと、価格が高い従来のNear Probeを合わせて入手するのが仕事で使うのならばいい場合もあると思います。ただ、ほとんどの場合、hw-3000-01/hw-3000-02が従来どおりの減衰特性なので、このセットだけでも、問題ないかと思います。他のプローブと異なり、低い周波数をカバーしたため、EMI testでの予想外の問題が出る場合があるかもしれませんので、その点はご留意ください。

アマチュア無線関係での入手であれば、HF帯測定はこれだけで十分かと思われます。

TG FREQ 7.1MHz,SPAN 10kHz,Output Level 0dBm

計測結果:-19.26dBm(近接では約20dB減衰)

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(追記)

hw-3000-004は、一応、50kHzの信号もdetectできることを確認しています。

電子工作関係では、switching power supplyのswitching frequency detectには利用できるかと思います。