lunas rotas

いつまでも、完成しないことばを紡いでいこう

EPA在留期間の延長の意味

2011-03-31 09:10:18 | Weblog
 EPA候補者たちの看護師国家試験結果は先週の金曜日に出ているのはご存じのとおりだが、受からなかった人でも1年間の残留期間延長が認められることが閣議決定している。が、その条件については明確にはされていない。
 今の段階で分かっているのは、①候補者本人に国家試験受験&合格を目指す意志があること②受け入れ機関が来年の国家試験合格のための研修計画を組織的に作成していること③今年の国家試験の点数が一定以上であること、の3つ。
 ③の一定以上の得点とは何点なのかが分からないが、それよりももしかしたら重点は機関側の負担が大きい現状の中、機関が面倒みようという積極的姿勢が持てるかどうかに置かれているのかもしれない。3年で帰国もやむなしと開始当初から考えていた機関もあるようだから、ここで候補者に帰国を方向づける機関も出てくるだろう。対象78人のインドネシア人看護師候補者(2008年来日で国家試験未合格者)のうち一体何人が在留期間を延長するかは、機関側の持つ体力の数値という側面も持つ。今後の看護師・介護福祉士候補者受け入れの方策に大きく影響する数値だと考える。