lunas rotas

いつまでも、完成しないことばを紡いでいこう

初等・中等教育の教育費

2011-03-03 09:17:29 | Weblog
 昨日に続いて、初等・中等教育についてヨーロッパとの違いをもう一点。
 国家予算に占める教育費の割合がEUでは平均して11%という数字がある。この数字は毎年上昇していると言う。フランスでは2007年に28%。一方日本は1975年には12%あったのが、年々減り続け2007年には6%。教育にかける費用を減らして(さらに赤字をふくらませてまで)何を増やしているのだろう。恐ろしい数字だと思う。

プロフィール

2011-03-02 17:35:47 | Weblog
 このブログのページのプロフィールを書きかえたいのに、どこから書きかえのページに入れるのか分からず数週間を費やしている。ずいぶん古い自己紹介内容なのだ。なさけない・・・。たどり着けない。

初等・中等教育の言語教育

2011-03-02 10:49:50 | Weblog
 2/28に小学校で英語教育がはじまることに関して書いたが、他国ではどうなのだろうか。特にヨーロッパについて書くと、ほとんどの国が小学校で外国語教育を開始している。8歳ぐらいでスタートしている国が多い。中等教育になれば2言語や3言語を必修としている国もある。1番多いのが英語、次がフランス語、他にもちろんドイツ語やスペイン語等々だいたいヨーロッパの国で公用語となっているものが多い。日本は外国語教育といえばイコール英語で、ひとつの言語に偏っている。
 二つの世界大戦の強烈な反省から今のヨーロッパはある。大戦の責任をどの国も痛烈に重く受け止め、どこかに責任転嫁をしたりせず、ヨーロッパの共同体を実質的だけでなく概念的にも作り上げてきた。一方アジアでは戦後の立ち直りはヨーロッパとは全く異なり、経済復興だけでしてきた感がある。責任追及は「アンタントコノセイデショ」という非当事者立場。だから言語教育政策もヨーロッパの奥深い理念とは程遠いのだ。
 日本の初等・中等教育の英語偏重をやめ、必修言語にアジアの言語、たとえば中国語や韓国語、ベトナム語、あるいは琉球語やアイヌ語などを入れてはどうか。もしかしたら英語よりも言語間の類似性や異なりに気付き、多言語や多文化理解がより身近に感じられるかもしれない。

看護師と介護福祉士候補者の研修事業

2011-03-01 14:38:51 | Weblog
 今日から経済産業省平成23年度のフィリピン介護福祉士受け入れ研修事業委託先の公募が始まった。候補者は今年は国で2~3か月の日本語研修をしてから来日となるからか、去年より日本語研修の時間が少し減って、その分、社会文化適応研修の割合が増えている。国で日本語研修をしてから来るので、来日は7月、施設着任は1月末、つまり介護福祉士国家試験の受験資格である介護業務の「従業期間3年以上」が本当にギッリギリになるわけだ。
 現地で2~3か月の日本語研修ならひらがなは覚えてくるだろう。カタカナはちょっと怪しいかもしれない。来年からは現地で6カ月の日本語研修を受けてくることになっている。まだ始まっていない(2012年4月開始予定)ベトナムに関しては、現地で1年間の日本語研修と介護研修を受けてくる方向で話はだいたい決まっているらしい。なので流れ的には国である程度研修して知識などを身につけてから日本へ来る方向だ。
  フィリピンからの23年度の受け入れ人数は、看護師については増加している。看護師国家試験はルビをつけたり英語で疾病名を書くことにしたことが関係しているのだろうか。(在留期間を1年伸ばせることが決まったのは候補者募集締め切り後だったと思うので、それは応募者増加の理由ではないはず。)一方、介護福祉士候補者の応募人数は減少している。尻つぼみにならないよう、対策を考えるときだろう。